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豊田森林組合も課題発表 中部森林開発研究会 総会  2017.07.14

 「森林を通じての国土の保全」を掲げ、森林資源の利活用の研究に取り組む中部森林開発研究会(梅村正裕会長=鈴鍵会長)は6日、名鉄トヨタホテルで平成29年度定時総会と事例発表会を開催。事例発表会では「活かそう森林資源 守ろう森林 育てよう若手林業後継者」をテーマに10社が発表を行った。

 その中で豊田森林組合の成瀬秀仁氏が、同組合における人材育成の現状を説明。成瀬氏によると、組合の合併以後百〜百二十人で推移してきた同組合の林業作業員も、高齢化や転職などで現在は百名を大きく下回っているという。

 近年は集合研修と実地研修を組合わせ、3年で現場技能者を育成する林野庁の「緑の雇用」事業を活用し人材を育成しているが、賃金や体力、理想と現実のギャップ等で、平成15〜28年に採用した作業員の定着率は38%。退職した作業員の平均在籍年数は約3年と厳しい状況もっと読む.pdf

何の大群? 豊田上郷の家下川で   2017.07.07

1面・何の大群?・写真.JPG 豊田市上郷地区を流れる家下川で先週末、柳川瀬子ども集いの広場が主催する川遊びイベント「家下川探検隊」が開催された。写真はその時に見かけた大群だ。体長わずか8㎜ほどの小さな黒い生きものが、1千匹以上の群れで渦を巻くように泳いでいた。頭でっかちな体型はオタマジャクシみたいだが、違う。ナマズにも似ているが、違う。
 実はこの魚もっと読む.pdf







森の水源涵養機能 観測中 小原と足助の市有林で貴重なモニタリング 2017.07.07

6面・写真①.JPG 豊田市は東京大学と連携し、2年前から森林の「水源涵養機能」のモニタリングに取り組んでいる。間伐等の効果を検証して今後の森林施策に生かそうというものだ。全国的にみても貴重な取り組みで、市町村レベルでは初めてだという。

 水源涵養機能とは、上流で降った雨が森の土壌に浸透し、ゆっくり流れ出ることで、洪水緩和、水資源貯留、水量調整、水質浄化などを担う機能のこと。「緑のダム」とも言われている。

6面・写真②    .JPG 今回のモニタリング事業は、豊田市民の水道使用量1トンにつき1円を上乗せ徴収している「水道水源保全基金」で行われているもの。小原地区大洞町と足助地区御内町の2カ所の市有林で続けられている。10年計画の長期調査だ。

 現場にはさまざまな容器やホースが設置されている。これらは雨水の量や流れ方、土砂の流出量などを観測する装置だ。この森から流れ出る沢にも堰を設けて流量を観測している。

 去る6月2日には上下水道局総務課、産業部森林課、矢作川研究所などの関係部署が集まり、東京大学の蔵治光一郎教授・田中延亮助教の案内で現地を確認。情報共有ともっと読む.pdf

東海初のFCフォークリフト用 再エネ水素充填設備  2017.06.30

3鈴木商館.jpg 豊田市花本町工業地域の㈱鈴木商館豊田事業所(本社・東京都、鈴木慶彦社長)は7日、環境省と愛知県の補助事業を活用して、東海地区初のFCフォークリフト用再生エネルギー水素充填設備を、ショールームとして開設した。

 燃料電池の発電で稼働するFCフォークリフトは二酸化炭素を排出せず、僅か3分で水素を充填できることから(バッテリータイプの充電は約8時間)非常に効率的だ。

 鈴木商館ではこれに対する水素供給施設として、米国のエアープロダクツ社との技術契約により太陽光発電を利用した水素充填設備を開発。小規模な事業所でも導入できる設備としてFCフォークリフトの導入を考えている事業所に提案する考えだ。

 設備は太陽光発電設備、高分子純水電解型水素製造装置、水素圧縮装置、移動式の水素蓄圧器+ディスペンサー(充填機)などで、太陽光で発電した電気で水を電気分解して水素を製造する。

 太陽光発電まで揃えると2億5千万円程だが、ボンベを交換するタイプならば1千万円前後。

 和田智宏副事業所長は「初期投資は高いが燃料費の変動に左右されず、電気と違い長期間保存できるので長期的にはコストが抑えられる」という。

 自社で設備導入ができない小規模な事業者に向けてはもっと読む.pdf

ビオトープ大賞受賞 豊田市高岡本町(株)エイディーグリーン  2017.06.16

4面・ビオトープ・写真.jpg 豊田市高岡本町の㈱エイディーグリーン(河村 和成代表)が設計・施工した、アイシン精機㈱半田工場内のビオトープが今月2日、NPO法人日本ビオトープ協会主催の「第9回ビオトープ顕彰」で大賞を受賞した。

 ビオトープとは「生物群の生息場所」のこと。人間中心だった庭園、公園、河川敷などに、湿地や草地、林などを創出し、野生生物を呼び戻すドイツ生まれの概念だ。日本では校庭や工場敷地内などに創造する事例も増えている。

 NPO法人日本ビオトープ協会の「ビオトープ顕彰」は、国内各地でビオトープ創出の取組を進めようと、模範となる施工事例を毎年表彰しているものだ。今回は東京の連合会館で開催したビオトープフォーラムの中で表彰式が行われたもっと読む.pdf

トンボに学ぶ自然との共生社会  2017.06.09

4面・トンボ写真①.jpg トヨタ自動車㈱が社会貢献活動の一環で運営している、里山環境学習施設「トヨタの森」=豊田市岩倉町=で2日・3日の2日間、「トンボ」をテーマとした学びのイベントが行われた。各地から企業、環境学習施設、昆虫愛好家、教員など72名が参加した。

 これはトヨタの森が昨年始めた「里山の生きものに学ぶ」シリーズの第2弾。人間生活と関わりの深い里山の生きものの暮らしをヒントに、あらためて持続可能な人間社会を考え、発信するのがねらいだ。第1回目の昨年は空飛ぶ哺乳類「ムササビ」がテーマだった。

4面・トンボ写真②・変更.jpg トヨタの森には池や湿地も整備され、これまでに46種ものトンボが確認されている。耕作放棄田を整備した湿地では、国内最小の「ハッチョウトンボ」=体長2センチ=が増えている。

 初日は夜の観察会でスタート。湿地周辺の草地でハッチョウトンボの寝姿を楽しみ、繁殖場だけでなく周辺環境への配慮も必要なことを学んだ。

 2日目の基調講演は、高知県の「四万十市トンボ自然公園」を運営する公益社団法人の杉村光俊さん。同公園の管理方針などを紹介しながら生物多様性の重要性を語り、「人はトンボが居なくても困りません。でも困ったことになるでしょう」と意味深い言葉でもっと読む.pdf

土砂災害防止の全国シンポ  2017.06.09

2面・土砂災害防止シンポ・写.jpg 土砂災害防止の全国シンポジウムが6月1日、豊田市民文化会館大ホールで開催され、全国各地から行政担当者や砂防工事関係者、砂防ボランティアなど約1300人が集まった。

 この土砂災害防止「全国の集い」は、国土交通省が毎年6月の「土砂災害防止月間」の主要行事として開催県と共催の形で開いているもの。第35回目の今年は愛知県との共催で豊田市が会場になった。

 愛知県はかつて「日本三大ハゲ山県」と呼ばれた地域。江戸〜明治時代に瀬戸物の生産が拡大し、燃料として山の木々が過度に利用されて、中上流域は〝ハゲ山〟だらけだった。風化花崗岩の地質が雨で浸食されやすいこともあり、降雨の度に山から土砂が流出して、下流域は大きな被害を受けていた。

 明治・大正期の砂防工事によって〝ハゲ山〟に植生が回復し、昭和初期には土砂流出も減少した。ところが第二次世界大戦が始まるとまた木々が乱伐されて再びハゲ山になり、土砂流出が始まった。「猿投山はむかし赤茶色の山だった」とよく聞くのは、この頃の話だろう。

 戦後は砂防工事が活発になり、また治山事業によって〝ハゲ山〟は復旧されている。

 今回のシンポジウムでは、こうした県内の砂防の歴史を紹介するとともに、小原・藤岡・足助などに大きな土砂災害をもたらし68人もの死者・行方不明者を出した「昭和47年7月豪雨災害」の教訓をもっと読む.pdf

三河湖ゴミピックアップ バス釣りファンが継続14年目   2017.05.26

4面・三河湖ゴミ拾い・写真.jpg 巴川上流の三河湖(羽布ダム湖)で21日、ブラックバス釣りファンの有志らによる清掃活動「第28回・53PickUp!」=ゴミピックアップ=が行われた。春と秋の年2回開催しており、今年で14年目になる。

 この清掃活動はバス釣り師でつくる全国組織NPO法人水辺基盤協会(茨城県)が20年ほど前に霞ヶ浦で始め、現在では全国50カ所以上で行われている。参加者は運営費として1人1千円を払ってゴミ拾いをしてい
る。

 三河湖でのゴミ拾いは同協会の愛知支部として行っているもの。最初の2年は三好池だったが、釣りが禁止になったため三河湖に変更し、東海地区では長良川と並んで長く続けられている。

 今回の参加者は女性や子供も含めて約40人。県外からの参加や、地元住民、豊田市役所下山支所からの参加もあった。各自が分散して湖畔道路から湖面までの斜面を上り下りしながらゴミを拾ってもっと読む.pdf

矢作川アユ解禁   2017.05.19

4面・矢作川解禁・写真.jpg 矢作川漁協管内のアユ釣りが5月11日、県内の河川で最も早く解禁した。中流・下流域ではまだ釣り人の姿を見かけないが、初期からよく釣れる上流域は県内外の友釣りファンで賑わっている。

 例年人気の小渡地区では解禁日に30〜60尾釣った人が多く、翌日以降も連日賑わった。漁協の小渡支部が手間をかけて稚アユを分散放流した成果か。

 サイズはまだ14〜15センチが中心。水温が上がる午後から大きなサイズも釣れ、中には17センチ級の良型もまじる。

 解禁から1週間が経ち、釣れやすいアユは釣られ、警戒心も高くなってきたので、ひと雨降ってアユが動くのを待っている状況だ。ただ、これから冷水病(全国に蔓延したアユの病気)が出やすい水温帯に入ると1カ月ほどは釣れにくくなる。本格的なアユシーズンは冷水病がおさまる梅雨明けからもっと読む.pdf

アユの縄張り回復するか!?    2017.04.28

4面・トップ写真.jpg 矢作川の中でもアユ釣りの好漁場が多かった中流域だが、近年は不漁が続いて深刻だ。原因は川底の環境悪化だろう。こうした状況の改善策を探ろうと、豊田市矢作川研究所が今年度から、実際に川を使って大規模な実験を始める。

 実験の場となるのは、阿摺ダムの700mほど下流にある「ソジバ」=豊田市藤沢町=と呼ばれる瀬だ。かつては好漁場だったが近年はまったくの不漁。それもそのはず、川底がコケ植物で覆い尽くされ、アユの餌場が奪われている。

 こうなった原因は、ダムにより上流からの土砂供給がストップしたことにある。横から土砂を供給する支流もないため、比較的大きな玉石だけが残って石畳のように固着(アーマーコート化)している。洪水でも石が転がらず、土砂が川底を削ることもないため、ゆっくりとコケ植物が川底を覆ってしまった。

 今回の実験では、健全な川底環境を再現するため、225㎡の区域に直径8〜20センチの玉石を敷き詰め、アーマーコート化してコケに覆われた場所と比較。潜水観察や釣獲調査などでアユの縄張り行動が回復するか観測していく。同時にコケ植物や水生昆虫の調査ももっと読む.pdf

アカミミガメ防除に本腰 逢妻川水系の生態系回復めざす 2017.04.21

4面・アカミミガメ・・写真.jpg 豊田市西部を流れる逢妻男川と逢妻女川の沿川地域で、民・産・学・官による「豊田市アカミミガメ防除プロジェクト実行委員会」が設立され、動き出した。事務局は豊田市矢作川研究所。すでに昨年度からドローン等を利用した予備調査も行っており、両河川に生息するカメ全体の6〜8割が外来種のアカミミガメだと判ってきた。先駆的な取り組みとして全国から注目されている。

 北米原産のアカミミガメは「世界のワースト外来種100」に挙げられている。日本でもペット(ミドリガメ)として輸入されて1970年頃から急激に池や川でも増えてきた。在来カメの生息域を圧迫していることや、農業被害があることも明らかになっており、環境省と農水省による「生態系被害防止外来種リスト」でも緊急対策外来種に位置づけられている。魚類に比べて捕獲防除は容易だが、進んでいないのが現状だ。

 豊田市内では4年ほど前から、愛知学泉大学の〝カメ先生〟こと矢部隆教授を中心に、逢妻女川で民・学・官によるアカミミガメ防除が行われてきた。今回のプロジェクトはその発展版と言えるもので、両河川の沿川26自治区や水辺愛護団体が加わったほか、トヨタ自動車堤工場やトヨタ車体吉原工場も参画。官庁も豊田市役所だけでなく環境省が加わっている。

 今年度は、まず5月に「カメまつり」を開催しもっと読む.pdf

天然アユ保護区大幅拡大  2017.03.31

4面・矢作川漁協総代会・写真.jpg 矢作川漁業協同組合(組合員1125人)の総代会が25日に開催され、1期目の加藤重雄組合長があげた〝天然アユ保護〟に関する大きな議案が可決された。賛成が圧倒的多数だった。今シーズンのアユ漁から適用される。

 矢作川漁協は全国河川の中でもいち早く〝天然アユ保護路線〟を打ち出した漁協の1つだが、近年はその路線が停滞し新しい動きが無かった。久々の大きな前進だ。

 今回議決された大きな天然アユ保護策は2つある。1つは「11月1日からアユ全面禁漁」だ。

 全国的にみて愛知県の水産行政は天然アユ保護の意識が低く、いまだに産卵期が禁漁期間になっていない。漁協側から禁漁期間の設定を求めているのに行政が動かないという不思議な逆転現象が起きている。今回議決された「11月1日から全面禁漁」には、漁協が自主規制を強めることで県当局にも動いて貰いたい狙いもある。

 大きな天然アユ保護策の2つめは、ガリ漁や網漁が全面禁止の「通年友釣り専用区の大幅拡大」だ。これまでは漁協内で豊田支部(明治用水ダム〜篭川合流点)だけが自主規制して通年友釣り専用区を受け入れてきたが、それを今回、平戸橋支部(篭川合流点〜越戸ダム)と中和支部(越戸ダム〜阿摺ダム)も受け入れた。明治用水ダム〜越戸ダム〜阿摺ダムの約19㎞区間が全てガリ・網禁止になり、産卵に集まるアユの乱獲を防げるもっと読む.pdf

枝下用水の開削者西澤眞蔵のお孫さん来豊    20107.03.17

1面・トップ写真.jpg旧豊田市域の田畑を潤している枝下用水の開削者・西澤眞蔵(1844〜1897)のお孫さん家族が9日、豊田市近代の産業とくらし発見館で好評開催されていた企画展「枝下用水130年史〜偉なる哉疏水業〜」=12日に期間終了=に訪れた。お孫さんの西澤秀隆さんは真蔵翁の四男の子で、大正14年生まれの92歳。長崎で長年暮らし、10年ほど前から東京に住んでいるそうだ。今回は東京と名古屋に住む娘さん2人に付き添われて、夫婦そろって来豊した。高齢だがまだまだお元気だ。1面・西澤秀隆さん・顔写真.jpg

 今回の来豊のきっかけは、豊田土地改良区が一昨年『枝下用水史』を出版したとき、秀隆さんの娘さんが新聞記事でそのことを知って土地改良区へ電話したのが始まり。昨年3月には土地改良区資料室長の逵志保さんが東京で秀隆さんに会い、大切に保存されていた枝下用水関係の写真を見せてもらっている。今回は秀隆さんご自身が望んで来たそうだ。

 発見館では土地改良区の役員らが出迎え、逵さんが解説しながら企画展を案内した。秀隆さんは顔かたちが真蔵翁にそっくりもっと読む.pdf

ダム下流の川底悪化に挑む 矢作川研究所シンポ  2017.03.03

6面・研究所シンポ・写真・さ.jpg 豊田市矢作川研究所シンポジウムが先月26日、JAあいち豊田ふれあいホールで開催され200人が集まった。

 昨春の矢作川には観測史上最多の1000万尾もの天然アユが遡上して豊漁が予想された。ところが、アユ釣りシーズンが始まってみると不漁続き。成長も悪かった。矢作川では近年、川底(アユの餌場)の状態が急速に悪化しており、大量のアユを育てる力を失っているようだ。矢作川研究所もそこに注目し、今回のシンポのテーマも「川底の改善」にしぼった。

 第1部は研究員3人が川底の現状を報告した。とりわけ状態がひどい中流域・阿摺ダム下流の川底については水中映像で紹介。本来なら生えないコケ植物が川底一面を覆ってしまっているショッキングな映像だった。ダムがあるため上流から土砂が流れてこず、また横から土砂供給してくれる支流もこの付近には無いため、川底が洗われず、コケ植物が何年もかけて育っているのだろう。このような場所ではアユは餌場を奪われて居着かない。

 矢作川研究所は今夏、阿摺ダム下流の瀬=通称ソジバ=に実験区を設け、川底が洗われた状態を演出する新しい石を敷き詰めて、アユが居着くかどうか調べる予定もっと読む.pdf

薪ストーブの魅力で山林保全・地域活性

2面・あさひ薪づくり研究会・.jpg 社会貢献活動に積極的な大和ハウス工業㈱豊田支店(寿町・従業員約100人)が16・17日の2日間、旭地区2カ所の地域活動に社員を参加させた。初日は矢作川沿いの竹林を整備している「有間竹林愛護会」の活動に23人が参加。記者が取材に訪れた2日目は「あさひ薪づくり研究会」の活動に別の社員16人が参加していた。

 あさひ薪づくり研究会(安藤征夫会長・10人)の活動は金儲けでなく、人工林整備への地域住民の感心を高めると同時に、地域のミニ経済も活性化させる地域づくりの取り組み。同じ目的で先に始まった「旭木の駅プロジェクト」の仕組みの中でどうしても出てしまう赤字部分を解消しようと発足したグループだ。

 具体的には、地域住民に山から木材を出して貰い(森林整備)、それを薪にして近年増えている薪ストーブ・ファンに販売。その労働対価を地元商店だけで使える地域通貨「もり券」で支払うという仕組みだ。昨年は420万円を地元旭地区のミニ経済に還元したという。

 また薪割り作業を通して子どもたちに稼ぐことを実体験させたり、薪割り特有の清々しさを活かして引きこもりの大人の心身リフレッシュに協力したりしてきた。

 さらに最近は耕作放棄地を活用して、都市住民が原木を購入してもっと読む.pdf

枝下用水130年を考える 豊田土地改良区で公開研究会  2017.02.17

9面・逵さん写真.jpg 豊田市近代の産業とくらし発見館(喜多町4)で昨年末から、企画展「枝下用水130年史〜偉なる哉疏水業〜」が開催されている。開削当時の苦労話から、尽力した先人の紹介、当時の先端技術による画期的な工法、完成後の歴史や豪雨による破堤、高度成長期の水質悪化、現在の様子まで、豊田土地改良区資料室の調査研究で明らかになった新資料も含めて解りやすく解説している。期間は3月12日まで。入館無料、月曜休館だ。

 この企画展の開催にあわせて来週22日(水)、枝下用水を管理する豊田土地改良区が「公開研究会」を開催する。土地改良区事務所(司町3)で午前10時〜12時。入場無料、申込み不要だ。

 豊田土地改良区資料室の前身は、2015年に発行された『枝下用水史』(風媒社)の編集委員会だ。本の完成後も解散することなく、名称を変えて新たな〝枝下用水苦闘史〟の研究に取り組んでいる。今回の公開研究会では、同資料室の新たな歩みを紹介するとともに、矢作川の流域環境を担ってきた枝下用水の130年が意味することを考える内容にもっと読む.pdf

矢作川を都心の魅力に    2017.02.10 

 豊田市役所内の8課で今年度立ち上げ、スタジアム来訪客むけに水辺カフェを開くなどの実証実験を行ってきた「矢作川水辺プロジェクト」が、新年度から本格的に動き始める。

 同プロジェクトは豊田都心を流れる矢作川(主に高橋〜久澄橋の区間)の水辺や河川敷公園が多様に活用されるよう、ハード・ソフト両面で魅力を創出し、それを豊田都心の魅力につなげるのが目的だ。国交省が水辺の新しい活用の可能性を創造しようと全国で推進している「ミズベリング・プロジェクト」制度を利用しながら、市民・民間事業者と豊田市当局が協議して「水辺まちづくり計画」を作成していくことになる。

 その核組織として間もなく設立されるのが「矢作川利用調整協議会」=左表=だ。参加団体はまだ案の段階だが、各団体の代表者クラスが出席して市当局と意見を交わすことになる。今年度3月中には第1回目の会議を開く予定だ。

 また、この利用調整協議会の下部組織として「担当者会議」も設けられ、こちらには矢作川感謝祭、橋の下世界音楽祭などの河川敷イベントや、観光協会、体育協会、教育委員会、移動販売カフェなども名を連ねている。この担当者会議は既に先月30日に第1回目の意見交換会を開いた。


 担当者会議では、河川敷公園を利用しやすくするための規制緩和を求める意見があがっていた。

 河川(河川敷公園も)の利用は治水の面から規制が厳しく、利用するには制約が多い。例えば人が集まるために欠かせないトイレも、洪水時に流れを妨げるという理由でもっと読む.pdf

新博物館自然史部門の充実を  2016.12.05

6面・自然愛護協会・写真.jpg 要望の1項目めに挙げたのは、市が基本構想を検討し始めた「市立総合博物館」について。博物館建設は自然愛護協会が市へ長年要望し続けてきたものだ。ようやく建設に向けて動き始めた博物館について、今回は自然史部門を充実させることを要望した。

 回答(文化財課)…豊田市の自然の成り立ちを紹介することは新博物館の重要な役割と考えている。今年度の基本構想では、矢作川研究所、自然観察の森、環境学習施設エコットなど、自然分野の事業展開との役割分担を整理し、次年度予定している基本計画の中で内容を策定していく。

 逢妻川水系は大きな水源の森を持っておらず、浄化された工場排水が大きな水源となって汚れた川を希釈してきた。ところが近年は工場内での水の再利用が進み、河川水量の増加に寄与しなくなってきている。企業の社会貢献活動として、工場排水の増加による河川浄化を市に奨励してほしいと要望した。

 回答(環境保全課)…多くの事業者は限られた水資源の保全の観点から水の使用量の削減に取り組んでおり、工場排水の増加に期待することは難しいと考えている。

 逢妻川水系などでは毎年、田植えの時期に濁水が流れ込んでいる。土木工事の場合は行政指導のおかげで濁水が川へ流出することはほとんど無い。農業関係者も考えてくれるよう市が啓発してほしいもっと読む.pdf

枝下用水の開削讃える明治の石碑  2016.11.25

1面・写真②.jpg 矢作川越戸ダム湖畔(勘八峡)の巨石に彫られた「偉哉疏水業」碑がいつしか木々に覆われて見えなくなっていたが、先週、伐採作業と文字のお色直しが行われ、対岸の国道153号からよく見えるようになった。

 この碑は枝下用水の幹線が竣工した明治23年に彫られたもの。大きな文字は「偉なる哉疏水業=立派なことだなあ用水開削事業」という意味だ。その隣には小さな文字で「明治廿三年七月以成」「功為西澤真蔵君誌」と彫られ、用水開削者の代表格である西澤真蔵を讃えてい1面・写真①.jpgる。

 今年6月、豊田土地改良区の資料室(旧・用水史編集委員会=逵志保室長)がダム湖に水没している旧枝下用水の遺構をボートで調査した際に、この石碑にも立ち寄ったがなかなか見つからず、木々に覆い隠されていることに気づいていた。

 土地改良区によると、木の伐採は平成15年にも行ったことがあり、そのとき遠方から見やすいように初めて文字を白く塗ったそうだ。巨石の上からゴンドラを吊して作業したという。それから13年ほど経ち、徐々に木々が生長して再び石碑は覆われていた。

 今回の伐採とお色直しは、ちょうど12月6日から豊田市近代の産業とくらし発見館=喜多町=が企画展「枝下用水130年史〜偉なる哉疏水業〜」を開催することから、タイミングを合わせて豊田土地改良区が先人の偉業を多くの市民に知って貰おうともっと読む.pdf

豊田の鉱山で古地層研究 2016.11.04

豊徳.jpg 長野県松本市の信州大学理学部地質科学博士課程の学生・葉田野希さんが、豊田市八草町の豊徳鉱山株式会社の粘土採掘現場で10月6日、鉱山側担当者の協力で、地質調査・研究をしている風景を取材できた。

 右の2葉の写真は同鉱山内の採掘現場で当日撮影した。地質調査の現場解説を中心に、鉱山側にインタビューし、次の通り一般にもわかるように鉱山の地層を解説風に語っていただいた。葉田野さん.jpg

 新見記者 信州大学学生の葉田野さんはいつから豊田市八草町の豊徳鉱山の地質調査・研究に来ておられるのか。

 鉱山側 すでに瀬戸、土岐、瑞浪の鉱山で地質調査を終え、豊田市八草町には5泊で来られた。八草町ではほかの鉱山も調査され、滋賀県、三重県へも。

 新見記者 豊徳鉱山での調査内容は。

 鉱山側 先ほど採掘現場で地層断面が露出しているのを見てもらったが、まず表土層(土石採取の原料)があり、その下に珪砂層(ガラス原料)、粘土層(タイル・陶器原料)が続く。その下層は再び珪砂層です。

 新見記者 葉田野さんのお話にあったが、その粘土層が1000〜300万年前の地層ですね。愛知が「東海湖」の湖底だった頃の話ですか。




 鉱山側 葉田野さんからそう聞いている。その粘土層に当時の樹木や草類が堆積しています。粘土層の前に転がっているのが当時の樹木が化石状化した亜炭です。

新見記者 これも葉田野さんのお話ですがもっと読む.pdf

矢作川へ標識ウナギ450㎏ 2016.10.28

矢作川中流の川口地区に21日、標識を装着したウナギ約450㎏が放流された。効果的な放流手法を科学的に探ろうと、水産庁・日本養鰻漁業協同組合連合(日鰻連)・一色うなぎ漁業協同組合が共同で行った事業だ。

1面・うなぎ放流写真.jpg ウナギの放流は資源増大を目的に全国各地で行われてきたが、放流に適した時期やサイズ、放流後に生き残る確率、移動状況等は何も分かっていなかった。しかし、絶滅危惧種に指定された今、天然資源の再生産(自然産卵)につながる放流手法の開発が大きな課題になっている。今回の標識(上写真のタグ)放流はそうした研究の遅すぎた第一歩だ。

 調査が行われるのは養鰻が盛んな6県(愛知・静岡・高知・熊本・宮崎・鹿児島)。このうち愛知では、矢作川と碧南市の油ケ淵が放流場所に選ばれた。1面・ウナギ・タグ写真.jpg

 矢作川で標識放流した場所は中流の川口地区。今後4年間、サイズ等を変えながら標識放流を続け、同時に捕獲調査や釣り人への協力呼びかけを行ってデータを蓄積する考えだ。今年はすでに水温が下がってウナギの活動が鈍いため、捕獲調査は来春から。釣り人への周知や協力呼びかけには地元の矢作川漁協が協力することになる。

 釣り人が捕獲した場合は、場所・日時・漁具・状況を書き添えて標識ウナギを提出すると、代わりのウナギ1本と図書カード1千円分が贈られる。来春あらためて紹介したい。

 養殖したウナギはこれまでオスばかりと言われ、放流が天然資源の再生産につながるか疑問視されていたがもっと読む.pdf

日本国内を南⇄北に渡りする蝶 アサギマダラ来訪 2016.10.14

4アサギマダラ.jpg 北方のシベリアや南方の熱帯地域から飛来し、温帯地域の日本で繁殖しようとする「渡り鳥」のことは昔から広く知られていたが、繁殖のため日本国内を南北に毎年大移動する「渡り蝶」の存在とその生態をわれわれは近年まで知らなかった。

 いま日本列島中部の豊田市域を南下中の「アサギマダラ」という渡り蝶は、今夏北国の東北地方などで繁殖した蝶。当地で好物のフジバカマの花の蜜を吸って休養したあと、南の次の繁殖地の沖縄諸島などへ旅立つ。

 沖縄諸島などで繁殖する次世代のアサギマダラは、来春には中部地方を通り、次の繁殖地の東北地方などへむかう。しかし、この「春の北上コース」がどの地域を通るかをわれわれは知らない。写真撮影された例も知らない。

 話を戻すが、秋の南下コースの渡り蝶は豊田市旭地区に毎年濃密に飛来する。上の写真を撮影した林房子さんらのアサギマダラ観察・保護グループが古くから活動し、フジバカマを増殖した。

 情報量も多くなった。渡り蝶の南下コースは豊田市全域に及んでいる。旭地区への飛来数は昨年より今年の方が多いもっと読む.pdf


写真=豊田市榊野町浮橋39─2(旭地区)の林房子さんが10月10日、自宅庭にて撮影。

羽布ダムで起動 小水力発電    2016.10.14

3面・小水力発電・写真.jpg 巴川の上流、豊田市下山地区にある県営「羽布ダム(三河湖)」の直下に小水力発電施設が完成し、10日に起動式が行われた。主催は愛知県と矢作川沿岸土地改良連合。

 愛知県は農地面積に対する農業水利施設の延長が日本一。県はこのポテンシャルを生かそうと、農業用水を利用した小水力発電施設を県内各地で建設している。

 羽布ダムは西三河南部の田畑を潤すための貯水ダムで、巴川最下流の細川頭首工から取水する量に合わせて放流量をコントロールしている。今回の小水力発電施設はその放流水を利用するものだ。発電量は年間約3200MWh(一般家庭900世帯分)。農業用水を利用した施設としては県内最大規模だ。総事業費は約9億9千万円(国50%、県30%、土地改良区連合20%)。売電した収益は羽布ダムや細川頭首工などの維持管理に充てられる。

 水力発電は再生可能でCO2 排出量ゼロなため「クリーンエネルギー」ともっと読む.pdf

さかな住みやすく水中にひと工夫 矢作川流域圏懇談会 2016.10.07

 矢作川が抱える様々な課題について、国土交通省の音頭で関係機関、市民、有識者が話し合う「矢作川流域圏懇談会」。その成果として、魚の住みやすさに配慮したちょとした工事が行われている。

6面・流域圏懇談会・右上写真.jpg 久澄橋の下流(御立公園付近)で矢作川に合流する支流・加茂川では、水門直下の大きな落差を解消して魚が自由に行き来できるようにと、石積みの落差工を2段造っている=右写真=。

 この加茂川水門は洪水で矢作川の水位が上がったとき、加茂川に逆流しないよう設置されている施設。水門直下の落差が60センチほどもあり、魚の往来が難しかった。矢作川流域圏懇談会で「魚の住みやすい川づくり」を話し合うなかで、試行的に改善することになった場所だ。
6面・流域圏懇談会左下写真.jpg
 工事は大掛かりでなく、他の工事現場で出た石を使った〝ひと工夫〟的なもの。60センチの落差があった水門の下流に落差工を2段設置し、20センチずつ水位を上げることで、水門の落差を20センチに抑える。

 施工は手作業で、NPO法人矢作川森林塾、流域圏懇談会事務局、国交省の職員たちもボランティア参加していた。出水時には壊れることもあるだろうが、また手直しすればいい。そんな雰囲気のもっと読む.pdf

矢作川感謝祭に600人 2016.09.16

4面・感謝祭・写真①.jpg 矢作川で遊ぶ楽しさや、多くの生きものを育む実力をもっと市民に知ってもらおうと10日、豊田大橋東岸の河川敷公園で「矢作川感謝祭」が行われた。前身の天然鮎感謝祭から数えて8回目になる。

 主催したのは矢作川水族館を始めとする川の市民グループや、矢作川漁協、トヨタ自動車労組など全9団体で構成する実行委員会。矢作川愛護の企業や団体=3面掲載=から30万円近い協賛金を得て開催した。
4面・感謝祭・写真②.jpg
 今年はこれまで以上に若い家族をたくさん呼ぼうと、内容を2部制にグレードアップ。第1部は子どもを中心に、さかな釣り大会・川あそび大会・さかなつり教室が行われ、大人向けのアユ釣り教室もあった。

 第2部はメイン会場に集まってのリバーパーティー。アウトドア・タレントの鉄崎幹人さんがミニライブを開き、会場を囲むように飲食、子ども向けゲーム、ワークショップ等のブースや特設水族館が並んだ。海からの協力参加で一色うなぎ漁協と油ヶ渕漁協がウナギ放流も行った。矢作川漁協が大量のアユを焼き、雑魚料理の試食もあった。参加者は約600人。矢作川のイベントでは過去最大級もっと読む.pdf

矢作ダム内部を見学 国交省主催ダムツアー 2016.08.05

6面・矢作ダムツアー写真.jpg 西三河の水がめ「矢作ダム」を見学するツアーが先月26日に行われ、夏休み中の家族連れら15人が参加した。国土交通省中部地方整備局の主催。

 同省は「森と湖に親しむ旬間(7月21日〜31日)」の一イベントとして全国でダムツアーを開催しており、この地域では矢作ダムをはじめ岐阜県や長野県の5ダムを巡るツアーを行っている。普段は見られないダム内部なども見学できる機会として人気があり、今回は定員に対して2倍の応募があった。

 矢作ダムの見学会では最初にその役割や概要を聞き、ダム内部の管理用通路を見学もっと読む.pdf

矢作川ダム症候群悲惨! 潜水観察─中流の川底に唖然 2016.07.29

4面・コケ写真①.jpg 矢作川の各地で、川底の石に苔(コケ)が生える異常事態が進行している。特に酷いのが中流域の阿摺ダム下流一帯だ。水中のことなので目立つのは浅場だけだが、水中メガネをつけて潜って見ると、早瀬も含めていたるところにコケがはびこっている。まるで川底が老朽化しているかのようだ。恐ろしくなった。
4面・コケ写真③.jpg
 矢作川の本流には最上流の矢作ダムをはじめ7つのダム群がある。それが河川環境に与える弊害は数多く〝ダム症候群〟と呼べるほど。コケの異常繁殖もその一つだ。

 原因はダムによって流量が安定し過ぎていることと、上流からの土砂供給の減少だ。川底の石がガッチリ組み合うアーマーコート現象が起き、洪水があっても石は動かない。そのため安定した環境を好むコケが勢力を拡大もっと読む.pdf

環境教育見直すべき 豊田市環境審議会 2016.07.29

2面・環境審議会写・真.jpg 環境基本計画等の改訂について市長の諮問を受けた「豊田市環境審議会」の今年度の第2回目が22日に開催された。

 同審議会は環境分野全般に意見を出す機関。学識者、諸団体、公募市民などの19人で構成され、「低炭素」「自然共生」「廃棄物・循環」の3部会に分かれて議論を深めている。会長は日本福祉大学の千頭聡教授、副会長は豊田市自然愛護協会長の光岡金光さんが務める。

 今回は「市民の環境行動力の向上」が大きなテーマの一つだった。

 低炭素部会からは、「我慢することが省エネだという意識が、環境行動力が進まない理由の一つだ」との意見があった。環境基本計画の方向性を市民レベルに落とし込むのは非常に大変な課題であり、行政が根本的に脱炭素できるインフラや社会の仕組みづくりを行い、それを市民が利用・選択するような形にする必要がもっと読む.pdf

安全ブランド「赤トンボ米」 2016.07.22

4面・赤とんぼ米・写真.jpg全国の農山村で赤トンボ(アキアカネ)やホタルが激減してしまった。大きな原因は水田や畑への農薬散布であることがわかってきた。

 当地ではJAあいち豊田(豊田農協)が中心になって、赤トンボの舞う農村風景の復活を目ざす事業が始まっている。全国トップではないが、割合早くから方向性の明確な民間・官庁の合作事業として始まった。

 事業主体は「豊田・みよし環境保全型農業推進協議会」。構成はJAあいち豊田と、愛知県、豊田市、みよし市の官民4団体。JAあいち豊田の営農企画課(三橋豊中山間地担当、☎0565㉛2460)が事務局を担当している。農薬販売の中心である農協が、赤トンボ復活の具体的目標をもって、農薬規制するのだから、すでに効果を上げている。

 何年もの調査研究期間を経て、昨2015年(平成27)年から赤トンボ米(環境保全米)の生産が始まった。

 水生昆虫(トンボ)に毒性が高いニコチノイド系農薬は不使用。一般農薬も県基準の50%以下に減農薬した。化学肥料もN成分で50%以下に。生物調査も認証条件もっと読む.pdf

明治建造 水中史跡枝下用水 2016.07.01

矢作川の越戸ダム湖にねむる明治時代の史跡「旧枝下用水」を確認しようと、先週24日、豊田土地改良区の6人が現場を訪れた。エンジン付ボートやゴムボートを出して現地案内に協力したのは矢作川漁協だ。

 枝下用水は明治17年に竣工。現在の取水口は越戸ダムだが、昭和4年にダムが完成するまでは2・5㎞ほど上流の西加茂郡西枝下村に取水口があった(旧枝下駅付近)。使われなくなった旧用水路は90年近く経った今もダム湖内に沈んでおり、水位が低い時には頭を出すこともある。

6面・枝下用水・写真.jpg
 枝下用水を管理する豊田土地改良区では、
昨年4月に『枝下用水史』を出版し、130年におよぶ複雑な歴史を分かりやすく整理した。専門家らで組織していた「一三〇年史編集委員会」は、本の完成後も「豊田土地改良区資料室」と名称を変え、続巻発行に向けて活動を続けている。

 今回はダム湖の水位が高かったため旧水路はほとんど水没していたが、水中にハッキリと目視できた。また旧取水口の付近では水中にもっと読む.pdf

傑作!ホタル観察日記  2016.06.24

ほたる.jpg 豊田市御船町北部の込行集落に、樋田川というコンクリート2面張りの農業水路=写真左=がある。そのほとりに一本の桜の大木がある。

 その込行名物の〝一本桜〟の近くの樋田川で、今から7年前の2009年6月1日、まったく突然に源氏ボタルが大発生した。ずいぶん前に石野地区の小峯川から源氏ボタルを数匹移植したという。ホタル中.jpg

 元祖は小峯川かも知れないが良くわからない。しかし大発生は続いた。源流の弘法池改修で水質が良くなったか…。

 「樋田川ほたる愛護会」(会員10数人)ができた。澤田武会長は水質・草刈りも担当。源氏ボタルの幼虫はカワニナという巻貝に寄生して成長するので、この巻貝のいない川には源氏ボタルもいない。 澤田会長の最大の仕事はコンクリート水路(樋田川)の巻貝に定期的にエサ(野菜クズ、貝ガラ)をもっと読む.pdf

川の風景美しく、水害予防も 豊田都心の矢作川竹林20万本伐採へ 2016.05.27

竹林伐採2.jpg 豊田都心の隣地の矢作川沿いには延長1・2㎞におよぶ「密生竹林」が続き、堤防からの視界をふさいでいる。矢作川の流れが見えない。

 その上にこの密生竹林は矢作川の洪水流下の妨げになるらしい。すぐ上流の豊田都心の堤防が危ないという。

 国交省・NPO矢作川森林塾・トヨタボランティアセンターの3者共同の竹林伐採が今春はじまっていたが、その3回目作業の5月22日(日)には2ヵ所で密生竹林のカベに穴があき、矢作川のアユ釣り風景や対岸の豊田スタジアムが見えるようになった。竹林伐採.jpg

 矢作川右岸の密生竹林伐採の主力は次のトヨタボランティアセンターのメンバーで、NPO矢作川森林塾、国交省、豊田市の応援団も参加。
・第1回目4月24日㈰午前、約100人参加、2千本伐採。
・第2回目5月21日㈯午前、106人参加、約8千本伐採。
・第3回目5月22日㈰午前、約80人参加、6千本伐採。

 トヨタボランティアセンターは、技術部とか組長会とかの職域単位で参加。4回目以降の日程は調整中。同ボランティアセンター事務局の田中建三元豊田市議が現場を指揮していた。

 3回目伐採で密生竹林のカベに2ヵ所で大きな穴が開かれもっと読む.pdf

天然アユ遡上絶好調 明治用水ダム150万尾突破   2016.04.29

アユ遡上写真(暗い).JPG 三河湾から矢作川へ遡上してきた天然アユの大群が、連日すごい勢いで明治用水ダム(豊田市水源町・河口から35㎞)の魚道を上がっている。漁協の関係者が驚くほどのハイペースだ。

 初遡上が確認されたのは4月11日と例年並。このあと大型連休ごろに遡上ピークとなるのが例年のパターンだ。

 ところが今年は大群の本隊の到着が早く、4月21日から連日10万尾、20万尾というハイペースが続いている。4月25日の時点で既に150万尾を突破した。

 明治用水ダムでの過去6年間の遡上数(4月〜6月の総数)は次の通り。これと比べると今年の4月の遡上の好調さが分かるだろう。
 ────────
 21年…284万尾
 22年… 61万尾
 23年…122万尾
 24年… 93万尾
 25年…139万尾
 26年… 81万尾
 ────────

 お隣の長良川でも、今年は遡上が早い模様だ。伊勢・三河湾での生育環境が良かったのだろう。

 さて、今年は豊漁になるのだろうか。「大量遡上=豊漁」というものではないが、今年はまずまずのサイズがもっと読む.pdf

脂ビレカット 矢作川放流アユの動向調べる  2016.04.22

先週号・脂ビレカット・写真.JPG 矢作川の明治用水ダム(河口から35㎞)の魚道で今、三河湾からの天然アユの遡上が好調に続いている。18日現在で累計20万尾を超えた。大型連休頃がピーク予想だ。

 この天然遡上とは別に、矢作川漁協による養殖アユの放流も始まっている。上流の笹戸地区では20日、調査目的の標識アユも放流された。

 標識をつけたのは矢作川産の天然アユを親にして人工孵化・飼育された通称「矢作F1アユ」。同漁協が放流している主力種苗だ。調査の目的はこのF1アユが放流後どのように移動するのか、また、早期から釣れるのかを把握することだ。

 標識方法は「脂ビレ」を切除するというもの。泳ぎに影響が無く、また釣り人に分かりやすいので一般的に行われる方法だ。

 放流前日に豊川市の養殖施設で行われた標識作業には、矢作川漁協の職員と理事、県水産試験場の職員ら計15人ほどが集まった。麻酔薬を溶かした水にアユを泳がしもっと読む.pdf

貴重な動植物の監視役 豊田市自然愛護協会  2016.04.15

4面・光岡さん写真-.jpg 豊田市自然愛護協会(光岡金光会長)の定例総会が9日、豊田市自然観察の森の研修室で開催された。

 同協会を構成する自然保護の8団体=下表=は、貴重な動植物やその生息状況などを日常的に監視し、後世に残し伝えようと地道な活動を続けている。中心メンバーは教員出身の人が多い。

 協会の役員17名はその8団体から出ており、主な活動として市環境部との協議や、貴重な湿地の保全活動、市への要望書提出などを行っている。市教育委員会が昨年末に表明した「総合博物館」建設構想も、自然愛護協会が長年にわたり要望し続けて来たものだもっと読む.pdf

天然アユ復活と豊田市矢作川研究所のロマン 
岡崎ロータリークラブ例会で   2016.04.01

 岡崎ロータリークラブが3月23日岡崎出雲殿で例会を開催し、当日の卓話の講師として豊田市矢作川研究所初代事務局長の新見幾男記者(矢作新報社会長)を招いた。

 豊田の矢作川は市内に7つのダムがある河川環境の厳しい川だが20年前、矢作川研究所を設立し、天然アユを復活させた。その経験を聴いた。下流域岡崎と上流域豊田の矢作川交流は近年初めて。

卓話要旨4題

ロータリークラブ.jpg1. 河口から80㎞地点〜35㎞地点の豊田市内の矢作川には、上流から①矢作ダム(多目的)②矢作第2ダム(発電)③笹戸ダム(発電)④百月ダム(発電)⑤阿摺ダム(発電)⑥越戸ダム(発電・農業)⑦明治用水ダム(農業)の7ダムが連続的にある。平均6㎞にダム1つだ。

 このうち①②はハイダムで、魚道がない。天然アユが大量遡上した時には、漁協がトラック輸送でダム超えさせたことがあるが、今後の対応はわからない。

 ③〜⑦の発電・農業ダムは中電・農水・漁協が調査。魚道の改良も速い。特に明治用水ダム魚道は矢作川研究所及び漁協の研究施設でもあり、市民のアユ見物施設もある。魚道研究の位置づけが他河川より高い。

 最上流矢作ダムは水系唯一の洪水調節ダム。昨夏に洪水放流ゲートを開けた時、矢作ダム湖の冷たい水が流れて、下流域の天然アユが冷水病で死んだと見られる。矢作ダム「運用研究」が重要テーマになってきた。

 これらのダム群経由で、洪水期を含む矢作川の年間流量の40%が農・工・上水で陸上利用されている。そういう事情から豊田市矢作川研究所は「よく利用され、なお美しい矢作川の創造をめざして」というテーマソングを唱う。その少ない流量で天然アユを復活させた。

2. 豊田の矢作川の特徴は市民レベルでも「矢作川研究」の意欲が高く、しかも河川環境保全の市民ボランティアが非常に多いことだ。

 豊田市街地左岸でNPO矢作川森林塾(会員約50人)が毎週土曜日早朝のボランティア作業を10年続け、密生竹林10万本の伐採を終え、樹木系の河畔林を育てた。そこにリスを棲ませようとしている。上流の山村域では地域ごとにボランティア団体がある。今春からはトヨタとトヨタ紡織2社の社会貢献ボランティア活動で都市部矢作川の密生竹林が伐採されるもっと読む.pdf

中国「こども環境サミット」で豊田市立西広瀬小が発表  2016.03.18

3面・西広瀬小.jpg 矢作川の水質汚濁調査を40年間続けている豊田市立西広瀬小学校。この活動が評価され、3日・4日の2日間、中国の上海市で行われた「長江こども環境サミット」に代表児童2人が参加。その報告会が8日、同校で開かれた=下写真=。

 サミットを主催したのは環境・芸術文化の研究と交流を行っている一般社団法人「ときの羽根」=愛知県一宮市=と、上海市の崇明県生態科学技術普及協会。日本と中国の子どもが互いに河川の環境保全や生物多様性保全の取り組みを発表し合い、子どもの目線から市民の意識改革を訴えていこうという初の試みだ。会場となった上海崇明島(ラムサール条約登録地)には西広瀬小と長江流域の小中学校9校が参加。児童や教員、中国政府関係者ら約200人がもっと読む.pdf

砂漠化防止の植林活動 グリーングラスロッツ 2016.03.18

3面・グリーングラスロッツ10.jpg 砂漠での植林活動を通して地球環境保全と国際交流を続けるNPO法人「グリーングラスロッツ」=光岡保之理事長・会員約80人・豊田市本新町=が発足10周年を迎え、名鉄トヨタホテルで9日に記念講演と懇親会を開いた。記念講演には元ウズベキスタン大使の中山恭子参議院議員を招いた。会員や賛同者ら約200人が集まり、来賓として太田稔彦市長、神谷和利議長、加藤正一元市長、豊田彬子国際交流協会理事長らも列席した。

 グリーングラスロッツとは「草の根」の意味の造語。愛知万博で刺激を受けた元豊田市議の光岡保之さんが立ち上げた団体だ。毎春、理事長宅のバラ園でチャリティ・カフェを開き、その浄財を植林に使っている。例年20〜25人程が植樹に行くそうだ。当初の活動場所は中国の内モンゴルだったが、国際情勢の変化で現在は中央アジアのウズベキスタン。漢方薬として地場産業にもつながる自生のハロキシロンを植樹している。

 ウズベキスタンは戦後抑留された日本人が発展に貢献したためもっと読む.pdf

矢作川に周遊散策路   2016.03.18

矢作川竹林.jpg 豊田市中央部(都心周辺)の矢作川には、上流から高橋・豊田大橋・久澄橋・竜宮橋の5本の橋がかかっている。

 堤防道路や河川公園内を使ったりして、この間の矢作川を周遊したい場合、周遊距離はおよそ5㎞。矢作川の堤防道路は自動車交通が激しく、散策はむつかしい。

 河川公園内は遊歩道整備が東岸側で大きく進んだが、西岸側にはまだ密生竹林=写真は久澄橋下流=が残っていて、散策の人をよせつけなかった。堤防道路に歩道がないので、周遊はもちろんできなかった。

 ところが近年、おどろくべき計画が進みはじめた。この地域の矢作川管理者である国土交通省豊橋河川事務所が、延長1200mもある密生林を短期間で全面撤去するともっと読む.pdf

豊田でミライの木づかい発表会 2016.03.11

4面・木づかい発表会・写真.jpg 新豊田市10周年の採択事業「人と木をつなげるプロジェクト」の実行委員会が5日、豊田産業文化センター小ホールで「ミライの木づかい発表会」を開催した。参加者は約70名と少なかったが、内容が濃く聞き応えがあった。

 同プロジェクトは、市内完結型の木材流通を目指し、豊田市産木材のブランド化に取り組んでいる団体。木に携わる様々な職業の8人で昨年から様々な活動をしてきた。
 ①樋口真明…木材コーディネーター
 ②松島周平…木工家
 ③松島知美…カフェ店主
 ④小野 健…一級建築士
 ⑤小野彩子…アートディレクター
 ⑥那須仁美…デザイナー
 ⑦久野ゆか…カメラマン
 ⑧山田政和…豊田森林組合

 今回の発表会の大きなテーマは〝木づかい〟を、市民の生活の中で、また行政の仕事の中で、どう一般化するかだ。①記念講演、②プロジェクトの内容発表、③対談、の3部構成で行われた。

 講演に招いたのは、木質化や木育にこだわり、とても人気の高い「東京おもちゃ美術館」の多田千尋館長。親子を木に触れさせると如何に喜ぶかという事例をたくさん紹介し、木材業界の人たちをワクワクさせた。

 例えば木質化や木育を採り入れた部屋で親子を遊ばせると、一般的な子育て支援ルームに比べて、「赤ちゃんが泣かない」 「パパの滞在時間が異常に長い」「ママがスマホをいじらない」などの特徴が明確にみられるそうだ。木質化や木育を採用したおもちゃ美術館のネットワークは全国各地に広がっており、2018年には岐阜県にも県立でオープンするという。

 多田さんは海外の事例も紹介し「木育を義務教育に採り入れた国は林業が栄えている」とも話していた。元々から行政の意識が高かったわけではなく、木材業界が連携して教育にねじ込んだのだという。このことも参加していた林業関係者・木材関係者を心を揺さぶったと思うもっと読む.pdf

アシ抑制作戦 子供の遊び場を守れ! 2016.03.04

4面・家下川・写真②.jpg アシ(葦)の大繁茂を抑制して、子どもたちの川遊びの場を守ろうという作業イベントが、先週末28日、豊田市桝塚東町を流れる家下川で行われた。

 これは地元上郷地区の川好き住民や豊田土地改良区の若手職員、矢作川研究所の研究員らでつくる「家下川リバーキーパーズ」=酒井博嗣代表=が主催したもの。国交省や豊田市、土地改良区や市民団体、地元の協力会社、寿恵野小学校の児童や保護者ら総勢40人程が一緒に作業した。

 家下川の周辺は、本流の矢作川や多くの農業用水路が流れる水郷地帯。知る人ぞ知る小魚の宝庫だ。ただ、川や水路の管理者が国・県・市・土地改良区と細かく分かれているため水路同士の繋がりが悪く、小魚の住みやすさが損なわれている。家下川リバーキーパーズはそうした縦割り行政の壁を取り払って少しでも魚の住みやすい環境にしようと、毎年この時期に、行政や市民にも参加を呼び掛けて水路づくり作業を行ってきた。

 7回目の今年は趣向を変え、魚のためでなく、子どもの川遊びの場を守るためにアシの抑制作業を行うことになった。

 家下川は水辺に下りにくい川だが、この場所には階段がある。愛知県豊田加茂建設事務所が8年ほど前、子どもたちのためにと整備してくれたものだ。ところが近年は、アシの繁茂におされて階段前の遊び場が狭くなってきている。

 作業内容は、中洲のアシを事前に刈っておき、当日みんなで土嚢袋を敷き詰めるというもの。生育を抑制できるかどうか分からないがもっと読む.pdf

矢作川に訪れない…53% 豊田市が市民アンケート調査 2016.02.26

スクリーンショット 2016-02-26 16.00.55のコピー.jpg 矢作川の利用について市民の意見や要望をきくアンケート調査を豊田市が昨年末に実施し、結果が18日の「矢作川河川環境活性化プラン検討委員会」で発表された。市民の矢作川への関心の低さが明らかになる一方で、親水性の低さが課題と感じている市民が多いことも分かった。

 矢作川河川環境活性化プランは、自然豊かな矢作川を次世代へ引き継ぐための整備方針について、豊田市矢作川研究所が事務局となってまとめているもの。平成6年に市が策定した「矢作川環境整備計画」をもとに、河川環境や社会環境の変化による新たな課題も踏まえて検討している。

 検討委員会は学識経験者・河川管理者・利水団体・漁業組合などの委員15名で構成。昨年11月末にシンポジウムを開き、計4回の検討でまとめられた活性化プランの素案を発表した。

 今回の市民アンケートはその素案への意見や要望を聞こうと行ったもの。シンポ当日の参加者150人と、無作為抽出の市民3000人を対象に行われ、回収率は41%(1299人)だった。

 設問「矢作川を訪れる頻度」=グラフ①=では、「訪れない」という回答が53%にのぼった。また「年に数日」という回答も32%と多く、市民の多くが矢作川をほとんど利用していないことが分かった。

 設問「矢作川の魅力」=グラフ②=で多かった回答は「きれいな水と豊かな緑」「スタジアムのある風景」「芝生広場が多い」など。この他にも「アユが釣れる」「ヤナのある風景」「涼しい川風」等の回答もあった。

 設問「矢作川が抱える課題」=グラフ③=では、「安心して川で遊べない」「河畔林が密集して川が見えない」「子どもの遊ぶ姿がみえない」という回答が多かった。親水性の低さを課題と考えている人がもっと読む.pdf

里山の魅力と大切さ全国発信 2016.02.05

6面・ムササビ写真.jpg 夜の里山を滑空する「ムササビ」をテーマにしたシンポジウムが、先月30・31日の2日間、豊田市岩倉町の「トヨタの森」で開催され、全国から約60名が集まった。勉強会、観察会、交流会、フィールド作業など盛りだくさんだった。

 これはトヨタの森が始めた新企画「里山の生きものに学ぶ」の第1回目。全国各地で里山の生きものに関わっている人たちが、学び、情報共有できる場にしようというものだ。今後さまざまな生きものにスポットを当てて継続していくという。
6面・ムササビ・下写真.jpg
基調講演は学習漫画家で日本野生生物観察指導員の熊谷さとしさん。長年観察してきたムササビの生態を愉快に語り、人間本位でない付き合い方を説いた。

 事例発表では、豊田市森林課の北岡明彦さんが愛知県内での生息状況を発表。生息が確認された108ヵ所はほぼ全て東名高速道路より北側で、うち82箇所は社寺林であったことを紹介した。また「猿投神社に住むムササビは代々、不味いはずのクスノキの葉が好きです。家族ごとに食文化があるみたいですよ」と、愉快な話も聞かせてもっと読む.pdf






杉浦勝さん「生き物写真展」インタビュー 2016.01.29

 みよし市三好丘の杉浦勝さん(72)が今月14日〜17日、同市文化センター・サンアートで大規模な「生き物写真展」を開催した。市内で撮影した野生のリスやキツネ、イタチ、鳥類、昆虫類などの写真が100点以上並んだ=15日号で既報=。
 この写真展は、急激に開発が進んだみよし市内にも様々な野生動物が暮らしていること、そして、その棲息環境が危機的状況にあることを多くの市民に知ってもらおうと開いたものだ。4日間で約800人の来場者があったという。会場で杉浦さんにインタビューした。  【聞き手・新見幾男、文・貞島容子】


4面・杉浦さん写真展.jpg──みよし市の野生動物の棲息状況について聞かせてください。

杉浦さん この親子キツネの写真を撮ったのは市北部の莇生町ですが、市南部にも居る可能性がありますよ。南部の福田町で見かけたという情報もあります。

 リスは三好丘緑地と黒笹町、三好池周辺に居ます。三好池周辺にはヤマセミも居ると最近聞きました。山間地にすむ数少ない野鳥です。

──好池の周囲は山と繋がっているのでしょうか。

杉浦さん ほとんど繋がっていません。切り開かれて住宅地と畑になり、リスは非常に少なくなってしまった。

──リスはどれくらいの林があれば生きられるんでしょうか。

杉浦さん 難しい質問ですね。リスの外敵は猛禽類です。オオタカやノスリ、ツミ、チョウゲンボウなど、冬にはこの辺りにも来ますからね。いまは野犬が居なくなりましたから他に外敵は少ないと思いますよ。あとは餌がコンスタントにあるかどうかでしょう。

──リスの餌は?

杉浦さん 基本的に木の実です。春先は木の芽、木の皮、花や昆虫も食べます。秋にクリ類、クルミ、木の実、松の実などを食べます。 

──キツネに比べればリスの方が生息環境が残っているでしょうね。

杉浦さん ええ、リスの方がまだ生きられる環境が残っていると思います。キツネについては、みよしには棲息に適した環境はもうありません。よく生きているものだと感心します。名古屋刑務所を中心にまとまった林がありましたが、宅地化でずいぶん少なくなりました。豊田など近くにもっと安心できる森があれば移動してしまうでしょうね。

──ゴルフ場の周囲はどうでしょう。

杉浦さん ゴルフをやっている人から「リスを見た」という情報も入りますよ。ゴルフ場の外周は松林につながっていますからね。

──スギやヒノキの林には住みませんか。

杉浦さん そんなことはないでしょうが、スギやヒノキだけの林には食べるものが無いでしょうね。木の実がなる雑木林の方がいいですよ。とにかく緑を残すことです。昔のように適当に下草を刈ったり、適当に木を間引いたりして里山の自然林を残すことが大事だと思いますもっと読む.pdf

ダム放流の研究が停滞 7度も一気低下、生物の生存危機 2016.01.29

長野・岐阜・愛知3県にまたがる矢作川はダム群に分断された大河川であり、2つの大きな環境課題をかかえている。
 ①昨夏は水系最大の矢作ダムの底から冷たい水が放流され大量のアユが死んだと見られるが、「ダム放流」研究が停滞しており、原因究明されていない。
 ②ダム河川では生物の繁殖が難しいが、資源保護型のダム管理・漁業研究は未発達のまま。都市河川でもある矢作川の大課題だ。

1面・矢作ダム写真・平成23年.jpg 昨春のことである。三河湾から矢作川への天然アユの遡上が非常に好調だった。大型アユが早期から遡上を始め、山間地の笹戸、小渡地域にも到達したようだ。矢作川研究所や漁協支部の調査でわかっていた。

 ところが夏から矢作ダム上流方面で大雨が降り続き、おまけに夏台風まできた。矢作ダムはゲートを開き、盛んにダム放流し、ダムの底の冷たい水を放流した。記録によると、豊田市街地の越戸ダム下流域でも矢作川の水温が一気に7度も下がった。既報の通りだ。

 大雨による冷水温で体力を消耗していた大型の天然アユは〝冷水病〟を発病したらしい。7月以降、矢作川から姿を消した。矢作川研究所の調査でわかっている。冷水病にかかると、大型魚から死んでいく。大出水で魚の死がいは見つかっていないが、大型魚が消え、小型魚ばかり残ったことは記録上の事実だ。

 毒物による魚類大量死なら大事件になるところだがもっと読む.pdf

みよし生き物撮影20周年
2016.01.15

杉浦キツネ.jpg みよし市三好丘の野生の生き物写真家、杉浦勝さん(73)が、1月14日(木)〜17日(日)の9時半〜18時(最終日15時半)、みよし市サンアートの大会場(タテ22m×ヨコ10m)で、「最初で最後の大写真展」を開いている。キツネやリスなどの滅びゆく野生への愛をこめ、個人開催としては最大規模の50種・100点余の写真を出展。

 今回は杉浦さんがみよし市の境川でカワセミなどの生き物の撮影を始めてからちょうど20周年。最新作中心に数々の写真展=左表=を構成してきた杉浦さんも今年73歳である。哺乳類から無数の鳥類、昆虫類まで、みよしの生き物を網羅する「50種・100点」の大写真展を計画するのは撮影20周年の今年が最後、という気持だという。

リス.jpg もう一つ。杉浦さんの生き物写真の核心部分は雑木林の野生動物であるキツネ=上写真=やリス=下写真=だと思われる。そのホンドギツネやニホンリスの撮影がみよし市では困難になってきた。それも「最後の写真展」事情の一つだろう。

 上の写真のキツネはみよし北部(多分福谷町)の親仔ギツネ。田ぐろの小さな雑木林のハシで撮影した。キツネは夜行性であるので、情報にもとづき巣穴があるらしき地形近くで夕刻から待機し、キツネの姿を見つけた。そこに全く幸運にも西日がさしてきて撮影できたという。

杉浦1.jpg 小さな雑木林のキツネはネズミやヘビ、カエルなどのエサを求めて遠歩きする。巣穴をいくつも持つらしい。同じ場所で撮影できる可能性は小さい。みよし市は都市的発展の過程で、雑木林をせばめ過ぎ、その管理も間違えたのか。

 「都市と田舎の共生」は官庁が普通に唱えるが、その裏側の真実はもっと読む.pdf






温室効果ガス削減 西三河5市で首長誓約   2015.12.18

2面・首長誓約・写真.jpg エネルギーの地産地消や温室効果ガスの大幅削減を目指す、自治体連携の新たな枠組み〝日本版「首長誓約」〟の誓約式が12日、豊田都心のホテルトヨタキャッスルで開かれた。フランスで開催されていた地球温暖化防止の国際会議COP21に合わせて行ったもので、国内初の取組のスタートだ。誓約自治体の第1号として西三河5市(豊田・みよし・岡崎・安城・知立)の市長が集まった。

 この取組は名古屋大学が、EU「市長誓約」をモデルとして提唱したもの。EUでは6600人を超える市長がこの取組に加わり、誓約自治体の人口はEU総人口の42%にもなるという。

 〝日本版「首長誓約」〟が掲げた目標は「気候エネルギー自治」の確もっと読む.pdf

壊滅の海岸林を再生中   2015.12.11

2面・オイスカ友の会・写真.jpg 公益財団法人オイスカ=本部東京=が宮城県名取市で行っている東日本大震災復興支援「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画」。その応援を目的とした講演会が4日、豊田市上郷地区の鴛鴨区民会館で開かれた。

 この講演会は豊田市勘八町のオイスカ中部日本研修センターを長年支援している「オイスカ友の会」=佐藤鋹弘会長・41人=が主催したもの。鴛鴨自治区も協賛し、豊田・みよし市を中心に約70人が集まった。講師に招いたのは同プロジェクト担当のオイスカ職員・吉田俊通さんだ。

 あの巨大津波で被災した海岸林(松林)は、6県で延長140㎞・3660haにもなる。海岸林は防風、防砂、防潮、飛塩防止などの目的で造られた〝生活インフラ〟であり、市民生活や農業復興に不可欠なものだ。

 オイスカが再生に携わっている海岸林は、仙台空港の近くにある100ha。壊滅状態だった場所だ。海岸林再生のほとんどが公共事業で行われるなか、オイスカは官民協働の協定を結んで100haの再生を任されてい
る。

 海岸林再生プロジェクトがスタートしたのは2011年。発展途上国支援と同様に「主役は地元」のオイスカ方式で進めている。苗木の自家生産(地元雇用)による低コスト化、市民参加での植栽作業(ボランティア年間1500人)、募金による民間資金の導入などが特徴だ。

 計画では2020年までにもっと読む.pdf

今夏のアユ大不漁の原因は 矢作川も異常気象時代ダム放流基準を考える 2015.11.27

1面・写真・ダム放水.jpg 今年の夏、矢作川中・下流域の名物の天然アユが大不漁だった。7月以降に大型の天然アユが突然消えてしまった。豊田市矢作川研究所主催の「アユ定期釣り調査」で、そういう調査結果が明確に認められた。

 まだ原因は解明されていない。地球環境の異常を思わせるような大雨が矢作ダムより上流域に降ったという。台風と言えば普通は秋に来るものだったが、今年は夏台風襲来で、7月に大雨が矢作川上流部に降ったのである。

 左の矢作ダム写真は7月18日18時07分、新見克也記者撮影。台風11号に伴う洪水放流風景だ。こういう洪水放流が7月に何日間あったことがわかっている。

 矢作ダムの洪水ゲートは写真のようにダムの低い位置にある。放流水は冷たい。この冷たい放流水が矢作川中・下流域の天然アユを襲ったもっと読む.pdf

10年経過 豊田市森林計画リニューアルへ
2015.11.20

 平成17年の市町村合併で広大な森林を抱えた豊田市は「100年の森づくり構想」を掲げ、市の最重要課題の1つとして人工林の間伐を促進してきた。この構想が平成29年度に10年となるため、近年の課題や全国的動向を踏まえてリニューアルする考えだ。そのキックオフ・イベントとして市能楽堂で16日に「森づくり構想シンポジウム」が開催された。

4面・森づくりシンポ・写真.jpg 豊田市が人工林間伐の重要性に気づいたのは、中心市街地が水没寸前の危機となった平成12年の東海豪雨災害がきっか
け。合併後すぐさま産業部内に「森林課」を新設し、森林施策に本腰を入れ始めた。都市を守るための税金投入による思い切った人工林整備だ。

 掲げた目標は「10年間で2万5千ヘクタール間伐する」という過大なもの。達成は厳しいと認識しつつ、山主の理解を得るための「地域森づくり会議」の設置と、作業効率をあげる「人工林の団地化」を着実に進めてきた。市民には分かりにくいことだが、こうした森林行政は市レベルでは全国でも飛び抜けていると言われる。今回のシンポに招かれた専門家も、職員の意気込みや専門性を保つ人事を含めて非常に高く評価していたもっと読む.pdf

民間会社の屋上を緑化 猿投農林高校 2015.10.30

猿投農林.jpg 豊田市井上町12丁目の猿投農林高校(小久保清高校長、生徒551人)が、同市神池町の丸和電子化学新工場の屋上緑化に取り組んでいる。

 丸和電子化学は小島グループの自動車電子部品会社。一昨年新工場が完成したばかりで、コンクリートむき出しのスペースが目立った。今回の緑化対象である同社2階の社員食堂前のテラスも、そんなスペース(約1000㎡)だった。照り返しがきつかった。

 同社はまず特殊工法でテラスの平面に芝生を張り、壁面緑化にも着手した。その上で樹木や花々の植栽による本格的な屋上(食堂テラス)の緑化を考えた。

 社員(農林校卒)のツテで猿投農林高の環境デザイン科=伊富啓貴教諭(31)=の存在を知った。昔の緑地土木科だ。同科の中に「造園デザインコース」があり、生徒は公園や庭園のデザイン、施工、管理を学ぶという。

 丸和電子と猿投農林の協議があった。会社側は農林生徒の〝デザイン〟力に期待したという。会社は昨年初めて猿投農林に社員食堂前のテラスの緑化を依頼した。

 今年10月19日午後、2年目の秋の植栽があった。猿投農林環境デザイン科(19人)は当日、2班に分かれて植栽をした。上の写真はそのうちの1班。

 デザイン書によると、テーマは「冬のやすらぎ庭園」づくりもっと読む.pdf

親子70人で盛大に収穫祭 NPOみよしの自然環境を守る会主催   2015.10.30

3みよし宮島さん.jpg NPOみよしの自然環境を守る会(鳥居鐐一会長、会員43人)が今春から始めていた親子稲作体験が無事終わり、10月25日午前、みよし南部のさんさんの郷で初の収穫祭が盛大に行われた。

 出席したのは田植え、田の草取り、稲刈り、水路の生物観察などに参加した親子70人余。司会はNPO事務局長の宮嶋さん。
みよし・宮嶋さん.jpg
 鳥居会長は「みよしは工業と商業で発展した街だが、町域32㎢の自然環境と農業も守ります。そのためのNPO設立です」と述べた。

 農家出身でNPO稲作担当の岩田さん(元豊田市環境部長)は「初年度の今年は完全無農薬・減化学肥料栽培で、1反6俵半の好成績だった。みよし最北端の水田で自然の山の清水で育ったコメだからおいしい。収穫祭で試食して下さいね」ともっと読む.pdf

近自然公園で稲刈り 2015.10.16

児ノ口公園.jpg
 豊田都心の「水と緑」の児ノ口公園、通称「近自然公園」で10月11日午前、トヨタ労組ボランティア(TUV)と地元公園愛護会主催の恒例の稲刈りが行われた。

 この日は数百人の親子が参加する児ノ口公園秋祭りの各種行事が開催される予定だったが公園.jpg、雨のため中止。しかし公園内の湿地で栽培中の古代米(赤米)は倒伏が始まっており、大人のスタッフだけで雨の中、稲刈りを決行、ハザかけまで済ませた=写真上。この古代米で来る12月12日モチをつき、大収穫祭を行う予定だ。

 児ノ口公園は平成4年までプールや野球場があるスポーツ公園だったが、平成5・6年にスイス・ドイツの近自然工法による再生工事で、地中埋設の矢作川水系五六川を地上の小川に再生した。

 国営事業で矢作川から都市浄化用水が導入され、五六川流域の湿地ではTUVがもう15年も稲作を続けている。ホタルの自然繁殖ももっと読む.pdf

みよし北部に自然の宝箱 NPOが希少な植物の保護模索 2015.10.16

4面・みよし.jpg NPO法人「みよしの自然環境を守る会」=鳥居鐐一理事長・会員数60人=が3日、みよし市北部の境川源流域の田んぼやその周辺で、親子を対象に「稲刈り体験と植物観察会」を行った。 

 この催しは減農薬・無化学肥料栽培による安心・安全な米づくりと、魚や昆虫などの生き物が共生できる田んぼづくりに市民親子にも関わってもらおうと行ったもの。5月に会員と市民親子約70人で田植えも行った。

 植物観察会では愛知県森林公園の植物園参与の飯尾俊介さん(74)が、田んぼなどで見られる植物について解説。水田雑草「イヌビエ」を参加者に見せながら農家の人に嫌われる理由を説明したり、湿地に生えている「シラタマホシクサ」シラタマホシクサ.jpgや水路で見つかった水草「キクモ」が貴重な植物であることを紹介もっと読む.pdf

子供に釣り自慢の心を 矢作川感謝祭  2015.10.09

4面・感謝祭・写真③.jpg 秋恒例の「矢作川感謝祭」が3日、豊田大橋東岸の河川敷公園で開催され約270人が集まった。前身の「矢作川天然鮎感謝祭」から数えて7回目だ。昨年から名称を変え「矢作川さかな釣り大会」も併催するようになった。

 このイベントは豊田市矢作川研究所を事務局に、矢作川愛護の12団体=文末記載=が実行委員会形式で開催しているもの。矢作川に関心を持つ市民を増やすことが大きなねらいだ。会場設営や木炭などの必要経費は、実行委員団体でもある矢作川漁協とトヨタ労組の協賛、矢作川学校費、参加費(300円)で賄っている。

 当日は矢作川漁協の組合員たちが焼いた1千本の鮎の塩焼きや、4面・感謝祭・写真①.jpg市民グループによる雑魚料理=3面に関連記事=が振る舞われ、鮎雑炊や鮎飯の販売も行われた。

 メインイベントは昨年から同時開催するようになった「矢作川さかな釣り大会」だ。矢作川のどこで釣っても良く、釣り方も自由、前夜の夜釣りもOK、釣れたすべての魚が審査対象という珍しい大会だ。多くの子どもに〝釣り自慢〟の想い出を持ってもらいたいという気持ちから、30種類以上もの賞を設けている。初心者親子が参加しやすいように釣具店員が釣り教室も開いたもっと読む.pdf

矢作川最下流のダム明治用水頭首工 耐震大改修 着工

2面・明治用水頭首工・写真.jpg矢作川本流の7ダムのうち最下流の「明治用水頭首工」=豊田市水源町=で、4年間にわたる耐震化工事が始まった。事業主体は農林水産省東海農政局。

 この工事は南海トラフ巨大地震の発生をにらみ、昨年度から15年の長期計画でスタートした矢作川総合第二期農地防災事業の一環。流域の農業生産を支える重要施設として最優先で取り組まれる。頭首工=農業用取水堰だ。

 工事内容は大きく分けて2つ。1つは堰堤本体の耐震化工事(約19億6200万円)で、地盤補強のため堰堤の下流側を一部閉めきって杭の増し打ちを行うほか、門柱や堰柱を鉄板で補強する。もう1つは放水ゲートの取り替え工事(約14億2900万円)だ。完了は平成30年の5月頃。河川流量の少ない10〜5月に限定し、3シーズンに分けて東岸側から順に施工する。施工業者は堰本体が㈱奥村組(大阪)、ゲート工事が豊国工業㈱(広島)だ…もっと読む.pdf

豊田市指定天然記念物地元で管理 御船町シラヒゲソウ自生湿地  2015.09.18

4面・シラヒゲソウの花の写真.jpg 豊田市の天然記念物に指定されている御船町の「シラヒゲソウ自生地」=御船湿地=で、7日頃から可憐な花が咲き始めた。例年より10日ほど早い。見頃は来週から。4面・シラヒゲソウ自生地・写.jpg

 御船湿地は御船川沿いを最下流まで下った西側の林にある。高地の湿地を好むシラヒゲソウが低地に自生することは珍しく、昭和46年に市が天然記念物に指定。フェンスで囲って保護している。草刈り等の管理は市自然愛護協会が担ってきたが、2年前からは地元の御船愛護会に任された。大勢で作業するとシラヒゲソウまで刈ってしまう恐れがあるため、フェンス内に入るのは少数精鋭部隊の5人だもっと読む.pdf

㈱鈴鍵の庭が愛知県知事賞 モリコロ・パーク全国都市緑化
あいちフェア2015.09.18

4面・鈴鍵の庭・写真.jpg 花と緑の祭典「全国都市緑化あいちフェア」が、12日から愛・地球博記念公園で始まった。期間は11月8日まで。入場無料(駐車場有料)だ。

 同フェアのメイン展示と言えるのが、趣向を凝らした庭園、花壇、緑化壁の数々。このうち3部門・53作品を対象にコンテストが行われ、その結果が、広大な会場を見てまわる際の目安にもなっている。

豊田市内からは中金町の㈱鈴鍵の庭園作品「Natur Garten」が、みごと第2位の県知事賞に選ばれた。作品名はドイツ語。英語表記ならNatural Garden(ナチュラル・ガーデン)だ。この作品は同社が得意な近自然工法の技術でもっと読む.pdf

モリコロパークに庭を出展 猿投農林高校環境デザイン科 2015.09.11

3面・農林高校.jpg 愛知県立猿投農林高校環境デザイン科の造園デザイン研修班(20人)が、明日12日から愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催される「全国都市緑化あいちフェア」にオリジナルの庭園を出展する。会期は11月8日まで。

 同フェアは都市緑化の意識向上や普及などを目的に、国土交通省の提唱で昭和58年度から毎年各地で開催されているもの。今年で32回目だ。愛知万博10周年記念も兼ねた催しとなっている。

今回は猿投農林高校をはじめ県内の農業高校4校が出展している。高校生の出展のテーマは「憩いの庭」だ。場所は同公園西側の「創造のエリア」で、規模は各校とも1区画20㎡×4区画だ。 

 猿投農林高校では、モリコロパークへの出展を授業の一環に組み入れ、デザイン研修班を4チームに分けて、6月からデザインや設計を考えてきた。会場にはそのなかの1チームもっと読む.pdf

捨てられたゲーム機から金回収 産学官連携で家電リサイクルを促進
2015.08.28

3面・金発掘.jpg豊田市栄生町の豊田工業高等専門学校で22日、小学生の親子を対象に、廃棄された小型家電から〝金〟を回収する体験イベントが行われた。主催は中部経済産業局、豊田市、豊田高専、富山高専。廃小型家電は金属ゴミのリサイクル事業を行っているトヨキン㈱(豊田市鴻ノ巣町)が提供した。
金発掘2.jpg
 この体験イベントは、一般家庭で廃棄される小型家電から〝金〟などの有効資源を回収することで、小型家電の適切な排出・回収促進を図るのが狙い。また子どもたちにゴミの減量化やリサイクルの重要性を理解してもらうのも目的だ。当日は9組の親子が参加した。

 指導したのは富山高専の物質化学工学科の河合孝恵教授。廃棄されたパソコンやゲーム機器などの小型家電の電子基板の中から金メッキされている箇所を教、参加親子がその部分をペンチで切り取った。

 〝金〟の回収方法は電子基板からカットした部分を試験管に入れもっと読む.pdf

赤とんぼ舞う風景の復活を

4面・赤とんぼ米・写真.jpg 赤とんぼの大群が舞う農村風景の復活を目指し、環境保全型農業を広めようとしているJAあいち豊田が4日、豊田市下山地区花沢町の試験水田で、市民親子約100人を招いて生き物観察会を開いた。スタッフの職員も約60人と多く、JAの力の入れようが伝わってきた。

 この事業は柴田文志組合長の肝入りで始まったもの。「カメムシのような害虫は退治せざるを得ないが、益虫やただの虫まで殺してはだめ。彼らが生物多様性を保つのだから…」という思いだ。

 この考えに愛知県・豊田市・みよし市も賛同して、昨年度「環境保全型農業推進協議会」=通称赤とんぼの会=を立ち上げた。〝赤とんぼ〟は市民に分かりやすくするための指標だ。

 2年目の今年の試験水田は豊田・みよし市内に11カ所。有志の農家にお願いして実践してもらっている。今回の下山地区には4枚の試験水田があり、それぞれ農薬の種類を変えて生きものへの影響を比較中だ。今回の生きもの観察会はその途中検証として行った。

 もちろん課題も多い。生きものに優しい農薬は高価で、そのぶん米の価格が高くなってしまう。この点は、安心の付加価値がある「赤とんぼ米」として適正な価格で販売し、消費者の〝買い支え〟の気持ちも育みたい考えだ。生きもの観察会にはそうした狙いもある。

 もう一つの課題はもっと読む.pdf

矢作川のギャング捕獲

1面・アメリカナマズ写真.jpg 豊田市藤沢町の矢作川・阿摺ダムの直下で6月23日夜、大型のアメリカナマズが捕獲された。

 アメリカナマズは生態系への影響が大きいとして「特定外来生物」に指定されている魚。大食漢で繁殖力も強く、関東では手に負えないほど増えてしまっている。

 矢作川で初めて確認されたのは2005年。繁殖を少しでも抑えようと市民グループ矢作川水族館が駆除方法の研究を始めた。その後、豊田市矢作川研究所が引き継ぎ、中部電力や矢作川漁協の協力を得ながら継続してきた。この9年間の調査により阿摺ダム・越戸ダムの直下でよく捕れることが分かっている。

 この日は刺し網で2尾を捕獲。これまでに捕獲した総数は100尾程にもなる。幼魚も捕獲されており繁殖していることは確実だが…もっと読む.pdf

親子で太陽光発電システムづくり

4面・松原電機・写真.jpg 親子でエネルギーの自給自足について学びながら太陽光発電システムキットを組み立て、大災害に備えた非常用電源にしませんか──

 そんな趣旨の親子参加を想定した市民講座が、7月12日(日)午後1時から、とよたエコフルタウンで開かれる。定員は先着15組。申込締め切りは7月4日だ。

 この市民講座は太陽光パネルの設置や点検を得意とする㈱松原電機=豊田市元宮町=が、地域貢献事業として初めて開くもの。豊田市も賛同してエコフルタウンが会場となった。今後も連携して継続したいそうだ。

 参加費は1組1千円と教材費だ。教材に用意されるのは、①ソーラーパネル(50Wか100W)、②蓄電用バッテリー、③放充電コントローラー、④100V変換インバーターのシステムキット。ほぼ原価で提供され、50Wキットが2万9千円、非常用電源にお薦めの100Wキットが4万9千円。かなりお得だ。自身で購入したキットを持ち込んでの受講もできる。

 このソーラーパネルはベランダ等に仮設することを想定したものだ。大災害時の非常用電源として冷蔵庫や携帯電話の充電などが安心になる他、もちろん日常生活でも使える。バッテリーに蓄えた電気でテレビなら6時間ほど動かせるそうだ。

 松原電機の松原俊介社長(42)は、太陽光発電を中心とした自然エネルギーの最先端事情を学ぶ全国組織「職人革命会」のもっと読む.pdf

矢作川定期協議35回に まず情報交流、課題さぐる手法で

4面・漁協・中電定期協議.jpg 去る6月12日豊田市平戸橋町の中電・旧矢作川電力所で、矢作川漁協と中電岡崎支店の第35回目の「矢作川定期協議」があった。この定期協議会は長く続いていることと、矢作川の天然アユ復活を実質的にリードしてきたことで、有名な存在だ。

 中電側から岡崎支店の藤田部長ら6人、漁協側から杉本組合長ら6人が出席し、定期協議は約2時間行われた。

 漁協側は今春の天然アユ大量遡上の実績や、今夏以降の豊漁予想を報告。中電側は矢作ダム湖などの貯水率、水温などの推移を報告。今春もダム貯水量を放流して天然アユの遡上を促進する「増加放流」を実施した実績を報告した。

 以上の漁協・中電の報告で相方が情報を共有したあと、漁協側が中電ダムの運用、構造改善問題を次の通り話題にした。今後への提案だった。

4面・アユ写真.jpg 話題第1。現在の越戸ダム魚道(延長6百m)は、下流半分は普通の階段式だが、上流半分は発電水路と兼用のままだ。天然アユについてはこの発電水路兼用部分も遡上できるように構造・運用改善されたが、ウナギ、カニ、その他の回遊生物も遡上できるように改善して、「矢作川環境」のステータスを上げてほしい。(回答はなかった)

 話題第2。各ダムの天然アユ遡上魚道は有効に機能しているが、この魚道を天然アユ産卵親魚は下降しない。矢作川の天然アユが不安定な理由と見られる。ゲート開閉の運用改善で下降させる責任がダム側にある。(課題として認識されているようだった)

 話題第3。漁協は平成20年3月の総代会決議で、豊田都心地区(漁協豊田支部)を周年友釣り専用区(天然アユ保護区)に指定し、大量捕獲型の網漁・ガリ漁を禁じている。

 天然アユ保全型の漁業規制であり、若い友釣り愛好家に人気があり漁協経営改善に役立つもっと読む.pdf

安永川トンネル完成 豊田都心浸水対策の悲願

安永川トンネル.JPG 豊田都心の浸水被害の軽減を目的に豊田市が進めていた世紀の大事業「安永川トンネル工事」の完成式が27日、今町のトンネル下流坑口で行われた。国・県・市の関係者や議員、地元代表者ら約80人が出席した。

 トンネル内の特設ステージでは豊南中学校の太鼓演奏が行われ、その最中に通水してステージ下を水が流れる演出もあった。トンネルは2月に完成していたが、下流坑口〜矢作川合流点の河川工事が残っていたため今回の完成式となった。

 安永川はその名の通り江戸時代の安永年間に造られたもの。水がたまりやすい豊田都心を浸水被害から守るための排水路だ。明治・昭和の両時代にも改修が行われてきたが排水能力は小さく、昭和47年豪雨や平成12年東海豪雨の際には浸水被害があった。排水能力アップが豊田都心4万人市民の悲願だった。4面・安永川トンネル.jpg


〝平成の大改修〟と呼ばれる長期事業「安永川改修事業」=平成20年度〜30年度=は、現行安永川の隣りに新しい安永川を造るもの。全長3・7㎞で総工費258億円。国・県・市が3分の1ずつ負担している。

 今回完成したのはその主要部である約2㎞のトンネル区間で、工費は150億円。排水能力は旧トンネルの9倍に増えた。ダンプカーが中ですれ違えるほどの大きな排水トンネルだ。


今年度からは新たな局面の2期工事に入り、トンネルより上流側の開水路区間1・1㎞の拡幅が始まる。近自然河川工法トンネル中.JPGを用いて、景観もよい都市の貴重な水辺空間を創造する予定だ。

 最も大きな課題は、矢作川から安永川へ入り、トンネルを通過してきた天然アユなどの小魚が棲める川にすることだ。その思想と技術をさらに上流へと拡大できれば、豊田都心まで天然アユを遡上させることも可能だろう。市河川課もそれを実現させたい考えだもっと読む.pdf

ウシモツゴ産卵 スイレンの葉裏に

4面・スイレンの葉に産卵・写.jpg 豊田市指定の天然記念物「ウシモツゴ」が産卵期を迎えている。市内の某所にある保護池でも産卵が確認できた。

 ウシモツゴは愛知、三重、岐阜などに分布するコイ科の小魚で、全長は5〜8㎝ほど。環境省と愛知県はレッドリストで絶滅危惧種に指定している。4面・ウシモツゴ写真.jpg

 豊田市内では昭和30年代後半まで溜め池や水路などに広く生息していたが、開発による生息環境の変化で50年代にはほとんど見られなくなり、一時は絶滅したと思われていた。

 ところが昭和61年に市西部の溜め池で発見され、市は平成4年に天然記念物に指定。市内数カ所の池で分散保護・繁殖を続けている。今回産卵が確認された池は、その保護池の一つ。水面に浮かぶスイレンの葉がモゾモゾと動いていたので裏返してみるともっと読む.pdf

山・川・海で課題共有を 第15回矢作川「川会議」

4面・川会議写真.jpg 矢作川愛護の市民団体や河川行政など官民18団体が年に一度集まる矢作川「川会議」が9日、今年も豊田市扶桑町の古鼡水辺公園で開催された。約250人が参加した。

 この催しは矢作川の今後のあり方について話し合い、みんなで共通認識を持とうと開催されているもの。参加者はこれまで豊田市内の河川関係者が中心だったが、今年で15回目になったのを機に、山・川・海で活動する人が集まる流域全体のイベントに発展していきたい考えだ。今回はその第1ステップ。鈴木公平前豊田市長が矢作川に対する想いを講演し、川会議代表の硲さくらさんが15年間を振り返る講演を行った。

 続いて行われたパネルディスカッションには、山・川・海で活動する3氏が登壇。それぞれの活動分野が抱えている課題や、課題解決のための取り組み、山・川・海で連携していけることなどを話し合った。

 山の代表は、長野県の根羽村森林組合参事の今村豊さん。上流域で生産された木材を下流都市で消費する流域連携の仕組みの必要性を訴え、「地産地消で県内産材の利用にこだわると矢作川源流の材を豊田市で使えな
い。そういうハードルを壊していきたい」と語った。中・下流都市の市民や行政の意識改革が求められているもっと読む.pdf

アユ遡上絶好調 矢作川明治用水ダム魚道

6面・アユ写真.jpg 矢作川への天然アユの遡上が近年にないほど絶好調だ。豊田市水源町の明治用水ダム(河口から約35㎞)の魚道では連日のように大群が通過し、豊田都心方面へ向かっている。

 今春は雨が多く、アユの遡上意欲を高める河川流量は十分。そのため大群が例年より早く来たようだ。累計は28日現在で約35万尾。この新聞の発行日には50万尾を超えているだろう。例年にないハイペースだ。

 今年の遡上アユはサイズが大きいのも特徴だ。三河湾での生育環境が良かったのだろう。


 夏のアユ釣りが豊漁になるためには一定以上の遡上量(50万尾程)が必要だが、それ以上にカギとなるのが遡上時のもっと読む.pdf

矢作川に若アユの季節

4面・アユ写真②.jpg 三河湾から矢作川へ遡上中の天然アユの大群の先頭が、豊田市水源町の明治用水ダム(河口から約35㎞)に到達。魚道通過が12日に初確認された。今年も天然アユが豊田都心の矢作川に戻ってきた。

 下流域の安城市藤井堰(同約12㎞)で遡上が初確認されたのは3月2日。そこから23㎞の距離を約40日かけて遡上してきた計算になる。この時期はまだ水温が低いため若アユの遊泳力が弱く、遡上スピードもゆっくりだ。

 明治用水ダム左岸魚道に設置した調査用トラップで稚アユが初確認されたのは12日。全長11〜12㎝ほどの大きな「一番仔」7尾が捕獲された。遡上ピークは大型連休ごろ。豊田市矢作川研究所と矢作川天然アユ調査会が今年も遡上調査を実施していく。

 遡上して来る若アユのサイズは、最初の一番仔は大きく、その後は徐々に小さくなっていくもっと読む.pdf

矢作古川の洪水抑制 分派施設急ピッチ

矢作川古川.pdf 矢作川河口から約12㎞上流の「矢作古川分派点」=西尾市=で、国交省豊橋河川事務所が今、洪水対策の分派施設を急ピッチで建設している。

 中流の豊田都心にとって悲願の洪水対策と言えば、竜宮橋下流のボトルネック「鵜の首狭窄部」の開削だ。国交省も重要な治水ポイントに位置づけており、将来必ず開削事業が行われるだろう。ただ、治水事業は下流から進めて来るのが基本。矢作古川分派施設の建設が優先されている。

 矢作古川は、江戸時代初期まで矢作川の本流だった場所。蛇行した流れが原因で流域各地がたびたび水害に見舞われたため、徳川家康公が現在の本流部分の開削工事を行った。

 それでも矢作古川流域はその地形から流れが抜けにくくもっと読む.pdf

「枝下用水史 」完成 矢作川流域の環境史

 豊田土地改良区=三浦孝司理事長・組合員約1万人=が7年前からから編集を進めてきた『枝下用水史』が完成し、4月16日の枝下川神社例大祭に合わせて発行する。出版社は名古屋市の風媒社。A5判474頁で税別3800円。書店のほか司町の豊田土地改良区事務所でも販売される。
 この本は飾りもの的な記念誌とは全く違う。編集委員会が目指したのは〝矢作川流域の環境史〟だ。豊田市内11土地改良区の合併で誕生した「豊田土地改良区」の10周年記念にもなった。

2面・枝下写真①.jpg 枝下用水130年史編集委員会が作業を始めたのは平成20年。単なる農業用水の歴史ではなく、農業用水の視点からみた流域環境史を目指した。12年前に刊行された『矢作川漁協100年誌・環境漁協宣言』が漁協視点の流域環境史だったのと同じスタンスだ。漁協史と同じく関西学院大学の古川彰教授が編集委員会代表を務めた。

 土地改良区に残されていた資料は大まかに分けても1600点。この膨大な資料や古い新聞記事の調査に加え、記憶の聞き取りにも力を入れた。

 枝下用水は130年の歴史を持ちながら、これまで用水史が作られていない。背景には明治用水との合併の歴史がある。

2面・枝下写真②.jpg 枝下用水は矢作川の越戸ダムで取水(ダム建造前は枝下町で取水)し、豊田市内を中心に灌漑している。一方、明治用水は10㎞下流の明治用水ダムで取水し、安城市を中心とする下流の大平野を灌漑する農業用水だ。

 江戸時代後期の構想では大きな一つの用水エリアだったが、上流域(枝下用水エリア)は岩が多く起伏もあって建設困難なため、50年後の本計画では切り捨てられた。そうして明治13年にできたのが明治用水だ。

 上流の枝下用水エリアでも用水を建設しようという動きはあったが、度重なる矢作川の水害や資金難で進まなかった。愛知県の事業となってからも頓挫したが、企業的用水経営の発想で近江商人の西澤眞蔵が登場し、明治23年に枝下用水の一部を完成させた。このように企業的発想で作られた農業用水は全国でも2例しかないという。

 この時、突然のように近江商人の西澤眞蔵が登場した不思議さについて、編集委員の現場リーダー逵志保さん(愛知県立大学講師)は「近代日本では成功した民間人もっと読む.pdf

小水力発電アイデアコンテスト

3面・小水力発電.jpg 東海北陸地方の高等専門学校の生徒がアイデアと技術力を競う「小水力発電アイデアコンテスト」が22日、豊田市旭地区で開かれた。主催したのは高専や㈱デンソー(刈谷市)らでつくる実行委員会で、今年で4回目。参加したのは豊田工業・岐阜工業・鈴鹿工業金沢高専.JPG・福井工業・金沢工業・富山・鳥羽商船の7校だ。

 このコンテストは、学生が地域の自然資源を活用した小水力発電を提案し、設計・製作・設置を行うなかで、地域住民や社会との関わりを学ぶもの。同時に地域住民に自然エネルギーに関する認識や理解を深めてもらおうという狙いもある。出場校の生徒たちは昨年6月から現地調査をしたり地元住民と交流を図ったりしながら電気の使用用途を考えてきた。

豊田高専1.jpg コンテスト当日は、大会関係者や一般参加者らがバス6台を使い、旭地区内7カ所の水路に設置された発電装置を見学。各校の生徒は装置の性能や電気の利用方法などについて説明した。急カーブが多い山道でドライバーへの安全運転を呼びかける電光掲示板や、土石流による災害を回避するための警報装置にもっと読む.pdf

世紀の大工事無事に完了へ 豊田安永川トンネル

6面・安永川トンネル・写真.jpg 豊田市が4年半かけて行ってきた「安永川トンネル」新設工事が間もなく完了する。きょう6日に最後のコンクリート打設を行い、現場の片付けに入る予定だ。

 このトンネルは、鍋底状地形の豊田都心を水没から守るために行っている安永川大改修事業=総事業費258億円=の主要部分。旧トンネルの9倍の排水能力を持つ新トンネル水路を2㎞(秋葉町〜水源町)にわたり掘り抜いた。150億円をかけた大工事だ。工事を請け負った鹿島・藤本建設JV事務所の越川俊幸所長(52)に4年半を振り返ってもらった。

 越川さんがまず話したのは、チームの結束力についてだ。この現場は住宅地のすぐ下を掘り進める異例のトンネル工事。振動面で周辺住民への配慮が大変だった。神経を磨り減らすような仕事に、現場の雰囲気もピリピリしていたのだろう。工期の前半で若い社員が4人辞めたという。越川さん自身も気持ちにゆとりが無かったそうだ。

 しかし徐々にチームとしての結束が強まり、協力会社も含めて良い雰囲気になったそうだ。地質上のトラブルが起きた際もチームで乗り切った。発注者の市河川課が現場を信頼してくれたことも大きかったという。

 そんなチームの結束力は見学市民の多さにもつながった。見学会は170回・1万人を超えたもっと読む.pdf

「豊田宣言」まとめ公表へ 国連・豊田市共催の国際会議開幕

 豊田市と国連の共催による環境先進都市国際会議「持続可能な都市に関するハイレベルシンポジウム」が、15日・16日の2日間にわたり名鉄トヨタホテルで開催された。豊田市にとっては開催会場に立候補している2019年ラグビーW杯日本大会に向けての貴重な国際経験にもなった。

 国際会議は非公開だったが終了後、豊田市の太田稔彦市長と国連経済社会局のニキル・セス氏(持続可能な開発部長)が約30分の記者会見を開いて概要を語った。話し合いの結果は取りまとめ後、「豊田宣言」の名称で声明発表するという。記者会見での発言内容を要約した。 

2面・国際会議・下写真.jpg国連ニキル・セス部長 有意義だったこの2日間の「持続可能な都市に関するハイレベルシンポジウム」について簡単に概要を述べます。参加者は13カ国にわたり、国連の各組織、NGOや民間企業、学術機関からも参加しました。地域的にはアジア、アフリカ、中南米、欧州から参加しました。

 参加者の皆さんは過去の実績や経験を共有し、今後の世界の動向と都市の発展との関連性も考慮しながら、6分野のグループに分かれて「持続可能な都市を実現するために何をする必要があるか」を話し合いました。スマートシティを創っていくにはどうしたら良いか、また資源や技術の問題についても話し合いました。3Rと呼ばれる廃棄物処理について、減産について、災害のリスク管理についても話し合いました。学ぶことの多い会議でした。

 豊田市は文化的、歴史的な遺産の保存に成功されています。そして環境の保全も上手くやっている。さらに自動車工業も繁栄を見せている。会議の参加者は口々に「豊田市のように持続可能な都市を上手く実現させたい」と言っていました。

 今回の話し合いの結果は「豊田宣言」と呼ぶ形の声明にまとめて発表したいと考えています。2面・国際会議・上写真.jpgこの豊田宣言で提言した内容が、国連の2015年以降の持続可能な都市計画に関する目標に盛り込まれることを望みます。また2016年に開催予定の大規模な都市に関する国際会議にも、豊田宣言が影響を与えることを希望しています。さらにそれ以上に望んでいるのは、今回の豊田宣言が、世界の自治体の都市計画策定時の拠り所になって欲しいということです。


太田稔彦市長 国際会議を開催したねらいは、スマートシティの取組が今年5年目を迎えるにあたり総括したいというものでした。この取組は行政だけでなく50の企業や様々な団体と一緒にやってきました。そういう意味でグローバル目線でしっかり評価したいと考え、あえてこういう国際会議を設定して情報発信したものです。

 テーマが「持続可能な都市」という間口の広いものになりましたが、重要なキーワードの一つがスマートシティであることもっと読む.pdf

燃料電池車MIRAI納車 豊田市が公用車に2台1台は市民の試乗用に

4面・ミライ納車・写真.jpg 豊田市は20日、トヨタ自動車が昨年末発売した燃料電池車「MIRAI」を公用車に導入し、エコフルタウンで納車式を行った。自治体への納車は愛知県とならび全国初。納車式には市長、市議会議長、トヨタ副社長、愛知トヨタ専務のほか、元城小学校の6年生児童ら約50人が出席した。

 MIRAIは燃料の水素と大気中の酸素を化学反応させ、車自身で発電しながら走る電気自動車。走行時に排出するのは水だけなので「究極のエコカー」と呼ばれる。価格は700万円程だが国の補助金があり実質500万円程だ。記者も試乗させて貰ったが加速はかなり力強い。

 市は今年度予算で2台を導入。1台は幹部や賓客用の公用車、もう1台は市民の試乗・展示用として使っていく予定だ。

 課題は水素ステーションの増加だ。豊田市内の水素ステーションは…もっと読む.pdf

エコライフ相談まかせて

4面・再生可能エネルギーセン.jpg 電気代の節約やCO2 削減のエコライフを考え、自宅屋根にソーラーパネルを設置しようと考えている人も多いのではないだろうか。

 そんな市民の相談にのってくれ、情報提供や設置までの手続き、補助金などの支援制度などの案内をしてくれる豊田市の総合窓口が昨年6月にできた。元城町のエコフルタウン内にある「豊田市再生可能エネルギーセンター」だ。場所はエコフルタウンの北側。豊田都市交通研究所と同じ建物の3階だ。開館時間は9時〜17時(12〜13時は昼休)。日・月・祝日休。相談無料。

 同センターには「ソーラーパネルって我が家の屋根に取り付けられますか」と、相談に訪れる人もいるそう。設置には日当たりの良さや、屋根の状態なども考慮しなくてはいけないので、相談の際、家の写真や図面を持って行くとより的確なアドバイスを受けられるそうだ。

 また素人では適正かどうか分からない業者の見積金額や、保証内容についても公平な目でアドバイスしてくれる。取り付け工事後に雨漏れが発生するケースもあるし、保証内容の中に建物に発生した不具合が含まれていないこともあるそうだ。気軽に相談できる市の窓口があるのは嬉しい。

 分かりにくいと言えば、太陽光発電に関する国の固定価格買取り制度も複雑で難しい。もちろんこうした制度についてももっと読む.pdf

新型燃料電池バス

2面・燃料電池バス・写真.jpg豊田市営おいでんバスに9日から、新開発された「燃料電池バス」1台が導入された。豊田東環状線(豊田市〜三河豊田駅)で月曜日を除いて1日3往復する。

 新型の燃料電池バスは、トヨタ自動車と日野自動車が協同開発したもの。日野のノンステップ路線バスをベースに、出力の高い新しい燃料電池システムを搭載している。市販車両ではなく、おいでんバス路線の営業運行をとおした実証実験だ。外部給電設備も備えており、その実証実験も行われる。燃料の水素を充填するのはとよたエコフルタウン内の水素ステーションだ。

 これまで使われていた燃料電池バスは愛知万博の時に開発されたもの。経済産業省の補助を受けて平成22年10月〜25年3月の間、実証運行の形でおいでんバス路線に使われてきた。今回の新型車両導入によって実証運行を再開した形だ。もっと読む.pdf

豊田市内の川魚57種確認

4面・魚類調査・写真.jpg 自然愛護の市民団体「豊田市淡水魚類研究会」=会員25人=がこの度、豊田市内全域の河川で平成21年から続けている魚類調査のデータを中間報告的にまとめた。春から秋にかけて毎週1回ずつ6年間行ってきた調査は34河川で全88回。捕獲した魚は全57種・約7万5千尾にもなる。

 この調査は、いま編さんが進められている『新修豊田市史』全25巻のなかの自然分野=29年度刊行予定=の執筆に必要な基礎調査。執筆担当者は長年ライフワークで市内の淡水魚を調べてきた梅村錞二さん(82・西広瀬町)だ。

 調査に参加しているのは、梅村さんが顧問を務める「豊田市淡水魚類研究会」のメンバーたち。調査道具はタモ網や投網、四つ手網などだ。高齢の梅村さんも毎回記録係として川の中を歩いている。

 調査は4〜11月の間、毎週木曜日に定期実施している。1地点あたり4人ほどで約3時間だ。捕った魚はその場で記録して逃がしている。同研究会会長の光岡金光さん(65・本新町)は地元自治区の副区長や豊田市自然愛護協会長ほか多くの要職を抱えているが、木曜日だけはこの調査を最優先しているそうだ。

 魚類調査は意外にも夏の暑さがとても辛いものだが、光岡さんは「楽しさが大きいから辛くはないんですよ」と笑顔だ。調査する川が変われば風景が変わるし、同じ川でも年々少しずつ風景が変わっていくので毎回が新鮮。なにより、たくさん魚を捕まえたり、大きな魚を捕まえたりすることが子どもの頃と変わらず楽しいそうだ。

 全88回の調査で捕獲された全魚種は、右表に並べた57種。ウナギのように夜行性で捕獲しにくいため少ない魚もいるがもっと読む.pdf

乱獲から資源保護へ

5面・乱獲・写真①.jpg 矢作川でのアユの産卵は11月をピークに、10月〜12月の3ヵ月間ほどダラダラと長く続く。1月に入った今も、少数ながら産卵しているアユが居るはずだ。

 産卵期が長いのは、生き残っていくための戦略らしい。アユの寿命はたった1年。もし産卵期が半月ほどしかなかったら、ある年の気候や天候の大異変などで絶滅しかねない。産卵期を長くしてリスクを分散しているのだろう。

 このようにアユの産卵期は長いのだが、ピークは初めに書いたとおり11月だ。この時期には大集団となって産卵する。その生態を利用して昔から行われてきたのが「落ちアユ漁」だ。5面・乱獲・写真②.jpg

 10月ごろ下流の産卵場へ向かうため川を降るアユを捕まえるのが「簗漁」。現代ではお客さんを楽しませる目的の観光ヤナになっているが、あれは大掛かりな漁具だ。矢作川には簗場が多くあり、昔から落ちアユ漁が盛んだったことが分かる。

 産卵場に集まったアユの大群を、たくさんの針で引っ掛けて釣る漁法もある。矢作川では「ガリ漁」と呼ばれ今でも人気だ。産卵に集まった魚を獲るのは資源保護上よくないので禁漁にしている川が多いが、矢作川では昔からこの禁漁設定がなかった。このことからも落ちアユ漁が盛んだったことが分かる。

 好意的に言えば矢作川の文化だが、天然アユが減ってしまった今では、資源保護の意識が欠けていると言わざるを得ない。矢作川流域はそういう土地柄なのだ。

 資源保護意識の欠けた川の文化が招いた悪い事例が、清流で知られた高知県の四万十川にある…もっと読む.pdf

豊田市御船町 地元同意を得ず土石採掘始まる 県市が確認せず許可

4面・フリー御船土石採取・写.jpg 豊田市御船町の八柱神社東隣の雑木林(約9千8百㎡)で10月中旬、地元の同意を得ないまま民間業者が土石採取の掘削を始め、地元住民が困惑している。

 許可権者である愛知県(土石採取許可)や豊田市(開発事前協議)が、地元の同意を得たか確認しないまま業者の申請を許可してしまったため、地元住民にとっては突然の出来事だった。

 御船町を含むこの一帯では昔から土石や粘土の採掘が盛んで、その跡地の大穴に産業廃棄物を不法投棄されやすかった。そうした過去の経緯があるため、御船町自治区はこうした開発行為に敏感で「産廃絶対反対」を宣言している。

 そうした御船町の特殊事情や住民の熱意は行政側も知っていたはずだが、人事異動を繰り返すうちに忘れ去られてしまったようだ。開発が始まって驚いた自治区が県と市に確認して初めて、すでに開発が許可されていたことが分かった。1万㎡をぎりぎり越えない開発であるため、法的に地元同意は必須条件でなかった。

 今回の開発は、露天掘りで土砂を採掘するもの。業者は春日井市の㈲粂開発。2年間に10万㎥の土石を採取し、建設残土で埋め戻して山林に復旧する計画だ。

 地元はすでに「採掘そのものは合法だから仕方ない」と頭を切り換えているものの、すぐ隣の枝下町の土石採掘現場で、県の許可範囲を越えた乱開発によって県道崩落の恐れが大問題になったばかり。行政の指導力不足への不安は大きくもっと読む.pdf

赤トンボを増やそう 豊田市農ライフ創生センター

1面・農ライフ10周年・写真-.jpg 豊田市農ライフ創生センターの設立10周年を記念して15日、市福祉センターでシンポジウムが開かれ、約4百名が集まった。

 農ライフ創生センターは農業の新たな担い手育成や、高齢者の生きがい農業、遊休農地の活用などを目的に、平成16年に豊田市とJAあいち豊田が連携して創設した農業研修施設。鈴木公平前市長と企業の労働組合が今後増えていく定年退職者への対応を話し合ったとき、「土のある農的な暮らしの中に方向性を見いだせるのでは…」と始めた事業だ。

 また近年は、市の重点施策である「都市と農山村の交流・支え合い」の視点から、山間地農業の再生への期待も大きくなっている。

 今回のシンポジウムは同センターの10年間と、市の〝農ある暮らし〟の施策を振り返り、さらに今後の農業や山村農業のあり方を考えようと開かれたものだ。

新しい市民の「故郷」つくる事業

 基調講演の講師に招いたのは、農業と自然環境の関係について多くの著書がある宇根豊氏(福岡県)。同センターについては「故郷を持っていない人に、故郷をつくる凄い事業だ」と高く評価していた。

 今後の農業や山村農業のあり方はパネルディスカッション後半のテーマになった。

 JAあいち豊田の柴田文志組合長は、田畑によって生物多様性を高める環境保全型農業の大切さを語り、「その象徴として近年激減した赤トンボを増やそう」と提案していた。

 山村農業の今後については、おいでんさんそんセンターの鈴木辰吉所長が「元気な人がいる地域は集落営農で対応し、いない地域ではIターン者や企業ファームを受け入れては…。それしかないのでは」と語っていた。もっと読む.pdf

悩む土砂・流木対策 水源地4自治体と意見交換

 国土交通省の矢作ダム管理所が去る10月28日、ダム水源地域の4自治体から林務担当者を招集して、森林整備についての意見交換会を開いた。

 これは水源地域の山林からダム湖へ流れ込んでくる「土砂」「流木」の問題について話し合い、連携した対応へのきっかけをつくるのがねらい。河川管理者と森林管理者のこうした会合はおそらく初めてだという。

 平成12年の東海豪雨では水源地域の山々が崩壊し、約280万㎥の土砂と約3万5千㎥の流木が矢作ダム湖へ流入した。

 土砂の流入・堆積は貯水容量を減少させるため、ダムにとっては大きな問題だ。また、ダム渇水時には堆積土砂が露出し、その上を川が流れるため〝渇水濁水〟という深刻な問題ももっと読む.pdf

里山の身近な生きものムササビ観察 トヨタの森学習イベント

2面・ムササビ顔写真.jpg 夜の森を滑空するムササビ。その姿から〝空飛ぶ座布団〟とも言われる。夜行性なので姿を見る機会はなかなか無いが、決して珍しい動物ではなく、里山を代表する身近な生きものだ。樹上にかけた巣箱をよく利用するので観察しやすい面もある。

 そんなムササビを対象にした自然観察学習イベントが、トヨタ自動車の社有林「トヨタの森」=豊田市岩倉町=で8日に開かれた。昨年は大人対象だったが、今年は子どもにも対象を広げて開催。豊田市内外から25名ほどの親子が集まった。
2面・ムササビ・写真.jpg
トヨタの森は矢作川・巴川・伊勢湾岸道などに囲まれた場所にある。今後、第2東名高速道路が完成すると四方を完全に囲まれ、ムササビの移動が妨げられる恐れもあるそうだ。参加親子はそうした状況や、人が適度に利用して空間のある森でないとムササビは棲めない(滑空できない)ことなどを学んでから森へ。ムササビの糞や食べカスなどを探して楽しんだ。

 トヨタの森にはムササビの巣箱が8つかけてある。ただ、よく移動するので8つとも利用されていないこともあるそうだ。樹上の巣箱が利用中かどうかは一目で分かる。巣箱の中と外に仕掛けてあるもっと読む.pdf



矢作川「高橋」架け替え 橋脚工事スタート

6面・高橋・写真.jpg 矢作川「高橋」の架け替え工事についての説明会が10月26日、矢作川漁協豊田支部の役員を対象に、愛知県豊田加茂建設事務所で開かれた。

 高橋の架け替えは8年かけて4車線化する大工事。第1期工事(25〜28年度)では現橋の下流隣りに2車線の新設橋を架け、供用したのち、第2期工事(29〜32年度)で現橋を解体してさらに2車線の新設橋を架ける。

 この冬に川の中で行われる橋脚工事は、泥水や周辺地盤への影響の少ない特殊なニューマチックケーソン工法が採られる。これはコップを逆さまにして水中に押し込んだ状態のように、気密な作業室を設けて圧縮空気を送り込み、ドライな状態で掘削する工法だ。

ダムで弱った川に打撃

 豊田都心付近の矢作川は近年、加速度的に河川環境が悪化し、瀬と淵がハッキリしないノッペラとした流れになってしまった。上流に矢作ダムが完成してから40年が経った今になって、ダム群による影響が顕在化してきた形だ。このダム問題を真っ正面から受け止め修復することが、河川管理者(国交省・県)の大きな課題となっている。
 また、豊田大橋を造ったあと上流の瀬が消滅してしまったようにもっと読む.pdf

左岸に都市林2㎞誕生へ豊田東高生も事業参加 豊田市街地の矢作川環境整備

東高生.jpg 豊田市では現在、都市運営の権限と責任について、市と市民団体の間で「都市内分権」がごく普通に行われるようになった。

 豊田市は行政面の都市内分権の先進都市だが、同市の都心を流れる矢作川では、都市河川の環境整備・風景づくり面で、河川管理者である国交省と民間事業団体であるNPO法人の間の「分権と共同」が定着してきた。豊田市矢作川研究所や学校教育も矢作川事業に参加しており、河川環境事業の「分権と共同」は多様化の傾向だ。

 さらに県内最大の矢作川漁業協同組合が矢作川事業の中心に位置しており、都市河川の環境問題は、第一次産業との分権・共同化へ発展しそうな情勢である。

 現在、豊田都市圏の矢作川環境整備事業の中心に所在するのはNPO法人矢作川森林塾(硲伸夫理事長、会員50人)である。いま国土交通省中部地方整備局指定の「河川協力団」である。森林塾は元々は矢作川漁協が設立した団体であり、農水省とも関係が深い。

 NPO矢作川森林塾の目標は、豊田大橋付近の矢作川左岸(豊田スタジアム側)に、延長連続2㎞の「都市林」を育てることだ。隣地に計画中の豊田市中央公園の森と直結する構想が市・NPO双方にある。

 毎週土曜日早朝のNPO作業で、延長2㎞の密生竹林の伐採を終えた。密生竹林の内部にあったエノキ、ヤナギなどの大木・古木が元気を回復した。その周囲で竹林伐採跡から自然生えしてきた幼木が、高さ数mの若木に成長した。来年の矢作川森林塾10周年の頃には、大木・若木が延長2㎞の「都市林の原形」の姿を見せそうだ。

 10年前に森林塾活動が始まった頃は、森林塾側は国交省豊橋河川事務所へ出かけ、竹林伐採をいちいち「許可」してもらっていた。それが草刈機提供など「協力」に変わり、今はすべての協議が現物決着の「共同」体制に変わった。

 最近はNPO会員の早朝作業に、国交省岡崎出張所長がボランティアとしてもっと読む.pdf

環境先進都市国際会議 豊田市と国連の共催決定

 豊田市は来年1月の「環境先進都市国際会議」を国連と共催する方向で調整していたが、このたび正式に共催が決まった。会議の名称も「持続可能な都市に関するハイレベルシンポジウム〜人と環境と技術の融合〜」と決まった。

 この国際会議は、豊田市が進めてきた地球環境への先進的な取り組みを、国内外に広く情報発信するために開くもの。企画するにあたり、国連の経済社会局が不定期開催している国際シンポジウムを誘致する形で調整を進めていた。

 国連の経済社会局が開いている「持続可能な都市に関するハイレベルシンポジウム」は、持続可能な都市を目指し、先進事例の紹介や先進国と発展途上国の情報交換を行う場。世界の各都市と共催で不定期に開催しており、昨年はドイツのベルリンと中国の揚州市で開催された。日本での開催は初めてだ。

 シンポジウムは来年1月15・16日の2日間もっと読む.pdf

矢作川森の健診の10年振り返る 

市民による人工林調査イベント「矢作川森の健康診断」の10年間と、豊田市の森林行政の10年間を振り返る大報告会が26日、JAあいち豊田本店ホールで開催された。

4面・矢森協(上下カット).jpg 今回の報告会は、豊田市森林課が市町村合併後の10年間に推し進めてきた先進的な森林施策を発表する場でもあったが、市側は短時間の発表で我慢。7時間近くにおよぶ報告会の大半は、今夏の第10回開催をもって終了した市民調査「矢作川森の健康診断」の総まとめやディスカッションに使われた。

 矢作川森の健診は山河崩壊の東海豪雨災害をきっかけにスタート。10年間で延べ2300人の市民が参加し、流域の3県7市町村を2巡して、計610地点で人工林の健康状態を調べ上げてきた。実行委員会の丹羽健司さんは冒頭の挨拶で、「この10年間にどんな営みや仲間づくりがされてきたか共有して、今後、流域の森をどうしていくのか考えて行きたい」と挨拶した。4面・洲崎燈子.jpg

 基調講演は森林研究者の蔵治光一郎さん。当地の人工林の歴史、森林行政の10年、森の健診の10年を絡めて、豊田市の人工林問題の全体像を分かりやすく話した。講演の最後には、難しいけれど越えたい壁として「あいち森と緑づくり税への依存体質からの脱却」「森林所有者に管理義務を課すことの再検討」「森林の公的管理組織や担い手組織の立ち上げ」「義務教育を含め、森林問題に市全体を巻きこむ仕組みづくり」等の必要性を語った。

 午後のディスカッションでは、根羽村、恵那市、豊田市、岡崎市で活躍する若手の林業家や森林行政マンが壇上にあがり本音をもっと読む.pdf

竹をチップ加工して竹土舗装に 豊田バンブー㈱

2面・豊田バンブー.jpg 放置された竹林があちこちで勢力を拡大して全国的な問題になっている。そのような背景から「竹林の問題で困っている人を助けたい」と、豊田市などの会社経営者4人が今年4月に新しい会社「豊田バンブー㈱」を立ち上げた。

 メンバーは㈱宮上製作所(天王町)の松尾隆之さん、高岡造園土木㈱(田代町)の板倉重治さん、㈱喜乃紀(平戸橋町)の川村のり子さん、内閣官房地域活性化伝道師で㈱トノループ・ネットワークスのトム・ヴィンセントさん(イギリス出身)の4人。社長は松尾隆之さん(51)が務め、宮上製作所内で製品開発などを考えているそうだ。

 豊田バンブーが豊田市内の竹を使ってはじめて手がけた製品が竹土舗装の「B-ウォーク」。福岡大学の教授らが開発した手法を取り入れたもので、竹を粉砕してチップ状にし、土と固化材が混ぜてある。保水性や防草効果があり、路面温度が上がりにくく、ひび割れしにくい特徴を持つ。

 B-ウォークの実物はもっと読む.pdf

木の魅力実感の建物に 豊田森林組合事務所を新築中

4面・森林組合・新館写真.jpg 8月に始まった豊田森林組合の本所(足助町横枕)の新築工事が進み、形が見えてきた。

 現事務所は昭和48年建築の旧足助町農林センターで所有者は豊田市。以前から耐震強度不足が指摘されていた。

 新築している場所は現事務所の北隣。床面積662㎡(200坪)の大型の木造平屋建てだ。建築費は約2億円。豊田市の大課題である人工林の間伐事業を拡大するため市が8割を補助する。施工は地元の㈱河本材木店。完成は3月下旬だ。

 現在は屋根の工事を行っている段階で、木材使用量の多さがよく分かる。使っているのは市内産のヒノキだ。玄関には太い材を使い、ロビーは天井板をはらずに屋根裏の小屋組みを見せて、木の魅力と存在感をアピールする。組合員(山林所有者)が相談に来やすい雰囲気にしたいそうだ。事務室や会議室のほか、市役所足助支所のもっと読む.pdf

矢作川感謝祭に225人

感謝祭1.jpg 矢作川の恵みを広く市民に知ってもらおうという趣旨の「矢作川感謝祭」が10月4日、豊田大橋東岸の河川公園で開催され、当日朝の親子雑魚釣り大会出席者77人、一般市民76人、主催者スタッフ72人、総勢225人が参加した。

 参加者が例年より少なかったため、天然アユの塩焼きのふるまい、雑魚料理などを充分に堪能できた。ほかに矢作川移動水族館、パネルによる学習コーナーなどのイベントがあった。感謝祭2.jpg

 主催は矢作川漁協、天然アユ調査会、NPO矢作川森林塾、矢作川研究所など6団体構成の実行委員会(宮田昌和委員長
=前矢作川研究所長)。国交省豊橋河川事務所が後援、トヨタ労組・矢作川漁協が協賛した。

 実行委員会側の路線変更があった。①過去5回続いた「矢作川天然アユ感謝祭」が「矢作川感謝祭」に名称変更された。
②天然アユ感謝祭は流域団体協賛で運営されてきたが、今回は市民から参加費を徴収した。漁協組織の内紛で地元の豊田支部のボイコットがあり、感謝祭が小型になった。

 新路線の目玉は、感謝祭のメニューにもっと読む.pdf

シラタマホシクサ や ミカワシオガマ見頃

4面・湿地写真①シラタマホシ.jpg豊田市自慢のラムサール条約登録湿地「矢並湿地」の一般公開が、来週8日(水)〜12日(日)の5日間行われる。雨天決行だ。

 矢並湿地には東海地方固有の希少な湿地植物が多く、普段は非公開となっている。今回の一般公開はそうした湿地植物を間近で観察できる機会を提供して、自然の大切さを市民に感じて貰おうというもの。豊田市環境部と豊田市自然愛護協会が連携して平成10年から行っている。ラムサール条約に登録されてからは3回目の公開だ。

 この季節の湿地の主役は何と言ってもシラタマホシクサ=白玉星草=の花だろう。遠目に見ると湿地が小宇宙のようだ。シラタマホシクサの茎はらせん状にねじれており、下からしごき上げると、茎の先端についた丸い花が回転しておもしろい(※茎を痛めないようにそっとお願いします)。またミカワシオガマ=三河塩竃=の赤紫色の花も、シラタマホシクサの白色とのコントラストで美しい。

 公開日の5日間は毎もっと読む.pdf

小原で桜の手入れ 豊田JC「都市と農山村交流」事業

四季桜・写真.jpg 豊田市内の若手経営者らでつくる一般社団法人豊田青年会議所(豊田JC)が今年度、小原地区の四季桜愛護活動に参加し汗をかいている。人手不足の地元にとって大きな戦力だ。

 小原の四季桜は、足助の香嵐渓とセットで秋の観光名所になっており、全国各地から観光バスが訪れる。平成21年秋には19万3千人もの観光客が訪れたそうだ。

 ただ、その後は観光客が減っており昨秋は13万8千人。小原観光協会を中心に原因を考え、その1つとして四季桜の花の咲きが近年良くないことが挙げられた。考えてみれば四季桜を増やし始めて35年ほど経っているが、手入れらしいことをして来なかった。

 良くない評判がたつと観光客はなかなか戻って来ない──。そんな危機感から昨年もっと読む.pdf

矢作川・巴川に小水力発電

3面・写真①.jpg 豊田市下山地区にある巴川の「羽布ダム」で23日、小水力発電施設の起工式が行われた。

 羽布ダムは国が昭和38年に建設し、愛知県が管理運営している農業用の利水ダム。同ダムで直接取水するのでなく、巴川最下流の細川頭首工で取水するための必要量を流す調整をしている。

 今回起工した小水力発電所は、同ダムからの放流水を有効利用して発電しようというものだ。低炭素社会づくりの推進と、売電によって羽布ダムや細川頭首工の管理費を節減することを目的に県が実施する。発電開始は2年後の平成28年度末の予定。総事業費は9億930万円だ。

 同県は県内25カ所で小水力発電施設の建設を計画しており(6カ所完成)、羽布ダムの施設はこの中でも最大規模。最大出力は854kWで、一般家庭900世帯分を賄えるという。

 水力発電はよく「環境に優しい」と言われるが、それはCO2排出量の話で、実際にはもっと読む.pdf

小原地区は豊田の水源地

1面・小原・水源地フォーラム.jpg 矢作川右岸の小渡温泉と笹戸温泉の中間点にある豊田市平畑町(小原地区)で8月23日、恒例の第1部「ガサガサ魚類生息調査」と第2部「水源地フォーラム」が開催され、約90人が参加した。自然の中での川遊びと水源地の森・川・魚を守る勉強を兼ねたイベント。平成18年から開催されている。

 主催は豊田市の矢作川右岸=小原地区にある矢作自治区を良くする会。当日は会役員の山田敏郎氏と大内健氏がイベントの進行に当たった。

 午前は矢作川支流丹波川で魚捕獲調査。子どもらも川をガサガサ歩き、魚をつかんだ。ヨシノボリ、カワムツ、アカザ、カマツカ、アマゴが普通にとれた。正常な川。

 午後の第2部はガサガサフォーラムの名称を水源地フォーラムに変え、寿楽荘の会議室で勉強会。矢作川研究所の白金晶子研究員が「水環境と川の生き物」について、豊田森林組合元専務理事の加藤清氏が「水循環と森の役割」について、それぞれ基調報告した。矢作川流域の各区長、水辺愛護会長、ガサガサ参加の中学生からも発言があった。

と位置づけられている。森・水・魚への関心が高いもっと読む.pdf

矢作ダム湖岸の森300ha買収 豊田市水道水源保全基金が再スタートへ

 豊田市の「水道水源保全基金」事業が1994(平成6)年スタート以来20年経過し、新年度から「新規3事業セット」で、矢作川水系の水源保全事業を本格的に再スタートさせる。この間に貯め込んできた基金積立額約6億円が放出される。

 新年度から再スタートする矢作川水系水源林保全の新規事業は、次の3点セット。
 ①矢作ダム湖左岸の森約300㌶の買収・水源林管理。
 ②矢作川本川及び支川流域の水源林約2万㌶(市内全森林の約3割)の間伐管理の推進。
 ③水源林の間伐効果のモニタリング調査。

 この3事業の目玉は、矢作ダム湖保全目的の左岸の森(全域豊田市内)=写真=の買収と水源林管理。1971年のダム建設以来40年余、森林管理の人手が入っておらず、小規模崩壊がもっと読む.pdf

矢作川森の健診座談会

 多くの功績を残して今年6月の第10回開催で幕を閉じた「矢作川森の健康診断」。主要メンバーに集まって貰い、10年間を振り返る座談会を開いた=先週号に総論掲載=。内容の一部を要約し、3回に分けて連載する。

2面・森の健診・写真(下カッ.jpg新見記者 矢作川森の健診の10年間を、①第1回終了までの草創期、②様々な調査手法を確立した第2回〜6回の中間期、③成果が見えはじめ意識も大きく動いた第7回〜10回の成熟期、の3つに分けて話しましょう。まず草創期について聞かせて下さい。


丹羽健司
4面・丹羽健司.jpg(矢森協)2000年の東海豪雨災害で流域の人工林の間伐遅れがクローズアップされました。ただ、人工林というものは「戸籍(森林簿)はあるけれど国勢調査が行われていない」と言われる様に、何処に何を植えたか分かっているだけで、間伐遅れの人工林がどれだけ有るのか現状は分からなかった。

 矢作川水系森林ボランティア協議会(矢森協)が2004年1月に発足して間もなく、ある人から「一般市民を人工林に連れてきて、実態を見せて警鐘を鳴らすようなことは出来ないだろうか」と言われたんです。それが森の健診を始めるきっかけでした。一緒にやってくれる森林研究者を
探していると、矢作川研究所の洲崎さんが「おもしろそう!」と言ってくれ、東京大学演習林(瀬戸)の蔵治さんも紹介してくれた。


蔵治光一郎 (森林研究者) 丹羽さん達にお会いしたのは2004年の12月でしたね。4面・蔵治光一郎.jpgその後すぐ実行委員会の準備会の呼びかけが始まった。動きが速かったですね。


原田裕保4面・原田裕保.jpg(当時の豊田市森林課長) 記録を見ると準備会は2月にスタートし、4月に実行委員会を結成して、6月に本番を迎えています。


丹羽 実行委員会では研究者と市民が対等であることに拘りました。僕ら市民はお手伝いの調査員じゃない。学びたいからやるんです。そういう気持ちを反映させないと「市民と研究者の共同調査」なんて名ばかりになる。それが嫌で、研究者と森林ボランティアを対等な関係の別組織にしました。だから実行委員会の議論も面白かった。


山本薫久(矢森協)調査マニュアル作りでも研究者4面・山本薫久.jpgと森林ボランティアで議論しましたね。譲り合ったのでなく、心地よい形におさまった。


原田 コンセプトは「楽しくて少しためになる」でしたね。


山本 「ためになる」というのは科学データとしての価値を備えるということ。そういう価値が無く、啓発だけのイベントだったら本当の楽しさは無かったでしょうね。

丹羽 参加市民も、森林ボランティアも、研究者も、全員が参加費500円を払うことにしたのも対等に楽しむ形を大事にしたからです。そして「参加市民にとって面白いかどうか」を軸にして話し合った。調査精度は二の次になったけれど、研究者が科学的にモノをいえる妥協点を見つけてくれた。


洲崎燈子
4面・洲崎燈子.jpg(森林研究者) データ整理がとても楽しかったですよ。だって一度に100地点も調査できることって無いですから。第1回目の終了後には、混み具合調査の精度が低そうだということで検証調査も行いましたよね。それで第2回目から精度を上げた。


丹羽 他人の山へ勝手に入ることについても議論しましたね。


山本 最終的に「ハイキングコースにも私有林はいっぱいあるけど、いちいち許可は貰わない。そういう感覚で行こう」ということになりましたね。行政主催だったら出来なかった。


原田 マニュアルの工夫も大きかったけれど、チームリーダーを務めた森林ボランティアの存在が大きかったですね。彼らは専門的な講義を受けているから理屈が分かっていた。矢作川で森の健診を始められたベースには、やはり森林ボランティアを養成していたことがあるでしょうね。

丹羽 第1回目は試行錯誤でしたが、2回目からは樹高測定以外ほとんど調査手法が変わっていません。流域意識が芽生えたし、地域による地元協力の違いにも気づいていった。2回目からが本番でしょうね。

蔵治  2回目は10年間の中で最大規模ですよ。会場は根羽・恵那・豊田足助の3カ所。362人も参加しました。

丹羽 勢いだろうね。参加者が集まったから3カ所にしたのでなく、集めるつもりでいた。また集まっちゃったんだよ。

山本) そこまで広げるのか…という議論もあったけど、「流域でやらなきゃ意味がない」となった。

稲垣 スタッフみんなが「やりたい!」と思ったということですよ。

丹羽 2回目から案内役でもある地元サポーターを付けることにしたんだけど、根羽も恵那も森林組合が中心になって人をバッチリ用意してくれた。「ようこそ!」って雰囲気で大歓迎だったよね。3回目の平谷や設楽もそうだった。地元とタッグを組めたのが気持ちよかったですね。4回目の額田もかなり刺激的で、地元の動きが素晴らしかった。

山本 地元が応えてくれるという実感が自信になって「流域圏でやるんだぞ」という意識が固まりましたよね。もっと読む.pdf


写真=第1回森の健診。森林ボランティアがリーダーとなり、参加市民と一緒に科学調査を行った。

矢作ダムほぼ満水に

1面・矢作ダム・台風前の写真.jpg 日本列島を先週通過した台風8号は各地に大きな被害をおよぼしたが、当地方では海上コースを通ったため矢作川流域は直撃をまぬがれた。局所的な豪雨による大きな被害も無かった。同流域にとっては、矢作ダムの水源域に中規模降雨をもたらしてくれた恵みの台風だった。

 矢作ダム水源域の6月の降雨量は平年値の半分も無く、近年の渇水年(平成6年・17年・25年)と比べても少ない値だった。このため貯水率は急低下し、7月はじめには50%をきる寸前まで減っていた=グラフ参照=。

 台風8号に伴う水源域への雨で矢作ダムの貯水率は一気に回復し、現在は平年値並みの80%台半ば。ほぼ満水状態だ。今夏の水不足の心配はひとまず解消した。

 矢作川中・下流域の出水はごく小規模で濁りも薄かったが、水温が一気に7〜8℃低下したためもっと読む.pdf


台風前7月6日の矢作ダム。6月の少雨で一時は貯水率が50%を切りそうだった。手前の構造物は発電用の選択取水塔

自然農の実践で人の生き方学ぶ じねんの学校に100人

2面・じねんの学校・写真.jpg 自然界の理や、人が持っている生命の力に沿った生き方を提唱するセミナー「じねんの学校」が12日、豊田市福祉センターで開かれた。

 主催者の「じねんネットワーク」=山本薫久代表=は、矢作川流域の農山村に関わりながら自然農、自然療法、セラピー、自然エネルギー等の取り組みを実践している人たちで今春つくったネットワークだ。

 東日本大震災と原発事故が発生して以降、こうした生き方に関心を持ち、世間に流されず自分らしく生きたいと思っている人が確実に増えている。今回のセミナーに集まったのもそういう人たちだろう。会場には30〜40代を中心に約100人が集まった。

 セミナーは2部制。取材した第1部は「自然の恵みと共に未来につながる豊かな暮らし」をテーマに、「自然エネルギー」「自然農」の2人の講師が話した。

 「自然エネルギー」の講師に招かれたのは名古屋大学大学院の高野雅夫教
授。里山の資源を活かして自然エネルギー100%で暮らす技術とライフスタイルを研究し提唱している人だ。

 高野教授はまず、たった30ワットの超小型水力発電だけで暮らす実験で、洗濯機、冷蔵庫、パソコンを使用する生活がもっと読む.pdf

森林整備に本格投入へ 豊田市水道水源保全基金

1面百月ダム.jpg 豊田市水道水源保全基金とは何か──。

 今から20年前の1994(平成6)年、当時の豊田市水道局が設置した一種の「緑の税」である。

 市民(法人を含む)が水道の水を1トン使うごとに1円を拠出する。水道料金に上乗せ徴収だから確実に集まる。平均家庭で年額240円、全市で年額約4600万円。

 この市民の浄財で矢作川水系の「水源の森」を持続的に再生し、水道水の安定供給を図る。20年前の水道事業管理者、小島昌資氏(76)=豊田市月見町=の発想・熱意でスタートした全国最先端事業だ。

 現在、水道水源保全基金は上下水道局総務課が所管する。これまで同課は、市町村合併前の旧町村の森林の間伐事業、上下水道局独自の「水源の森」(22㌶)の取得・整備事業、合併浄化槽設置への補助事業などを行ってきたが、新年度から事業内容が再スタートする。

 今年3月市議会では議員側から「水道水源基金は〝貯金〟が目立つ。本来の森林整備をもっと活発に!」との厳しい批判が噴出した。

 その市議会側の批判を受け入れる方向で、上下水道局総務課と産業部森林課の協議が大筋で合意したという。

 現在、市内の森林総面積は6万㌶余、その3分の1の2万㌶余が、矢作川本川及び支川流域の「水源保全林」と位置づけられている。今年9月市議会までにもっと読む.pdf

人工林の市民調査10年の足跡 

4面・稲垣久義.jpg 10年間続けると決めて2005年にスタートした「矢作川森の健康診断」が、今年6月の第10回開催で幕を閉じた。現在、10月26日の報告会に向けてデータの取りまとめが行われている最中だ。


4面・丹羽健司.jpg森の健診を主催した実行委員会は、矢作川水系森林ボランティア協議会(矢森協)と、森の研究者グループで構成されている。今回、スタート時からの主要メンバー6人=写真=に集まって貰い、10年間を振り返る座談会を開いた。内容を要約し次号から3回ほどに分けて連載する予定だ。
   ◇   ◇
4面・原田裕保.jpg 森の健康診断が残した功績は大きい。1つは、矢作川流域の広大なスギ・ヒノキ人工林が間伐不足のまま放置・荒廃し、土砂流出の原因になっている現状を、多くの市民に実感させたことだ。10年間の延べ参加者は2342人、調査地点は610地点にもなった。
4面・洲崎燈子.jpg
 これが単なる啓蒙活動だったら、ここまで盛り上がらなかったはずだ。実行委員会は「楽しくて少しためになる」をコンセプトに、ハイキング的な楽しみや、科学調査をする楽しみに重点を置いた。調査マニュアルも万人向けの分かりやすさと科学性に折り合いをつけて開発し、それは全国の40都道府県に広まった。4面・蔵治光一郎.jpg




 もう1つの大きな功績はもっと読む.pdf

水に溶けたDNAで鮎調査

6面・DNA写真.jpg──わずか数リットルの水をすくい、溶け込んでいるDNA断片(環境DNA)を解析することで、その池や川に特定の生き物が棲んでいるか把握できる──

 そんな最先端の技術を用いたアユの調査研究が、今春から矢作川で行われている。環境省の環境研究総合推進費を使った研究だ。

 環境DNA手法を用いた水生生物の調査研究はまだ新しく、2011年頃から報告事例が増え始めた段
階。手間暇の掛かる水生生物の調査を、近い将来、簡便化できる手法として注目されている。

 その方法をごく簡単に言うと「採集した水を濾過し、フィルター上の残留物からDNAを抽出して分析する」というもの。特定魚種のDNAを増幅することで生息の有無が分かる。水中に溶けているDNAの由来は、魚の排泄物や体表のヌメリ等だと考えられている。

 矢作川で調査しているのはもっと読む.pdf

おっとっとっとっ 昆虫の見事な造形美

3面・スズメバチの巣・写真.jpg まるで、とっくりを逆さにしたような形のハチの巣。ちょっとふざけて、おちょこを差し出して撮影してみた。

 このハチの巣があったのは豊田市御船町の中山岩治さん(70)宅の庭先。おそらくコガタスズメバチの初期巣だ。

 コガタスズメバチの巣づくりが始まるのは5月頃。最初の働きバチが羽化するまでの1カ月半ほどは、女王バチが単独でこのような巣をつくる。この独特の形は内部の保温や外敵侵入防止のためらしい。働きバチが羽化してからは筒の部分が壊され、スズメバチらしい丸い巣をつくり始める。






学校の環境緑化活動全国2位 豊田市立若林西小学校

4面・若林西小学校JPG.jpg (公社)国土緑化推進機構主催の平成25年度「全日本学校関係緑化コンクール」で、豊田市立若林西小学校(新實正男校長・児童数349人)が、学校環境緑化の部2位の「準特選・国土緑化推進機構会長賞」に選ばれた。新潟県で今月1日に開催された全国植樹祭に招かれ、天皇皇后両陛下がご臨席されるなか、表彰を受けた。

 同校は昭和53年開校。開校式は樹木のない運動場で砂埃が舞うなか行われたという。学校づくりはまず環境づくりからと、スローガンに「緑と花の豊かな学校」を掲げ、PTAや地域住民の協力を得ながら緑化活動にもっと読む.pdf

ホタル繁殖の先進地に 豊田市益富地区

1面・益富交流館.jpg 豊田市益富交流館地域(高橋南部)のホタル繁殖・保護活動が軌道に乗り、同地域は源氏ボタルの一大繁殖・保護地になった。全国有数の規模・成績だといわれる。

 6月14日(土)夕、豊田市益富交流館で、恒例の「益富ホタル鑑賞会」が開かれた。今回で26回目。同地区コミュニティ会議=古川利孝会長=が主催した=写真上=。1面ホタル池.jpg

 このイベントは、ホタルが飛びかう昔の夜の風景を取り戻し、地域住民に楽しんでもらおうと、平成元年頃から始めたものだ。有志の繁殖・保護活動から始まり、今では益富地区コミュニティ全体の大仕事にもっと読む.pdf

太さ缶ビール級 極太ウナギ捕獲

4面・超極太ウナギ・写真.jpg 豊田市矢作川研究所の調査で極太ウナギが捕獲され、あまりの太さに関係者も驚いている。ウナギ資源の減少問題や、矢作川の実力に関心を持ってもらおうと、大型水槽で飼育展示を始めた。

 このウナギが捕獲されたのは、中流域の豊田市藤沢町地内。特定外来種アメリカナマズを捕獲するための延縄(ハエナワ)漁に掛かった。

 先週11日朝、ハエナワを回収に行った研究員の山本大輔さんは、ウナギとは思えない体型の魚が掛かっているのを見て「なんじゃこりゃっ!」と驚いたそうだ。計測してみると、全長84・7㎝、体重1・74㎏あった。

 80㎝級の大型ウナギは矢作川でも年間数本は捕獲されているはず。長さはさほど珍しくないのだが、缶ビールほどもある太さが特筆ものだ。

 折しもニホンウナギが国際的な絶滅危惧種に指定されたばかりもっと読む.pdf









人工林問題市民に広め終了 矢作川森の健康診断最終回

3面・森の健診・写真②.jpg 全国各地で開催されている、市民による人工林調査「森の健康診断」。その元祖である「矢作川森の健康診断」が7日、豊田市役所足助支所を拠点に開催された。10年前のスタート当初に決めたとおり、第10回目の今年が最終回。例年よりも参加枠を拡大し約260人が森へ入った。

 矢作川森の健康診断が始まったのは豊田・東西加茂の市町村合併と同じ2005年。2000年の東海豪雨で山河崩壊の大災害が起き、人工林の間伐整備不足がクローズアップされた時代だ。

 森林ボランティアと森林研究者たちが心意気で手を組み、楽しくて満足感も得られる市民参加型の科学調査の手法を作りあげた。

 開催目的は2つ。1つは人工林が荒廃している現状を多くの市民に実感して貰うことだ。この10年間に調査した地点数は600カ所ほど。延べ参加者は2300人程にもなる。都市住民の中に人工林問題の理解者を着実に増やしてきた。

 もう1つの目的は、人工林の現状をもっと読む.pdf

棄する栗でエリンギ栽培 猿投農林高校

4面・農林・エリンギ.jpg 愛知県立猿投農林高校林産工芸科の森林科学研修班が、廃棄クリを養分に用いたエリンギ栽培に成功した。

 エリンギの栽培が国内で始まったのは1990年代に入ってからで比較的歴史が浅いという。一般的にはビンを使った菌床栽培が行われている。菌床の大部分を占めるのはおが粉で、養分に小麦のぬか(フスマ)や米ぬかが加えられている。

 今回の研究は「菌床の原料をよりエコで持続可能なものにする」ことをテーマに、昨年の9月から取り組んできたもの。フスマと同等に炭水化物や糖分が含まれており、入手しやすいクリに注目した。クリは校内で同班が栽培しているものだ。商品に適さず廃棄しているものを有効活用することでコスト削減をもっと読む.pdf

肥料入れない理屈に驚き グリーンママン    2014.06.20

3面・グリーンママン田植え・.jpg 地に足の付いた暮らしを目指し活動している豊田市内の4人の主婦グループ「グリーンママン」が、一般参加者を募り、無農薬・不施肥の自然農で米づくりを始めた。

 グリーンママンは、子育てや環境問題などの情報発信をしている他、月1回のオーガニック朝市も開いている。近年は米づくりも始め、その楽しさを伝えたい思いで今回の企画を考えたそうだ。

 講師を務めるのは、スーパーやまのぶが運営する農業生産法人「みどりの里」の野中慎吾さん。事前の勉強会で「自然の摂理と植物の生理は本来合うようにできていて、肥料を入れないことで合いやすくなります。この絶対ルールを把握して、人間の都合を植物にのんで貰うのが栽培です」と説明した。さらに良い例や悪い例を具体的に挙げるともっと読む.pdf

毛虫 約10年ぶり大発生

6面・ケムシ・写真.jpg 今年は毛虫がとても多い。地域によっても違うが、雑木林の近くなどは毛虫だらけ。虫嫌いの女性はさぞかし嫌な気持ちだろう。

 豊田市矢作川研究所の総括研究員で、蝶や蛾の専門家の間野隆裕さんによると、大発生しているのは「マイマイガ」の仲間の数種類だという。幼虫(毛虫)はさまざまな樹木の葉を食べて育つ。もともと数の多いガだが、今年は「10年ほど前にあった大発生以来の多さ」なのだそうだ。豊田市内だけでなく県内各地で多く、岐阜県や三重県でも多いことを確認しているという。

 大発生の原因はよく分からないが、気候や天候、天敵の関係が考えられるそう。昔から不定期におこる現象だ。
 気になるのは人体への害だろう。マイマイガの仲間はもっと読む.pdf

クスの大木 7日移植工事

くすのき.jpg 豊田市駅前通り北街区再開発地内にある喜多町神社境内地のクスの大木の移植工事が始まった。

 クスの大木=写真=は2本ある。当初は再開発ビルの市営地下駐車場(地下2層・3百台)建設の障害になるとの理由で、「2本とも伐採」処分の計画が発表された。

 その後の昨年夏〜秋の頃、市都市整備部は駐車場規模を一部縮小し、その地上のクス2本を残すことが可能かどうか、技術・経費面で検討を続けた。担当の加藤国治都市再開発担当副参事が「検討結果は必ず公表する」と述べていた。一定の結果は出ていたようだ。

 しかし今年1月17日、太田市長が記者会見で、環境・開発の両立検討の結果発表を待たずに、2本のクスの木の運命を発表した。1本は現地から8百m南の市エコフルタウン(旧加茂病院跡、JA所有地)の庭園に6月移植と発表した。もう1本(主幹内に空洞あり)は伐採することに。

 5月23日、㈱豊田緑化苑の重機が現地で移植の準備工事。5月29日に移植木の太い枝を落とし、6月3〜6日に掘削、7日午前4時頃から大型トラックで搬送という。

 豊田市にとっては歴史的な環境・開発両立の計画は流産した。都心の現在地での大木保全と地下駐車場建設の両立案が検討されていた時期に

農薬へらせます 山間地むけ新品種 豊田稲武の県山間農業研究所 2014.5.30

病気に強く、美味い米

4面・病気に強い米・写真.jpg 豊田市稲武町の愛知県農業総合試験場「山間農業研究所」で18日、公開イベントが行われた。同日行われたウォーク・イベントのコースにもなっており、市民約850人が訪れた。

 同研究所は山間地むけの農作物の開発や、栽培技術を研究している施設。愛知が誇るブランド米「ミネアサヒ」を開発したのもここだ。

 公開イベントは同研究所の最新の研究成果を紹介するもの。今回の紹介の目玉は「いもち病に極めて強く、極早生で、美味しい」特徴を持った新品種の米だった。県農業総合試験場全体の成果のなかで昨年度の第1位に選ばれたものだ。

 この米は昨年11月に品種登録出願したばかりなので、県はまだ「中部134号」と育成系統名で呼んでいるが、農水省の品種登録ホームページには出願品種名で「峰の星」と記載されている。

 「峰の星」の大きな特徴は、いもち病に強い遺伝子をもっと読む.pdf

農山村のエコ生活も提案 とよたエコフルタウン完成     2014.05.02

4面・エコフルタウン写真②.jpg 豊田都心の低炭素社会モデル地区「とよたエコフルタウン」の第2期工事エリアが完成し、4月25日にグランドオープンした。

 すでにオープンしていた第1期工事エリアは、都市部における近未来の暮らしを提案する場。今回大きな変化は無かったが、これまで面白くなかったパビリオンは刷新されていて楽しめた。

 とりわけ、大人も子供も楽しめそうだと感じたのは、動植物が体に備えている驚きの仕組みをモノづくりに応用した事例を紹介するスペースだ。例えば、カタツムリの殻に学んだ「汚れにくいタイル」=左写真=や、クモの糸に学んだ「強くて伸びる人工繊維」、植物の光合成に学んだ「弱い光りでも発電できる太陽電池」、トンボの翅に学んだ「微風でも回る風力発電機」など、様々な実用事例や研究事例が展示されている。小学生の息子を連れてもう一度こようと思った。

 今回完成した第2期工事エリアは、農山村での近未来の暮らしを提案する場。また、都市住民に農山村暮らしの良さをアピールする場でもある。4面・エコフルタウン写真①.jpg

 中央に造られた水路のある庭や芝生広場は完成直後でまだ味気がないが、草木が育てば緑化公園風になるだろう。この芝生広場の隣にあり、誰もが覗き込みたくなるのが、コンテナハウス型の野菜工場だ。都市部における新しい農業の提案だが、ここは都心の近郊にも多くの農地がある豊田市。今ひとつ近未来をイメージできなかった。




 第2期工事エリアの展示の目玉は農山村向けのスマートハウスだがもっと読む.pdf

耕作放棄農地が激減 トヨタ労組の農業体験活動が5年目に

すげのさと2.jpg豊田市足助地区北部の新盛小学校区(新盛自治区)の菅田和という集落で、市の「都市と農山村」の交流事業が成果を上げている。

 この菅田和では、トヨタ労組社会政策局が地元の「新盛里山耕流塾」という自治区内グループと共働で、もう5年間も同労組組合員の「農業体験」活動を続けてきた。それより少し前に地元では「里山の再生」をめざす農家自主グループの「耕流塾」活動がもう始まっていた。その直後に市は、これらの交流(耕流)活動の拠点施設として
「すげの里」館=写真上=を建設。同館の運営に耕流塾が参加してきた。

 この最近5年間の菅田和の変化は顕著だった。記者もトヨタ労組の「農業体験」を5年間見てきたが、最初の頃は草ぼうぼうの休耕農地が目立ってもっと読む.pdf

研究開発系の企業誘致予定 活断層対応で2年遅れ
豊田市「八草産業用地」事業

 豊田市保見地区の八草町地内で計画されている産業誘導拠点「八草地区産業用地整備事業」が、活断層への対応で当初計画より2年ほど遅れている。事業主体である豊田市土地開発公社で話を聞いた。

 八草産業用地は、豊田市の〝北の玄関口〟の産業誘導拠点として、研究開発系の企業を集積しようと計画されたもの。八草町に終点駅がある「リニモ」の利用客増加もねらった事業だ。

 用地は猿投グリーンロード八草料金所の北側に隣接する保安林22・5ヘクタール(分譲約9ヘクタール)。愛知工業大学の南側にあたる。市が平成19年から構想し、23年から市土地開発公社が事業を進めてきた。事業終了は当初28年度の予定だったが、東北地震の直後でもあり、活断層について詳しく調査検討したため2年遅れた。

 この活断層は、前々から存在が知られていた「猿投山北断層」。専門家で組織した検討委員会が、航空写真による地形解析、現地踏査、過去のズレの電気探査などを行い、重機で掘るトレンチ調査も実施。活断層がはしるラインを特定した。

 同断層は想定最大M7・7の地震(今後30年間の確率0・2%)で2〜3mの横ズレを起こすと言われる。真上に建物を造ることはできないが、5〜6mほど離せばもっと読む.pdf

矢作川漁協が水利権取得 2つの力 環境保全に活きるか

4面・漁協養殖池の写真.jpg 矢作川漁業協同組合が1月8日付けで、愛知県知事から矢作川の水利権(取水権)の新規許可を受けた。漁協が「漁業権」だけでなく「水利権」も取得するのは全国でも極めて珍しいことだ。

 水利権を新規に取得するのは極めて難しいことだが、今回の矢作川漁協による取得は昭和時代からの歴史背景があって実現した。

 豊田都心の竹生町にあった矢作川漁協が現在の平戸橋町へ移転したのは昭和44年。県水産試験場の内水面分場が移転し、その事務所や淡水魚種苗センター(養殖池)=下写真=を県から譲り受けてのことだった。このとき、養殖池に必要な水については中部電力との間で覚書を交わし、発電用水路(農業用水路と兼用)から取水することになった。

 この古きよき時代の覚書のままで最近まで不自由なかったが、2年前、現在の許可制度に合わせて整理することになり、県へ新規に許可申請。農業用水団体など他の水利権者の同意も得て、2年間かけてようやく正式に水利権を取得した。

 許可取水量は季節によって違うが、最大でもっと読む.pdf

家具再生「リユース工房」豊田市清掃工場で正式スタート 2014.4.25

4面・リユース工房.jpg 豊田市環境部が渡刈町の清掃工場内に平成24年11月に試行オープンした「リユース工房」が、今月から正式事業としてスタートした。

 同工房は、粗大ゴミとして家庭から出された家具を清掃・補修して販売する施設。物を大事に使う意識の高揚や、ゴミの減量・再利用に対する理解を深めるのが目的だ。試行期間中は運営や家具の清掃・修理を市シルバー人材センターが行っていたが、4月から運営のみNPO法人とよたエコ人プロジェクトに任された。展示・入札日、入札方法などはこれまでと同様だ。

 試行16ヵ月間の実績ではもっと読む.pdf

将来は天然林70%へ 豊田市森林総面積6万ヘクタール

水源の森.jpg 豊田市の「森づくり構想」が鈴木公平前市長の時代に着手され、スギ・ヒノキの経済林強化のための間伐事業が進んできたが、最近、同構想の一部である尾根や急傾斜地の非経済林の「自然林化」も始まりそうな情勢になってきた。

 この非経済林の自然林化事業には、豊田市独特の「水道水源保全基金」の投入が検討されている。全国最先端の展開になるものと見られる。

 豊田市森林総面積は6万1千ヘクタール余で、これは豊田市域の67%に当たり、愛知県内最大規模。現状はスギやヒノキの人工林50%、自然林など50%の割合だ。

 市の森づくり長期構想では、現況50%の天然林を70%に拡大。スギやヒノキの人工林は縮小強化し、能率的林業経営可能林をつくっていく方針。しかし、自然林を拡大し、市域全体で安全・健全な森づくりをする手法はまだ確立されていない。

 戦後の拡大造林時代に尾根や急傾斜地にまで植林されたが、今はそれが林業不採算の非経済林だ。地形的に経済林になり得る人工林も「過密林」のまま放置され、非経済林化した例も多い。

 これらの広大な非経済林が「天然林化」の対象だが、地権者の権利が強い日本ではもっと読む.pdf

希少種を目の前で ─豊田市御船町のシデコブシ─

3面・シデコブシ写真.JPG 豊田市御船町に自生する希少種「シデコブシ」の花が、いま見頃を迎えている。白やピンクの大きな花が一斉に開き、それを目の前で観られるお勧めの場所だ。

 シデコブシはモクレン科の湿地性の小高木。愛知・岐阜・三重県の丘陵地にしか分布していない日本の固有種だ。愛知県下では絶滅危惧種に指定されている。

 豊田市内ではフォレスタヒルズ近くの琴平町の山中にある自生地が有名。約150株のシデコブシが沢筋に群生しており、県の天然記念物にも指定されている。ただ、場所が山中であることや樹高が高いことから、一般市民が花を観て楽しむには向いていない。シデコブシ地図.ai

 花の観やすさなら御船町のシデコブシが一番だろう。道路からすぐ近くにあり、また樹高の低い木が多いので目の前で花を観ることができる。

 御船町地内には約80本のシデコブシが自生している。写真の花は御船川の東側にある自生地のもので=地図参照=もっと読む.pdf

豊田市水道水源保全基金20年 基金収入の7割を貯金

スクリーンショット(2014-04-04 17.01.32).png 豊田市の「水道水源保全基金」制度は、上水道利用者(個人・法人)が水使用量1トンにつき1円を負担し、その基金で水源地域の森林保全を推進する内容。

 水道利用者負担で「水源の森」を守る画期的な制度として注目されたが、制度スタートから満20年が経過。最近は市役所(上下水道局)の基金運用が形骸化した。基金負担者である市民や企業に説明、PRもしない。「水道水源保全基金」のパンフレットがない。最近まで投げやり的だった。

 左表は平成6〜25年度の20年間の基金収支の明細。基金収入の約7割に当たる6億8千万円が、明白な目的もなく貯金(基金積立)された。水源保全事業に投入されたのは約3割の3億2千万円にすぎなかった。左表の数字は基金運用益などが混入していて、貯金・事業費の正確な割合が出せなかった。

 左表の続きの平成26年度の「豊田市水道水源保全事業特別会計」予算案が市議会に提案されていて、3月19日の市議会本会議で、賛否の討論と採決があった。

 平成26年度も〝貯金〟中心の消極予算だったため、2議員が反対討論。共産党の大村議員は、基金を事業に投入せず貯金ばかりしているなら「1トン1円」の徴収自体を止めるべきだと発言。豊田市民の会の岡田議員は「豊田市内にこだわらず、矢作川流域で広く事業展開を」と発言。

 予算案は自民・民主・公明・みんなの賛成で通ったが…もっと読む.pdf

密生竹林伐採 NPO矢作川森林塾が10万本

4面・森林塾・河畔の写真.JPG 写真上は最近の矢作川風景。NPO矢作川森林塾(硲伸夫理事長、会員約50人)が水辺の密生竹林を伐採するまでは、竹林に視界をふさがれ、矢作川も豊田市街地の風景も望めなかった。

 写真下の背景の雑木林は、密生竹林伐採跡地に自然生えしてきたエノキやヤナギなどの幼木をNPOが保護・育成したものである。近未来の「矢作川都市林」の原型と位置づけられている。

 今後の雑木林の育成方針はもっと読む.pdf

 農業用水や農地を保全・管理する知事認可団体の豊田土地改良区(三浦孝司理事長・組合員約1万人)=豊田市司町=が3月15日、平成25年度の通常総代会を開催し、農業用水の水源涵養保安林を設置する目的で、総額6620万円の用地取得費を提案・承認された。

 まだ詳細は明らかにされていないが、平成26年度に矢作川流域で農業用水の安定供給が果せるような雑木林など20〜30ヘクタール規模の用地買収を始めるという。直接目的は農業用水の水源確保だが、同水源林は子供らの遊びや自然学習の場にも使いたいという。

 豊田土地改良区は平成18(2006)年、枝下用水などの豊田市内8団体の土地改良区が大合併して出来た大型改良区。各種基金などはまだ旧8土地改良区別に管理している。

 今回の農業用水の水源保安取得費は、旧枝下用水土地改良区基金をもっと読む.pdf

奉仕活動10団体を表彰 豊田市の5ライオンズ

2面・ライオンズクラブ合同例.jpg 豊田市内の5ライオンズクラブ(豊田・豊田南・豊田加茂・豊田東名・豊田シニア)が21日、名鉄トヨタホテルで家族合同例会を開催し、地域で奉仕活動を行っている10団体を表彰した。

 ライオンズクラブは「われわれは奉仕する」をモットーに、国際的に社会貢献活動を行っている団体だ。豊田市内では青少年の国際交流、環境保全、盲導犬育成支援などさまざまな分野にわたって約50年間活動を続けている。

 今回の例会は同じ志を持っている各種市民団体との交流や、感謝を目的に初めて…もっと読む.pdf

くすのき募金4月スタート 豊田ゆるキャラ応援団   2014.03.28

2面・クスノキ募金・写真.jpg 豊田都心のクスノキ移植に対して多くの市民に関心を持って貰おうと、豊田市は4月1日から「くすのき募金」をスタートさせる。期間は8月31日まで。

 この移植は、豊田市駅前北地区の再開発ビル建設地にある推定樹齢150年のクスノキを、とよたエコフルタウン内のシンボル・ツリーにしようというもの。6月に実施予定だ。

 幕末の頃から挙母の街を見続けてきた大木を、都心再開発の邪魔者として現地に残さないのは、いかにも昭和時代的な考え方。豊田の文化レベルの低さを物語る事件だった。

 一方、クスノキを移植することにしたのは平成時代の発想だろう。

 太田市長は「豊田市域の7割は森林。田舎あっての街、街あっての田舎です。とりわけ都市住民が中山間地の自然を思い描きながら暮らすことが大切だと思います」「クスノキを移植することで、より多くの市民が日常的に、自然豊かな豊田市を思い描けるようにしたい」と話している。

 「くすのき募金」は移植費(約1千万円)の捻出が目的でなく、市民の関心を高めるためのもの。愉快にやって多くの市民に知ってもらおうと、市内の〝ゆるキャラ〟たちで応援団も結成した。目標金額は定めていないが、必要額を上回った場合はもっと読む.pdf

カタクリの花50万本 飯盛山の山麓に薄紫の花の絨毯   2014.03.21

カタクリの花・写真.jpg 豊田市足助町、香嵐渓の「早春の妖精」カタクリの花は、足助観光協会が3月15日に今年の「開花」を宣言した。2日後の17日には飯盛山西斜面でチラホラ咲きが始まり、カタクリファンらが山にのぼり始めていた。

 この週末の22日(土)ごろから花7分・蕾3分の見ごろがスタートするだろう。花盛りである。カタクリの花のいのちは短く、4月のごく初めに花期を終える。

 飯盛山北西の麓にあるカタクリの群落地は約5000㎡の面積。1㎡当たり平均100本の花茎が立つと仮定し、今シーズンに咲く花は約50万本と推定してみた。まもなくその50万本がカエデの林間地に薄紫の花の絨毯を敷きつめる。

 飯盛山の麓には、昔々から1000㎡程のカタクリの自生地があった。昭和61年頃から観光協会や街の人たちが古い自生地の周辺にカタクリのタネを蒔き続け、合計5000㎡大群落地をつくった。今の足助観光協会長の縄手雅守さんが日本観光協会(東京)から足助にスカウトされてからの「もう一つの香嵐渓」づくりもっと読む.pdf

森づくりを支えるひと   2014.03.14

4面・団地化.jpg 豊田市は平成19年度に「森づくり条例」を制定し、森林組合と二人三脚で放置荒廃したスギ・ヒノキ人工林の間伐整備に力を入れている。整備を効率的に進めるため、森林所有者たちには集落単位で「地域森づくり会議」を設置してもらい(25年度末で82地域)、森の団地化を進めてきた。

 この団地化は、路網を整備して高性能林業マシンを投入し、効率的で低コストな木材生産をするために必要な作業。木材価格が低迷する中でも、所有者に利益還元できるそうだ。ただ、団地化するには所有者たちが自ら山に入って境界を確認し合い、杭入れもしなければならない。簡単なことではない。

足助・森づくり撮影は2月28日.jpg 足助地区菅生町の地域森づくり会議では既に境界の杭入れと測量を終えた人を対象にもっと読む.pdf


未間伐地域、雪が原因で倒木

豊田市営・前田公園 管理は自治区ボランティアで
前田栄次郎研究会が歴史上の位置 明確に   2014.02.14

前田公園.jpg 今回の「前田公園」記事のテーマは、豊田市営公園を民間の地域団体(自治区のボランティア)がいかに管理しているか、である。

 そもそもは、豊田市街地の児ノ口公園が〝近自然化〟された時、近自然公園内生物を適切に管理する手法として地域ボランティア管理が、初めて採用された。

 前田公園は大規模な自然公園であり、サクラやモミジの植栽や、散水、施肥、剪定などの生物育成の仕事が中心だ。市直営管理よりは、地域委託の方が市民満足度が高く、管理費も安いことが、市が地域委託管理を採用した理由だった。

 平成12年、前田公園周辺の平戸橋一区、同二区、中越戸、下越戸、荒井、青木台、御船、平戸橋の8自治区が「前田公園愛護会」を設立。市公園課は同会に前田公園の日常管理を委託した。前田公園案内図.pdf

 前田公園愛護会のボランティアは、現在約85人。上の写真のサクラ植栽ボランティアもこの人たちだ。サクラ植栽のほか草刈り、散水、トイレ清掃、園路パトロール等々の仕事があり、年間約7百人が活動に参加する。

 前田公園は昭和9年民営公園としてスタート。電車・バス交通時代に隆盛をきわめたが、経済高度成長期に市・地元からも忘れられ荒廃した。

 高度成長末期の昭和48年頃から、自然保護団体系の人々がサクラの古木の手入れをほぼ終了。新規に百本程植栽もした。

 その頃、故本多静雄氏が「平戸橋勘八峡」の復興運動を提唱もっと読む.pdf

豊田市矢作川研究所20周年シンポ   2014.02.07

6面・研究所シンポ・写真①.jpg シンポジウム冒頭の主催者挨拶で、太田稔彦市長は「矢作川研究所が多くの市民を巻き込んで活動していることに感謝申し上げる。ただ、いろいろな活動をしているわりに情報発信が少ない。そこに力を入れて行きたい」と話した。要するに市役所内や一般市民からみて「何をやっているのか分かり難い」ということだろう。

 会場に集まった市民もこの言葉に納得したが、シンポ終了後は、あらためて「研究所があって良かった」と思ったはずだ。少ない研究員で市民とともに取り組んできた内容は濃もっと読む.pdf

生竹林高橋〜久澄橋で伐採完了   2014.01.24

森林塾.jpg 8年前の2006(平成18年)年1月からNPO矢作川森林塾(硲伸夫理事長・会員45人)が国交省や矢作川研究所の協力を得て着手していた豊田市街地矢作川左岸(東側)の河畔林整備事業が、順調に進展し市民の目に成果が見えてきた。賛助会員9社による作業機械の新調・修理費支援も軌道に乗った。伐採区間地図.pdf

 今年1月には、河畔林整備中心地の高橋〜久澄橋約1㎞区間で、密生竹林伐採がほぼ完了した。同NPOの前身は矢作川漁協の独自のボランティア組織「矢作川森林塾」だった。密生竹林の幅が広い豊田大橋上流域の伐採では、同漁協の豊田市街地支部が大動員令を出してボランティアを集め、難局を乗り切った。

 この8年間のボランティア参加者数は、漁協・NPO時代を合わせて延べ8千人〜1万人位。約10万本の竹を伐採したと推定される。現在、毎週土曜日早朝の定例作業には20人余が集まる。
 密生竹林伐採の跡地では、竹林内のヤナギやエノキの古木が再生もっと読む.pdf

地域で支え合うまちづくり考える-福祉全国セミナー

 地域での福祉のあり方を考える「地域密着型福祉全国セミナー」が18・19日、豊田市の中心市街地で開催された。主催したのは社会福祉法人豊田市社会福祉協議会(社協)はじめ、市民生委員児童委員協議会、とよた市民活動センター、市内のNPO法人など26団体による実行委員会。

 この全国セミナーは、地域で暮らすさまざまな立場の人たちがお互いに支え合えるまちづくりについて考えようと行われているもの。全国で9回目の開催で、2日間でのべ1800人が集った。

 初日の18日は市コンサートホールで、市内や県外の各種団体が地域住民同士の支え合いの必要性や活動内容を語るシンポジウムを開催。また太田稔彦豊田市長、厚生労働省の古都賢一大臣官房審議官、同志社大学の上野谷加代子教授による鼎談も行われた。

 シンポジウムでは豊田市社協職員を含む3団体が発表。近所づきあいの希薄化が進んでいることに対しもっと読む.pdf

突然!栓ぬけヘドロ流出 大河原川砂防ダム

4面・大河原川の砂防・写真.jpg 正月2日の朝、豊田市足助地区北西端の大河原町を流れる小川「大河原川」が、突然濁流となった。下流で合流する矢作川の阿摺ダム湖にも濁りが入った。

 沿川集落の人や漁協の人たちが上流を見に行くと、原因は砂防ダムだった。それまで詰まっていた8つの水抜き穴のうち、1つが何らかの原因で抜けて、4面・砂防堰堤・下写真.jpgダム上流に貯まっていた水とヘドロが放出されたようだ。大河原川の周囲にはドブ臭さが漂い、記者が現場を見に行った7日もまだ臭かった。

 水抜き穴が突然抜けた原因は分かっていないが、詰まっていた木が腐って崩れもっと読む.pdf

クスノ木移植に1千万円 北街区再開発ビル建設地

喜多町神社クスの大木.jpg 豊田市は9日に開かれた市長定例記者会見で、市駅前通り北地区の再開発ビル建設予定地にあるクスノキの移植費1千万円を26年度当初予算に計上すると発表した。移植先は加茂病院跡地の低炭素社会モデル地区「とよたエコフルタウン」。3月市議会での承認を経て決定となる。

 このクスノキは喜多町3丁目のちびっこ広場にある推定樹齢150年の大木。現地にそのまま残し、再開発ビルを遠慮する形で建てれば、豊田都心の文化レベルは高いと褒められただろうがもっと読む.pdf





矢作川 高橋 架け替え シンプル構造4車線

旧橋に交通残し下流側にまず2車線

豊田市街地の矢作川3橋のうち県道豊田則定線の高橋は、1957年完成の老朽橋である。幅員も5・5m(往復2車線)のせまさで、架け替え工事が急がれていたが、今年10月現在地で、愛知県豊田加茂建設事務所道路整備1高橋架け替え.jpg課が新橋建設に着工した。総工費は未発表だが40億円程度ではないか。すでに橋脚2基中、1基(名工建設3億3千万円落札)の建設が始まっている=写真=。

 工期は2013〜2021年の8年。最初の4年は現在の旧橋で交通をさばきながら、すぐ下流隣りに2車線の新橋を建設し、完成後に交通を新橋へ回す。
 次の4年で旧橋を撤去しながらもっと読む.pdf

外来カマキリ急増 豊田市内

4面・カマキリ写真.jpg豊田市内で普通に見られたハラビロ(腹広)カマキリがこの2〜3年で減少し、外来種と思われるムネアカハラビロ(胸赤腹広)カマキリに置き換わりつつあるという。カマキリは昆虫界の食物連鎖の頂点の一つ。生態系への影響も心配な恐ろしい現象だ。

 ムネアカは、在来のハラビロに比べてやや大型で、その名のとおり胸から腹にかけて赤いのが特徴。前脚にある突起の数が多いことも判りやすい特徴だ。産み付けられた卵鞘も色や大きさで判別ができる。これらの特徴から過去の調査の標本や写真を調べなおすと、ハラビロからムネアカへの置き換わりが始まったのは2010年以降で、特に、やや標高の低い場所でもっと読む.pdf

山村農家のくらし都市住民に伝える いなかとまちの文化祭

2面・いなかとまちの文化祭.jpg 豊田市中心市街地のT-FACEシティプラザとペデストリアンデッキで1日、都市と農山村の交流イベント「いなかとまちの文化祭」が開催された=4面に関連記事=。主催は山村で活動している市民団体やNPOで組織された実行委員会と、とよた都市農山村交流ネットワーク。

 このイベントは都市と山村が交流することでお互いの課題を解決し合い、くらしを充実させようと行われたもの。今回で2回目だ。

 会場では山村農家がつくった野菜やジャムなどが販売されたり、間伐材を利用した建前体験などが行われたりした。このほか、農業をしながら音楽活動をするアーティストのライブも開かれ、多くの人で賑わっていた。

 シティプラザの野外ステージでは、いなかとまちを結ぶ活動に取り組んでいる団体がシンポジウムを開催した。

 高橋地区の寺を借りて朝市を開いている「グリーンママン」は、関わりの深い生産者を紹介。松平地区で松本自然農園を営む松本直之さんは「ネ
ットを利用して野菜を売るよりもっと読む.pdf

生物まもる“正論”行政計画に 生物多様性とよた戦略

 豊田市版の「生物多様性地域戦略」を策定してきた専門委員会の最終回が11月28日に開かれ、市民・企業・行政が共有していく行動目標がほぼ完成した。通称も「生物多様性とよた戦略」と決まり、早ければ来年1月中にも冊子を完成させ公表する予定だ。

 この取り組みは国が平成20年に施行した「生物多様性基本法」に基づくもの。地域の特性に応じて生物多様性を守る〝地域戦略〟策定の努力義務が地方自治体にも課せられており、豊田市は愛知県でCOP10(生物多様性条約締約国会議)が開催された翌年の23年秋に着手。学識者らで構成する専門委員会と事務局の市環境政策課で計11回の協議を重ね、生物多様性を守るための正論を形にした。

 戦略はそれ自体が施策事業を持つものでなく、市の行政計画策定時の配慮に活かされるものだ。市の公共工事について
は、戦略の考えを取り入れた環境配慮指針が設けられる他、一定規模以上の公共工事については「矢作川研究所」や「市環境政策課」と調整協議した後に設計・施工を進めるよう定められた。これまで自然環境を守るための正論はおざなりにされがちだったが、今後は正論が主流となる。

 心配なのは、正論を言う立場の「矢作川研究所」や「市環境政策課」が行政の中で孤立してもっと読む.pdf

砂漠化防止に夢を乗せ オイスカ講演会 
中国・内モンゴルから一時帰国 冨樫所長が豊田講演

砂漠に800㎞グリーンベルト

冨樫.jpg 中国・内モンゴルの砂漠地帯にある「オイスカ・アラシャン砂漠生態研究研修センター」の冨樫智所長(42)が一時帰国し、11月28日夕、豊田市勘八町の公益財団法人オイスカ中部日本研修センターにて、「砂漠化防止に夢を乗せて」と題して約1時間講演した。

オイスカ.jpg 内モンゴルは中国領で、モンゴル共和国と中国の間にあり、中国内の自治区。アラシャンは同自治区内にある砂漠地帯。日本から3千㎞も西方にあるが、黄砂飛来の発生源の一つらしい。

 今42歳の冨樫さんは、アラシャンにて砂漠の生態研究を12年間してきた。中国が砂漠で核実験を始めた1960年頃まで、同地は草原の中にカン木の疎林が800㎞も続いていたが、羊の放牧ともっと読む.pdf

商業施設と一体化で建替え 豊田自動車学校

自動車学校地図.pdf 豊田市前山町の「豊田自動車学校」=明豊自動車㈱が運営=が東海地区では初めて、商業店舗と一体化した複合施設として生まれ変わることになった。新しい教習コースは複合施設の屋上に設けられる。来年1月に本格着工し、同年11月にはオープン予定だ。工事中も自動車学校は休まず営業を続ける。

 複合施設の建設場所は現在の教習コースの西隣(約1万2千㎡)。建物の大半は鉄骨造1階建ての商業店舗で、その屋上が教習コースとなる。自動車学校の校舎は施設の南端に設けられ、この部分だけは3階建てとなる。

 商業店舗の核となるのはトヨタ生協。全国展開の大型ショップが進出する噂もあったが、明豊自動車㈱は地元の大型店を選んだ形だ。設計・施工も地元大手の太啓建設㈱。地元の3社が組んで事業を進める。

 トヨタ生協が核となる商業店舗は、スーパーマーケット中心の豊かな食を提案するゾーンともっと読む.pdf


ハイブリッド・ガーデン 植物の特性を知って選択を

4面・花遊庭・天野さん.jpg 植木や宿根草(多年草)の特性をよく知ることで、庭のメンテナンスが楽になり、しかも人や環境に優しい庭にできる──

 そんな庭づくりを提案しようと、豊田市大林町の㈱豊田ガーデン花遊庭で2日に「ハイブリッド・ガーデン」セミナーが開かれた。

 これは造園家で豊田ガーデン代表の天野勝美さん(60)が40年以上の経験をもとに、これからの庭づくりを提唱していこうと始めたものだ。セミナーには男女13人が参加し、花遊庭を巡りながら話を聞いた。

 天野さんは「植える植物の生長後の姿や特性を把握したうえで庭づくりをデザインすることが大切です」と話し、失敗例として大きく生長しすぎてしまったミモザの木も見せながら説明した。また、植物が丈夫に育つ環境をつくることも大切であることを話し、「良い土壌で育った植物は病害虫に強いため、結果として手入れが楽になります」と説明していた。

 このほか、庭づくりにおける植物の配置や色彩のバランスなどを説明したり、四季の移ろいを感じさせてくれる参考例としてジュンベリーとクリスマスローズの組み合わせを紹介したりした。野菜の虫除けになるという花の種類ももっと読む.pdf

五感教育の豊田東高校 学校裏の矢作川も教育現場

3面・豊田東高校・写真.jpg NPO法人矢作川森林塾の活動フィールドである久澄橋下流の矢作川御立公園で、10月21日の月曜午後、愛知県立豊田東高校(伊藤泰臣校長・生徒715人)の自然環境テーマの野外活動があり、1年生240人全員が参加した。総合学科の同高校では「持続可能な社会」をつくるための教育を推進しており、矢作川での体験野外活動もその一環。今年が2年目だ。

 当日はNPO法人矢作川森林塾のメンバー、NPOとアダプト(協働管理協定)を結んでいる国土交通省岡崎出張所の職員、豊田市矢作川研究所の研究員が指導に当たった。

 高校生らは30グループに分かれ、外来植物の駆除、伐採した竹材の搬出、台風18号洪水で流れ着いた漂着物の除去を行った。川岸でタネから自然に芽生えた実生植物の生長調査のためのラベリングや、水生植物の採取、河畔林で実ったツバキやオニグルミの採取も行った。初めて体験した生徒も多かったが、次第にフィールドでの環境保全の楽しみや意義が理解でき、有意義な野外授業となった。

 参加した中垣早貴さんは「これまで矢作川に入ったことが無いけれど、これを機に身近な環境問題に目を向けたい」と話した。また、写真・科学部として現地を毎週訪れている磯部有里さんは「クルミのねばねばした〝触感〟が新鮮だった。東高には調理の部活動や科目選択プランがあるので、クルミを使ったパンの〝食感〟にも興味がある」と話していた。

 ITC(情報活用教育)が盛んな教育現場において、豊田東高校では視覚、聴覚に加え、嗅覚、味覚、触覚を駆使した五感教育がもっと読む.pdf

台風18号で 矢作ダム1千トン放流を検証Ⅱ

──10月17日ミーティン グ(4人)記録から──

1面・洪水写真.jpg(矢作川研究所元事務局長) 今年の18号台風による矢作川出水は「中規模洪水」だったから、矢作ダム管理所による洪水管理の成功・失敗点や、洪水の河川環境に対する「プラス効果」もすごく分かりやすかった。

(環境社会学研究者) 矢作川の「大規模洪水」の例は。

 13年前の東海豪雨(2000・9・12)では、矢作ダム放流毎秒2400トン、越戸ダム2500トンだった。今回の18号台風では矢作ダム放流毎秒1000トン、越戸ダム放流2000トン。

(矢作川天然アユ調査会長、矢作新報編集長) 東海豪雨出水は超大規模洪水で、豊田市街地の矢作川堤防が危機だった。河川内施設は全滅、両岸の人家に甚大な被害が出た。矢作川は洪水後の汚濁が長期化し、そこから今日の国県市・漁協の共同対応が生まれたと思う。

(環境社会学研究者) その経過、結果は矢作川漁協百年誌『環境漁協宣言』に記録され、今日に残されたが、矢作ダム管の姿勢は変わったか…。

 国交省矢作ダム管理所は「洪水規模の管理」はダム管で確実に行うという原則的姿勢を確認しただけだった。あれは大雨による「自然災害」だったと逃げ、無警告放流に対する反省の弁、被害補償は今もない。大雨予報に対する措置として「予備放流」をどうルール化しているのかもわからない。18号台風に対する「検証」をすすめる中で、明らかになってくるのでは。 C 洪水規模の管理はダム管が行うに決まっているが、ダム管は「生物生息環境」の管理をやっているのか。

 ダム管は全国的にやっていないと思う。ウナギやアユが産卵期に入り海や河口へ下ろうとする。さあダムから水を流してやろう、とは思わない。発想が違うと思う。

 今の河川法では、河川管理者やダム管理者は治水、利水に合わせ「環境」にも対応しなければいけない。しかし現実は、今の矢作ダム管理者はウナギやアユのことは知らないのではもっと読む.pdf

都市の〝緑化〟やめよう 緑を増やす本質を考える 
(株)豊田ガーデン代表 天野勝美さん

豊田市は昨年10月、中心市街地へ積極的に〝緑〟を創出する「緑化地域制度」をスタートさせた。課題は、緑を増やすことを都市の文化にまで高められるかどうかだ。造園家として各地の都市緑化をみてきた天野勝美さん(60)に考えを書いていただいた。

「緑化」という言葉で緑が数字目標になった

2面・写真①マルビル.jpg 私は40年近くにわたって街の中に樹木を植える仕事に携わってきました。これはまさに〝都市緑化〟です。そんな私がこのような発言をするのはおかしなことだと思いますが、今回はあえて、「都市の緑化をやめよう」と言わせて頂きます。

 もちろんこれは、都市の緑化を否定するもではありません。都市緑化の本質を問いただすための投げかけなのです。

 「緑化」という言葉は、戦後の高度成長期のころ盛んに使われるようになりました。国土が開発され、緑が減りつつあった時代です。

 緑を増やさねばならないと気づき、反省したのは素晴らしいことです。ただ、この「緑化」という言葉によって緑が数量として求められるようになり、無理やり数字目標を達成しようとしたために〝緑を増やすこと〟の本質が歪められてしまった感があります。

 都市の狭い空間は、植物の立場からみると生育に好ましくない環境がほとんどです。2面・天野さん顔写真.jpgそのような認識もないまま植栽するため、その植物に対する愛情が芽生えません。結果として、植えた植物を育てるための土壌づくりやメンテナンスがないがしろにされている事例が多いのです。

 あるいは、メンテナンス費用を抑えるために丈夫な植物であることを最優先し、「スナゴケ」「セダム」などのような、人を癒す効果も、都市の環境改善もあまり期待できない植物を選んでしまう事例もあるのです。

 最悪なケースは、ニセモノの植物が使用されることです。ある有名な建築家の提案によって、大阪駅前のマルビルが緑化され、大阪の街の新しい緑のシンボルとなりました=上写真=。しかし実際にその現場を見に行くと、本物の植物であるのは人々の目につきやすい低層部分のみで、中層部分はイミテーションと本物の植物の組み合わせ、上層部分はイミテーションでした。都市緑化とは〝緑に化かす〟ことでしょうかもっと読む.pdf



あまの・かつみ 昭和28年生まれ。東京農業大学造園学科卒。㈱豊田ガーデン代表取締役。平成6年「ガーデニングミュージアム花遊庭」作庭。著書に「花の庭づくり自由自在」「自分でつくるおしゃれで小さな庭」(講談社)。

矢作ダム1千トン放流を検証 9月16日台風18号水害
豊田市の矢作川公園被害約4千万円予想

ダム管決断と結果責任

1面・越戸ダム写真.jpg 台風18号は9月16日午前を中心に、矢作ダム流域に短時間集中型の大雨を降らせた。累計雨量は200ミリを超え、最大時間雨量は40ミリを記録していた。

 矢作ダムの対応は下表の通りだった。6時まで通常の発電放流だけで対応していたが、7時から洪水ゲートを開き、洪水放流に切り変えた。7時、8時、9時の3時間は毎秒800トン以内の「予備放流」的な安全放流を続けた。矢作川流域には「800トン以内の矢作ダム放流なら下流域に大きな被害は出ない」との共通認識がある。

 しかし、この直後から矢作ダムへの流入量が急増した。国交省矢作ダム管理所は気象データから「まだ大雨は続く」「このままでは13年前の東海豪雨大災害の再来になる危険性が高い」と判断。

 矢作ダム管理所は、下流域に水没被害が出ることも予想される毎秒1000トン放流を決断。10時、11時、12時の3時間にわたって大放流(危険放流)を実施した。

 ところが、この大放流の直後の12時には大雨は止んだ。水没被害の現場だけが残った。広瀬、川口、小渡の3ヤナが水没し、特に広瀬ヤナは激甚被害だった。矢作川両岸の市営都市公園(スポーツ公園併設)は8園とも水没した。公園はほぼ復旧したが、被害総額は4千万円程度と見られる。

 被災者側から矢作ダム管理所の「結果責任」を問う声が上がっている。今後のダム運用の改善を求める声でもある。要旨は次の5項目だ。

 ⑴当時の矢作ダム貯水率は50%台でありもっと読む.pdf

地域と共に野鳥まつり 豊田市立滝脇小学校

滝脇小・写真.jpg 豊田市松平地区の市立滝脇小学校(全児童数24人)で先月29日、「滝っ子まつり」が開かれた。主催は同学校と、PTA役員や地元住民で組織された「つばさと根っこの会」=酒井眞会長・会員120人=。今年で4回目。

 このまつりは、同学校が長年取り組んでいる野生生物保護についての発表を通し、中山間地域における小規模校の魅力を校区内外にPRするもの。まつりには約360人が集い、児童が取り組む野鳥の給餌活動や営巣調査について聞いたり、巣箱づくり体験などを楽しんだりした。つばさと根っこの会員約70人は鳥形の紙飛行機作りや体験コーナー、食品バザーなどに参加協力した。

 滝脇小は「愛鳥モデル校」として、野鳥の観察に力を入れていることで有名だ。平成23年から連続3回、愛知県野生生物保護実績発表大会で県知事賞に選ばれている。一時、全校数が15人となり、学校存続について市・学校・PTA・地元区長らを交えた話し合いが行われた。保護者らは過疎化の進む中山間地域で、学校の存続がいかに大切であるかを訴えた。平成21年、市より小規模特認校の認定を受けたのと同時に「つばさと根っこの会」を発足。市わくわく事業のもっと読む.pdf

逢妻女川百万本の彼岸花 
地元自治区主催の花見の会に1000人余

彼岸花群生.jpg 豊田市宮口地区の逢妻女川堤防約450m区間に、今年も百万本の彼岸彼岸花看板.jpg花が咲きそろった。初秋の雨にめぐまれ、花茎が長く伸び、花に勢いがあった。彼岸花.jpg

 9月29日の花見客は茶席(青色のテント内)に就いた人だけで450人。実数は千人余。花見会は地元の彼岸花育成会(安田重隆会長、会員18人)が主催した。…もっと読む.pdf

矢作ダムまた失敗 河川公園やヤナが水没被害

1面・ダム写真.jpg 9月16日、東海地方が台風18号に直撃され、矢作川は大雨による増水で、中規模の水没被害を出した。豊田市内の河川公園やヤナ(簗)場が水没したほか、各種構造物崩壊などの河川環境被害が出た。堤防越水などによる被害はなかった。 

 矢作ダム(椙田達也所長、有効貯水量6500万トン)は、台風出水をダムで迎え撃つようなダム管理をしただろうか。13年前の東海豪雨災害の時には、無警告で全ゲートを開放し、流域に空前の被害を出した。

 今回は被害は小さかったものの、13年前に続く2回目のダム管理の失敗ではなかったか。第1に、支流流量のピーク時に、ダム放流を開始した。その時、ダム貯水率は50%台だった。矢作ダムには充分な余裕があったが、支流流量が下がるのを待たずに、矢作ダムの洪水ゲートを開いた。

 第2に上表の通り、国交省矢作ダム管理所は、当日9〜11時に毎秒約1000トンの中規模放流を実施した。これに支流流量が加わると、たとえば豊田市街地の川端公園や白浜公園にどんな被害が出るかを、当局は知らなかったフシがある。

  豊田市管理の河川公園側は、トイレやスポーツ施設を移動させる余裕がなかった。大部分が水没したり流されたりした…もっと読む.pdf

台風18号洪水 矢作ダム1000トン放流 貯水率には充分余裕

 台風18号による矢作川の洪水は平成12年の東海豪雨以降で最大規模だった。矢作ダムの1千トン放流にともなう洪水ピークは短時間だったが、中・下流域の川沿いに大きな被害があった。被害状況の一部をまとめた。

4面・写真①.jpg 矢作川下流域の豊田都心部では、洪水のピーク時に河川敷公園が水没して大きな被害がでた。
 市民スポーツのサッカー場である川端公園ではゴールが数百メートルも流され、折れ曲がるなどの被害を受けた。サッカーコート自体にも大量の砂や石が堆積してしまっ4面・写真②.jpgており、市民はしばらく使用を我慢しなければならない。

 高橋の真下にあった矢作川漁協・豊田支部のオトリ鮎販売店は、跡形もなく流失してしまった。アユ釣り船も流失したものが少なくない。このよ
うに、洪水に敏感な釣り師たちですら無警戒であったことからも、下流域の市民にダム放水の規模が伝わっていなかったことが分かる。

 平成記念橋上流の荒井公園は水に浸かりやすい河川敷公園だが、今回は特にひどかった。テニスコートは壊滅的な被害を受け、駐車場に停めてあった自動車も水没していた。

 中流域では観光ヤナが被害にあった。川口ヤナは洪水対策で2階が客席になっているが、1階倉庫部分の電気関係が水没被害にあった。
 広瀬ヤナは客席まで水没してしまいもっと読む.pdf

市民の「矢作川祭り」実現 第5回矢作川天然アユ感謝祭に市民どっと

天然アユ感謝祭下.jpg 矢作川の天然アユ・河川環境保全団体が総結集して、毎夏開催してきた「矢作川天然アユ感謝祭」が、今年は9月1日、豊田大橋下の広場で開催され、約4百人の市民が集まった。

 矢作川の釣り人たちはこの日の第5回感謝祭開催にそなえ、事前に矢作川各地で釣り大会を開き、天然アユを冷凍保存で貯め込んできた。その数786尾。

 感謝祭当日には、今年のアユ釣りの「矢作川王」を決めるための予選・決勝大会=釣り具の天狗堂主催=が行われ、ここでは551尾が釣れた。

 そうして集まった矢作川の天然アユ総数は1337尾。今年は良型アユが多かった。

 そのすべてを釣り人たちは第5回感謝祭に贈ってくれた。

 大勢の市民が待つ豊田大橋下の広場では、漁協のプロたちが、天然アユをクシにさし、炭火で塩焼きにした。正午ごろから、市民約4百人に塩焼きアユの配布が始まった。さながら「矢作川祭り」の風景もっと読む.pdf

矢作川天然鮎感謝祭 川と海のつながり市民が知る

6面・感謝祭写真①右回転.jpg 矢作川中・下流域のアユ釣りは9月が最盛期。春に三河湾から遡上してきた天然アユが成長して、縄張りを強く持つようになるため、その習性を利用する〝友釣り〟でよく釣れる時期だ。

毎年この時期に開催される「矢作川天然鮎感謝祭」は、川の収穫祭とも言えるイベント。釣り師たちが釣りまくり、それを漁協の組合員たちが焼いて、無料で市民に食べて貰おうという愉快なものだ。主催は矢作川と天然アユを愛する官民8団体で構成の実行委員会。運営費は趣旨に賛同してくれた企業や団体の協賛6面・感謝祭写真②.jpg金で賄われている=本紙1面に名簿記載=。

 この感謝祭が始まったのは「ダムだらけの矢作川に毎年数十万、数百万尾の天然アユが遡上してくることに釣り師はもっと感謝しよう」という思いから。以来、矢作川のアユ釣り大会では釣果を感謝祭に提供する形が定着し、釣り師の意識の中に天然アユへの感謝の気持ちが根付いてきたもっと読む.pdf

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挙母神社で針供養

2面・針供養.jpg 豊田市内の和・洋裁学校や編み物教室などでつくる専修・各種学校教育振興会(会長=学校法人川崎学園川﨑省治理事長・竹生町)が7日、挙母神社境内にある針塚で恒例の針供養を行った。

 これは、日ごろ針仕事に携わる人が仕事を休んで、古い針や折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を祈るもの。当日は和・洋裁学校などの講師や生徒ら17人が集った。

 針供養は本来8日に行われるものだが、同市では挙母神社の「八日市」と重なるため7日に開催している。8日でも針供養は可能で、針塚には豆腐が置かれている。

 挙母神社には昭和33年に建てられた岩の針塚があり、裏側には和・洋裁学校をはじめ、呉服屋や個人名など40の名前が刻まれている。当時の挙母市は養蚕が盛んで西加茂製糸㈱など製糸業が栄えており、針仕事をする女性ももっと読む.pdf

触れば祈願成就 松平天下祭

3面・天下祭・写真.jpg 豊田市松平町で9日、恒例の裸まつり「天下祭」の本祭が行われ、東照宮周辺は多くの観客や写真愛好家で賑わった。

 この祭りは、天下泰平を祈願した松平家初代・親氏公の偉業を顕彰し、地域活性化につなげようと地元の若者が中心になって始めたもの。今年で27回目になる。参加した裸男は約200人。北海道や高知県から参加した人もいるそうだ。

 メイン行事の玉競りで使われるのは、家康公誕生の時にも使われた〝産湯の井戸〟の水で清めた水玉(木製の玉)。触れると祈願が成就されると言われ、ふんどし姿の裸男たちが体をぶつけ合う迫力が…もっと読む.pdf

矢作川の喉つまった

2面・矢作川の喉つまった・写.jpg 矢作川の源流域の上村川で1月28日、国道418号対岸の岩壁が崩落し、写真のように川を塞ぐ形になっている。

 崩落があったのは岐阜県恵那市上矢作町にある達原渓谷。特に川幅が狭まり「喉の滝」と呼ばれている名勝だ。恵那市の天然記念物にも指定されているが、崩落した巨岩や礫ですっかり埋まってしまった。

 崩落した巨岩や礫は川底から20mほどの高さで川幅いっぱいに堆積しているが、流れは岩と岩のすき間から抜け、堰き止められてはいない。土砂災害等によってできる天然ダムのような崩壊・洪水の危険は無いように見える。土砂ではないので下流への濁りも発生していない。

 国土交通省豊橋河川事務所の管理課も「現状では流れているので今のところ支障は無い。下流の集落にも危険はない」と判断し、崩落した巨岩の撤去は考えていないという。なお、少し下流の河原に土砂採取場があるためもっと読む.pdf

豊田市のいまを後世にとよたフォト・コン展

5面・とよたフォト.jpg 伝統行事や日々の暮らしなど今の豊田市の姿を後世に伝えようという趣旨の写真コンテスト「とよたフォト・ドキュメント」が開催され、昨年10月から今年1月にかけて
265点の応募があった。市と市文化振興財団、市教育委員会主催で今年で21回目。応募作品は豊田市民ギャラリーで9日まで展示もっと読む.pdf



子供が社会のしくみ体験

2面・キッズタウン.jpg 子どもたちが社会の仕組みを体験する「とよたキッズタウン」が、豊田市東梅坪町の市青少年センターで25・26日に開催された。

 これは、青少年センターを拠点に活動する学生ボランティアや社会人がイベントを通して社会貢献するとともに、子どもたちとの触れ合いを目的に行われたもの。
 キッズタウンとは、子どもが主体となる仮想のまちで、職場体験や消費体験を通して社会の仕組みを学ぶイベント。税金を納めたり、裁判を受けたりももっと読む.pdf

新聞の掲載記事が縁となり交流へ

3面・小澤さんと金川さん写真.jpg 豊田市足助地区で農業を営み、野生獣解体精肉場を建設予定の「株式会社山恵」代表でもある小澤庄一さん(76)と、旭地区で農業に励んでいる金川智子さん(39)が20日、新盛町の小澤さん宅で交流した。 

 これは、矢作新報にエッセイを連載している小澤さんが、金川さんを掲載した記事を読んで興味を持ち、記者を通じて行われたもの。その時の記事には、金川さんが農作業をやりたくて都市部から旭地区に移り住んだことや、田舎での暮らしぶりについて書いている。

 小澤さん宅では昼食を摂りながらの交流会となり、二人は食のあり方などについてお互いに意見を交わしていたもっと読む.pdf

豊田JCが藤岡中で真の日本人セミナー

2面・JC写真.jpg一般社団法人豊田青年会議所(豊田JC)が20・21日、市立藤岡中学校の2年生132人を対象に「真の日本人育成セミナー」を開いた。

 これは豊田JCが一昨年から力を入れている継続事業。相手を思いやる気持ちや、道徳心、倫理観を見つめ直し、日本人の誇りを取り戻そうという取組だ…もっと読む.pdf




盆上に雄大な風景 盆石冨樫教室新春展

4面・冨樫さん・盆石.jpg 豊田市若宮町の細川流盆石冨樫教室が新春展を25・26日、豊田市民文化会館B展示室で開催する。今回で25回目。

 会場には、新春にふさわしい富士山や国内外の風景などを表現した盆石・盆画約40点が並ぶ。

 盆石とは、黒塗りの盆上に自然石や白砂を使って、雄大な風景を創出する日本古来の芸術だ。作品の中には彩色した砂を使ったものもある。

 講師の冨樫愛子さん(83・石野地区勘八町)は8歳のとき、伯父の家の床の間で初めて盆石を見た。あまりの美しさに見とれてしまい、長い時間たたずんでいたそうだ…もっと読む.pdf

元豊田市議 篠田忠信さんが自分史を出版 市職員の「高給」を下げた人

篠田忠信写真.jpg 零細会社の労働者が多い全金愛知同盟出身で、民社党公認の豊田市議を7期28年つとめた篠田忠信さん(76)が、公職退任後の日々に『自分史』を自ら編集、このほど三河印刷から出版した。地元益富中学校区の自治区、老人クラブ、後援会などの関係者に配布する。

 篠田さんの自分史はA4版85ページ、6章構成、300部。市議時代に1回8千部印刷の後援会ニュースを138回出した。その保存写真に新しい資料も加えた。自伝記がそのまま「地域づくり史」になった。一般の人に読める内容だ…もっと読む.pdf


矢作川河川敷で出初式 こども消防士も初参加

2面・出初め式・写真.jpg 豊田市の消防職員や消防団員など、防災を担う諸団体が団結と士気を市民に披露する「消防出初式」が11日朝、矢作川河川敷の白浜公園で行われた。約1千人と25台の消防車両が参加し、見物に来た市民らに日頃の訓練を披露した。

 式典には大村秀章県知事や地元選出の衆議院議員、県議らが来賓として招かれ挨拶。また太田稔彦市長による部隊の観閲が行われた。

 続いて行われた訓練では最初に統一行動を披露する分列行進が行われ、今回初めて〝こども消防士〟が消防車に同乗して…もっと読む.pdf

JR岡崎駅にモニュメント 豊田の彫刻家 小林豊さん

4面・小林豊さん・写真.jpg 豊田市栄町在住で国画会会員の彫刻家・小林豊さん(58)の作品がJR岡崎駅東口ロータリーに設置され、内田康宏岡崎市長も出席して9日に除幕式が行われた。

 この作品は岡崎南ライオンズクラブが結成50周年記念事業の目玉として小林さんに制作を依頼したもので、少女のブロンズ像と石彫で構成された珍しいタイプのモニュメントだ。石彫の部分は小林さんがデザインし岡崎市の石材店・小林秋三郎商店が作った。偶然ながら作者は共に小林さん…もっと読む.pdf

梨ジュースを成人式の記念品に みよし果樹法人「夢の実ファーム」

12面・梨の実ジュース.jpg みよし市の農事組合法人「夢の実ファームみよし」がつくる「梨の実ジュース」が、今年市内で成人式を迎える若者約640人へ記念品として贈られる。

 これは、昨年の成人式の立食パーティーで地元の特産品を知ってもらおうと、梨ジュースを出して好評だったため、今年はひとり一人に配られることになった。ジュースは水や砂糖を使用しない果汁100%。梨本来の甘みと香りが感じられるさっぱりした飲み心地だ。

 夢の実ファームみよしは、平成23年に三好下地区の若手果樹農業者4人が設立した市内初の果樹栽培法人。三好町大慈山地内などで進められている畑総事業(畑の区画整理)の約17ヘクタールを使い、地元特産品の梨や柿、桃などを栽培していく。樹園地では新しい栽培方法を取り入れたり、ブルーベリー栽培も行ったりしていくそうだが、作業員の人数確保が課題だという。

 代表の萩野敏廣さん(58)は「食べる人の『うまい』の一言が作り手には一番うれしい。美味しくて安心・安全なものを皆で力を合わせてつくっていこうと思います」と話してくれた。

 梨ジュースは、アイ・モール三好店内の吉十や刈谷ハイウェイオアシスで販売されている。

20本足の異形「自然薯」です 御船の山中で掘り上げ成功

20本自然薯.jpg加藤吉明さん(65)は自分の野菜畑のすぐ横の山道に、毎年自然薯の太いツルが立ち上がるのを見てきた。

 今年は掘り上げてやろうと決めていた。しかし、ツルの太さからして、相当の大物を掘ることになると決意し、周囲から順番に掘り進んだ。

 場所は豊田市御船町東山畑の山中。御船町八柱神社から北東へ約5百m。加藤さんは豊田市亀首の人だが、ここにも野菜畑を持っていた。

 相当に長く太い自然薯が出て来るとの予想で掘り進んだが、周囲を浅く掘っただけで、薯が抜けてきた。それが写真の異形の自然薯だった。自然薯掘った人.jpg

 日本発条㈱のOB仲間で、喫茶さくらの常連仲間の友人の板倉一巳さん(69)に見せたところ、「これは珍しい、矢作新報に見せてやろう」ということになったらしい。

 新聞記者の私は、この異形の自然薯を情報提供者の板倉さんから受け取り…もっと読む.pdf

豊田市駅前で15年エイズ予防を啓発

4面・ソロプチ.jpg さまざまな職業分野で活躍する女性たちの社会奉仕活動団体「国際ソロプチミスト豊田」=嶋村峯子会長・会員数34人=が、豊田市参合館前広場や市駅周辺で14日、エイズ予防啓発の街頭キャンペーンを行った。これは市のエイズ予防啓発月間に合わせ、同団体が行っている継続事業の一つ。今年で15年目になる活動だ。市保健所の職員らとともに道行く人にエイズ抗体検査を呼びかけるティッシュを配布した。

 この活動には県立豊田東高校のJRC(青少年赤十字)部員を含む64人も参加しており、エイズについてのパネル説明や街頭コンサートを行って道行く人に呼びかけた。

 ソロプチミスト豊田がこの活動をはじめた当初は、市民になかなか理解してもらえなかったそうだが、高校生が加わったことで…もっと読む.pdf

全国大会に向け演奏演技 豊田ジュニアマーチングバンドが壮行会で披露

豊田市ジュニアマーチングバンドが今月14・15日にさいたま市で開催される全国大会に先立ち、柳川瀬公園体育館で7日に壮行会を開いた。

 同バンドは青少年の健全育成を目的に平成8年に発足した全国でも珍しい市立バンド。市文化振興財団の今井康夫理事長が団長を務めている。団員は小学4年〜22歳の青少年で構成され、12月の全国大会出場と3月の定期演奏会を活動目標に、年間90回程の練習を重ねている。全国大会には過去15回も…もっと読む.pdf

矢作ダム放流市民に人気

矢作ダムで19日まで臨時ゲート放流の見学会が行われている。

 見学会は平日のみだが、先週末は土曜・日曜にも特別に催され、両日とも定員40名がほぼいっぱいになる人気だった。東京方面からも2組来たそうだ。

 通常、矢作ダムの放流水は発電所を経由するため、ゲート放流は洪水時にしか見ることができない。いまゲート放流しているのは中部電力が発電所の点検作業を…もっと読む.pdf

児ノ口公園大モチつき大会

1もちつき.jpg 豊田市街地の市営児ノ口公園で8日、地元自治区(東区)やトヨタ労組ボランティア(TUV)など開催の「ふれあい餅つき大会」があり、8百人余が参加した。市が同公園を「近自然公園」として再生整備=1996年=してから最大規模のモチつき大会だった。公園広場はモチをつく人、食べる人らであふれていた。

 近自然公園がスタートした時、市は地元自治区内に「公園管理協会」を設置、日常管理を民営化した。公園内の湿地に田んぼが開かれ、TUVなどのボランティア中心に古代米(紫米)を栽培。田植え、草取り、稲刈りなどを毎年続けてきた。

 その稲作暦の最後は、収穫祭を兼ね大モチつきで飾るのが、公園のならわしだ…もっと読む.pdf

救助訓練人形かんじ君

2面・消防職員かんじ君.jpg 豊田市北消防署の村山寛二消防士長(35・扶桑町)が消防庁の主催する「消防防災機器等の開発・改良作品」募集で、消防職員・消防団員部門の優秀賞に選ばれた。豊田市では初の入賞だ。

 これは、消防科学技術の向上と消防防災活動の活性化を目的に行われているもの。

 村山さんの作品は、廃棄された消防ホースや救助ロープを使ってつくった救助訓練用人形。特徴は製作コストがかからないこと、誰にでも製作できること、簡単な構造であり破損部分が修復できることなど、良いことづくしの人形だ。特に優れている点はもっと読む.pdf


外来生物の駆除モデルに 逢妻女川の取組み

4面・写真①左右反転.jpg 外来生物の駆除モデルとして、豊田市の逢妻女川で今夏、民・官・学の連携によるミシシッピアカミミガメ(以下アカミミガメ)の駆除活動が行われた。

外来生物とは、人間の活動に伴って本来の生息地ではない場所に持ち込まれた動植物のこと。その繁殖が地域の生態系を大きく変えてしまうため自然破壊のひとつとして社会問題になっている。カメのように可愛らしい外来生物の場合には、駆除によって命を奪うことに抵抗感が大きいが、放置することで知らず知らず在来生物の命を奪い、絶滅に4面・写真②.jpg追いやることもある。やはり人間が責任をとって駆除しなければならない。

 今回の民・官・学による駆除のモデルケースづくりは、豊田市矢作川研究所の主任研究員・山本敏哉さんが提案したもの。外来生物の駆除は地域ごとに地道に続ける必要があるため、各地域の交流館(官)を拠点に、地元の愛護団体など(民)に取り組んで貰おうという考えだ。

 アカミミガメを対象に選んだのは、捕獲が比較的容易なことや…もっと読む.pdf

上郷駅イルミネーション

4面・上郷イルミネーション.jpg 豊田市では豊田市駅前ロータリー一帯をはじめ、ほか2駅でもイルミネーションが始まった。

 愛知環状鉄道の三河上郷駅前ロータリーでは23日から始まった。

 これは上郷地区のまちづくりを考える地元住民や経営者らが「駅に降りた人が温かい気持ちになれるように」と、防犯も兼ねて始めたもの。今年で8年目だ。同地区ではさらに地域に根ざしたものにしようともっと読む.pdf

小池百合子さん来豊

小池百合子.jpg 自民党本部の広報本部長を務める小池百合子衆議院議員(61)が17日、豊田市のJAあいち豊田本店を訪れ、地元選出の八木哲也議員の支援者と「ふるさと対話集会」を開いた。

 この対話集会は自民党が野党時代に始めたもの。国会議員が全国各地を訪れて住民のナマの声を聞くのが目的だ。講演会ではなく意見交換の座談会形式で行われた。

 今回の主催者は八木てつや後援会の青年局と女性局。女性局の希望で小池百合子議員を招くことになったという。第1部の男性局、第2部の女性局ともに約50人ずつ集まり、会場からの質問に小池議員が答える形で進められた。男性局からは消費税、電力、原発、憲法などの問題が話題にあがっていた。小泉元首相の原発反対発言については…もっと読む.pdf

お汁粉と足湯は人気 豊田マラソン都心の活気は?

2面・マラソン.jpg 豊田市の秋の一大スポーツイベント「豊田マラソン」が17日(日)、豊田スタジアムを中心とした高橋地区一帯で開催された。参加者の増加の課題解消と市街地の活性化を目的に猿投地区の運動公園から会場を移して2回目の大会だ。当日は約1万1250人が出場。古本伸一郎衆院議員も4㎞コースに参加していた。

 昨年の大会から大きく変わった点は、①10㎞コースのスタート方法を変えて参加定員を600人増やしたこと、②7㎞地点に給水所を設けたこと、③走り終えた参加者を豊田市駅周辺の2つのホテルから無料シャトルバスで各駐車場へ運搬したこと、④電車利用者に大会オリジナルグッズをプレゼントしたこと。③と④は豊田マラソンを市街地活性化に結びつけようという取り組みだ。マラソン風景.jpg

 コモスクエア前の広場では地元商店街の女性たちによるお汁粉の振る舞いや、藤岡地区石畳からの出張足湯など参加者へのもてなしがされており、多くの人で賑わっていた。 

 市街地に足を運ぶ取り組みはあったものの、多くの人が足を止めて長時間楽しめるイベントはなくもっと読む.pdf

お寺が結んだ縁 隨應院で結婚式

3面・お寺で結婚式.jpg 豊田市寺部町の浄土宗極楽山隨應院で16日、お寺の縁で結ばれた2人の結婚式が行われた。

 結婚したのは水野修一さん(37)・悠加さん(34)夫妻。同寺での仏前結婚式は今の木村昭玄住職になってから3組目だという。

 悠加さんの実家(豊田市池田町)は同寺の檀家。ピアノ講師の悠加さんは7年前から寺の法要時にピアノ演奏をしたり、掃除をしたりして寺に務めてきた。悠加さんの行いや人柄は檀家中で評判となっており、男性を紹介したいと寺に話を持ちかける人
も。そんななか、檀家総代が昨年春に修一さん(名古屋市)と悠加さんを引き合わせたもっと読む.pdf

親子写生大会に430人 豊田加茂ライオンズクラブ主催

矢作新報社賞 中浜.jpg豊田加茂ライオンズクラブ(阿垣剛史会長・会員43人)主催で毎秋恒例の「親と子で楽しむ写生大会」が10月26日に、豊田市の鞍ヶ池公園で開かれた。今年で38回目。愛知県・県議会・豊田市・市議会・教育委員会・矢作新報社などが後援した


当日は台風の矢作新報社賞 三浦.jpg雨風が残るなか431人が参加した。屋外で天気を気にしながらも写生を楽しむ親子連れや、目に焼き付けてきた動物を屋内で描く子どもも。なかには5回以上も参加し「毎年の家族の恒例行事なんです」と話す家族もいた。入賞作品は24日まで豊田産業文化センターに展示され、24日には同センターで表彰式が行われる。

 矢作新報社賞は写真の2作品もっと読む.pdf

中浜永遠さん(竹村小3年)の作品(上)と、三浦春奈さん(南部小3年)の作品

古本衆院議員の女性後援会 「たんぽぽ会」が10周年のつどい

3面・たんぽぽ会.jpg 民主党の古本伸一郎衆議院議員の女性後援会「たんぽぽ会」=中末美津子代表・会員数約400人=が発足10周年を迎え、2日に豊田出雲殿内のレストラン・ミラノで対談を中心とした講演会を行った。ゲストには民主党政権時に環境大臣を務めた細野豪志衆議院議員=写真左側=が招かれた。

 「たんぽぽ会」は古本議員の第1期当選と同時に、豊田・みよし市の女性たちでつくられたもの。古本議員の政治活動を地元で支えるととも
に、旅行や講座などを通して親睦を深めてきた。

 当日は会員約100人が集い、過去10年間の活動を映像で振り返った。その後、古本議員が細野議員を招き入れて紹介すると、会場から大きな拍手がおこった。

 2人の対談では、原発問題の課題について意見が交わされもっと読む.pdf

子ども園で意見交換会 民主党岡田克也元大臣が参加

2面・古本さん記事・写真.jpg 民主党政権時に行政改革大臣を務めた岡田克也衆議院議員が豊田市を訪れ、当地選出の古本伸一郎衆議院議員とともに、私立こども園の保育士や保護者たちとの意見交換「キッズフォーラム」を開いた。

 これは古本伸一郎後援会が「子どもと日本の未来」をテーマに10月27日主催したもの。市内の私立こども園に参加者を募集し、豊田産業文化センター大広間に約70人が集まった。

 民主党は政権当時〝社会保障と税の一体改革〟の中で、消費税増税の一部を使って子育て支援を充実する政策を掲げていた。今回の催しも、子育て現場のナマの声を聴いて今後の政策に生かそうと企画したものだ。岡田議員の来豊に合わせて古本議員が持ちかけ、実現したという。

 フォーラムの中ではクイズ形式で、民主党政権時に待機児童が4千人減ったことや、高校の無償化や大学の奨学金を拡充したことなどももっと読む.pdf

豊田高専が創立50周年 産学官連携の人材育成に力

4面・豊田高専50周年・写真.jpg 豊田市栄生町の豊田工業高等専門学校(豊田高専)=卒業生約7千人=が創立50周年を迎え、9日14時からJAあいち豊田本店のホールで記念式典と記念講演会を開催する。卒業生・在校生・教職員・保護者ら約500名が出席する予定だ。

 「国立高専」は高度成長期の昭和37年、ものづくり産業界からの要請に応えて、実践的な技術を身につけた技術者の育成を目的に創設された高等教育機関。中学卒業後5年間の一貫した専門教育が大きな特徴だ。

 豊田高専が創立したのは第2期の昭和38年。当時、市と商工会議所を中心に熱心な誘致活動が行われた。

 大学が多くの若者を受け入れるようになった時代背景のなか、一時は高専不要論もあったが、実践的かつ創造的な技術者を育成する教育は再び評価を得ている。法改正により平成16年から、全国51校の国立高専は独立行政法人「国立高専機構」の統括下となった。

 豊田高専の取り組みでで近年目立つのは、地域の産学官と連携した人材育成だ。平成21年には文科省の補助事業に採択された「ものづくり一気通観エンジニアの養成」プログラムに、豊田市と連携して取り組み始めた。これは、ものづくり工程の全体を見通せる創造力豊かな技術者を養成しようというもので、企業の若手エンジニアと学生を一緒に育成している。

 さらに平成24年には豊田市・豊田商工会議所と連携して、同校内に「とよたイノベーションセンター」を設立した。これは地域の中堅・中小企業にむけた総合支援窓口と言えるものだ。人材育成を核としてものづくり企業の活動環境を整備し、イノベーション(技術革新)の創出を図ろうというねらいがもっと読む.pdf


藤岡に名産物作ろう ふじおかブランドプロジェクト
地元の農産物つかった新メニュー8品ならぶ

6面・藤岡ブランド試食.jpg 豊田市藤岡飯野町の藤岡ふれあいの館で27日、地元の農産物を使った創作料理の発表と品評会「ふじおかブランドプロジェクト」が行われた。主催は豊田市のわくわく事業団体「NPO法人アース・アズ・マザー」=名古屋市=。

 この企画は藤岡地区の農産物や果物を活用し、地元ならではの名産物をつくって地域を活性化させるのが狙い。料理を発表したのは地元住民や市内外4個人・4団体。審査員には山田主成市議はじめ、藤岡支所長、藤岡商工会長、豊田市農政課の職員らも参加し、約40人が集った。

 創作料理には紫芋で作ったスティック状のお菓子やシソを使った飴、古代米のおは
ぎ、漬け物などが並んだ。また藤岡地区の花「ふじ」にちなんだ紫色にこだわった作品も。参加者たちは料理を試食しながら出品者に作り方や
こだわりなどを聞きもっと読む.pdf

入賞プラモデル展示中 豊田市駅前おもちゃの「マルモリ」で

2面・マルモリ作品2体.jpg 豊田市駅前・喜多町のおもちゃ屋「マルモリ」が今月末まで、9月に行われたプラモデル・コンテストの作品をマルモリ-.jpg展示している=写真=。

 このコンテストは、まちの賑わいづくりと店のPRを狙いに6年前に始められたもの。店内には機動戦士ガンダムシリーズのキャラクターを中心に16体が並ぶ。作品はプラモデルセットをベースに、ポーズや塗装などに手を加え、オリジナリティーを出している。なかには戦闘時の情景を思い浮かべ、土台の形状や色にまでこだわった作品
も。また大小のパーツを自作する本格的な人もいるそうだ。展示作品を見た人のなかには、作品を買いたいと願い出る人もいるという。
 コンテストは、技術屋部門と人気者部門の2部門がありもっと読む.pdf


大旗もラッパも無し 改革で良い神事に 挙母まつり夜の七度参り

2面・挙母祭り・写真①.jpg豊田都心の挙母神社の例大祭「挙母祭り」が先週末あった。2日目の本楽は大雨で山車の運行が中止されたが、初日の試楽は通常通り行われた。

 記者が挙母祭りの中で注目しているのは、試楽の夜に境内で行われる神事「七度参り」だ。ここ3年の改革が実を結び、良い神事になった。2面・挙母祭り・写真②.jpg

 この30年程だろうか。挙母祭りは若い衆の節度の無さが徐々にエスカレートし、見苦しい祭りになってきた。「若い衆」という組織が自制の機能を失い、それを各町の上層部も、祭り全体の上層部も統制できなかった。

 特に酷かったのが「七度参り」だ。各町の若い衆たちが荒れに荒れ、境内を七周まわれずに終わることも珍しくなかった。神事すらまともに出来ないのだから、祭り全体が見苦しいものになるのは当然だった。

 祭り上層部が本気で改革を始めたのは、3年前の七度参りで起きた傷害事件がきっかけだ。当初はあまりにも寂しい七度参りだったが、3年目の今年は活気も戻って来た。見苦しかった「大旗」や、耳障りだった「突撃ラッパ」の音は無く、若い衆たちが声だけで騒ぐ姿は見応えもあった。残念なことに…もっと読む.pdf

走行中のマイカーが足助地区市道で水没

1車水没.jpgこの道路はセントクリークゴルフ場への進入路として同ゴルフ場が自社でつくり、市へ寄付した。マイカーの水没現場は豊田市月原町萩殿左奥の建物はセントクリークの旧託児所。

 右側上方から流下して来る萩殿川(小川)は台風18号の大雨で増水中だった。そのすぐ下流の阿摺川、そのまたすぐ下流の矢作川も大増水中。萩殿川の流れは行き場を失い、農地や事故現場の市道上一帯に滞留していた。

阿摺川下流部は土砂が堆積し…もっと読む.pdf

アサギマダラ今秋も豊田に 3日旭地区で確認

旭は旅する蝶の南下コース内に

アサギマダラ 2.jpg 10月3・4日、林房子さん(榊野町浮橋39─2、☎68─3538)が、自分で経営する洋ランの杉本ハウス(杉本町小坪)のフジバカマ園で各1匹を初確認。4日には安藤歌子さん(榊野町)の庭のフジバカマ園で、8日には同町内の別の場所でも見られた=写真は昨年=。

 林さんや安藤さんはアサギマダラの保護・観察者。旭は旅する蝶の秋の北上コース内にあるらしい。昨年は9月28日初飛来した。もっと読む.pdf


※本紙には「旭は旅する蝶の秋の北上コース内にあるらしい」とありましたが、正しくは「秋の南下コース内」です。なお、うれしい続報。10月10日12時半頃、矢作新報社庭のフジバカマの花にもアサギマダラが初めて来ました。南下コースを飛行中の蝶が当社の花のにおいに気づいてくれたのか。同夜編集長と共に、市内花本町のかん八、青木町のサゴハチにてカンパイ。




NGOと共同で小水力発電 水車の里つくば 豊田市八幡町

3面・小水力発電・斜視に.jpg 豊田市旭地区に矢作川の支流「介木川」がある。さらにその支流の「蕨野川」に自作の小水力発電施設がほぼ完成し、5日に通水式が行われた。

 場所は介木川沿いの県道から旭高原元気村へ上っていく入口付近。地元旭八幡町の住民グループ「水車の里つくば」が地域づくり活動で整備しており、平成20年に完成させた水車小屋がシンボルになっている。旭高原へ向かう家族連れが水車を見て足を止め、小水力発電も見学できるよう更に整備したい考えだ。

 活動拠点となっているあさひ製材協同組合は、発展途上国の住民生活をを支援するNGO「自立のための道具の会」の活動拠点でもある。同NGOは電力供給のない集落に小水力発電を設置する支援も続けており、ノウハウはバッチリ。今回の小水力発電施設はこの2つのグループが楽しみながら共同で設置したものだ。市わくわく事業補助金も活用した。

 この小水力発電は蕨野川から引いた農業用水を利用しており、発電能力はもっと読む.pdf

反重力を体感せよ 豊田市美術館で12月24日まで

4面・美術館・写真.jpg 反重力、浮遊、時空旅行、パラレル・ワールドをテーマにした豊田市美術館の企画展「反重力展」が開催中だ。期間は12月24日まで。

 重力に反する仮説の力「反重力」。宇宙飛行や空中都市などをイメージした非日常的な空間の展示方法や作品が特徴的な企画だ。磁気テープが宙に浮かんだまま回転し続ける作品や、コンピューターを駆使し、大画面に映し出された宇宙空間、白い布を上下左右に使った柔らかい部屋など。一つひとつの大きな空間や作品を視覚・触覚を使って体感するのが面白い。

 なかでも無重力体験飛行での提案として製作された作品が並んでいるのが印象的だ。「しがみつく」体勢にこだわってつくられた長球形の作品やブランケットなどが並ぶ。素材にニット布や緩衝材が使われている作品もあり、触れると心地よい。

 会場内の資料のひとつに向井千秋宇宙飛行士のインタビューが載っていた。「無重力でプカプカ浮いているのは、短い間は楽しいんだけど、長期に続けると自分がどこにboundされているかわからなくなる」と記され、子どもが毛布やぬいぐるみを抱きしめて離さないのは安心感があるからだと…もっと読む.pdf

10年かけ森と湿地整備 豊田市浄水町

地元でシラタマホシクサ守ろう!
6面・シラタマランド.jpg豊田市浄水自治区が区内にある森林を活用した公園「シラタマランド」づくりに取り組んでいる。
6面・シラタマホシクサ.jpg
 この活動は、豊田厚生病院の新築移転先が浄水町に決まった当初から、話が上がっていたもの。豊田厚生病院の南側R155線沿いにある森林の湿地帯には、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されるシラタマホシクサの群生地=写真=がある。地元自治区では宅地開発が進むなか、自然を守りながら楽しめる公園づくりをしようと、木の伐採や草刈り、遊歩道づくりなどを10年ほど前から行ってきた。森林のなかには、数種類のキノコや花が咲き、トンボももっと読む.pdf

「濁りすき」今も─洪水時の漁法─

4面・濁りすくい写真.jpg 台風18号で矢作川が大増水した16日、普段はなかなか見られない「濁りすくい漁」が行われていた。これは、濁流を避けて岸よりのよどみに避難してきた魚たち(主にアユ)を、巨大なタモ網ですくいあげる伝統漁法。矢作川では「濁りすき」と呼ばれている。漁協の規則では網漁の一種に挙げられ「濁りすきの口径は80センチ以下。解禁期間は8月16日〜12月31日」と記載されている。

 この日、記者が濁りすき漁を見かけたのは、富田町、藤沢町、笹戸町の3カ所。専用の巨大なタモ網が沿川の家々に残されていることを嬉しく思ったもっと読む.pdf

97歳軽やかに 敬老会で舞踊披露
豊田市朝日町成瀬ゆき子さん

4面・敬老会の成瀬さん.jpg4面・敬老会の成瀬さん.jpg 豊田市挙母地区栄生町の西山区民会館で15日に開かれた敬老祝賀会で、沖縄エイサーや日本舞踊などの舞台発表が披露され、集まったお年寄りを楽しませた。なかでも会場を沸かせたのは、97歳の成瀬ゆき子さん(朝日町)の歌謡舞踊=写真右=。背筋はピンと伸び、足さばきや扇子を回す動きは軽やかで、会場からは「90歳を過ぎてるなんて信じられない」など感嘆の声がもっと読む.pdf











角岡秀行 陶展 足助蔵の中ギャラリーで

4面・角岡さん陶展.jpg 豊田市猿投地区青木町の陶芸家角岡秀行さん(62)が、同市足助町の蔵の中ギャラリーで角岡さん作品1.JPG「陶」展を開催中だ。期間は10月8日まで。

 ギャラリーには瑠璃色の壺や青緑色がかった大皿、茶器、碗など約80点が並ぶ。作品はすべて角岡さんがつくった薪窯で…もっと読む.pdf











豊田市逢妻中学で薬物乱用防止教室

豊田ライオンズ・成瀬さん講演.JPG 豊田ライオンズクラブは5日、市立逢妻中学校で薬物乱用防止教室を行った。

 これは、子どもたちに大麻や覚せい剤などの違法薬物が脳や身体に与える弊害を伝え、違法薬物から子どもたちを守ろうと行われたもの。

 会場には1年生320人が集った。映像を通して、違法薬物を使用することで幻覚や幻聴、被害妄想などの精神異常が引き起されることや、脳や身体の発育を妨げることなどを学んだ。

 同クラブ会員で薬剤師の資格を持つ成瀬正幸さん(82)の講演では、薬物依存によって家族や友だちとコミュニケーションが取れなくなることや、家庭崩壊へも…もっと読む.pdf

地域おこし女子会シンポ

4面・女子会.jpg 地方の活性化を考える都市住民の女性たちによる「地域おこし協力隊全国女子会シンポジウム&フェスタ」が6〜8日に、長野県木曽町の「ふるさと体験館きそふくしま」で開催された。木曽町自治総合センター主催。

 地域おこし協力隊とは、都市住民が過疎地や山村地域、離島などに住民票を移し、地域行事や環境保全、農林漁業などの支援に従事し、定住・定着を図りながら地方の活性化を目的としたもの。平成21年に総務省がスタートし、財政支援を最長3年間行っている。

 今回の全国女子会シンポには、約100人が参加。地域おこし協力隊のほかに観光に携わる人や市職員も参加していた。

 6日の分科会では、子育て環境、6次産業化、地元のハローワークについて、3会場に分かれて意見が交わされた=写真=。

 6次産業化では、山梨県甲州市に住む女性が、耕作放棄地や果樹園に生えている野草を活用した取り組みを紹介。参加者は6次産業を進める上で商品のブランド化、経営力や運営力の強化、女性の目線を活かしたPR方法やネット利用などについてもっと読む.pdf


ボランティア休暇で被災地へ 豊田市職員労組

2面・豊田市職労震災ボラ・写.jpg 豊田市職員労働組合=足立潔重委員長・組合員2146人=が第40回定期大会の開催を記念して、東日本大震災の被災地で2泊3日のボランティア活動と研修を行った。

 これは、公務員として大災害時にどう対応すべきかを学び、東南海地震に備えようと企画されたもの。8月上旬と下旬の2回、計41人の市職員がボランティア休暇をとって参加した。新規採用者から定年間近のベテランまで、管理職5名をふくむ幅広い年齢と職種の職員が参加したそうだ。

 訪問した場所は宮城県の2カ所。南三陸町では防災センターの屋上から流されて唯一生き残った職員三浦勝美さん(同町職員労組委員長)を講師に、職員が生きのびないと復興がままならないことを学んだ。ボランティア活動で行ったのはガレキの除去。きれいになった土地も見かけだけでもっと読む.pdf


豊田大橋いよいよ塗り替え 耐震補強と併せ3年計画で

4面フリー・豊田大橋・写真.jpg 建設から15年が経ち、真っ白な塗装にハゲが目立ってきた「豊田大橋」で、いよいよ塗り替え補修が2日から始まった。工事は3年間かけて行われ、これに併せて耐震補強工事も行われる。

 豊田大橋は豊田市駅と豊田スタジアムを結ぶ市道。市の玄関から続く廊下と言ってもいい。車道は片側1車線だが、スタジアムを訪れる観客や散歩する地元市民など多くの歩行者が利用している橋だ。デザインを重視した複雑な構造であるため、建設には約100億円もの費用が掛かった。これは通常の橋の2倍とも言われる金額だ。

 今回の塗り替え工事でも、複雑な構造によって費用がかさんでしまう。すぐ下流の久澄橋(県管理)の塗り替えが7千万円だったのに対し、豊田大橋は約2億円。直接の比較は出来ないとはいえ大きな差だ。塗装は4回塗りで15〜20年間の保護効果をもたせるという。

 この塗り替えとは別に、今回は耐震補強工事に約8億円かかる。これは最新の耐震基準に沿って行われるもので、左右のアーチをつなぐ頂点部7カ所に鋼板による補強を行うほか、桁と桁をつなぐ落橋防止ケーブルの設置も行われる。

 塗り替えと耐震補強を合わせた3年間の総工費は10億円。消費増税などによって今後増額ももっと読む.pdf


写真=豊田スタジアム建設工事中の写真。今回の塗り替え工事の足場も、このようにアーチに沿って設置されるようだ。


子のために親が見合い 豊田産文で70人が参加

5面・良縁親の会.jpg 一般社団法人「良縁親の会」=脇坂章司代表理事・京都府=が豊田産業文化センターで8月29日、結婚支援フォーラム「親の代理お見合い会」を開催した。

 これは、結婚相手の見つからない子どもに代わって親同士が見合いをし、身上書を交えながら子どもの結婚相手を探すもの。同フォーラムは2005年から関西を中心に150回以上開催されており、県内では名古屋・豊橋・岡崎市などでも行われてきた。豊田市での開催は初めてで、150件ほど資料を発送したという。当日、会場には市内を中心に70人の親が集った。

 豊田会場の特徴は息子(特に長男)を持つ親が多く参加していたこともっと読む.pdf




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