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有志企画のバスケ大会で中学生の熱気感じる    吉田直樹  2020.07.25

 スカイホール豊田で先週末に行われた、中学バスケ部の大会形式の練習試合を見に行った=上に関連記事=。新型コロナ感染症の影響で最後の公式戦が中止となった3年生のため、教師や保護者の有志が企画・運営したもので、あくまでも自主的な練習試合だが、参加した中学生たちの熱気は公式戦以上のように感じた。

 若園中キャプテンの作美茉來さんも、「大きな試合は5ヶ月振りなので、プレイできるのがとても嬉しい」と喜んでいた。私自身も週2回通っていたトレーニングジムが閉鎖されて5ヶ月たつので、この気持ちはよく分かる。

 新型コロナウイル感染症はなかなか収束の兆しを見せない。長らく感染者を一桁に押さえていた豊田市でも先週、新規の感染者が相次ぎ10人を超えてしまった。

 一方、感染症拡大初期にワクチンの有力候補として期待されていたアビガンも、藤田医科大学の臨床実験で効果を証明できなかった。残念なことだが新型コロナの影響はまだまだ続くだろう。

 今回の大会を主催した朝日丘中教師の富田祐介さんは、「新型コロナの影響が長引けば、今後もこのような試合の開催を考えていきたい」と話していた。一刻も早く新型コロナが収束し、思い切りスポーツを楽しめる日が戻らないかな。

笑劇派のライブで豊田産トマト紹介    貞島容子  2020.07.17

 豊田市平戸橋町の劇団「笑劇派」が8月2日(日)11時〜12時に、豊田産トマトを題材にした愉快なライブ「晃子の食卓」をリモートで披露する。南平晃良座長が女性に扮して料理をするので、突っ込みどころ満載だそうだ。企画・運営は名古屋のイベント会社オン・タイム㈲。

 この企画は、コロナの影響で困窮している漁業や農家、劇団、イベント会社が〝料理〟をツールにつながることで、それぞれの魅力を発信していこうという試み。リモートではプロのシェフも登場して調理法や豆知識も伝えてくれるのでうれしい。観賞者には前もって、ライブで紹介する食材などが自宅に届けられているため、ライブを見終わった後はお腹もいっぱいになるという一石三鳥以上の内容だ。

 舞台はオン・タイムが管理するキッチン。使う食材は豊田市上郷地区鴛鴨町の大橋園芸のトマトと米。黄金色のトマト桃太郎ゴールドはすっきりとした口あたりとフルーティな味わいが特徴。それをいかしたハヤシライスを、南平座長が笑いを交えながら調理していく。料理指導に名古屋の㈱京味食品の石井正憲シェフも出演。シェフの軽快なトークも必見だ。

 参加費は6500円(60分のライブ付)。デリバリーメニューは2人分で、桃太郎ゴールドを使ったトマトベースのハヤシライスソース、米あいちのかおり、桃太郎ゴールド100%トマトジュース、豆腐ドーナツ。限定20食。締切りは7月27日。問合せはオン・タイム(☎052・414・4690)へ。

戦国時代の日本の軍事力に驚き    吉田直樹  2020.07.10

 新修豊田市史の新刊の取材中に学芸員との雑談で、戦国時代に対する世界の見方が大きく変わってきていることに驚いた。

 最近の研究によると戦国時代の日本は、世界でも1位2位を争う軍事大国だったそうだ。諸説あるが、16世紀末には世界一の火縄銃生産国になっていたようだ。銃身や銃床、火縄を挟む火ばさみなどの部品を分業制にしたことが生産効率を上げたという。

 日本の火縄銃は品質も世界一だったようだ。銃身の鉄に含まれる不純物が均等なので頑丈で、より多くの火薬を詰めることができるので銃弾の飛距離や威力も欧州製の銃より上だった。これは刀鍛冶の持つ「鉄を鍛える」技術を応用した成果で、今の日本のものづくりに通じるものを感じる。

 当時の宣教師たちが本国に送った書簡には、日本を軍事力で征服することが不可能なことや、日本を利用して中国を征服し、キリスト教化する陰謀を企んでいたことが記されている。日本の力を高く評価した証拠だろう。

 またポルトガル船の来航禁止までは多くの武士が海外に傭兵として出稼ぎに出ていたという。弱小国だったオランダは傭兵による軍事力で大国イギリスやスペインの勢力を駆逐し、インドネシアを植民地化したそうだ。オランダ東インド会社には日本人傭兵に支払った金額の記録がある。

 今、国際社会で日本の存在感は、年々薄くなっている。軍事力でとはいわないが、ものづくりや文化などで存在感を戦国時代のように強く打ち出せないかな。 

WE LOVEとよたフェスタ実行委員会    貞島容子  2020.07.03

 第4回「WE LOVEとよたフェスタ」の実行委員会が先月29日、豊田市駅前の「とよしば」で開かれた。久しぶりに会うメンバー、初対面の人、オンライン参加者もいて計23人の顔がそろった。

 第4回目のフェスタ開催日は来年3月6日(土)・7日(日)。前日5日(金)には前夜祭も予定されている。開催場所は豊田市駅前。とよしばや駅前通りなどが会場になる。フェスタ開催時には市駅前一帯や参合館で、市政70周年記念式典やSDGs世界サミットも開かれ、これまで以上に大きな取り組みになることが予想される。

 同フェスタはこれまでスカイホールで開催してきたので屋内スペースが十分確保できていたが、今回はほとんどが屋外。コロナ対策はもちろんだが、雨対策や周辺への音響の配慮も必要だ。一方、駅周辺の飲食店での食べ歩き飲み歩き、建物を使ったアートの演出も考えられ新しい面白さもプラスできる。

 実行員会メンバーからは駅前でやってみたいアイデアが山のように出てきた。スモークやしゃぼん玉の活用、音楽会、動物とのふれあい、キャンプファイヤー、軽トラ市、かくれんぼ等々。さすが皆さん。いろんなところで既に企画運営してきた人、想像力豊かな人、各種イベントに参加経験がある人、そんな人たちの集まりだなぁ〜と改めて感じ、わくわくしてきた。

 WE LOVEとよたフェスタは〝世界一わくわくするたのしいふるさとを目指す〟イベント。一緒にフェスタを盛り上げませんか。

生物多様性の重要さを改めて知る    吉田直樹  2020.06.26

 NPO法人みよしの自然環境を守る会が愛知教育大学の学生に行ったオリエンテーションを聞き、その内容に驚いた。

 事務局長の宮嶋英一さんによると地球では過去5億年間に生物の大量絶滅が5回あり、現在は第6回目の大量絶滅期だという。驚くのは今回の絶滅スピードの早さだ。恐竜が絶滅した第5次大量絶滅期は1000年に1種類が絶滅する程度だったのに、今回は500年間で脊椎動物だけで680種が絶滅しているそうだ。現在も100万種の動植物が絶滅の危機に瀕しているという。年間4万種が絶滅しているという説もあるようだ。

 現在の大量絶滅がこれほど早く進むのは、我々人間が関わっているから。狩猟や採集等で直接獲り尽くすことよりも、開発と称して動植物の生息地を破壊している影響が大きいそうだ。

 この具体的な例として宮嶋さんは自ら調査したケニアのナクル湖の例を挙げた。かつてフラミンゴがたくさん棲んでいた湖だが、流れ込む川の上流で無秩序に木を伐採したため山が保水力を失い湖の塩分濃度が低下。プランクトンが消滅し、食料を失ったフラミンゴも棲めなくなったという。

 生物の絶滅が進みその多様性が失われると、自然生態系のバランスが崩れて食料の供給など我々の生活にも悪い影響が出てくるといわれている。 生態系のことはよく解らないが、私たちの次世代が安心して暮らせる社会を残すためにも、自然環境の保全を意識しよう。ご購読はコチラ.pdf

アフターコロナの地域行事どうなる    新見克也  2020.06.19

 豊田市区長会の新会長になった安藤貴紳さんにインタビュー取材をさせてもらった。

 いろいろな話の最後に安藤会長が語ったのは、「新型コロナによる年中行事の中止で地域コミュニティーが希薄になるのでは…」という心配だった。私も数年前に御船町自治区の評議員(自治区長の手下)を2年間務めたので安藤会長の心配がよく理解できた。

 私が住む御船町自治区は山村と都市部のちょうど中間にあり、昔ながらの年中行事がまだまだ多く残っている。評議員の2年間は仕事にも影響するほど忙しかった。

 いま各地域でそうした行事のほとんどが中止になっている。当然、人に会う機会も減る。今年だけならいいが、「この際、役員の負担軽減のために行事を整理しよう」という話も出かねない。

 安藤会長は年中行事の引き継ぎについても心配していた。

 この話もよく理解できる。今年度、我が家は御船町11組の組長なので忙しい一年間を覚悟していたのだが、ほとんどの行事やお役が中止になっている。内心「コロナのおかげで楽ちんな組長だなぁ」などと思いつつ、安藤会長の言うように引き継ぎの心配も感じている。今年経験していないのだから、次の組長さんに質問されても上手く答えられないかも知れないのだ。

 アフターコロナの世界などと言うけれど、地域コミュニティーはそう割り切っていいものじゃない。これから大きな課題になりそうだ。ご購読はコチラ.pdf

自宅療養中の母に代わって野菜作り    貞島容子  2020.06.12

 抗がん剤治療を受けている母に代わっていま野菜を作っている。庭先にトマト、キュウリ、ナス、インゲン豆の苗を数本ずつ植えた。

 野菜が少しずつ育っていく様子を見ている母は「もう少し肥料を足した方がいい」「水をやらんと枯れちゃうわ」と私に言ってくる。のらりくらりしている私を見かねた母は、結局自分で世話をし出した。

 歩いて10分ほどの所にある畑についても、「容子が植えたホウレン草やスイカも見てきたよ」という。手押し車を使って見に行ったというのだ。母の畑仕事好きにはびっくり。スイカは母の大好物で、黄色い花や小さな実がついていたことをうれしそうに話してくれる日もあった。

 医師から「お母さんができることは極力させてあげてください。家ばかりに居ると体力が衰えますからね」と言われていたので、無理のない外出や野菜の世話は、母の好きにさせた方がいいと思うようになった。

 朝採ったインゲン豆を茹でて食卓にあげると、「おいしいね」と言う母。食は細くなったが食べるよろこびを感じてもらえるのは娘としてもうれしい。

 母に野菜の世話の大半を任せた数日後、私が「かわいらしい小さな芽が出てきたな」とよろこんでいた庭先のシソの芽が全部無い。母が草と間違えて抜いてしまったのだ。「あ〜」と脱力感。シソの種をまいたことを言わなかった私が悪いけど、これはショックだっ
た…。野菜作りは難しい。ご購読はコチラ.pdf

スポーツジムの再開行くか行かぬか迷う    吉田直樹  2020.06.05

 政府の休業要請が緩和されて今月から各地のスポーツジムが再開した。私が通っている名古屋市内のスポーツジムも2日から営業を開始。約3ヶ月振りの再開だ。

 私がスポーツジムに入会したのは30年前。高校の同級生に強引に誘われ単なるおつきあいのつもりで入った。入会後はトレーニングの虜になり、20歳代〜30歳代は週5日以上、1日2時間前後を費やした。30歳代後半〜40歳代前半はフルコンタクト空手の道場と掛け持ちし、休日は午前中にジムへ、夜に道場へ通うことも珍しくなかった。

 矢作新報に来てからは遠方から通っていることもあって平日にジムへ行けなくなったが、そんな中でも何とか時間を作り2月までは週2回のペースで通っていた。

 この3ヶ月間は家で自主トレをしていたが、バーベルやダンベルなどで筋肉に高負荷をかけられるジムのトレーニングの効果には及ばず、筋肉が落ちて体重が3㎏程減ってしまった。

 個人的には待ち遠しかったジムの再開は嬉しいことで今週末からまた通いたいが、新型コロナウイルス感染症にかかるのが怖いので迷っている。

 我が家には80歳を超えた両親がいるので、私がジムで感染したら命が危ない。また新聞記者は仕事柄たくさんの人に接触するので、職場や取材先の人にも迷惑をかけることになってしまう。

 再開したジムに行くべきか行かざるべきか大いに悩むところだ。安心してジムに行ける日が一日も早く来て欲しい。ご購読はコチラ.pdf

豊田都心で毎週日曜4時間営業の珈琲店    貞島容子  2020.05.29

3面・たぬき汁.jpg 友だちから「豊田市駅近くの西町1丁目に毎週日曜だけ時間限定で営業している珈琲店があるよ」と教えてもらった。場所は居酒屋「酒楽あんぽんたん」。夜間は居酒屋だが、日曜の昼間はYさんが同店を借りて珈琲店「SANDUHR(サンドウラ)」を開いている。いまはコロナの影響で11時〜15時の時短営業だ。
 店内はカウンター席がメイン。Yさんが本日のお勧めコーヒーや季節限定のコーヒーを、ゆるやかな口調で教えてくれる。色鮮やかなミントの
緑葉が入ったアイスコー
ヒーを勧められたので注文してみた。グラスの下から緑、透明色、コーヒーの濃い茶色と3色の層からなっていて、見た目にも爽やかだった。
 お客さんは常連客が多く、日常のたわいもない話やコーヒーに関するこ
となどを話しながらゆっくり時間を過ごすという。目の前でコーヒーが注がれていく様を楽しむお客さんもいるそうだ。私はコーヒー通ではないので、Yさんが話す豆の特徴や味の違いを聞くのが好きだ。
 同店ではマイボトルを持参するとアイスコーヒーのテイクアウトもできる。コロナの感染は気になるところだが、3密(密閉・密集・密接)を避けながら少しずつ豊田のまちなかをぶらぶら歩いてみたくなってきた。ご購読はコチラ.pdf

コロナショックが新たな挑戦機会に    吉田直樹  2020.05.22

 豊田菓子組合の青年部である「豊田プレミアムスイーツクラブ」が今月1日から、SNSを活用したPRキャンペーンを始めた。会員17店舗で販売している抹茶を使ったお菓子の写真をインスタグラムに投稿し、優秀作品に選ばれるとプレゼントが当たるというものだ。開始から2週間で70件近い投稿があったという。

 この1〜2ヶ月、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で小売店や飲食店の売上が大幅に減少。こうした状況を乗り切ろうと、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用して一般消費者にアピールするところが増えている。

 豊田商工会議所では「#テイクアウトとよた」「#豊田テイクアウト」を付けて、料理の写真などをSNSに投稿してもらおうと市民に呼びかけている。

 また、ツーリズムとよたも公式ホームページ上で、特集紹介したお店の料理の写真に「#豊田エール飯」と「#購入店名」を付けて公式インスタグラムに投稿するキャンペーンを開催している。抽選によって掲載店で使える食事券がもらえる。

 いずれの企画でもSNSを活用したPRに初挑戦の店が何店舗かあるようだ。豊田プレミアムスイーツクラブ会長の砂原泰輔さんも、「キャンペーンのため、コラボ先の耕Lifeにインスタグラムの上げ方を一から教わりました」と話していた。

 厳しい状況だが、視点を変えれば新しいことに挑戦するのに良い機会かもしれない。ご購読はコチラ.pdf

つくる楽しみもある自家製醤油    庄司美穂  2020.05.15

 毎年春になると自家製の醤油を仕込む小さなグループが、豊田市内には少なくとも6つあるそうだ。

 私が仲間と醤油づくりを始めたのは名古屋から豊田の中山間地に移住したのがきっかけだった。もう8回目だが仕込みや搾りは年に一度なのでなかなか身につかない。もろみ=醤油の原料が発酵した柔らかい固形物=の状態も気候や保管場所によって違うので毎回未知な事が多い。

 私たち八家族・二樽分の原料は、地下水72リットル、醤油麹(麦と大豆と麹菌を合わせたもの)60キロ、塩24キロ。醤油麹は信頼のおける岐阜県の麹屋さんに注文し、到着後、手際良く塩切りをする。麹は生きもの。しばらくすると袋がホカホカ温かくなってくる。

 シートの中心に醤油麹と塩を置き、まわりに座ってみんなで麹をほぐしながら塩と混ぜ込んでいく。砂遊びのようで大人も子供も好きな作業だ。それが出来たら水と交互に樽へ入れてもろみが完成する。

 4日後には天地返し。樽の中を返して発酵を促すと同時に、沈んだ塩を均一に溶け込ませる作業だ。最初は塩が溶けきっておらず表面はザラッとしてただしょっぱい。一週間ごとの返しを四回、その後は一カ月ごとの返しで少しづつ発酵して柔らかい固形物になっていく。保管してくれる仲間、都合が悪い時に代わってくれる仲間、多人数だからこそ継続できる。自家製醤油にはつくる楽しみと、味わう楽しみがあるのだ。梅雨あけ頃にまた様子をお伝えしたい。ご購読はコチラ.pdf

暗い話が多い中でも明るいネタ届けたい    吉田直樹  2020.05.01

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業績が悪化した会員への支援を求め、豊田商工会議所が豊田市へ要望書を提出した。この取材時に太田稔彦市長から「記者さんたちは影響があるの?」と聞かれ、「先月から各種のイベントが相次いで中止になり、我々記者も〝ネタ〟に困っています」と答えざるを得なかった。

 最近は行政の感染症対策関連の会見や、企業や団体のマスク寄付などが増えているが、イベント減少の影響は大きい。

 本紙に限らず最近の新聞紙上は新型コロナウイルス感染症関連の記事が増えて、それ以外の記事が減っている。ページ数も減っているようだ。当然ながら元気をもらえる話題や微笑ましい話、熱い思いを伝えたいと感じるネタが少なくなり、記事を書いていても筆の滑りが良くない。

 今週号で私の書いた記事も、豊田東ロータリークラブ創立40周年の記事を除くと全て新型コロナの関連だった。またロータリーの周年記念事業も新型コロナの影響を受けていた。

 こんな中でも「できるだけ明るく元気になれるニュースを読者に届けたい」という思いで日々取材や作稿に取組んでいる。読者の皆さんも明るくなれるような〝ネタ〟に心当たりがあれば本紙の記者にご一報を。ご購読はコチラ.pdf

すき間専用ブラシ「すきまくん」いかが    貞島容子  2020.04.24

3面・たぬき汁写真.jpg 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため外出を控えて、閉塞感を感じている人が多い。その反面、陽気のいいこの時季に部屋の掃除や模様替え、断捨離をしている人もいると思う。

 掃除が苦手の私だが、部屋の掃除道具として見つけた、すき間専用ブラシ「すきまくん」を紹介したい。宣伝文句には「ハウスクリーニングのプロもイチオシ!狭いすき間や高い所のホコリ取りに!」と書かれている。300円だ。

 特徴は60㎝の長い柄。ブラシの部分は馬の毛だと聞いた。壁と冷蔵庫のすき間やカーテンレールなどの高い所のホコリが簡単にすっきり取れ、網戸のホコリ取りにも使えるという。注意点は、①火のそばや子どもの手の届くところに置かない、②使用後はホコリを取り除いて水洗いする、③テレビやディスプレイなどに使用しないこと。

 さっそく購入して使ってみたら、確かに使い勝手がいい。障子の桟の掃除にも便利だった。掃除が面白くなった私は、「すきまくん」をある年上女性に紹介した。すると「掃除をするときに窓を閉めてやってる?ホコリを舞わせないが鉄則よ。窓は後から開けること」と言われた。さすが!お見それしました。

 すきまくんの問合せは豊田市霧山町の塩田さん(☎090・1753・7135)へ。ご購読はコチラ.pdf

松坂屋の撤退を機に新T‐FACE期待    吉田直樹  2020.04.17

 松坂屋豊田店が来年9月末で閉店することになった。同店は平成12年10月にT‐FACEのテナントとして開店したから、今年でちょうど20年になる。

 かつて百貨店は小売業の花形だった。何でも買える品揃えのほか、レストランや屋上の遊園地などもあり、私も子どもの頃は行くのを楽しみにしていたものだ。

 しかし、1990年代に入ると郊外に低価格のスーパー系大型店や紳士服専門店チェーンが相次いで出店し、地方都市の百貨店が打撃を受けた。このとき大都市圏の百貨店は高級ブランドを強化して差別化し、郊外店と共存できるかと思われた。

 大きな転機を迎えたのは2000年代に入ってから。イオンを中心にモール型大型店の出店が相次いだのに加え、高級ブランドの路面店出店やネット通販が本格化したことでこれまで百貨店でしか買えなかった商品が他の流通チャンネルでも手に入るようになり、ファミリー層のお客を取られてしまった。

 こうした状況下で地方百貨店に続き大都市圏の百貨店も収益が悪化し、名古屋市でも一昨年に丸栄が閉店した。残った他の4つの百貨店も厳しい状況が続いており、百貨店という業態自体が転換期を迎えている。

 松坂屋豊田店の撤退まではまだ約1年半ある。T‐FACE自体は売上が伸びているので、同店を運営する豊田まちづくりにはこのノウハウを活かした新しい店づくりを期待したい。私もまちなかの賑わいのために買い物をするなど、協力していこう。ご購読はコチラ.pdf

ぶらコロモで豊田の街なか散歩    有我 都  2020.04.10

 春の陽気に誘われて、豊田市近代の産業とくらし発見館の企画「春のぶらコロモ〜名木めぐり編〜」で街なか散策をのんびりと楽しんできた。
 ジブリ映画の世界を思わせる大きな名木や、昔のまま残る細い裏路地。古事記の時代にまでさかのぼり豊田の歴史に触れることもできた。
 ぶらコロモをシリーズ企画している岡部さゆりさんは、地図作りのため暑さ寒さのなか自転車で走り回り、街なかの面白いものを探しているそうだ。地図にはクイズも。上司から「オチがなければ駄目だぞ」と言われて奮闘している。岡部さんのお笑いセンス溢れるクイズに思わずニヤリ。
 名木については、豊田市名木愛護会の川上博さん(桝塚東町)に詳しい話を聞けた。川上さんは調査のため全ての現場へ足を運び、名木と指定看板の写真を5千枚も撮ったそうだ。豊田市の名木指定は昭和44年に始まり、現在226件ある。第1号は猿投山の東宮参道沿いのツガ林。最も新しい指定は畝部東町の柳川瀬公園サクラ並木408本だ。
 現場に何度も足を運んで豊田市の文化や歴史、自然を伝え残している岡部さんや川上さんの情熱には頭の下がる思いだ。
 さて、ぶらコロモしていると美味しそうな食べものにも出会う。いつの間にか松丈のコロッケとあづまやの文ちゃん焼を両手にさげて、ぶらコロモ。若宮八幡社の樹齢700年のクスノキの下で味も楽しんだ。花より団子… うふふ。ご購読はコチラ.pdf

母の自宅療養がヶ月ほどに③    貞島容子  2020.04.03

 母の自宅療養と通院生活がもうすぐ2ヶ月になる。

 退院して10日ほど経ったとき、介護認定調査員さんが自宅に来てくれた。50歳代くらいの女性だった。手足の動きや歩行、排泄、食事の仕方、入浴方法、寝起きの仕方などを事細かく聞く時の、やさしい言葉遣いや対応がうれしかった。会話の中で、私の知らない母の心の内や身体の変化を知ることが出来たのもよかった。   

 調査員さんは、検査や手術を嫌がっている母に、自分の父親が高齢で手術を受けられなかったことや、自らの手術体験も語ってくれた。そして「まだ70代とお若いんですから、これからの人生を楽しむためにも、どうするのがいいか考えてみてはどうでしょうか」と問いかけてもくれた。

 保健師で介護認定調査員の西田悠一郎さん=3面・ひとで紹介=も、相手によって言葉を変えたり、接し方を変えたりしてきたと言っていた。きっと、こうゆうことなんだろう。 

 いま母の一番の楽しみは食事だ。作るのは私だが、昼食だけは地域包括支援センターが勧めてくれた宅配業者に頼んでいる。かなり薄味だが、ワンプレートの中に収められた料理を見ながら母は、「彩りがきれいだね」「煮物が美味しいよ」などと話してくれる。

 でもあるとき母が「お弁当も、容子の作ってくれる料理もおいしいよ。でもねぇ本当に食べたいものが食べたい」「検査や手術をすれば食べられるようになるのかな」と口にした。母の心が前を向き始めた。ご購読はコチラ.pdf

豊田のトマトジュース飲んで健康美肌に?    貞島容子  2020.03.20

 30年ほど親しくさせてもらっている化粧品店の社長が「トマトジュースを毎日1本ずつ30日間飲んで、肌がどう変わっていくかを調べるモニターを募ってる」と言うので、面白そうだと思って申し込んだ。

 トマトジュースを提供してくれるのは、豊田市鴛鴨町の大橋園芸社長の大橋鋭誌さんだ。黄色のトマト「桃太郎ゴールド」を使ってジュースを作っている。トマトには生活習慣病予防や老化抑制に効果があると言われるリコピンが豊富に含まれており、同様の効能が期待されるシスリコピンが黄色のトマトは赤色に比べて5倍も多いという。「桃太郎ゴールドジュースが美肌と老化抑制に効果的!」なんてことになったらすごい。

 モニターは10人ほどいて、 開始前にお肌のチェック。化粧している状態、落とした後、化粧水やクリームなどを塗った状態のそれぞれで、水分と油分の保有量を計測しておく。ノーメイクの顔のシミやソバカスなども画像でチェック。数値と顔写真のデータを取っておき、30日後に比較するそうだ。数値や自分の顔がどう変化するのか。わくわくする。

 トマトジュースが苦手な人もいるかもしれないが、大橋さんのジュースは飲みやすいと評判だ。おいしいものを摂りながら美しくなるなんて、老若男女うれしいことだらけ。健康面でも数値化できたら、それもすごい。

 結果については後日詳しく書こうと思う。うれしい結果になっているといいな。私の顔でなく、記事に乞うご期待!ご購読はコチラ.pdf

新型コロナ乗り越えろ豊田市が企業に支援策    吉田直樹  2020.03.13

新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績が悪化する中小・零細企業への支援が豊田市でも始まった。これは信用保証協会に支払う保証料を助成するものだ。

 災害や構造不況などで資金繰りが悪化した企業への中小企業庁の支援措置にセーフティネット保証4号と5号がある。認定を受けると運転資金や設備資金として、保証協会が保証人となる融資を、通常の保証限度額と別枠で最大2億8000万円まで受けられる制度だ。

 4号は災害などで企業の業績悪化が見込まれる時、都道府県の要請で国が地域を指定し不振企業を支援するものだ。新型コロナの影響を懸念し、先週2日に全都道府県が指定された。5号は構造不況の業種を指定して支援する制度で、6日に観光業や飲食業、フィットネスクラブ、学習塾など新たに40業種へ適用が拡大された。

 今回の助成で、豊田市内に本社を置く企業が新型コロナの影響を受けた場合、保証協会の支援が必要なこれらの融資が受けやすくなった。この助成はセーフティネット保証関連のほか、サポート資金経営あんしんなどの愛知県の融資も対象となる。

 ほとんどのイベントが中止になるなど豊田市内でも新型コロナの影響が出ている。観光業や飲食業、給食業界などは既に深刻な事態だ。先の見えぬ時だからこそ冷静に状況を判断し、うがいや手洗い、マスク着用を徹底して予防に務めつつ、買い支えにも思いを向けたい。ご購読はコチラ.pdf

母の入院生活でバタバタ②    貞島容子  2020.03.04

 心不全と診断された74歳の母が豊田厚生病院で17日間入院した。精密検査を行う前後や新しく見つかった病気の説明など、一緒に話を聞かなくてはならないので病院からの電話にすぐに出られるよう携帯電話が手放せない日が続いた。

 心臓の一部が正常に動いてないことや、リンパ節に腫瘍があることが判明。担当医師は丁寧にわかりやすく説明してくれた。そして母の年齢や体力などから、検査や手術を受けられると話してくれた。娘としては検査や手術を受けて早く治ってほしいと思うが、最終的に決めるのは母自身。母は入院が長引くことや手術などに伴う費用を気にしていた。

 結局母は、検査も手術も受けないことを決心。妹とも相談して母の気持ちを最優先しようと決めた。

 医師や看護師から、塩分を控えること、間食してはいけないことを告げられた。入院中、見舞いに行くと「食事が薄味で物足りない」としょげた顔の母。また「足が冷たいから厚手の靴下がほしい」「新しいパジャマがほしい」など、その都度言われることもあって買い物に走る。自宅から近い地域包括支援センターの職員さんも来てくれて、自宅療養をするにあたっての注意点を説明してくれた。

 家族が入院するのは大変だと実感した17日間だった。いまは自宅療養の通院生活をおくっている。私と妹で「自分の家庭や仕事、趣味などを犠牲にするのはやめようね」と話し合えたのはよかったな。ご購読はコチラ.pdf

地域記者魂で卵かけごはん大盛り2杯!    有我都  2020.02.28

 地域記者として取材するときは、記事と同じくらい写真でも情報を伝えようと、構図をよく考え、気持ちを込めてシャッターを切っているが、これがなかなか難しい。

 「たまご+カフェえんや」の取材では、たまごかけごはんの美味しさを写真で伝えたかった。
 開店と同時にモーニングのたまごかけごはんバイキングを注文。並んだ卵を背景にしようか…。ごはんを大盛りによそった方が卵が目立つだろうか…。と構図を練った。

 盛ったごはんのてっぺんをくぼませ、卵をうまく割り入れて、頭の中で練った構図通りに撮影。席に戻り、メールで編集長に写真を送信してから、大盛りのたまごかけごはんを堪能し始めた。

 しばくすると編集長から返信。「茶碗を左手で持って右手で撮影を。手前にアップでご飯、後ろに卵が並んでいる様子が分かるように!」と指令が入った。

 バイキングの制限時間は45分。慌てて一杯目をかきこみ、撮影のために2杯目へ突入。手に持つ茶碗に角度をつけたとき卵が流れないようご飯の盛り方を考え、指令通りに撮影した。

 すぐ編集長へ送信し、待つこと数十秒…。

 「ナイスショット!」と返信が来て、ほっと一安心。伝わる写真の難しさをあらためて考えさせられた。

 地域記者魂で朝からどんぶり大盛り2杯のたまごかけごはんを頂き、その日は一日中満腹。2個の濃厚卵でお肌ツヤツヤになったかしら。ご購読はコチラ.pdf

天下祭のおもしろさ名古屋で勝手にPR    吉田直樹  2020.02.21

 松平東照宮の一帯で先々週末に行われた天下祭のメインイベント「玉競り」を見てきた。今回で3度目だが、毎回裸男たちの迫力に圧倒され少しも飽きない。裸男200人に対し、来場者の延べ人数が約6000人という見やすい規模だから、裸男の熱気が五感を通して伝わってくる感じがする。

 この祭は天下太平を祈念した松平家初代の親氏公の偉業を顕彰するために地元の若者達が始めたもので、今回で33回目になる。回を重ねるごとに知名度が上がり、最近は県外から参加する裸男も増えているという。今年は北は北海道から南は高知県まで、日本各地から約250名の裸男が参加し、外国人の留学生いた。 来場者も年々増えているようで、昨年は45分待ちだった松平運動広場行きのバスに乗るのに、1時間以上かかった。

 とはいえ私の地元の名古屋ではまだまだ知名度が低い。友人・知人でも天下祭を知っている者は、3年前まで一人もいなかった。豊田市の中京大学に通う現役の学生や、卒業生さえも知らなかった程だ。当然、私も知らなかった。

 こんなに面白いものを知らないなんてもったいないと思って、一昨年からは私の通うスポーツクラブに天下祭のパンフレットを置かせてもらったり、友人・知人に見に行くことを薦めたりと、個人的にも応援している。

 その効果があったのか、今年は見知った顔が3組ほど来ており、面白かったと言ってくれた。

 よし、来年は5組の新規勧誘を目指そう。ご購読はコチラ.pdf

母の入院生活始まるその①    貞島容子  2020.02.14

 突然、母の入院が決まった。診断は心不全だ。

 毎週水曜は原稿の締め切りに追われてバタバタしているのに、この日はなぜか午前中に書きあげホッとしていた。その昼休みに携帯電話が鳴った。「Aクリニックですが、直ぐに来てください。お母さんを大きな病院に連れて行ってもらいたいんです。たぶん入院になると思いますよ」。突然の知らせだった。どうゆうことだろう…。とにかく車を走らせた。

 Aクリニックに着くと看護師から説明があった。母は白内障の手術を受けることになっていたので、内科で検査を受け、心不全とわかったのだ。母はイスに座ってうつむいていた。私が珍しく午前中に原稿を書き終えたのは、虫の知らせだったのか…。

 散歩を日課にしていた母だが年明けから「最近なんだか息が切れるのが早くてね。もう歳だね」と言っていたことを思い出した。「心不全」という病名は知っているが、実際に家族がそうだと告げられると、具体的にどんな病気なのか気になる。

 会社や家族へ連絡を入れ、そのまま母を連れて豊田厚生病院へ向かった。緊急外来で入り30分ほど待った後、レントゲン、採血などの精密検査を受けた。病院の廊下で一人待たされる時間はとてつもなく長い。

 検査を終え、ベッドで横たわっている母を見ながら何と声をかけたらいいのか考えていたら、母が先に「ごめんね。こんなことになるなんて…」と話し始めた。ご購読はコチラ.pdf

味噌蔵も大豆畑も珍しかったんだ    有我 都  2020.02.07

 豊田市上郷地区の「桝塚味噌」まで歩いて10分程の所で生まれ育った私は、子どもの頃から一升瓶を抱えて醤油を買いに行っていた。量り売りの味噌も買った。

 中学、高校時代には、大きな味噌蔵の隣を通って自転車通学した。岡崎市が近いので八丁味噌の蔵もよく目にした。味噌蔵は私にとって当たり前の原風景だ。

 ところが今回、桝塚味噌さんを取材させてもらい、固定概念を覆される話をいくつも聞いた。木桶仕込みの味噌づくりは国内生産量全体の5%以下しかなく、天然醸造も全体の10%だという。味噌の量り売りも今ではほとんど無いそうだ。

 もう一つ、味噌づくりに使う大豆の話にも驚いている。

 上郷地区は転作に適した地質で、米→麦→大豆とローテーションして作っているので、私は日頃から大豆畑の風景を見慣れている。

 ところが、大豆の大半は輸入物で、国産大豆は7%程しか無いという。農事組合法人桝塚会で働く幼なじみのTくんによると、市内の大豆生産のほとんどは南部らしい。私が見慣れた大豆畑の風景は、国内でも、市内でも珍しいのだ。

 味噌蔵がある風景も、大豆畑の風景も、いま頑張っている人たちのおかげ。気付けてよかった。ご購読はコチラ.pdf

取材体験会の第一弾 足助町の鍛冶屋さん    貞島容子  2020.01.31

 豊田市足助町の鍛冶屋・廣瀬友門さんが「日本民藝館展」に包丁を出品し、入選したので取材させてもらった。

 今回の取材は、矢作新報で企画した中学・高校生対象の取材体験会の第一弾。若者の感性でいろいろ感じてもらいたいと思って始めた試みだ。参加してくれたのは瀬戸市の私立聖霊中学3年の女の子(挙母地区)と、猿投台中1年の娘さんを持つお母さん。娘さんは当日体調を崩してしまい参加できず残念だった。 

 取材出発前には、お茶を飲みながら取材場所・相手・目的、一日のスケジュールなどを説明。歓談してお互い少し打ち解けたところで足助へ向かった。

 取材体験会を開いてみて、驚いたことが2つあった。一つは女子中学生の質問内容。7代続く老舗の刃物店だったせいか、廣瀬さんに「日本刀をつくったことはありますか」と質問していた。廣瀬さんは「曾祖父さんや祖父さんはつくっていたと聞いてますけど、自分はつくったことがありません」と答えていた。

 驚きの二つめは中学生の娘さんを持つお母さんが聞き上手だったこと。「そうですか」「なるほど」と相づちを打ちながら自分の聞きたいこともしっかり聞いていた。店を出る頃には「今度、包丁を買いに来ますね」と笑顔で伝えてもいた。

 取材後は「塩の道づれ家」で蕎麦を食べ、町並みを散策。足助の魅力も知ってもらえ、2月15日から「中馬のおひなさん」が始まる情報もゲットしてきた。私も楽しい取材となった。ご購読はコチラ.pdf

盲導犬に対して皆がもっと寛容になろう    吉田直樹  2020.01.24

 目の不自由な人たちに欠かせないパートナー「盲導犬」について、私も豊田東名ライオンズクラブへの取材を通じていろいろなことを知った。

 いま愛知県内で活躍している盲導犬は30頭ほど。豊田市内にはわずか3頭で、名古屋市内でも16頭しかいないという。もっと多いと思っていたからあまりの少なさに驚いた。中部盲導犬協会の佐藤陽子さんによると、適性の問題から訓練犬に採用できる犬が血統で限られてしまうそうだ。

 盲導犬が日本に導入された当初、日本人特有の品質への〝こだわり〟から、「何があっても絶対に吠えない、噛みつかない盲導犬」を育てた。これが国内での盲導犬の標準となり、現在に至るという。だから訓練犬も代々盲導犬を輩出してきた大人しい血統に限られてしまい、需要があってもなかなか増えない。盲導犬自身はパートナーと一緒に生活するので子孫を残す機会が無く、適性を持つ子犬の出生はさらに限られてしまう。

 欧米では「犬が吠えるのは当たり前」と社会が寛容なので多少吠えても問題なく、日本よりも遥かに多くの盲導犬が活躍している。過剰品質を求める日本特有の弊害を感じた。

 また、いまだに盲導犬が飲食店やアパート、マンションなどで受入れを拒否されがちだということも知った。最近は差別に対して世間の目が一段と厳しくなってきている。盲導犬への理解を高めるためにも、盲導犬の受入れ拒否に対する規制が必要かもしれない。ご購読はコチラ.pdf

「取材体験いかが」中高生対象に募集    貞島容子  2020.01.17

 取材現場へ行くといろんな人やモノ、出来事などにふれ、新しい発見や心揺さぶられることが多い。ワクワクするような楽しい話を聞くこともあれば、逆に胸が締めつけられるような話を耳にすることもある。現場には新聞の限られたスペースに書ききれないものが沢山ある。表情や声、空気感など、実にリアルだ。

 例えば、陶芸家さんを取材するとき。どうして陶芸家になろうとしたのか、どのような気持ちで作品を作るのか、陶芸の面白さは何か。聞きたいことが次から次へと溢れてくる。

 そのような取材現場へ学生を連れて行きたいと以前から考えていた。聞く人、見る人によって感じ方がそれぞれに違うと思うからだ。学生だったらどんなことを聞くのだろう。何を感じ、何を考えるんだろう。

 そんなわけで、私に同行する取材体験会の第一弾を今月26日(日)に行うことにした。取材相手は豊田市足助町の老舗鍛冶屋の広瀬友門さん。包丁やナイフ等の刃物の製作や修理などを行っている30歳代の職人だ。

 募集対象は豊田・みよし市内の中高生で、保護者の承諾を得た学生。定員2名。参加費5百円(保険代含む)。午前9時に矢作新報社へ集合し、社用車で現場へ移動する。悪天候の場合は中止。希望者は住所・氏名・学校名・学年・電話番号・動機を明記し、FAX、Eメールで当社・貞島まで申し込んで下さい。決定は直接本人へ連絡いたします。ご購読はコチラ.pdf

豊田市産の木製SDGsバッチ    貞島容子  2020.01.10

 豊田市産の木でさまざまなモノをつくり出す、豊田森林組合職員の山田政和さん。昨年開催されたラグビーW杯時には、私も山田さんが作った巨大ラグビーボールに寄せ書きを書かせてもらった。子ども連れの家族のなかには、書き終えた後に記念写真を撮る人もいた。

 山田さんは作品だけでなく人柄も魅力的。2人のお子さんの父親ということもあるかもしれないが、子どもへ向ける目が優しいのだ。寄せ書きを書くスペースが見つからなくて困っている子に、大きなラグビーボールを回転させて、場所をさがしてあげていた。その光景が忘れられない。

 木のぬくもりを都市部の人たちへ伝えたい想いが熱く、とよた子育て総合支援センター「あいあい」の木育空間や、豊田市駅前ひろば「とよしば」でも山田さんがつくった作品を目にできる。

 私も何か木のぬくもりを身近に感じられるといいなと思い、昨年末にSDGsをイメージしたピンバッチを購入させてもらった(税込550円)。小さな円形の木材が17等分され、赤、黄、青、緑、茶など17色に彩られていて木の香りもする。「円」が「縁」を運んできそう。こんな発想が浮かぶのも山田さんのおかげかな。バッチの購入は豊田森林組合(☎0565・61・1616)へ。ご購読はコチラ.pdf

豊田市保見団地で多文化共生を実感    吉田直樹  2019.12.20

 保見アートプロジェクトの取材で保見団地を訪れた。入居者の約7割が外国人と聞いていたが、現地を歩くと一目で外国人と分かる人は思ったほど多くなかった。日系ブラジル人が多いので見た目では分からないのかもしれない。集会所で行われた消しゴムスタンプづくりに参加していた6名の日系ブラジル人も、一目では外国人とは分からなかった。

 声をかけられ雑談をした年配の男性も日本語が上手で、最初は日系ブラジル人だと気づかなかった。来日して20年以上たつことや、ブラジルの陸軍にいたこと、娘さんが消しゴムスタンプづくりに参加していることなどを話してくれ、外国人だということを忘れてしまうほど会話が弾んだ。

 私の前職の繊維専門紙では外国人を雇用している企業の経営者に取材する機会が多く、彼らは「欧米人のように一目で外国人と分かる人なら慣習の違いに寛容になれるが、日系人や中国人のようによく似ていると日本人と錯覚して不寛容になってしまう」と言っていた。何となく分かるような気がしたが、日本人が外国人の慣習に余りにも無知過ぎるとも思う。外国人と共生するには日本人も相手のことをよく知るべきだ。

 実際に外国人の慣習の中には日本人が学ぶべきことも多い。私も積極的に外国人の慣習を学んで彼らと交流したいと思う。時間と金を使ってわざわざ海外旅行に行かなくても、楽しく外国を感じられるのだし。ご購読はコチラ.pdf

横山憲子さんに厚生労働大臣表彰    新見克也  2019.12.13

 中国残留邦人の引揚げ者への援護事業に長年貢献している豊田市双美町の横山憲子さん(79)が、厚生労働大臣から表彰された。

 横山さん自身も終戦時に母親たちと中国内モンゴルの砂漠を逃亡し、12歳のとき天草市へ引揚げてきた人だ。当時の体験記を10年ほど前に矢作新報で連載してくれ、まとめた本も出版している。

 結婚を機に豊田市へ移り住んだあと、中国語教室に通い、司法通訳を務めるほど中国語が堪能にになった。

 引揚げ者への支援は25年ほど前からボランティアで始め、国が今の援護事業を始めた平成20年からは豊田市役所で「自立支援相談員」「支援通訳」として活躍している。市内で同事業の支援を受けている引揚げ者は25世帯30人で、支援を受けず自立している人もいるそうだ。

 横山さんにこれまでの苦労や想いを聞くと、こう話してくれた。

 ──引揚げ者は確かに日本人です。でも習慣、作法、考え方、感情表現は中国人なんです。支援を始めた当初は「苦労したんだな…」という想いが全てを包み込んで寛大になれました。でも、みんなが平等に支援を受けるためには「言った者勝ち」や「黙っていれば分からない」を許していてはいけない。そう私の考えが変わってきました。当然、嫌がらせの数々もありましたよ。それだけに今回の表彰状を手にした時、悲喜こもごもの歴史と表彰の重みを再認識しました──

 横山さん、おめでとうございます。ご購読はコチラ.pdf

女たちのサードプレイス考える    貞島容子  2019.12.06

 名古屋で開かれたセミナー「女たちのサードプレイス」に参加してきた。私が15年以上お世話になっている「フリースペースK」代表の釘宮順子さんが、講師を務めるということもあったからだ。

 今回のセミナーは表題に「女たち」とあるように、社会的性差やジェンダーにおける〝女性〟という立場から話が進められていた。参加者からは、女性たちの持つネットワークの強さと弱さ、家に閉じこもりがちな母親への対応などについて質問が出ていた。

 フリースペースKの設立は33年前。多様な人達との交流・居場所づくり、様々な学びの場、生きていくなかで心地のよい地域社会づくりが目的だ。私がお邪魔したのは子育て真っ最中のときで、妻でも母親でも嫁でもない、「自分自身でありたい」と思っていた時期だ。代表の釘宮さんやそこに集う先輩ママ達には、子育ての悩みや家族との関わり方など何でも相談してきた。いまでも釘宮さんとの関係は変わらず、大笑いしたり涙を流したりしながらもざっくばらんに話している。心休ませてくれ、私を成長させてくれる場だ。

 このような場が社会全体で求められているなか、いま子育て真っ最中の伊藤理恵さん(35)も、三重県でNPO法人マザーズライフサポーターを6年前に設立した。孤立しがちな母親たちの支援活動を行っている。

 時代が流れ、変わっていくにも関わらず、子育て中の女性が求める場は変わってないように感じる。ご購読はコチラ.pdf

講演「成功するキャリアの法則」    貞島容子  2019.11.29

 リクルートグループで20年以上、雇用の現場を見てきた海老原嗣生さん(㈱ニッチモ代表取締役)が先週23日、豊田産業文化センター小ホールで講演会「キングダムから学ぶ、成功するキャリアの法則」を開いた。事務局を務めたのは豊田市職員のNさんだ。

 「キングダム」は中国の春秋戦国時代を舞台にした青年マンガ。天下の大将軍を目指す少年と、後の始皇帝となる秦王の成長と活躍を史実とフィクションを織り交ぜて描いたものだ。

 講演ではキングダムの主な登場人物の性格や言動をユニークに紹介。部下のやる気をどう引き出すかがマネジメントだと話していた。

 海老原さんの話の中で印象的だったのは、「与えられた仕事に対して性格が向いてないから無理だとは思わずに!。足りない部分は経験と知識で補える」という言葉。確かに何事に対しても最初から「無理」「やらない」では始まらない。

 さらに海老原さんは、元気でトップを目指す営業マン向きのAさんと、そうでないBさんを例にあげて説明。みんなと仲良くやっていければいいという性格のBさんが、悩みながらも営業を続け、顧客が喜ぶことを考えて最善を尽くしていった結果、顧客の笑顔が自信となり、成功体験がキャリアに繋がっていったと話していた。

 個々の性格は変わらなくとも、素敵な人との出会いや、いい職場環境・仕組みのなかで、うれしい体験を重ねることによって人は育っていくそうですご購読はコチラ.pdf

買い物難民を救う豊田産野菜の販売     吉田直樹  2019.11.22

 私の住んでいる名古屋市天白区の相生山緑地近くにある介護施設「ケアマネハウス・ライフケア相生」で、毎月10日に豊田産の野菜を販売している。平日の午前中が多いのでなかなか行く機会が無かったが、今月は日曜日だったので覗いてみた。

 同施設では、オープンした平成27年の夏頃から「ともいきの縁日」の名称で野菜の販売を始めたという。介護施設はどうしても敷居が高いので、野菜を販売することで地域住民に気軽に立ち寄ってもらい、介護や認知症等の相談に繋げていくのが狙いだそうだ。野菜販売の日は認知症カフェも開いている。

 グループ会社に農業を手掛ける「あぐりらいふ」があり、豊田市とみよし市の農地で野菜を育てていることから、豊田産を扱うことになったそうだ。

 この地域は最近の10年間でダイエーやアオキスーパー、生協などの小売店が撤退したため、歩いて行ける範囲に新鮮な野菜を買える店が無い。運転免許を返上した高齢者にとってはありがたい存在だ。

 扱う野菜は無農薬・有機栽培で育てたものなので安心して食べられるのも魅力だ。しかもグループ会社から仕入れるため、価格は普通の食品スーパーよりも安いくらいだ。この販売のお陰で地域の住民たちは、豊田市が野菜の産地だと知るようになったのも嬉しいし、豊田の野菜が名古屋の買い物難民を助けているのも嬉しい。

 この日の夕食は母親がここで買ったサトイモ。大変美味しかった。ご購読はコチラ.pdf

豊田のウール作家が名古屋の百貨で注目     吉田直樹  2019.11.15

 豊田市曙町のウール作家・須賀いづみさんが星ヶ丘三越で開いた秋冬物展示販売会「ウッド×ウール二人展」に行ってきた。

 須賀さんは世界に1つしか無い手づくりのウール素材ニットが人気の作家。ニュージーランドの牧場から直輸入した原毛(羊の毛)を自分で糸に紡ぎ、染色して編んでいる。染色に使う藍も自宅の庭で育てている。

 今回の展示販売会は、滋賀県長浜市の木製品作家・山田浩久さんとのコラボレーション展で、同店での開催は昨年に続き2回目。自然の恵みを大切にしている共通点があるそうだ。

 催事場の広さから帽子やマフラーなどの服飾雑貨類が中心で、ウールをレジン(エポキシ樹脂)でコーティングしたオリジナルアクセサリー等の新企画も登場するなど、季節感とバラエティーに富んでいた。お客の反応もよく、開催日を一日残して昨年の売上げを上回ったそうだ。

 須賀さんの作品はデザインに特徴があり、品質もしっかりしているので長く着られる。原毛輸入から製品化までを自ら手掛けているので、買った後のフォローもしっかりしていて、安心して買えるのも魅力だ。ウールなので季節感があり、百貨店のイベントとしてとても良い企画だ。

 紡績から一貫して手掛ける作家は、綿などでは例があるが、ウールでは殆どおらず全国でも珍しい。こんな個性的な作家が豊田市で育ち全国で認められてきているのがとても嬉しい。後に続く若手がたくさん出てきて欲しいものだ。ご購読はコチラ.pdf

寄付に頼らぬ経営めざす みよし市の圓満山福谷寺     吉田直樹  2019.11.08

 三好町議会で議長も務めた鳥居鐐一さん(80)から、いま新しい本堂を建設中の圓満山福谷寺の話を聞いた。

 同寺はみよし市北部にある真宗大谷派の寺。地域の人口が増えている中で手狭となったため、駐車場だった場所へ移転する。完成は再来年の予定だ。鳥居さんは同寺の護持会会長として建設委員長を務めている。

 地域のお寺は檀家が減っていて経営が厳しい。特に過疎化が進む山間地では住職の後継者が見つからず、廃寺になることも珍しくないという。鳥居さんも山間部の寺で住職を務める友人から、引退して都市部の子どもの所に行きたいという相談を受けたことがあるそうだ。

 一時期、不動産業者と組んで霊園開発を手掛けたお寺が多かったようだが、これも檀家の減少でお寺が新しい収益の道を求めたからだったのだろう。都市近郊ではこども園などの経営でなんとか続けているお寺も多い。

 鳥居さんは、新しい福谷寺を檀家の寄付に頼らないで運営したいという。具体的なことはまだ話してくれなかったが、地域の人が集まる交流の場にしたいようだ。神社などの他の宗教法人の経営スタイルも参考にしたいという。今までにない新しいお寺の経営モデルになるかもしれない。ご購読はコチラ.pdf

こだわり料理ならぶ釣り仲間キャンプ     新見克也  2019.11.01

 先週末は、取材したかった催しをご無礼し、市民活動のイベント出展も仲間に任せて、静岡市北部の山奥へ行ってきた。全国各地にいるウナギ釣り仲間が毎年一度だけ集まるキャンプだ。

 メンバーの所在地は千葉県〜兵庫県の広範囲。千葉の2人は台風被害が酷かったので欠席だったが、多くのメンバーが忙しいなか集まった。

 大型ウナギを釣り上げるロマンを追い求める会なので、たくさん釣ろうという考えはもともと無く、近年ウナギが絶滅危惧種に指定されてからはその傾向がさらに強まった。変わり者が多くておもしろい。

 キャンプの食材や料理はみんなの持ち寄りだが、「まがいもん禁止」「化学調味料禁止」の暗黙ルールがある。キャンプだからといって手を抜かない。

 寿司職人のOさんは店の都合で参加できなかったが、栗の周りに秋刀魚をロール状に巻いて、「腸(手を加えてある)をのせて焼いて下さい」という指示とともに他のメンバーに託して届けてくれた。元競輪選手のUさんは得意のスッポン料理。もちろん自分で捕ってきたものだ。食通のサラリーマンTさんはスパイスカレー。元バイクレーサーの関西人Pさんはお店顔負けの絶品お好み焼き…。キャンプとは思えない料理の数々が、美味しく、地域性や物語もあって学びになる。

 私が今回持ち込んだのは、地域性は無いけれどちょっぴり手間をかけた秋刀魚の燻製だ。塩味が薄かったか…。ご購読はコチラ.pdf

足助の里山くらし体験館「すげの里」     貞島容子  2019.10.25

 豊田市足助地区新盛町にある市の施設、里山くらし体験館「すげの里」に先週末一泊した。

 すげの里は農業体験や、里山をテーマにした交流、講座などの会場として利用できる宿泊可能な研修施設。都市と農山村の交流や中山間地域への定住を目的に平成23年にオープンした。今年4月からは一般社団法人おいでんさんそんが指定管理者になっている。

 今回は、新盛町の扶桑館で開かれた山野草展のお手伝いに行ったので、その反省会的な目的で利用した。施設を案内してくれたのは、オープン当初から勤めていたという地元の人。タイルで彩られたピザ窯や、薪ボイラー、薪ストーブ、室内から望める景色などを説明してくれた。

 食事は自炊なので準備はしていったものの、山野草展で久しぶりに会ったおいでんさんそんの職員さんが手料理を持って来てくれることに。美味しい料理と手作りの梅酒を囲んでの賑やかな夜となった。一日の疲れを癒してくれたのはヒノキ風呂。ヒノキの香りが漂う中でゆっくり身体を休めた。

 おいでんさんそんが指定管理者となって変わった点はいくつかあるが、利用者として良かったなと思ったのは、階段に手すりがついたことと、各部屋に非常灯兼懐中電灯がついたこと。利用者の安全に気を配っての改善だ。宿泊料は一泊1800円。部屋は3室あり、最大13人が泊まれる。問合せはすげの里(☎69・1622)へ。ご購読はコチラ.pdf

日本vsスコットランド スカイホールで観戦     新見克也  2019.10.18

 四郷八柱神社で「棒の手警固祭り」を取材したあと、急いで豊田都心へ向かった。ラグビーワールドカップの日本代表戦で盛り上がるであろう、スカイホール豊田のパブリックビューイング会場を見ておきたかったからだ。

 祭りもラグビーも取材を兼ねた楽しみだから、少々ビールを飲まないと気分が乗らない。四郷からおいでんバスに乗り、生ビール350円の会場から800円の会場へ移動だ。

 豊田でラグビーの試合が行われた3日間は、いずれも豊田市駅周辺とスタジアム周辺をうろうろしていたので、実はスカイホールのパブリックビューイングは初めて。日本戦の始まる3時間ほど前に到着したが、すでに1階席はいっぱいだった。1試合早い時間の「ウェールズvsウルグアイ」を見ながら徐々に会場が盛り上がっていき、気付くと2階席まで埋まっていた。

 あの「日本vsスコットランド」は多くの人がテレビ観戦しただろうから、パブリックビューイング会場がどれほど盛り上がったか想像できると思う。スポーツ観戦であれほど疲れたのは初めてだし、あれほど興奮したのも初めてだ。周囲の人たちとハイタッチしたり抱き合ったりしながら大盛り上がりだった。

 私はサッカー目線でラグビーを観るクセがあったのだけれど、今回のワールドカップを何試合か観て、ラグビーの面白さやいろいろな意味での美しさが分かってきた。でも、まだルールがよく分からん…。ご購読はコチラ.pdf

試合によって街の雰囲気がガラリ    新見克也  2019.10.11

 ラグビーW杯が始まる前、飲食店には「ビールを決して切らさないように」と伝えられていた。それほど外国人のラグビーファンはビールが好きなようだ。

 この3試合のビールの売上げはどうだったのだろうか。私の見た感じでは、真っ赤なウェールズファンが押し寄せた第1戦が最高だったと思う。

 日本代表チームが戦った第3戦は、ファンも日本人ばかりだったので、ビールの売上げはそれほどでもなかっただろう。私が飲んでいた店の店員さんは、「外国人はビールをまとめ買いしていくけど、日本人は注文するお酒がバラバラだから大変ですよ〜」と笑っていた。試合によって街の雰囲気や売れ筋商品がガラリと変わるのは国際大会らしくておもしろい。

 さて日本対サモア戦。私はKiTARAが空き店舗に開設してくれたパブリックビューイングで観戦した。ガラス張りなので部屋の外も観戦者でいっぱい。あの一体感は素敵だ。近い将来、大屋根付きの駅前広場ができる時には、パブリックビューイングの設備もほしい。

 さてさて、今週末12日は豊スタ最後の「ニュージーランド対イタリア」だ。私も歩行者天国の駅前通りで矢作川水族館ブースを出展する予定だが、また台風がきた。どうなるか…。ご購読はコチラ.pdf

豊田市で来年6月に全国トンボサミット    新見克也  2019.10.04

 半年以上も先の話だが、来年6月6日・7日の2日間、豊田市で「全国トンボ・市民サミット」が開催されることになった。

 この催しはトンボを通したまちづくりや環境づくりをテーマに毎年全国を巡って開かれているもので、来年の豊田大会が第31回目になる。メイン会場は環境学習施設エコットだ。矢作新報で月1回「ステキな出会いに感謝」を連載(4面)してくれる、トヨタの森インタープリターの川田奈穂子さんが実行委員会の事務局を務めている。

 全国サミットだから、当然トンボの研究者や愛好家が全国各地から集まってくるのだろうが、川田さんは「トンボを通して豊田の人たちに地元の自然を知ってほしい」という想いも強い。ファミリーで楽しく参加できるよう、敷居を下げた企画をいろいろと練り始めたところだ。

 そんな企画の一つが「自分の得意技×トンボ」だ。素敵な着眼点だと思う。豊田市には特別な趣味や得意技を持っている人が驚くほど多い。そんな人たちがトンボがらみでブース出展してくれれば参加者の幅が一気に広がる。愉快なサミットになること間違い無しだ。私もお手伝いさせて貰うことになり、トンボにからめそうな人に声をかけ始めた。トンボがらみの想い出話や原風景を市民募集するのもいいなと思っている。

 私のトンボの想い出話といえば…子どもの頃、捕まえたオニヤンマに噛まれたことかな。細かいことは忘れたが、猛烈に痛かったことだけ憶えている。ご購読はコチラ.pdf

移動水族館の展示で一番人気の生きもの    新見克也  2019.09.27

 市民グループ矢作川水族館がイベント等に移動水族館を出展する際、一番人気の生きものは何だか分かるだろうか。

 その名はみんな知っているけれど、実物を見たことのある人は意外に少ない。矢作川での生息数は少なくないものの、臆病ですぐに隠れるので、見かけるチャンスが少ない生きものだ。

 魚と一緒に大型水槽に入れると、大きな水かきのついた手足で動き回るし、ときどき長〜い首を伸ばして息継ぎする。見ていて飽きないし、顔つきも鼻が細長くておもしろいので、子どもも大人も水槽に釘付けだ。

 「噛みついたら雷が鳴るまで離さない」と言うように、気が荒い一面があるのも人気の理由だろう。そして何より、高級食材であり、コラーゲンたっぷりの美肌効果も女性の興味をひくようだ。

 もうお分かりだろう。移動水族館で一番人気の生きものはスッポンだ。

 9月8日の「矢作川感謝祭」でスッポンスープの試飲コーナーを設けたので、水族館のメンバーら7人で9匹をさばいた。ほとんどのメンバーは初体験だ。みんな一様に驚いたのは、解体中の生臭さが無いことだ。無臭と言っていい。そのためか、首を落として甲羅を剥がすという少々ハードルの高い作業も、みんな嫌にならなかった。

 スープの味はもちろん素晴らしく、大鍋2杯の約350人前があっと言う間に空になった。スッポンは味も大人気だ。

 矢作川の魅力と実力を伝えるため、もっとスッポン料理を勉強しようかな。ご購読はコチラ.pdf

敬老の日に考える超高齢化すすむ日本    貞島容子  2019.09.20

 9月の第3月曜は「敬老の日」。多年にわたり社会に貢献してきた高齢者を敬愛し、その長寿を祝う趣旨で1966年に定められた。

 さて、その制定から50年以上が経ち、超高齢化社会が進む日本。201
7年の時点では65歳以上の高齢者数は3515万人で、総人口の27・7%だった。支援や介護を必要とする高齢者、高齢の独り暮らしや夫婦のみの世帯の割合も増え、高齢者を社会全体でどう支えていくか新たな社会モデルを構築することが求められてきた。

 豊田市では2017年時点で、65歳以上は9万3390人(高齢化率21・9%)で、75歳以上の後期高齢者数は4万110人(同9・4%)。今年9月1日時点で満100歳以上は159人(男性21人、女性138人)もいる。

 高齢化社会を問題と捉える一方で、高齢者の持つ技術や知識を社会にいかしてもらおうという動きもある。また高齢者の持ち家をシェアハウスとして、血縁関係のない乳幼児を持つ若い夫婦と一緒に住む新たな暮らし方もあると聞く。どちらも顔の見える関係だ。

 高齢者が若者を見れば自分の過去と重ね合わせる人もいるだろう。逆に若者が高齢者を見れば、自分がこれから歩んでいく道だということがわかる。年齢が違えども、いま同じ時代を生きている者同士がふれあうことで、お互い感じるモノ・学ぶモノがあれば、超高齢化社会へ向けた、新たな暮らし方のモデルが生み出されてくるかもしれない。ご購読はコチラ.pdf

学生服を40年以上扱うお店「みくさ」    貞島容子  2019.09.06

 豊田市西町に今月14日、「学生の店みくさ」が新店舗をオープンする。

 薬局だった建物を改装した店内は白を基調とした空間で、学生服の黒色や紺色が良く映える。キッズコーナーや試着室があるのもありがたい。

 学生服を買う保護者にとってみれば、「3年間で子どもがどれだけ成長するかわからない。どのサイズを買ったらいいのかな」「ウエストや袖丈のサイズって直してもらえるのかな」などついつい考えてしまう。

 特に夏休み明けは要注意。子どもの身体が大きくなっていることが多いからだ。体操服がピッチピチなんてことや、シューズがキツイなんてこともある。

 そんな心配事や困り事を払拭してくれるのが、自ら学生服を着て接客してくれている得能さん(67)だ。「これまで何度となく、そうゆうお母さんたちの悩みに応えてきましたよ」と笑う。

 みくさではサイズや在庫管理をデータ化して品物を切らさず、即座にお客さんの要望に対応出来るようにしているという。子ども一人ひとりの体型に合わせられるようサイズも豊富に取り揃え、制服の縫製スタッフも常時2人居る。「3年間着てもらえるよう責任を持って販売する」というのが得能さんのポリシーだ。

 14〜16日はオープニングセールを開催。カバンやレインコート等のお買い得商品や、小学校入学前の子ども用フォーマルウェアも販売する。問合せは同店☎0120・194・393へ。ご購読はコチラ.pdf

夢とロマンを駆り立てる古生物化石    吉田直樹  2019.08.30

 みよし市立歴史民俗資料館で、「東海の化石から探る、生きものの4億年」を見てきた。子どもの頃は恐竜やマンモスなどの古生物が大好きだったのでとても面白かった。 

 私が特に興味を持ったのは、ティラノサウルスとギガノトサウルスの歯の化石レプリカだった。長さはほぼ同じだが、細いギガノトサウルスの歯に比べ、ティラノサウルスの歯は太く頑丈。カミソリと斧といった感じだ。歯の形からギガノトサウルスは獲物の肉を切り裂いてしとめ、一方ティラノサウルスは骨ごと噛み砕いてしとめたであろうと想像される。

 両者は時代も生息地も異なるので直接対決は無かったが、もし戦ったならばどちらが勝っただろうか? 身体はギガノトサウルスの方が大きかったようだが、歯の重厚さとそこから想像される噛む力からみると、やはりティラノサウルスに軍杯が上がるだろう。

 ナウマンゾウやヤベオオツノジカ、ヘラジカの化石レプリカにも興味をそそられた。シベリアやアラスカなどにいたケナガマンモスと同時代の更新世の動物だ。

 ナウマンゾウは現代のアジアゾウ程の大きさで、ヤベオオツノジカも肩高180㎝くらいになる大型のシカだった。最大で肩高2mくらいになるヘラジカは現在もユーラシア北部や北米北部に生息しているが、更新世のヘラジカはそれより大きかった。僅か1万2000年程前にこんな動物たちが日本にいたと思うととてもロマンを感じる。ご購読はコチラ.pdf

岡崎で竹水鉄砲合戦 豊田市民チーム惨敗    新見克也  2019.08.23

 豊田市民vs岡崎市民の「竹水鉄砲合戦」が10日に開催され、私も豊田チームのスタッフとして楽しんできた。

 この催しは岡崎市営「籠田公園」のリニューアル記念夏まつりの中で行われたもの。康生通り近くの地下駐車場もある都市公園だ。かつての賑わいが消えた中心市街地を元気にしようと、地域住民が新生籠田公園を核にした地域づくりを始め、30年ぶりに盆踊りも復活させていた。

 竹水鉄砲合戦は、岡崎で活動しているNPO法人全日本竹水鉄砲合戦協会の主催。放置竹林を減らすための竹利用や、教育、ストレス解消、いじめ解消なども目的に活動している団体だ。平成19年から岡崎で全国大会を続けており、最近は新東名高速道路の岡崎サービスエリア屋上でも合戦を開いているそうだ。

 竹水鉄砲の材料は用意してもらったので、簡単な講習のあと自分たちで製作して合戦に挑んだ。両チーム35人ずつ総勢70人の戦いだ。竹水鉄砲で狙う的はヘルメット上にクリップ止めした金魚すくいのポイ。紙が破れても自分では分からないので審判もつく。

 豊田チームが子育て世代ファミリー中心だったのに対し、岡崎チームは若者中心。3試合やって豊田チームの惨敗だったが妙に楽しかった。

 全身ずぶ濡れになる水遊びなので、炎天下で走り回っても熱中症の危険は感じない。性能の良い竹水鉄砲を作ろうと思ったら工作の工夫もする。猛暑時代の子どもたちにぴったりの遊びだな♪ご購読はコチラ.pdf

バケツ育ちのアオバズク兄弟    新見克也  2019.08.09

1面・アオバズク・写真.JPG 「近所で倒した木にフクロウの赤ちゃんが3羽いたんだけど、どうしたらいいかな?」と、東広瀬町の知人から電話相談があったのは7月31日。

 すぐさま、当紙で『ステキな出会いに感謝』を連載してくれている、トヨタの森インタープリターの川田奈穂子さんに連絡し、アドバイスをもらった。人間が餌をやると野生復帰が難しくなるので、どこかで見ているであろう親鳥にまかせる作戦だ。雛をバケツに入れて巣のあった木の近くにぶら下げておくよう、知人に伝えた。

 翌日、東広瀬町の永野八千代さん宅を訪ねると、庭の物干し台にバケツがぶら下げてあった。中には目つきが悪いけど可愛らしい3兄弟(写真)。暑さ対策の日傘も取り付けてあった。

 川田さんもフクロウ類に詳しい同僚の杉山時雄さんを連れて見に行ってくれ、孵化後10日〜15日ほどの「アオバズク」だと分かった。親鳥が雛に餌を与えやすいよう、バケツの角度調整もしてくれた。

 それから5日後に見に行くと、体は二回りほども大きくなり、顔つきもフクロウ類らしくなっていた。夜中に親鳥がせっせと餌を運んでいるのだろう。残念ながら1羽は死んでしまったが、残る2羽はどうだろうか。順調に育てばお盆頃には巣立つそうだ。ご購読はコチラ.pdf

おいでんまつりでザリガニ釣り堀    新見克也  2019.08.02

 昨年、小学校の夏休みにあわせて毎日開いていた矢作川漁協の「ザリガニ釣り堀」が子どもたちの心に残ったのか、問い合わせ先にしていた私の携帯電話が今夏もよく鳴る。

 担当だった私が漁協の役員を退き、今夏は残念ながら開設していない。問合せにその旨を伝え、代わりに、豊田市上郷地区の「柳川瀬子どもつどいの広場」に常設のザリガニ釣り堀があることを紹介している。

 この夏は市民グループ矢作川水族館で専用プールを購入し、本腰を入れて移動ザリガニ釣り堀を始めた。先週末の豊田おいでんまつりでも、コモスクエアとキタラ共催の〝子ども縁日〟に出店したばかりだ。

 使うザリガニは近所の川で捕り集めた数百匹。出番の無いときは我が家に作った養生池で飼っている。餌は金魚用の顆粒や水草、レタス等々。共食いもしている。

 釣り堀でつかう餌は小指ほどの大きさに切り分けたスルメ。調子の良いときは1分間で5匹くらい釣れる。ザリガニは大食漢だ。

 ところが今回おいでんまつりに持ち込んだザリガニたちは、スルメにさっぱり反応しなかった。原因は解らないが、いちばん暑い時間帯に水揚げして運んだのが良くなかったのか…。とにかく釣りにならないので、急きょ、金魚すくい用のポイを使った「ザリガニすくい」に変更した。

 結局、子どもを中心に200人以上が遊んでくれて一安心したが、ザリガニ不調の原因は不明のままだ。解明せねば。ご購読はコチラ.pdf

便利さと引き換えに失われゆく家庭の味    吉田直樹  2019.07.26

 自然生態系の利用を軸にした農山村の暮らしに学び、人づくり、地域づくり、仕組みづくりをするプロジェクト「豊森なりわい塾」の今期3回目が先週末に行われた。私も一年を通して密着取材中だ。

 今回のテーマは「食と農」。フィールドワークで訪れた下山地区羽布町の原田美穂子さん(95)と杉浦サミ子さん(89)の体験談や元気な姿が印象に残った。

 お二人の若い頃は、米や野菜のほか大豆も育て、味噌や醤油は自家製だったそうだ。魚は川で捕って食べ、肉は猪等を獲って食べていたという。

 戦後の植林で針葉樹に変るまでは、雑木林でキノコが取れ、山菜も豊富だったという。干しゼンマイを町へ売りにいっていた人もいたようだ。

 終戦直後までは生活用品をお金で買うことは少なく、名古屋などからやってくる行商人から米との交換で手に入れていたそうだ。原田さんは「昭和22〜23年頃まではお金でいくらよりも、お米でいくらの方が相談しやすかった」と話していた。

 今は肉や魚だけではなく、味噌や醤油もスーパーなどで買っているという。むかし家で作っていたものと、いま店で買ってくるものはどちらが美味しいか聞くと、お二人とも「そりゃあ、うちのやつのがずっとうまかったがね」と口を揃えて断言した。その表情がとても美味しそうに見えたので食べてみたくなった。

 生活の便利さと引き換えに、山村らしい暮らしや智恵がどんどん失われていくのを感じて考えさせられた。

高嶺公民館カフェ心に残った老夫婦    貞島容子  2019.07.19

 みよし市の高嶺公民館カフェで出会った老夫婦の姿がずっと心に残っている。

 奥さんは、カフェ代表の彦山ひろみさんの友人。鼻に管を通して酸素ボンベを持参し、ご主人と参加していた。「今回初めて来ましたが、同世代の人たちとしゃべるのは楽しいですね」と微笑んだ。付き添いのご主人も、「妻は酸素ボンベが必要なので遠出はできません。近場でこのような催しがあるのはうれしいですね。妻の体調が良ければ次回も来たいと思います」と笑顔で話してくれた。2人が同世代の人たちとおしゃべりに花を咲かせている姿を見ていたら、彦山さんが80歳を過ぎてもカフェを続けている気持ちがなんとなくわかった。

 高齢者だけでなく老若男女、いろんな人がいる。高嶺公民館カフェは地域や世代、障がいの有無などに関係なく、〝どなたでもどうぞ〟という雰囲気で受け入れてくれるのが心地よい。

 お茶菓子をつまみながらおしゃべりに夢中になるのもいいし、子どもたちが水遊びするのを目を細めて見守るのもいい。受付や駐車場の誘導係など、できる人ができることを肩肘張らずにやっているスタイルもいいなぁと思った。しかしスタッフの多くは高齢者。彦山さんが「誰かに引き継いでいきたい」と話すのもわかる気がした。

 次回の高嶺公民館カフェは8月11日10時〜14時開催。会費は200円(飲食付)。問合せは彦山さん(☎090・7674・0205)へ。ご購読はコチラ.pdf

七夕イベント3連発最後は水辺で乾杯    新見克也  2019.07.12

 今年はカレンダーの都合が良く7月7日は日曜日。七夕イベントを慌ただしく3つも回ってきた。

 正午に参合館で始まったのは、とよた下町おかみさん会の「星祭り」。今年で14回目になるそうだ。射的や輪投げ等の子ども縁日や音楽ステージ、抹茶のふるまい、飲食販売などなど盛り沢山で、すぐに多くの親子で賑わった。長居できなかったのが残念だ。

 次に急いで向かったのは、足助の怒田沢町にある農村舞台「寶榮座」の七夕歌舞伎公演だ。現地は細い山道で駐車場も無いので、観客200人の足はシャトルバス。そんな不便な場所だからか、串カツやビールの露店があることにも妙な幸せを感じた。そして何より、沢沿いならではの空気と音がいい。なんて贅沢な観劇空間だろう。

 最後に向かったのは矢作川だ。7月7日は国交省が「川の日」に定めていて、午後7時7分7秒に水辺で乾杯する全国一斉イベントが流行りつつある。豊田市役所はノリが悪くて今年は音頭をとらなかったので、矢作川好きの仲間10人ほどで豊田大橋の下に集まって、乾杯!ご購読はコチラ.pdf

豊田市保護司会70周年記念講演    貞島容子  2019.07.05

 豊田市保護司会(神谷正義会長・131人)の設立70周年記念式典が、市福祉センターホールで先月28日開かれ、ノンフィクション作家の家田荘子さんが講演した。『イエローキャブ』 『極道の妻たち』が代表作だ。

 家田さんは先ず自身の家庭環境について、我慢を強いられ家族の交流を知らずに育ったことなどを赤裸々に語った。

 次に女子少年院を1年かけて取材した経験から、「犯罪に手をそめる子は家庭内に原因があります」と話した。

 子どもは日々の出来事や将来の夢などを親に話そうとした時、「忙しいから後にして」と言われると、話しかけられなくなり、話さなくなり、話を聞いてくれる人を探しに外へ出ていくという。そして法律に触れる行為に走ってしまうと…。

 海外赴任中の父親をもつある少年が、ガス中毒になり一命を落としそうになった事例は衝撃的だった。学校でイジメにあっていても、親に失望されたくないと考えて言えず、勉強に励む日々。その疲れを和らげようとガスを吸ったことが少年の人生を狂わせていくという内容だった。

 家田さんは、家庭では子どもの居場所をつくることが大切で、まちではあいさつ教育を広めていく必要性があると話していた。さらに「少年院にいる子にとって保護司は希望です。正しい道に導いていく人だということを頭に入れておいてください」と語りかけていた。

 どの話も心に突き刺さり、親として、市民として、行いを問いかけられる内容だった。ご購読はコチラ.pdf

女性の多さに驚きラグビー入門講座    吉田直樹  2019.06.28

 豊田市都心のT‐FACEで19日に開かれた講座「初めてのラグビー入門。ラグビーってこんなに楽しい!」に行ってきた。開催まで3カ月を切ったW杯盛り上げを狙い、ラグビーのルールや面白さを初心者に分かりやすく解説した企画で、トヨタ自動車ヴェルブリッツ元選手の山﨑弘樹さんが講師だった。

 驚いたのは女性の多さだ。参加者29名のうち男性が6名だけというのは意外だった。企画を担当した豊田まちづくり㈱の鬼頭成江さんも、「前回までは男性が圧倒的に多かったのですが」とびっくりしていた。

 山﨑さんの話は興味深いことが多かった。

 人と人のぶつかり合いや、ボールを持っていない人の動きなどの試合観戦時の注目点のほか、ラグビーの試合があるときはサッカーに比べて6倍もビールが売れることや、ラグビーの審判の6〜7割が教師ということなどを話していた。

 ヴェルブリッツの選手と親しくなるには?との質問には、「試合だけでなく練習も見に来てください」と教えてくれた。

 山之手から参加した藤井智恵さん(41)は、「ルールを覚えて楽しく観戦しようと思い参加しました。練習も見に行きたいです」と話していた。

 女性ファンが増えれば盛り上がる。女性限定の講座も良さそうだ。ご購読はコチラ.pdf

人工林問題の本質を学んだ    吉田直樹  2019.06.21

 今期2回目の豊森なりわい塾が、先週末の15・16日に行われた。今回のテーマは「森林」。ゲスト講師で、おいでん・さんそんセンター理事の丹羽健司さんの話が印象に残った。東海農政局の職員時代に豊田市の山林を調査したときの逸話だ。

 丹羽さんは、2000年の東海豪雨で豊田市でも水害が出た時、スギ・ヒノキの人工林が手入れされず荒廃しているから惨事が起きたと考えたそうだ。山の状況を調べようとしたところ、いつ、どこに、なんの木を植えたかを記録した森林簿はあるが、現在そこがどうなっているかの情報が無かった。そこで山を所有する山主に聞けば分かると考えて意識調査をしたという。結果は予想に反し、6割が「手入れされている」と答えたという。

 不思議に思った丹羽さんが、足助で専業林業を営む鈴木政雄さんに聞いてみると、「山主の殆どは山仕事を知らないから、そういう回答が返ってきて当たり前だ」といわれたそうだ。

 この一件から山を守るには改めて山主が山のことを学び直す必要性を感じ、「素人の山仕事入門」を作ったという。さらに、森の健康診断や木の駅プロジェクト等の活動も開始し、山主が山のことを知る取組みを都会の人とともに進めているそうだ。自らも森林ボランティアの一人として活動も続けている。

 いま山村の親が所有する山を、都市に住む子が相続するケースが増えている。こうした山主たちに丹羽さんたちの活動を知ってもらうのも新聞の役割だと実感した。ご購読はコチラ.pdf

豊田市運動公園の池を子どもの釣り場に    新見克也  2019.06.14

 私の自宅横(矢作新報の駐車場の隣)に小魚やザリガニ等をしばらく畜養しておく〝生け簀〟を作った。市民グループ矢作川水族館の新設備だ。

 豊田森林組合に特注した木枠は、長さ3・6m×幅90㎝×深さ50㎝。その内側に防水シートを張っただけの生け簀だ。水道水を貯め、大型の循環濾過装置を2基まわしている。真夏の水温上昇が恐いが、遮光ネットでなんとか乗り切れないか一夏試してみよう。

 矢作川水族館の活動には、①川遊び(魚捕り)イベントの開催と、②各種イベントへの移動水族館出展の2本柱がある。新しい生け簀は、その2つをうまく繋ぐために必要だった設備だ。住友ゴムグループCSR基金の助成金を頂けたので製作できた。

 いま入れてあるのは、出張ザリガニ釣り堀で使う数十匹のアメリカザリガニだけ。どうせなら、この生け簀にも釣り竿、バケツ、エサを置いておき、「無人ザリガニ釣り堀」として1回100円で解放しようか。場所が豊田市運動公園の真ん前なので、少しは遊びに来てくれる親子がいるかも知れない。

 そういえば運動公園内に大きな池があるが、ほとんど利用されていない。あそこを子どもの釣り場にしたらおもしろそうだ。マレットゴルフ場の整備で子どもの遊び場を取り上げた罪滅ぼしにもなる。入ってくる水は綺麗だし、大量の落ち葉が池に入らないよう秋だけ工夫すれば、底のヘドロ化も解消できると思う。もったいないぞ。ご購読はコチラ.pdf

豊田市郷土資料館で中学生が縄文を体験    吉田直樹  2019.06.07

 豊田市郷土資料館で先月から開催中の企画展「縄文人はグルメだった」に行ってきた。これは子どもたちの教育に貢献できる展示を目指して企画されたもので、市内の小中学校教員有志による「教育自主研究グループ」との連携で開催された。

 企画や展示物の作成を研究グループの教員たちが担当したので、手作り感があり、子どもたちに分かりやすい内容になっていた。

 小中学生向けに「縄文体験コース」も設けられており、この日は豊田市立浄水中学校の1年生33人が訪れ、縄文時代を体験的に学んでいた。

 最初に挑戦したのは縄文カレンダーづくり。家を作る時期や食べ物の採取できる季節など、項目ごとに縄文時代の人たちが行っていたと思う時期を各自が推測し、四季ごとに分けてカレンダーに当てはめていく。子どもたちの個性が出ていて面白かった。

 石器の原料の黒曜石を割り、石器づくりにも挑戦した。破片で手を切らないように厚い手袋をはめての作業だったし、思いのほか力がいるようで手間取ったが、きれいに割れたときは破片の鋭さに驚き、感動していた。

 最後には選抜された子どもが、どんぐりで作った縄文クッキーを味わった。食べた子どもたちの多くが、「まっずー」と顔をしかめていたので、よほど不味いのだろう。國谷清太くんは、「匂いがきつくて、まるで土を食べているようでした」と話していた。 

 自分は食べなくて良かったと思った。ご購読はコチラ.pdf

仏のグルノーブルから視察団が来豊    吉田直樹  2019.05.31

 フランスのグルノーブル・アルプス都市圏の視察団が、今月14日から16日まで豊田市を訪れた。

 同都市圏は、イタリアとの国境に近いフランス南東部のまち。人口40万人程度で、周辺に中山間地域を抱えるなど豊田市との共通点が多い。山間部の過疎化や、高齢化、交通政策など抱える課題もよく似ている。

 豊田市はEUの国際都市間協力プロジェクト(IUC)に参加している縁で、昨年5月に同都市圏とパートナー都市になった。共通する課題の解決や、環境に優しい発展事例の共有などを目的に交流が始まり、昨年10月には第1弾として豊田市の視察団3名がグルノーブル・アルプス都市圏を訪問している。 

 今回来豊した5名は、環境学習施設「エコット」や、低炭素社会モデル施設「エコフルタウン」、旭地区の新拠点「つくラッセル」、トヨタ元町工場などを見学した。

 視察団代表のガブリエル・ヴォワザン・フラダンさんは、「特にエコットのインタープリター(ボランティアの案内人)や、防災センターの地震体験がすばらしかったので参考にしたい。また、一度は頓挫したグルノーブルへのハーモ導入の取組みにも再挑戦したいです」と話していた。

 貿易・投資担当のニコラ・ベルーさんは、「両市には優秀な中小企業やベンチャー企業がたくさんあるので、こうした企業が国際市場に進出できるように協力して育てられないでしょうか」と話していた。市内中小企業のEU市場開拓に繋がる。ご購読はコチラ.pdf

草の葦船で世界中を航海する男の話    新見克也  2019.05.24

 豊田都心のコンテンツニシマチ2階「橋ノ下舎」で、新企画のお座敷座談会「日常異界探訪」が始まった。常識外れの生き方を楽しんでいる人や、ひとつの事に打ち込んでいる人などを座談主に招き、お酒、食事、音楽とともに話を聴いて楽しもうという内容だ。

 先週18日に開催された第1回目の座談主は、草の葦舟(あしぶね)で南太平洋や大西洋を合計1万3000㎞も航海してきた冒険家の石川仁さん(51・長崎市)だった。20代のころサハラ砂漠2700㎞を半年かけて単独(ラクダと)で歩いた体験が人生を変えたそうだ。

 石川さんは太古と変わらない造りの葦船で、自然に逆らわない航海する魅力をいきいきと語ってくれた。とりわけ印象に残ったのは、葦船に乗っているのが人間だけではないという話だ。

 葦を束ねて舟づくりをしている時に船体(葦)にもぐり込む多くの虫たちも乗員。舟そのものが徐々に発酵していくので微生物も大量に乗っている。口からプッとはき出した種子も船体に根をおろして生長する。船の底(もちろん葦)には海の生きものがびっしり着く。まるでノアの方舟のように、多くの生きものと一緒に航海している感覚になるそうだ。

 次の航海目標は太平洋。今年6月にサンフランシスコ湾内で全長9mのテスト船による実験航海を行い、数年後には全長18mの本番船アマナ号で、サンフランシスコ〜ハワイの4000㎞航海を目指す。男のロマンだなぁ♪ご購読はコチラ.pdf

中央公園が立派になるのは50年後かな    新見克也  2019.05.17

 豊田スタジアム北東部の一帯を広大な都市公園にする「中央公園第2期整備」の基本計画づくりが昨年度はじまり、今年度は基本設計に入っている。第1期整備のスタジアム完成から18年。リーマンショック不況などもあってなかなか具体化しなかった第2期整備が、ようやく動き始めた。

 と言っても、完成するのはずいぶん先の話だ。一部のエリアは2025年度の完成を目指しているが、全体が完成するのは2033年ごろ。どんな時代になっているだろうか。

 そんな未来の中央公園の使い方や関わり方を、くるま座になって市民が話し合うシンポジウムが先週末12日、スカイホールの大会議室で開催され80人ほどが参加した。

 最近はこうして市民に使い方を考えさせ、それを吸い上げてまとめる方式の計画づくりが増えてきた。新聞記者としては書きにくくて困るのだが、いろいろな人からさまざまな意見が出るのでおもしろい。

 さて、市が示した計画案によると、中央公園は外周がぐるりと林に囲まれた空間になる。森林の大切さを多くの市民に知ってもらう場所にもしたい考えだ。

 外周林は市民が植樹することになると思う。林らしくなるのは30年後、立派な林に囲まれた公園になるのは50年後だろう。その頃には豊田スタジアムはもう無いかも知れない。

 「ランドマーク的な物が欲しい」と言う人もいるが、50年後に老朽化してしまうような構造物は要らない。ご購読はコチラ.pdf

満開の藤に感動「藤岡ふじまつり」    吉田直樹  2019.05.10

 先週3日に初めて「藤岡ふじまつり」を取材した。御作小学校周辺のメイン会場では、「紫三尺」「九尺藤」「八重黒竜」「シロバナ藤」の4種類の藤が見られるというのでとても楽しみにしていた。

 当日は「紫三尺」と「九尺藤」はほぼ満開だったが、あとの2種はまだ6分〜7分咲きといったところ。開催本部で聞いてみると、「シロバナ藤」の満開は今週末の13日〜14日頃ということだった。

 4種類すべてが満開の期待は外れたが、藤棚を覆う美しさは想像以上。また見に来たくなった。

 地元の御作町から姉妹や子どもたちと来ていた中垣恵美さん(36)は、「藤がきれいなので毎年来ていますが、今年は特に美しいですね」と話していた。

 イベント会場では藤岡観光大使の里園侑希さんが、昨年秋のふじおか紅葉まつりでデビューしたオカリナを披露していた。里園さんはトークで、「陶器の原料の土の産地に因み、藤岡の土を使って作られました」とフジオカリーナを紹介。

 藤岡商工会の塚本仁事務局長は、「平成2年に藤岡の特産品として開発しました。藤岡の土も使い一部は地元で作っています」と話していた。

 せっかくなので藤まつりでフジオカリーナをもっとアピールしたらよいのでは、と思った。ご購読はコチラ.pdf

「菊石」浦野酒造の新社屋へ行ってきた    新見克也  2019.04.26

 豊田猿投の地酒「菊石」の浦野酒造が新社屋(事務所兼店舗)の内覧会を開いてくれたので、お祝いに行ってきた。

 玄関前も店内も地域の人たちや関係者から贈られた祝い花であふれ、酒の置き場に困るほど。地域から愛されている企業なのだと、あらためて感じられた。

 土蔵造りの旧社屋が4年前に火事になった時はショックを受けたし、江戸時代からつづく酒造り文化や古い建物が、私たち地元の誇りなのだとあらためて感じた。

 今回の新社屋は、そんな気持ちの地元住民が見ても違和感のない外観なのが嬉しい。

 もちろん機能的にも充実させている。酒蔵から新店舗まで屋根でつながり、その動線上に酒を仮置きする冷蔵室や、ラベル貼り等を行う作業室も新設されている。

 杜氏の新井康裕さんが2階の研修室にも案内してくれた。酒蔵見学を受け入れた時にここで解説したり、旬の食事と日本酒をあわせる講座を開いたりして、酒造りの文化を多くの人に伝えていきたいそうだ。

 2階には社員の休憩室もある。酒造りが忙しい冬季には杜氏の寝泊まりにも使う予定だったそうだが、みんなの休憩室に布団を敷くのは気が引け、やっぱり古い酒蔵の休憩室で寝泊まりすることにしたそうだ。

 新社屋オープンがあったので、毎年春に開催している恒例の酒蔵開放イベントは、今年は時期をずらして6月2日(日)に開催される。みんなで行こう♪ご購読はコチラ.pdf

大名行列の荷役が起源桝塚東町の「徳川奴」    新見克也  2019.04.19

 上郷地区に住む地域記者さんが書いてくれた、豊田市桝塚東町の伝統芸能「徳川奴」の記事が、文化の違いを感じてとてもおもしろかった。猿投地区で生まれ育った私にとって〝岡崎文化圏〟は遠い存在なのだ。

 私が生まれ育った猿投地区は昭和42年まで西加茂郡(私は43年生まれ)。上郷地区は39年まで碧海郡だった。今は同じ豊田市域でも文化が違って当然だ。

 流れている矢作川の姿もずいぶん違う。猿投の平戸橋あたりは中流域の荒々しい姿だが、上郷の天神橋から眺める矢作川は穏やかな下流域の川相をしている。橋を渡った対岸は岡崎だ。

 毎日眺めている身近な山も違う。猿投人はもちろん猿投神社のある猿投山(629m)が自慢。一方、上郷人が身近に感じる山は岡崎の岩津天満宮の近くにある村積山(256m)らしい。山の高さでは猿投の圧勝である。

 話がそれた…。

 桝塚東町に「徳川奴」という伝統芸能があることは聞いていたが、岡崎の桜まつり家康行列に昭和28年の第1回目から毎年参加しているとは知らなかった。江戸時代の先祖たちが東海道を通る大名行列の荷役に駆り出されていたのが起源だというから、おもしろい。

 豊田市史によると、江戸時代の東海道の荷役は村人にとって大変迷惑だったそうだ。それが明治に伝統芸能へと姿を変え、平成にも残っている。歴史はおもしろい。

 来春は令和の岡崎家康行列を観に行ってみようかな。

自然との共生の意義なりわい卒塾生語る    吉田直樹  2019.04.12

 先週末の日曜日、「豊森なりわい塾」の説明会に行ってきた。1年間の密着取材のスタートだ。

 なりわい塾は、農山村をフィールドに「あるく・みる・きく」を通して学び、今後の生き方や働き方を考える企画で、今年度で9回目。説明会には豊田市と周辺市町から33名が参加していた。

 最初に塾長の澁澤寿一さんが、なりわい塾の意義と目的を説明した。

 90年代以降、暴走を始めたグローバル経済の影響で貧富の差が拡大し、お金を第一と考える傾向が強くなった。自分だけが良ければいいという考え方が広まり、人間の関係性が断たれたと言う。物質やお金以外の価値観を見なおし、自然や地域社会とのつながりを取り戻して、一人ひとりが新しい生き方を考えるのがなりわい塾だとの説明だった。

 卒塾生の経験談も興味深かった。受講中にいちばん影響を受けたのは、山村で長年暮らして来たお年寄りたちへの聞き書きだったという。自然と共生してきた人たちの経験が、卒塾生たちの価値観や生き方を大きく変えたという。これを機に山村への移住を決意した人もいたそうだ。

 西中山町から参加した桑山奈々香さん(22)は、「自然と人の関係や、生活につながることが学べる点に大きな魅力を感じました。豊田市内で教員をしており、ここでの経験を子どもたちにも伝えたいのでぜひ参加したいです」と話していた。

 今後の密着取材を通して私自身にもきっと考え方の変化があるだろう。今から楽しみだ。ご購読はコチラ.pdf

写真展と水族館で矢作川コラボ    新見克也  2019.04.05

 トヨタすまいるライフ株式会社の総合ショールーム「すまいる館」=豊田市大林町1=で、今週末7日(日)まで、九久平町の安江邦幸さんが写真展「清流いつまでも矢作川」を開催している。

 安江さんは矢作川の上流から最下流まで多くの学校で巡回写真展を続け、矢作川の美しさや大切さを子どもたちに伝えている人だ。

 矢作川のファンを増やしたい気持ちは私たちの市民グループ「矢作川水族館」も同じなので、今回初めてコラボレーションすることになった。

 会場はすまいる館1階のスマイル・スタジオ。とても明るく開放的なスペースだ。かなり広い。こんなに立派なスペースを市民の作品展や体験教室などの開催に無料開放しているうえ、PRハガキ100枚を無料作成してくれるというのだからすごい。

 矢作川水族館のコーナーは60センチ水槽を2つ並べ、15種類ほどの生きものを入れてある。私は会期前に水槽設置に行っただけで、写真が並んだ状態を見ていないのだが、水族館メンバーの話によると素敵なコラボレーションになっているようだ。他にも創作アプリケや銘木工房のグループがコラボしているらしい。原稿の締切が終わったら、さっそく観に行ってこようかな。ご購読はコチラ.pdf

碧南海浜水族館のオープンをお手伝い    新見克也  2019.03.29

 矢作川流域最下流の碧南市が昭和57年から運営する「碧南海浜水族館」が、先週末リニューアル・オープンした。改装は昨年11月から1億7千万円をかけて行ったそうで、メインの200トン大水槽は内部を一新。特別天然記念物オオサンショウウオの水槽もできたし、野外には池や小川のある約2千㎡のビオトープが新設された。
 オープン2日目の日曜日にはファミリー3千名の来館が予想されるとのことで、私たちの市民グループ「矢作川水族館」もお手伝いに行ってきた。川や魚のことを感じてもらう3種類のゲームを持ち込んでのブース出展だ。応援も頼んで6人で駆けつけた。
 遊びに来た子どもは3ブースとも約600人。朝10時から夕方3時頃まで行列が縮まらず、気が遠くなりそうだった。
 ちょうどこの日は、豊田市郷土資料館で2カ月続いた特別展「すすめタイム川ベラー」の最終日。3千人強が訪れたそうだ。矢作川水族館に任されていたロビー展示も急いで撤収する必要があったので、碧南から戻った勢いで一気に片付けた。120㎝水槽2つの重いこと、重いこと…。
 そうそう、豊田市郷土資料館で水槽展示していた1メートル超の巨大ウナギは、碧南海浜水族館で展示して貰うことになりましたよ♪ご購読はコチラ.pdf

WE・LOVEとよたフェスタ    貞島容子  2019.03.22

 豊田を世界一わくわくするふるさとにしようという「WE・LOVEとよたフェスタ」が17日、スカイホールを借り切って盛大に開催された。いわば市民活動の博覧会だ。初回の昨年を3千人上回る約9千人が集った。

 主催したのは様々な市民団体と市職員でつくる実行委員会。来場者に楽しんでもらい、自分の好きな豊田を見つけてもらおうと、知恵と体力をフル回転させた。

 メインホールの中央にはブルーシートで矢作川をつくり、木製の積み木や竹いかだも用意。竹いかだに乗った子どもは大はしゃぎだった。豊田の文化や歴史をPRするブースでは、来場者から「こんなところがあったんですね」と感嘆の声が上がっていた。

 屋外ステージでは、豊田のご当地アイドルStar☆Tがスカートをひるがえしながら元気に歌ったり踊ったり。それに合わせてリズムをとる若者もいてびっくり。豊田の食材を使った「大食堂」も人気で、五平餅やうどんは販売早々から売り切れた。

 私は実行委員会の事務局として総合案内を担当。各ブースへの案内や館内放送、落とし物預かりなどの対応に追われた。なかには初対面のスタッフもいたのだが、私が困っていると、さっと手を差し伸べ、快く動いてくれたので本当に助かった。広い会場内を見渡せば反省点はいろいろあるだろうけど、「豊田のヒトの魅力ってすごい!」と実感した。フェスタを盛り上げてくれた皆さん、本当にお疲れ様でした。ご購読はコチラ.pdf

地域記者の制度を始めて2年に    新見克也  2019.03.15

 矢作新報で「地域記者」制度を始めて2年になる。活躍してくれているのは子育て中の女性が中心だ。

 地域記者の制度は、広大な豊田市の各地域にある素敵なヒト・モノ・コトを、地元の人に愛情を込めて書いて貰おうというものだ。社員を増やせない厳しい経営のなかでも、きめ細かく取材できるようになるし、社員記者が少しは休日をとれるようになる。そんな思いで始めた。

 もちろん地域記者には腕を上げて貰わないといけない。そこで文章講座も兼ねることにした。

 Eメールで送られてきた原稿は、編集長である私がじっくりと添削し、どのように文を直したか再チェックしてもらっている。新聞記事はごく限られたスペースに詰め込む特殊な文なので、簡潔で読みやすい文を学ぶ場になっていると思う。取材そのものも学びだし、好奇心も満たされる。原稿料は1本1万円。なかなか悪くない制度だと思っている。

 必要な資料などはスマホで撮影してLINEでやりとり。腕が上がってきた最近は、地域記者さん側から「これを取材したいです」と言ってくれるようになってきた。

 まだ書いてもらっていない地域記者もいるし、地域記者がいない地域もあるので発展途上だけれど、上手く回り始めたように感じている。

 いま地域記者が欲しい地域は、豊田市高岡地区と挙母地区。みよし市にも欲しい。文章の得意・不得意よりも、好奇心、行動力、そして地域愛が欠かせない仕事だ。ご購読はコチラ.pdf

近所の池で竹筏を浮かべてみた    新見克也  2019.03.08

 5月5日に十数年ぶりの復活開催を計画している「矢作川筏下り大会」に向けて、先週末、仲間たちとイカダを組んでみた。初年の今年は一般募集なしの試し下りなので、形状やサイズなどの規則は設けていない。いろいろなイカダで下った方が試し下りになるだろう。

 私たちが作ったのは竹イカダ。長さ3mの太めの竹を10数本、ロープでスダレ状につないだ。横幅は軽トラックの荷台にギリギリ収まる1・4mだ。4人乗るにはちょっと狭いか…。

 浮力を増すため竹を二層構造にする予定だったが、一層ができたらどうにも乗ってみたくなり、近所の池で浮かべてみることになった。

 さほど大きくないイカダだが、4人がかりで持ち上げるのがやっと。生の竹は意外に重いのだ。なんとか軽トラに乗せて池まで運んだ。

 まずは2人で乗ってみた。安定感はバッチリ。浮力も不安はない。ただ、水面直下で浮いている感じで足元は水びたしだ。まあ、これも竹イカダの醍醐味だろうけど、やはり二重構造にしようか。重すぎるので最後は川原で組むことになるだろう。

 一艘分の竹しか用意していなかったのに、二艘目を作りたくなり、翌日、足りない竹を仲間が伐りに行くことになった。

 夕方戻ってきたトラックには、なぜか6mほどの長く極太の竹も積んであった。どうやらノリノリで三艘目の大きなイカダも作りたくなったらしい。

 こりゃオモシロくなってきたぞ♪ご購読はコチラ.pdf

リゾート安曇野へ初めて行ってきた    新見克也  2019.03.01

 3月末に閉鎖してしまう前に一度は利用したいと思い、先週末、市民活動仲間のおっさん4人で「豊田市民山の家リゾート安曇野」へ行ってきた。

 リゾート安曇野はバブル期の平成2年に18億円かけて造られた豊田市民のための温泉宿泊施設。この28年間で延べ48万人が利用し、とくにシルバー層のリピート率が高かったようだ。

 閉鎖の理由は、修繕費が今後かさむ、ツーリズムとよたが設立され今後は市内の観光資源活用に力を入れる、余暇活動の多様化で利用者が減少している等々。そう聞いて納得していたが、実際に利用してみると残念に思えてきた。それほど満足度が高かったのだ。

 施設スタッフも客も気持ちの良い人ばかりだったし、利用料金はかなり安かった。朝夕2食と温泉付きの宿泊で7千円前後(季節で変動)。ドリンク料金も生ビール中ジョッキが320円、コーラが100円と、安すぎて申し訳なく思ってしまうほどだ。修繕費うんぬんを思うと違和感すら感じた。

 遠い安曇野の旅行先なのに、宿泊客も、ワイナリー巡りバスツアーの乗客も、みんな豊田市民。これはこれでオモシロく不思議な連帯感のある小旅行だった。一緒にバスに乗って案内してくれたリゾート安曇野の女性スタッフが、目に涙を浮かべながらお別れの挨拶をしてくれたのが忘れられない。

 施設は既に入札で休暇村協会が落札しており、改装して8月〜9月頃にリニューアルオープンするそうだ。ご購読はコチラ.pdf

倉知俊彦さんを偲ぶ会での言葉    新見克也  2019.02.22

 先週14日に執り行われた「倉知俊彦氏を偲ぶ会」で、倉知さんの功績や人となりが分かる話を聞けたので、書いておきたい。

 市議会議長の鈴木章さんはこう話していた。
 ──山村地域で人口流出、過疎化、高齢化の進行をわずかでも食い止めるのに道路整備の促進は重要課題です。三河の旧14町村に毎年予算化された県道改修予算1億円は山村地域にとって必要不可欠で、国、県の道路予算縮小や、合併による町村の消滅など、予算削減が危惧された時期にも、倉知先生が体をはって守り続けてくれました。現在も年間7千万円が約束されています。

 私が相談に行く度に、「事業を成し遂げるには怒っちゃいかんよ。諦めちゃいかんよ。時間が掛かってもやり抜きなさいよ」と教えを頂きました。まちづくりに携わる者が忘れてはならない教えだと思います──

 遺族代表謝辞では、長女の倉知江巳子さんがこう話していた。
 ──父が入院中に散歩をしていると「ありがとう」という声が聞こえてきて、父は「いい響きだねぇ。ありがとうは日本語でいちばん美しい言葉だよ」と言ったそうです。厳しい人でしたが、反面、とても優しい人でした。ありがとう、ありがとう、すまんねえ、ありがとう。晩年は口癖のようでした。
 44年という長きにわたり、倉知俊彦に愛知県の発展のために働く場を与えて頂いた多くの支援者の皆さまに、心よりお礼申し上げます──ご購読はコチラ.pdf

有間の美しい竹林で楽しい竹きり作業    新見克也  2019.02.15

 豊田市旭地区の有間(あんま)町にある矢作川沿いの竹林で先週末、仲間たちと一緒にたくさん竹を伐らせてもらった。

 利用の目的はいろいろだ。花もち作りのワークショップで花びんにするという18センチ程の竹は友人からの頼まれもの。また3月17日にスカイホール豊田で開催するWE・LOVE・とよたフェスタで会場を飾る竹の塔には、7メートルの太くて長い竹が要る。これだけ長いと運搬するのも大ごとだ。そして5月に予定している矢作川下りの竹イカダ用に、3m程の竹をたくさん用意しておきたい。

 曲がっていない竹を選んでチェーンソーで伐り倒し、矢作川に運んできれいに水洗いしてから必要なサイズに切っていく。切り口はグラインダーで滑らかに。なかなか手間がかかるけれど、美しく整備された竹林なので作業はずいぶん楽で早い。軽トラックが入っていける管理道もあるし、立派な休憩小屋もある。とても楽しく作業させてもらった。

 この竹林は地元住民でつくる「有間竹林愛護会」が8年ほど前から整備してきた場所だ。当初は人が立ち入れないほど荒れていたが、間伐を続けるうちにとても明るい竹林になった。遊歩道や管理道路も整備した。今ではタケノコの商品化もしている。

 私たちの作業に付き合ってくれた原田茂男会長は「毎年新しい竹が生えてくるから大変だよ」と話していたが、その顔が楽しそうだった。

 ありがとうございました。ご購読はコチラ.pdf

「ヘンタイ」が公の場で敬称になったぞ♪    新見克也  2019.02.08

 「変態」という言葉は「正常でない状態」のことだし、「変態性欲」の略語でもある。もちろん良い意味じゃない。

 でも最近は「変態公務員」のように、敬意を込めた言葉として使うケースが増えてきたようだ。関西人が使う「アホ」に敬意や愛情が込められているのと、ちょっと似ている。

 市民活動が多様化して、行政に頼らず様々なことにチャレンジする人が市民にも公務員にも増えている。そんな人たちを、私も敬意と愛情を込めて「変態」と呼ぶようになった。

 とは言っても、まだまだ公の場では使いにくい敬称なのだが、先週末、豊田市おいでん・さんそんセンターが主催した「いなかとまちのくるま座ミーティング」=1・2面記事=では、今後の地域づくりのキーワードに「ヘンタイ」をあげていた。なるほど、カタカナにすれば変態的な感じがやわらぐ。

 公のシンポジウムで使うことに少しだけ躊躇したそうだが、「ヘンタイという言葉が、挑戦者、こだわりある人、もの好きな人、懲りない人など、色々な意味を持ち始めた。前面に出していい」と決めたそうだ。

 豊田のあちこちで社会を愉快に、豊かにしようと活動しているヘンタイたちが、ますます増えていくぞ。  ご購読はコチラ.pdf

ぱんちょマンが豊田にやってきた    新見克也  2019.02.01

 東日本大震災の仮設住宅を巡り、音楽の力、唄の力で元気を与え続けている神奈川県小田原の歌手〝ぱんちょマン〟(ギター・歌)が先週、豊田市立寿恵野小学校を訪れていた。被災地を巡る仲間、千葉県の児玉国弘さん(ピアノ・歌)も一緒だった。

 この日は寿恵野小の、米づくり学習の総まとめイベント「マイ米フェスティバル」の日。ぱんちょマンは数年前にも同フェスタで演奏したことがあるそうだ。招いたのは、同校で米づくりの地域講師をしている大橋鋭誌さん。二人の出会いの偶然がおもしろい。

 ぱんちょマンは数年前、知人に紹介されて豊田都心の飲食店でライブを開いた。初めての豊田だった。ただその日は運悪く、都心で大きなイベントがあった翌日で、店にはお客さんが一人も居なかった。

 もう片付けようかと迷っていた時、店の前を通り過ぎた人が戻ってきて「何してるの?」と声を掛けてくれた。事情を話すと、「後で来る」と言い残して去り、仲間を連れて来てくれたそうだ。

 仲間を連れて戻ってきた大橋さんは、ぱんちょマンの直球勝負の唄に聴き惚れて、米づくりを教えている子どもたちにも聴かせたいと思ったのだそうだ。

 人の出会いというのは奇遇でステキなものだ。

 ぱんちょマンのミニライブで唄とトークを聴いていると、豊田と小田原と東北の被災地がつながったような気がしてくる。また聴きたいな。ご購読はコチラ.pdf

消えろウイルス頑張れバクテリア    新見克也  2019.01.25

 豊田市郷土資料館で先週19日から、特別展「すすめ!タイム川ベラー〜とよたの川へ時間旅行〜」が始まった。3月24日までの長期展だ=4面に詳細記事=。展示室前のロビーには、私たちの市民グループ「矢作川水族館」も水槽を展示させてもらえることになった。

 矢作川水族館の出展ははふつう長くても2日間なので、飼育水の状態はあまり気にしない。高水温と酸欠に気を付けるくらいだ。

 ただ今回のような2カ月にわたる長期展示となると、そうはいかない。水を浄化にしてくれるバクテリアを濾過装置内に繁殖させたうえで、その浄化能力とバランスのとれる量しか魚は入れられないのだ。

 分かってはいるのだが、どうも私は魚をたくさん入れて賑やかにするのが好きで、ついつい、スジエビとドジョウを追加してしまった。

 この原稿を書こうとしていた夕方、郷土資料館の職員さんから「水の色がちょっとおかしいみたいです。エビが数匹死んでいます」と電話連絡が入った。マズイ…。朝まで様子をみることにしたが内心ドキドキだ。夏なら一晩で全滅することだってある。

 明日は記者が最も忙しい締切日。しかも貞島容子記者がインフルエンザウイルスにやられて寝込んでいるので、今週は大忙しだ。とは言え、水槽内の状況も待った無し…かも知れない。朝の状況によっては急いで水換えに走らねば。

 消えろウイルス!
 頑張れバクテリア!ご購読はコチラ.pdf

豊田JCの新年賀詞交換会の伝統    新見克也  2019.01.18

 新年を迎えるといろいろな挨拶会や、諸団体の新年例会が立て続けに開かれる。そんな取材のなかで毎年楽しみにしているのが、一般社団法人豊田青年会議所(豊田JC)の新年賀詞交歓会だ。1月からスタートする新年度体制をお披露目する場である。

 楽しみなのは、豊田JCの名物ともいえる新理事長の所信表明演説だ。メモすら見ずに10数分間の長い演説をするのが伝統になっている。冗談で「理事長の仕事の半分は所信表明演説」と言われるほどだ。相当なプレッシャーがあると思う。

 第60代理事長に就任したのは、運送会社㈱キョウエイファイン代表の坂元貞仁さん。飾らず、話している内容が解りやすい等身大の演説だった。印象に残っているのは「守るべきものと、変えていかなければいけないものを明確に捉える」という言葉だ。

 豊田JCの新年賀詞交歓会と言えば、もう一つ伝統がある。来賓、関係諸団体、来訪JC、OBなどの紹介と挨拶がおそろしく長いのだ。例年、懇親会へ移る前に疲れてしまう。

 ところが今年は、例年の型をやぶり、紹介と挨拶をずいぶん簡素化して進行していた。新理事長が所信演説で語った「守るべきものと、変えていかなければいけないものを明確に捉える」を具体的に表現したのかもしれない。

 おかげで乾杯のあと、多くの人と呑みながら話せる時間がたっぷりあった。締め切り日だというのに呑みすぎて今週はピンチだ。ご購読はコチラ.pdf

話題の竹島水族館で「なるほどっ!」    新見克也  2019.01.10

 正月休みに水族館を2カ所みてきた。目的地は岐阜県各務原市の川島ハイウェイオアシスにある「世界淡水魚園水族館アクアトトぎふ」と、三河湾の蒲郡市にある「竹島水族館」。私が所属する市民グループ「矢作川水族館」の参考にしちゃう偵察気分の水族館巡りだ。

 アクアトトぎふは淡水魚が多いので大好きだが、市民グループが参考にするには立派すぎる。一方の竹島水族館は、かなり久しぶりなので楽しみだった。10数年前には年間入館者が12万人まで落ちたが、お客さんを楽しませる工夫を始めてV字回復し、今では年間40万人を呼び寄せる話題の水族館だ。

 入館してすぐに「なるほどっ!」と思った。貧乏水族館なだけあって(失礼!)、工夫がいっぱい。魚を観ている時間よりも、手書きの愉快な解説文を読む時間の方が長いくらいなのだ。手書きの文字の温かさもあらためて実感できた。

 話は変わって、豊田市郷土資料館で今月19日から、特別展「すすめ!タイム川ベラー〜とよたの川へ時間旅行〜」が始まる。身近なのに遠い存在になってしまった「川」の、自然環境や人々の暮らしにスポットをあてる企画だ。期間は3月24日まで。始まったらあらためて取材しよう。

 嬉しいことにこの特別展では、矢作川水族館もロビーで水槽展示をすることになった。長期展なので竹島水族館で学んだことも生かして少しずつ工夫していこう。26日(土)10時半からは私のギャラリートークもあります。ぜひ!ご購読はコチラ.pdf

江戸時代の絵師の風俗屏風画を観賞    貞島容子  2018.12.21

 足助の豪商・紙屋鈴木家に伝わった「四季風俗図屏風」の修理が完了し、豊田市陣中町の市郷土資料館で展示されているので観に行ってきた。

 「四季風俗図屏風」は、江戸時代の絵師・二代英一蝶(はなぶさいっちょう)が描いた力作。初代・英一蝶は、江戸時代中期を代表する画家で、庶民風俗などをいきいきと丁寧に描いたことで知られる。作品のなかには国重要文化財に指定されているものもある。今回展示されている屏風は、その初代が描いたものではないかとも推測されている逸品だ。

 金箔や金泥を贅沢に使った高さ176㎝の屏風には、武士、農民、船大工、商人など士農工商の四民が描かれている。弓を引く武士の姿や、田植えをする農民たち。手に苗を持つ女性にいたっては、ひとり一人の着物の柄までもが細かく描かれている。

 特におもしろいのが船大工たちの作業風景。口にノコギリをくわえて板を持つ職人や、作業中の大工に背伸びをして板を手渡す子ども。その表情や動きから、そこで働く人々の息づかいまでもが伝わってくるようだ。

 屏風絵のモチーフが足助とは関係ないので残念だが、江戸で名をはせた英一蝶の屏風画を足助の豪商がもっていたのに驚く。かつて足助が物資の往来で栄えていた中馬街道・塩の道の中心であったことや、紙屋鈴木家が文化へ高い関心を寄せていたからだろうかと思いをはせた。展示は今月27日まで。観覧無料。問合せ☎32・6561。ご購読はコチラ.pdf

服屋で学ぼう男のおしゃれ    吉田直樹  2018.12.14

 先週末、とよた男女共同参画センターとT‐FACEの共催による「男を磨く!ファッション講座」を取材した。テーマは「デニムに合うファッション」。カジュアル専門店「ハリーズストア」店長の山本真史さん(44)が講師を務めていた。

 山本さんによるとおしゃれとは、自分に合ったファッションを見つけることだという。「5分でもいいから寝る前に、あす何を着ていくか考えると、今までと違ったおしゃれが見えるようになります」と話していた。

 何を着たらいいのか分からない、流行が分からないという人に対しては、服屋に行くことを薦めていた。店に行けばいま流行のファッションが陳列してあるので、人気商品や注目されている服の組み合わせなどがよく分かるとのことだ。

 無理矢理に服を買わされないか心配する人には、「今の販売員は買わずに見ているだけのお客さんにもフレンドリーです。お客さんと会話をしているだけでも楽しいので、気にしないで来て下さい」と話していた。「お客さんが来ないよりも、冷やかしでも来てくれた方が嬉しいです」と本音も覗かせていた。

 講演の後には持ち込んだ商品を受講者に着せて、おしゃれのアドバイスもしていた。

 若林町から参加した今畑正人さん(46)は、「今まで関心がありませんでしたが、興味が出て来ました」と話していた。

 私もおしゃれに挑戦しようかと思ったが、軍資金のことを考えてしまい思いとどまった。
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あらためて聞いた森林が果たす役割   地域記者・川合弥すよ  2018.12.07

 この秋、豊田市内の最高峰「寧比曽岳」へ登った時に、あらためて森林が果たしている役割を知る機会があった。

 標高1121mの山頂で休憩している時、山に詳しい2人が話している内容が気になった。どうやらこの近くに、水の流れを測る場所があるらしい。「何のために測っているの?」と聞くと、森林と水の関係を詳しく教えてくれた。

 そもそもスギやヒノキの人工林は畑と同じで、木が画一的な生え方をしている。間伐(間引き)をしないと太陽光が入らなくなり、一本一本が細く元気のない森になってしまう。根もしっかり張れないため、豪雨などで根ごと流され、災害につながってしまう。

 一方、自然の森には多様な樹種が生えている。樹高もそれぞれ違い、光や風をランダムに受けて健康に育つ。土壌が豊かになり雨水がよく浸透する。ゆっくり川へ流れ出るので洪水も防ぐ。

 そうした森の健康状態を知るために水の流れを調べている。これが私の質問に対する答えだった。調査結果は間伐作業にも反映されるそうだ。新鮮な驚きだった。

 豊田市は平成12年の東海豪雨の後、中下流の都市を災害から守るため森林整備に力を入れてきた。林業マンの仕事は厳しい。太い枝が落ちてきて大怪我をしそうになることも珍しくない。常に危険と隣り合わせで森林を守ってくれている。

 この話を聞いたあと、これまでとは違う新たな気持ちで豊田の山々を眺めるようになった。ご購読はコチラ.pdf

豊田キタラ 一周年 こども縁日に参加    貞島容子  2018.11.30

 豊田市駅前の再開発ビル「キタラ」がオープン一周年を迎え、記念イベントの「こども縁日」が先週末23日から25日まで、キタラ1・2階の一角で開かれた。主催は豊田喜多町開発㈱で、運営はとよたプロモ部のメンバーや学生などが行った。3日間で親子8300人以上が集う賑やかなイベントだった。

 縁日では、射的、ボールすくい、輪投げ、ミニ四駆体験コーナーなどがあり、子どものわくわくする顔がいっぱい。くじ引きやゲームをした子には抽選券が配られたので、10時スタートのガラガラ抽選会には早くから長蛇の列ができていた。

 このイベントに私も抽選会のお手伝いとして参加した。景品の一等は任天堂の人気ゲーム機「スイッチ」で、二等には人生ゲームやプラモデル、りかちゃん人形などがずらりと並んだ。お目当ての景品をじっと見つめる子や、「スイッチが当たりますように」と手を合わせる子もいた。

 「カラン、カラーン!」とカネを鳴らし、「おめでとう!三等賞。すきなおもちゃを選んでね」と、元気な笑顔で対応してくれたのは、一緒にお手伝いで参加した女子高生だ。子どもたちが「二等賞が良かったのに〜」
「すきなおもちゃがないなぁ…」と残念がっても、優しく言葉をかけていた。

 彼女の言動から、このイベントに来てくれたどの子どもにも、笑顔で帰ってもらいたいという思いが伝わってきた。そんな彼女と一緒にいられた私は、まさにハッピーだった。ご購読はコチラ.pdf

市役所の食堂で英国料理に満足    吉田直樹  2018.11.23

 豊田市と英国ダービーシャーの姉妹都市提携20周年にあわせて、市役所の食堂レストランひまわりが期間限定で英国メニューを出していた。

 英国名物のフィッシュアンドチップスか、ローストビーフのサンドウィッチが食べたかったのだが、当日のメニューはポークチョップのオニオングレービーソースのリンゴ添え。

 私はタマネギが大嫌いなので大変悩んだが、取材のためでもあり勇気を出して食べてみた。タマネギは残したが、とても美味しくて満足した。

 この日のランチが美味しかったので、17日の英国フェスティバルで英国のお菓子を買おうと思ったのだが、会場には予想を大きく上回る来場者が訪れて、午後2時頃に来てみたら焼き菓子もキッシュも売り切れていて結局手に入らなかった。

 会場で英国ダービーシャーからの代表団を見かけたので、豊田市の印象を聞いてみた。

 日本の県知事に当たるダービシャー県リーダーのバリー・ルイスさんは、「豊田市には初めて来ましたがすばらしく、特に文化の面でとても良い印象を持ちました。今日の式典で披露された和太鼓や琴の演奏も大変すばらしかった」「訪問した朝日丘中学の生徒の皆さんが明るくて礼儀正しく、とても親切だったことも印象的でした。この20年間の交流の成果だと思います」と絶賛していた。

 バリーさんが豊田の食べ物をおいしいと感じたかどうかが知りたかったが、残念ながら時間切れできけなかった。ご購読はコチラ.pdf

ロボットショーで未来の希望を見た    吉田直樹  2018.11.16

 先週末11日にスカイホール豊田で開催された「わくわくワールド」を取材した。ものづくりの魅力を子どもたちに知ってもらうイベントで、市内のものづくり学習に携わる団体等と、トヨタ技術会が共催し今年で15回目だという。トヨタ技術会は技術研鑽に関心のあるトヨタ社員で構成される社内団体だ。

 今回一番の目玉は、このトヨタ技術会によるAI(人工知能)ロボットショーだった。昨年は人型ロボットがバスケットボールのフリースローを見事に成功させたが、今回はさらに難しいことに挑戦。鳥型、魚型、ゴミ箱型の3体のロボットをAIで連携させて、ゴミを回収するミッションに挑んだ。

 会場に設けた大きなプールにゴミを捨てると、上空から鳥型ロボが見つけてプール内の魚型ロボに情報を伝達。ゴミと自分の位置を把握した魚型ロボたちが、プールサイドまでゴミを押していった。それを人が拾うとゴミ箱型ロボが近寄り、蓋を開けて回収した。

 鳥型ロボは本物の鳥と同様に羽ばたいて飛行していた。これは驚きだ。メンバーの浅岡直哉さんも「羽ばたいて飛ばすのに一番苦労した」と話していた。開発に当たった人たちは全員がAIは専門外だというのだから、改めてトヨタの技術力の高さに驚かされた。

 昨今、どの業界でも人手不足が深刻で、黒字なのに人が足りず廃業する企業が増えているが、こうしたAI技術の進歩が問題を解決してくれる日も近いと感じた。ご購読はコチラ.pdf

みよし市文化祭で打越の由来を知る    吉田直樹  2018.11.9

 今週4日に文化センターサンアートで開催された「みよし市文化祭」へ行ってきた。

 みよし市文化協会の会員が手掛けた陶芸や絵画、書、彫刻、写真から、生け花、盆栽まで様々な作品が並び、その作品数の多さとジャンルの広さに驚かされた。

 その中で歴史好きな私が特に興味を持ったのは、市北部の「打越」を中心にみよしの歴史を解説した、みよし市郷土史研究会の発表だった。

 同会の発表によると、昔はトヨタ下山工場の南側まで海が迫っていたという。隣接する現在の豊田市堤町には堤防があり、波がそれを打ち越えていたことから打越の地名が付いたという説があると紹介していた。

 江戸中期の打越村には3人の領主がいて、そのうちの一人が名奉行で有名な大岡越前守忠相の子孫だったことや、郷蔵という地名は年貢米を集めた大岡氏の代官所があったため付けられたことも知った。郷土史研究会の深谷喜代澄会長は、「打越に神社仏閣が多いのは複数の領主が建立したためです」とも教えてくれた。

 会場では本格的な茶会も初体験した。表千家流の吉田全智子さんが席主を務めた茶会には、抹茶とともに少し洋菓子風の和菓子が出された。通常、茶会の和菓子は饅頭が定番だと言うが、吉田さんは「それでは面白くないので出してみました」と話していた。食べたら意外と抹茶との相性がよく美味しかった。

 色々と面白い体験が出来た文化祭だった。ご購読はコチラ.pdf

八ッ谷池でみたユニークな川柳    貞島容子  2018.11.2

 豊田市朝日町と丸根町にまたがる農業用ため池「八ッ谷(やつば)池」で先月27日、ウォーキングを中心としたイベントが開かれた。主催したのは市民団体「やつば池クラブ」だ=詳細記事は2面に掲載=。

 イベント当日は朝から雨がぱらつき、開催があやぶまれたものの、午後から晴天になるとの予報で行うことになった。やつば池クラブの会員は甘酒の振る舞いや焼き芋の準備、会場設営で忙しそうだった。

 開催時刻まで時間があったので、先に池の周りの散歩道を歩くことにした。池を取り囲む柵には花の写真や川柳が展示してあり、思わず足を止めた。会員が散歩道を歩く人に楽しんでもらおうと展示したものだ。川柳は高齢者世帯が詠んだ句だろう。面白かったので左記に紹介する。展示は今月24日まで。

 *会社やめ いつのまにやら 妻の部下
 *バレエ会 妻だけトドの 盆踊り
 *暑いので リモコン入れると テレビつく
 *年寄りに 渡る世間は 鬼ばかり
 *徘徊も タスキかければ パトロール
 *孫の名が 読めない書けない わからない
 *老いるとは ふえる薬と 減る記憶
 *アルバムに 遺影用との ふせんはり
 *金貯めて 使う頃には 寝たっきり
 *先寝るぞ 安らかにねと 返す妻
 *骨が減り 知人も減るが 口減らず
 *孫が聞く 膝が笑うと どんな声ご購読はコチラ.pdf

「寿ゞ家」再生支援達成まであと14万円    新見克也  2018.10.26

 足助の古い町並みの一角にある旧料亭「寿ゞ家(すずや)」を再生するため、インターネットを通じて支援を募るクラウドファンディングが行われている。期限は今月31日。残り一週間を切った。

 寿ゞ家の再生目的は〝まちの縁側〟として更に活用していくためだ。それには水道やトイレが必要だし安全改修も欠かせない。費用は2000万円以上。自己資金や重伝建の補助金を使っても足りない「500万円」が目標だ。

 寿ゞ家再生にはもう少し深い意味もある。プロジェクト実行者の天野博之さんの文を借りれば、「町並みを住み継いでいくために、課題となること、その課題の解決の方法や、保存の先の暮らしづくりの形を示すため」なのだ。

 矢作新報社としても、インターネットを使えない人のために支援の窓口を担うことにした。

 志を届けてくれた人の中には「50年も前の若い頃、何度か寿ゞ家へ連れていって貰ったんだよ。懐かしくてね」と、嬉しそうに大口支援してくれた人もいる。

 さて、24日朝の時点で支援総額は486万円まできた。目標達成率97%。あと14万円だ。達成できなければゼロになるオール・オア・ナッシング形式なので安心できないがゴールは見えたぞ♪ご購読はコチラ.pdf

新企画が楽しめたつながるフェスタ    吉田直樹  2018.10.19

 先週の土曜日に豊田青年会議所の共創するまちづくり実践委員会が主催する、「つながるフェスタ2018」を取材した。昨年の豊田スタジアムから豊田市駅前にメイン会場を移した今回は、マルシェやタグラグビーなどに加えてプロレスやまちコン、アカペラステージなどの新企画が登場した。

 参合館前の特設リングでは、豊田市を中心に活躍している「豊田プロレス★勇気」の選手達が迫力のある試合を見せてくれた。プロレス好きな私は大いに楽しめた。

 まちコンには30歳代中心に男女20人ずつが参加していた。台風被害に伴う休日出勤でトヨタ関連の出席予定者が急遽欠席するというアクシデントもあったが、1組のカップルが成立したようだ。私自身も同様の合コンを主催した経験があるので、主催者の苦労がよくわかった。

 参加した藤本亮志さん(29)は、「地元を離れることが出来ないので、地域のことを理解してもらえる女性が集まる豊田でのまちコンはありがたいです」と話してくれた。

アカペラは第2回トヨタフェスティバルとして同名の有志団体が開催した。まちなか6箇所のサテライトステージで大学生中心の約100組が歌声を披露し、聴衆を魅了していた。私も思わず足を止めて耳を傾けた。

 その他、今月末のハロウィンに因み、ミストさんら著名なコスプレイヤーと青年会議所のメンバーが扮装して会場を盛り上げるなど面白い企画が多く見られ、楽しいイベントだった。来年も来たいものだ。ご購読はコチラ.pdf

消費税10%まで1年 セミナーを聞いてきた    新見克也  2018.10.12

 消費税8%から10%への引き上げが来年10月に予定されている。政治的な思惑や景気判断によって再々延期も無いとは言えないが、社会保障の負担増や財政再建の問題を考えると、国はもう10%に引き上げざるを得ないだろう。安倍首相も3選を決めたので実行すると思う。

 そんな消費税10%引き上げを1年後にひかえた今月2日、豊田商工会議所で「消費税の軽減税率」をテーマにしたセミナーが開かれた。主催は高岡地区吉原町の鎌倉友一会計事務所だ。

 軽減税率制度は低所得者に配慮して行われるもの。簡単に言うと、①飲食料品(酒と外食は除く)と、②新聞(週2回以上発行のもの)は、消費税が8%のままになる。週1回発行の矢作新報は残念ながら10%になる。

 解り難いのが〝外食〟の定義だ。コンビニ弁当は食品(8%)だが、それを店内で食べると外食(10%)になる。ハンバーガーや牛丼なども同様だ。

 ケータリングや出張料理も外食サービス扱い(10%)だが、有料老人ホーム等での飲食提供や学校給食などは8%。実に解りにくい。

 飲食品を扱わない企業やお店は「うちは関係ない」と思いがちだが、贈答品や社内利用の茶菓は8%商品なので、帳簿上の対応が必要かもしれないとのことだ。

 講師の静明一さんは、「すべての事業者に影響があります。1年はあっと言う間です。帳簿の分類はかなり大変なので早めに対策を」と呼びかけていた。ご購読はコチラ.pdf

T‐FACE改装に駅前商業復活を期待    吉田直樹  2018.10.05

 豊田都心のT‐FACEがリニューアルオープンする前の内見会に行ってきた=2面関連記事=。

 T‐FACEには、前に勤めていた繊維業界紙記者の時代に年1回取材に来ていた。最初に訪れたのは1995年4月だ。現在はメグリアとなっている豊田サティのオープンの時で、豊田市中心部の商圏の状況を知るために同店を見学した。当時はまだ豊田そごうが健在で、今のコモ・スクエアのある場所にはアピタが出店していた。

 今振り返ると、当時の豊田市駅周辺は全国的な大型店が顔を揃え、現在とは全く違った印象だった。

 その後、1997年にアピタが撤退して2000年末にはそごうも閉店、サティも2002年に開店後わずか7年で撤退するなど大型店が相次いで閉店し、駅前の商業は大きく様変わりした。

 一方で、2001年10月に松坂屋がそごうの後に出店。2007年4月にはアピタの後にコモ・スクエアが開店し、昨年11月にはキタラがオープンするなど、ここ最近は駅前の再開発も進展して来ている。 

 T‐FACEも春に続き、今回もリニューアルして若いお客さんへの訴求力を高めた。オープンイベントとしてお笑い芸人の鳥居みゆきさんのトークショー(20日)やファッションデザイナーのドン小西さんのセミナー(27日)なども開催し集客を図る。
 このT‐FACEの改装が駅前活性化の起爆剤となるよう期待したい。ご購読はコチラ.pdf

民芸の森で小学生がトーチワークを披露    貞島容子  2018.09.28

 だんだんと薄暗くなっていく森に、ゆったりとした曲が流れ、色鮮やかな明かりが大きく輪を描くように揺れ始めた。

 この演舞「トーチワーク」を民芸の森で披露してくれたのは青木小児童11人。観客席にはじっと見つめるお父さんやお母さんの姿があった。80席用意されたイスは満席で、立ち見が出るほどだった。演舞が終わり子どもたちが一礼すると、会場から大きな拍手が贈られた。

 豊田市民芸の森企画運営委員会の顧問でもある木本文也市議は、演舞を見て「子どもが出演すると親を始め、おじいちゃんやおばあちゃんと多くの大人が集まりますね。子どもの力はすごいなぁ」
と、民芸の森倶楽部会員と微笑み合っていた。

 青木小の児童が野外合宿のキャンプファイヤーで、松明に火を付けてト
ーチワークをすることは、自分の子育て経験から知
っていた。そしてその完成された演舞を見る機会が親には無いことも。そんな親心も働いて森倶楽部会員として今回、児童出演を学校にお願いしてみた。

 学校側は直ぐ保護者に連絡をとってくれ、子どもの演出指導やペンライト(松明の代用)の用意など積極的に動いてくれた。当日の子どもの送迎は保護者が行ってくれ、学校、市民団体、行政と多くの協力があって公演が成り立った。  

 初めての試みで反省点も多々あったけれど、子どもや保護者、来場者のなかに、民芸の森での〝明かりの舞〟が思い出の一つに残ってくれたらいいな。ご購読はコチラ.pdf

笑劇派20周年公演みて笑撃を受けた    吉田直樹  2018.09.21

 劇団笑劇派の20周年公演を16日に観てきた。福祉健康講演会で寸劇を観ていたし、取材先などで噂を聞いてたので面白いだろうと思っていたが、予想以上に大笑いできた。

 お年寄りを狙う悪徳商法をテーマにした第一幕では、詐欺師の子分役の南平晃良座長が台詞を噛み、親分役の長尾しのぶさんに本気で叩かれていた。南平座長の痛そうに苦笑する姿が絶妙のアドリブとなり400人近い観客が爆笑した。

 家族の絆をテーマにした第三幕には、ご当地タレントの里園侑希さん、歌手うたれんのゴリさん、スタートの萩野陽向子さんなどの地元で活躍する芸能人がゲスト出演し、劇を盛り上げた。

 太田市長も校長先生役で登場。公演の最後には里園さんらゲスト6名をWE・LOVEとよたサポーターズに任命するサプライズもあった=2面に関連記事=。

 この第三幕では、うたれんのゴリさんとR&BシンガーのTUT‐1026さんが歌を披露。里園さん、マサさん、ユミコさんが軽快なダンスパフォーマンスを魅せ、他の共演者も踊りだした。小柄なマサさんを挟んで長身の女性2人が切れ味鋭く踊る様は大変迫力があった。

 心臓の持病のため踊らなかった南平座長については美麻あかねさんが、救急車で運ばれる10分前まで舞台に立っていたという過去の逸話を明かした。演劇と豊田に対する座長の熱い思いを感じると共に、多くのファンから愛されるのは単なる面白さだけでないことが良く分かった。ご購読はコチラ.pdf

豊田ストーリーテリングフェス    貞島容子  2018.09.14

 豊田市内の農村舞台などを使って、語り手(ストーリーテラー)が人から人へ伝えたい想いを言葉や音楽、踊りで表現する公演「とよたストーリーテリングフェスティバル」が1日・8日・9日の3日間開催された。主催したのは(公財)豊田市文化振興財団で、今回が18回目だ。

 2日目の8日に藤岡地区の西中山八柱神社で開催された公演に足を運んだ。八柱神社は小高い山のてっぺんにある。急な坂道を車でのぼっていこうとしたら、フェスティバルを支える地元ボランティアさんが「ゆっくり行きなさいよ」と声をかけてくれた。坂道をのぼっていくと、ペットボトルでつくった灯りが沿道に並んでおり、色鮮やかな提灯も灯されていた。

 駐車場に着き舞台の方へ目を向けると、客席の上に大きなブルーシートが張られていた。「今日は天気が悪いからしょうがない。ここから見る月や星はきれいなんだけど」とボランティアさんが教えてくれた。

 開場時には年配の司会者が「今日はあいにくの天気ですが、青い空(=シート)がすぐ近くにある場所で楽しんでいってください」とあいさつ。会場全体からどっと笑いがおこった。

 出演者は国内外で活躍する語りの古屋和子さんはじめ、琵琶奏者、豊田市の若き語人・サヤ佳さん、南インドの古典舞踊家。出演者はみな素晴らしい人ばかり。それにも劣らず地元のボランティアさんにも拍手を贈りたい気持ちでいっぱいになった。ご購読はコチラ.pdf

ボランティアの重みラグビー会場で実感    吉田直樹  2018.09.07

 先週1日に豊田スタジアムのラグビートップリーグ第一試合前後に行われた「愛知・豊田ラグビーファンフェスタ」を取材した。

 今回はスタジアム内で行われたので観戦チケットが必要。開催都市特別サポーターのSKE48やソナーポケットのファンもラグビーの試合を観ることになり。観客数は3万人を超えた。

 今回の取材で試合やイベント以上に気になったのがボランティアの人たちだった。イベント会場がどこかを聞いたら、馴れないながらも親切に教えてくれた。

 トークショーの時は、禁止されている撮影を試みるSKE48ファンを注意するなどの嫌な役回りをこなすボランティアも見かけた。幸い今回は質の悪いファンはおらず、素直に指示に従っていた。

 6月23日のイベントでもボランティアを務めた豊田市の大学生・松田朋華さん(19)は、「前回やってみて楽しかったので応募しました。人通りが少ない場外でも案内しましたが、思った以上にお客さんに道を聞かれたのでボランティアの必要性を感じました。またやりたいです」と話してくれた。

 一つ残念だったのは、ソナーポケットのサポーター任命式の写真を撮りにピッチへ降りるため、特別席に入りたいと言ったらボランティアの人に断られてしまったことだ。説明したのだがマスコミへの対応は聞いていないようだし他の経路も知らないようだった。私の下調べも不足も悪かったのだし、無理を言って困らせてもいけないと思い撮影は諦めた。ご購読はコチラ.pdf

矢作川感謝祭でザリガニ食べよう    新見克也  2018.08.31

 この夏、いったい何匹のアメリカザリガニを捕まえただろう。矢作川漁協のザリガニ釣り堀(7月21日〜8月25日)に入れようとした目標は1000匹。自分で言うのも何だが、私が本気で網を持ったらなかなか凄い。あの猛暑のなか熱中症で倒れかけたので計900匹ほどでやめたが、釣り堀に入れなかった小型ザリガニも含めれば5000匹ほどは捕まえたと思う。久しぶりに〝四つ手網〟が大活躍した。

 昔は大きくて真っ赤なアメリカザリガニ(赤くなくてもアメリカザリガニですが)が何処にでも居たものだが、最近はそういう大型をあまり見かけなくなった気がする。でも、居るところには居るもので、私が通った川では大型も小型もウジャウジャ捕れた。当然ながら他の生き物はほとんど捕れない。網に入る生き物の8〜9割はアメリカザリガニなのだ。外来生物が生態系を壊しているのだと実感できたし、恐ろしさを感じた。

 さて、900匹ほどザリガニを入れた釣り堀。当初は飼育エサとしてドッグフードを与えていたが、夏休みの釣り堀オープン期間はよく釣れるよう空腹にしておきたかったので、あまりエサを与えなかった。

 空腹のザリガニが食べ尽くすらしく、池の中に繁茂するだろうと覚悟していた糸状藻類(アオミドロ等)が全く生えず、掃除をせずにすんだのはラッキーだった。

 このザリガニは、9月2日の11時から豊田大橋の東岸下で開催する矢作川感謝祭で食べられます。ご購読はコチラ.pdf

ザリガニ釣り堀1000人突破    新見克也  2018.08.24

 矢作川漁業協同組合が養殖池の1つを開放して、ファミリー向けに開催している「夏休みザリガニ釣り堀」の来場者数が、スタートから1カ月間で1000人を超えた。初開催なので数値目標は掲げなかったが、担当者の私としてはやはり大台にのって嬉しい。

 来場者はもちろん豊田・みよし圏のファミリーが中心だが、トヨタ自動車労働組合や報道各社がPRに協力してくれたおかげで、東三河〜尾張の県内全域からも遊びに来てくれた。県外の岐阜・静岡・長野から来たファミリーもいた。これほど広範囲から来てくれるとは思わなかったので、驚いている。

 1カ月半ほども濃密にザリガニと付き合ってきて、その根強い人気にもあらためて驚かされた。私も40年ほど前、あのロボット的な形と、あの真っ赤な色に魅せられてザリガニ釣りをした。それは今の子も変わらないようだ。もしかしたら、大物をあまり見かけなくなった今の方がザリガニの魅力は高まっているのかも知れない。

 ザリガニ釣りは魚釣りの〝初めの一歩〟。だからこそ多くのファミリーが遊びに来てくれたのだと思う。もう一歩レベルアップして雑魚釣りの楽しさも広めたいところだが、こちらは良いやり方がどうにも思い浮かんでこない。じっくりと考えよう。ご購読はコチラ.pdf

中山間地の古民家活用方法を考える    貞島容子  2018.08.10

 豊田市の中山間地域には誰も住んでいない古民家が結構残っている。その家を新しい家主がリノベーションしてカフェとして活用している例もある。

 都市部からのIターン家族など古民家に住みたい人はいるが、仏壇などがあり家主がなかなか貸せないケースが多いと聞く。しかし空き家は放っておけば、埃も溜まり朽ちていくのも早い。広い庭のある家はさらに管理が大変だ。やはり人が使うことによって家も生き、長持ちすると思う。

 そんな課題を抱えつつ、先祖代々の家と田畑を活用しながら残していこうとしている女性に会った。本人はいま豊田都心部に住んでおり、月一回ほど実家に行って、風を通したり、草を刈ったりしている。面白いのは、その日にあわせて友だちを招いて一緒に食事などをすること。食卓には季節のメニューが並び、笑い声があふれた。

 ちょっと変わった古民家の活用方法を経験させてもらいながら楽しいひとときを過ごした。彼女にはさらにステキな構想があるらしいが、やはり問題や課題が多いという。

 住み慣れた実家が朽ちていくのを、遠く離れた場所から見つめている家主もいるだろう。家主も使う側も納得いく上手い活用法があったら、心地よい風がいきわたるように感じる。近くに住んでいる住民も心地よくなれたらさらに良いだろう。

 独身時代に空き家の管理業務に携わったことがある。私を家に招いてくれた彼女のために、何か良い考えが浮かんでこないかなと思っている。ご購読はコチラ.pdf

遅かった小中学校へのエアコン整備    谷澤伸子  2018.08.03

 NGO団体の一員として先週26日、文部科学副大臣に「学校施設への冷房設置を国の予備費を使って緊急対策してください」という趣旨の要請書を手渡す機会を得た。

 豊田市内では先月17日に小学1年生の子が熱射病で亡くなった。私にも同じ歳の娘がいる。あの日は朝から異常な暑さだったので、学校でどう過ごしているか心配だった。下校時に学校近くまで迎えに行くと、娘は顔を真っ赤にして目が虚ろだった。そして夕方、あの痛ましい事故のことを知った。

 豊田市は今回の事故で、市内の小中学校へのエアコン設置計画を前倒しすると発表した。

 学校へのエアコン設置要望はこれまで何度か市議会の場でも行われ、当局は「メリット、デメリットを考えてから」と答弁してきた。昨年末の市議会でようやく設置する旨を発表したが、市は何故ここまで先延ばしにしてきたのか。

 西日本豪雨の被災地では、避難所となった学校の体育館に冷房が無く、熱中症になる人が多数いるという。豊田市でもいつ学校が避難所となるかわからない。学校へのエアコン設置は市民全体の問題でもある。

 要請書を受け取った丹羽秀樹副大臣は、「愛知県がエアコン設置の予算要望をあげてこない」旨を話していた。これまではコンクリート塀の耐震化とトイレ洋式化の要望が多かったようだ。

 とにかく、気象庁が「災害」と表現する猛暑だ。国にも地方行政にもいち早く対応して欲しい。ご購読はコチラ.pdf

矢作川漁業協同組合夏休みザリガニ釣り堀    新見克也  2018.07.27

 矢作川漁業協同組合が今月21日から、長期企画で「夏休みザリガニ釣り堀」を開催している。子育て世代のファミリーに、楽しい魚釣りの世界への〝初めの一歩〟を踏み出して貰うのがねらいだ。

 企画した私が言うのも何だが、本当はザリガニ釣りなんて川や池でやればいい。でも、釣り堀のイベント性をもって初めの一歩につなげるのもアリだろう。ここから二歩目、三歩目を踏み出すファミリーが出てきてくれれば嬉しい。

 この企画にはもう一つねらいがある。漁協を市民に必要とされる団体にしたいのだ。

 川の漁協というものは何とも古くさく閉塞感のある組織で、素敵な自然を相手にしているというのに愉快なことを行いにくい。アユが良く釣れ、アユ釣り師が多かった昭和時代のまま、アユ中心で回っている組織だからだ。河川環境が急速に悪化した近年はアユの不漁が続き、閉塞感が強まっている。

 平成時代(不漁の時代)にアユ釣り師は激減した。組合員の高齢化も進んでいる。もう、アユ中心だけでは漁協の存続が危うい時代だ。

 市民に必要とされる漁協に変身するのは簡単なことじゃない。そもそも、矢作川に漁協があることを知っている市民が少ないのだ。まずは漁協の存在を知ってほしい。長期開催している「夏休みザリガニ釣り堀」にはそんな思いもある。

 8月25日まで毎日8時半〜16時半開場です。問合せは私(☎090・7616・8156)まで。ご購読はコチラ.pdf

久留米着に浮かれiPadを見失う    貞島容子  2018.07.20

 豊田&久留米「勝手に姉妹都市」計画の一環として、先週13日〜15日の3日間、福岡県久留米市を訪れた。両市の若手リーダーたちが交流を深めながら、楽しく真剣に互いのまちづくりを考えるのが目的だ。

 初日13日正午過ぎ、豊田市いなぶ観光協会職員の村瀬登美さんとJR久留米駅に到着。iPadで写真を撮りつつ、改札口近くのお土産屋さんを覗いたり、観光用パンフレット見たりしながら、これから始まる3日間に胸を弾ませた。タクシーに乗り込み、集合場所になっていた㈱西原糸店(駅から車で5分ほど)へ直行した。

 西原糸店は大正6年(1917)創業。進物用品の卸売店で、伝統工芸品である久留米絣の洋服やバッグ、小物などを販売している。久留米絣の風合いに惹かれ着物まで仕立ててもらった身としては、店内の商品にう
っとり。そんな高まる想いで写真を撮ろうと、バ
ッグからiPadを取り出そうとしたら、無い…。「どこかに置き忘れてきたんだ!」。猛暑の中、冷たい汗が流れてきた。

 西原糸店5代目若旦那の西原健太さんに相談。すぐに駅やタクシー会社に電話をかけ、見つかり次第連絡が入るようにしてくれた。店内に集合していた馬場博偲さん(不動産業経営者)は、久留米駅まで車を走らせてくれた。

 iPadは駅構内の観光用パンフレットと一緒にあった。久留米の若手リーダーの俊敏な行動と優しさに感謝感激することから、久留米初日がスタートした。ご購読はコチラ.pdf

高齢者の在宅医療と介護を考える    貞島容子  2018.07.13

 団塊の世代が75歳以上になる2025年問題に対応するため、豊田市は今年5月に「在宅医療・福祉連携推進計画」を策定した。

 2015年と比較して2025年の高齢者数は1・8倍に、後期高齢者数は1・6倍になるという。訪問診療を必要とする人数は市内で約220
0人になると推定されている。

 在宅での医療・看護について考えていて、祖母が自宅の布団で息を引き取ったことを思い出した。30年以上も前のことだ。

 花が大好きだった祖母は、庭に出ようとして転んだのが原因で寝たきりの状態に。病院には数日間入院したが、退院後は母親が仕事をしながら介護していた。入浴は大仕事。仕事から帰ってきた父母が、祖母を部屋から抱きかかえて浴室へ運んだ。その間にシーツを変えたり、紙おむつを用意したりするのが私の役目だった。

 祖母の往診にはかかりつけの病院のK院長が来てくれた。祖母が目覚めなかった朝、電話をすると、すぐに駆けつけてくれたのもK院長だった。

 約2年間介護にあたっていた母に、仕事を止めなかった理由を聞くと「おばあちゃんと義理の姉さんが仕事は続けてもいいよ」と言ってくれたからだと教えてくれた。在宅での医療・看護は介護を受ける側の状態によって長期にわたる場合も多く、家族の協力が必要なうえ、家族だけでは対応できないことも沢山ある。高齢化の進むなか、市の策定した「在宅医療・福祉連携推進計画」に期待したい。ご購読はコチラ.pdf

メガドンキユニー取材で家田美智雄氏を思う  吉田直樹  2018.07.06

 先月、約8年ぶりにユニーを取材し、駆け出しの記者だった頃を思い出した。繊維業界紙の記者になって約半年後の1993年6月に、当時ユニーの新社長に就任したばかりの、家田美智雄さんを取材する機会に恵まれたのだ。

 その頃のユニーはバブル崩壊の影響もあり業績が厳しく、好調な子会社ユーストアの社長の家田さんに再建を託した。

 徹底したローコスト経営を標榜する家田さんは、取材の中で「ユニー業績悪化のA級戦犯はアピタ業態」と衝撃発言をし、間もなくアピタの新規出店を全面中止した。

 ところがその後、アピタの人気が上昇。品揃えや売場構成がニューファミリー層に支持されて、ユニーの稼ぎ頭となった。

 家田さんの凄味を実感したのは社長就任の2年程後。アピタが売上増に貢献することが分かると、掌を返したように出店を再開してユニーの業績を回復させた。


以前の発言に拘って、なかなか方針転換できず、じり貧になる経営者を多く見て来た中で、前言に拘らず時流に乗る家田さんの経営感覚はとても印象的だった。

 期待通りユニーを立て直し、中興の祖と呼ばれるようになった家田さんは4年で社長を後身に譲った後、2002年まで会長を務めた。

 家田さんは昨年8月に83歳で亡くなった。彼がMEGAドン・キホーテUNYを見たらどう思うだろうか。きっと「どんな形になっても、時流に乗り生き残れば勝ち」というのだろう。ご購読はコチラ.pdf

我が家流の〝食の幸せ〟かんがえる  貞島容子  2018.06.29

 本紙の食の連載「めしあがれ」を書いてくれている弘津宏子さんをインタビューした=4面に掲載=。話を聞くうちに、自分自身の〝食〟について振り返ってみたくなった。

 会社員の父母、妹、祖母の5人家族のなかで育った私。朝はご飯の炊けるにおいと、味噌汁のにおいがあり、「グツグツ」「トントントン」などの音があった。手作りの里芋の煮っころがしやフキの煮物が並ぶと「またこれなの」とわがままを言ったことも。そんな時、祖母がウインナーを焼いてくれ、二人で「にっ」と笑ったことも思い出した。

 母親の実家(豊田市石野地区)では、お盆と正月に手巻き寿司といなり寿司が並んだ。孫が12人もいる祖母が家族皆のために用意してくれたもので、「よ〜、来とくれた。たんと食べりん」と目を細めた。

 そんな子ども時代を経て、母親になった私。夫の実家(専業農家)から送られてきた米や、母が家庭菜園でつくってくれた野菜を使って、手料理を日々奮闘中だ。採れたての野菜の味は格別で、キュウリの塩漬けや、ジャガイモのフライ、アスパラのベーコン巻きは子どもたちの好物だ。

 しかしスーパーに行くとおいしそうな総菜に目が留まるのも事実。ときには総菜を食卓に並べることもある。すると子どもから「またこれなの」とため息がもれる。どこかで聞いた言葉…。食事を作る側になって気づくことも多く、子どもとの会話も我が家の〝食〟の思い出になっていく。ご購読はコチラ.pdf

矢作川漁協の池をザリガニ釣り堀に  新見克也  2018.06.22

 夏休みの間、矢作川漁業協同組合の空いている養殖池を使って、子ども向けの「ザリガニ釣り堀」を開くことになった。アメリカザリガニをたくさん捕ってきて池に入れ、たこ糸にスルメでもしばって釣ってもらうつもりだ。ハリすら要らないので初めての釣りにはもってこいだ。

 ザリガニなんてそこらの小川や池で釣ればいいのだが、それができない親子もいる。漁協の池で釣りの楽しさを初体験してもらい、川や池に目をむけてもらおう。 とは言え、アメリカザリガニは生態系にかなり大きな影響を与える外来生物なので、その扱いには注意が要る。子どもたちに外来種であることを伝える使命もある。堅苦しさもあるけれど、まずは1回やってみよう。

 ザリガニ釣り堀に使う養殖池は20メートル四方ほどもある。かなり大きいので100匹や200匹を入れたところで釣り堀にならない。少なくとも1000匹は入れたい。さっそく先週末、大型の四つ手網を持って近所の西中山川で捕り集め始めた。

 1日目。午前も午後も頑張ってかなり捕った。釣りの対象にならないチビザリを除いて約370匹。まだまだ足りない。

 2日目。半日頑張って約230匹。合計約600匹になった。さすがにこれだけ入れると、大きな池でもザリガニが目立つ。よしよし。

 目標の1000匹まであと400匹。真っ赤な大型ザリガニがうじゃうじゃ居る川をご存じでしたら、ぜひ教えてください。ご購読はコチラ.pdf

矢作川筏下り大会を復活させるぞ!  新見克也  2018.06.15

 最近ときどき「筏下り大会って、もうやらんの?」と聞かれる。12年前まで開催されていた「矢作川筏下り大会」のことだ。

 この大イベントは毎年5月の第2日曜日に行われ、平戸橋下流の古鼡水辺公園から久澄橋下流の御立公園までの区間を80艇前後で下っていた。参加者は500人程も居たと思う。平成18年の第20回大会を最後に行われなくなったが、矢作川の風物詩だった。

 しばらく豊田を離れていたこともあって私は参加したことがないのだが、筏に乗った参加者たちの顔がとても楽しそうだったのを憶えている。

 転覆の笑い話は今でもよく聞くが、大きな事故は20回を通じて一度も無かった。中止になったのは主催の皆さんが長年の安全管理に疲れたからだろう。引き継ぐ新たな組織も生まれなかった。

 最近の10年ほどで矢作川の河川環境(川底の状態)はどんどん悪化している。一方で、筏下り大会が無くなり川への関心が薄れてきている。川の現状を市民に見てもらう機会も無い。

 いま、この矢作川筏下り大会を復活させたいと思っている。川の内側から河畔を見る気持ちよさや、川の流れにのる楽しさを多くの市民に知って欲しいのだ。

 問題は実行部隊。川の分野だけではそれだけのパワーが無いし、ノリもない。いろいろな分野の市民パワーで立ち上げるべきだろう。

 実はそんな仲間が既に一人でき、「来春やろうぜ!」と意気投合したところだ。動き始めよう。ご購読はコチラ.pdf

第2回WLTフェスタ実行委員会がスタート  新見克也  2018.06.08

 豊田市福祉センターで先週末、自主防災会連絡協議会の定期総会と講演会が開催され、市内各地から約400人が集まった=2面に講演記事=。

 第1部の総会が終わり、第2部の講演会が始まるまでの休憩時間にタバコを吸おうと屋外喫煙所に向かうと、いつもの場所に灰皿が無かった。どこかへ移動したのだろうと思い職員に聞くと、なんと、移動ではなく撤去したのだという。

 喫煙者の一団は仕方なく少し歩き、福祉センター西側を流れる初陣川(安永川の支流)を眺めながらタバコに火を付けることになった。ほとんどがジイ様たちだ。嫌な予感がする…。 暫くすると案の定、ジイ様たちは短くなったタバコをポイポイと川に投げ捨てはじめた。こりゃかなわん! 講演会の終了後、社会福祉協議会の事務室に立ち寄り、なぜ喫煙所を無くしたのか聞いてみた。

 理由は要するに「煙が臭い」という苦情があるからだった。これまでにも何度か灰皿の置き場を変えてきたらしい。

 そんな理由で納得できるわけもなく、抗議。「これだけ多くの人が集まるホールがあるのに、喫煙所を無くしたら駄目ですよ。みんな吸い殻を川にポイ捨てしてるじゃないですか!」

 これには職員も驚いていたが、出てきた言葉は「それはマナーが悪いですね」だった。

 確かにジイ様たちの喫煙者マナーは悪い。でも600人近い定員のホールがあるのに喫煙所を無くすのは、施設のマナー違反でしょ。ご購読はコチラ.pdf

豊田市民芸の森イベントに参加  貞島容子  2018.06.01

 豊田市平戸橋町の市営「民芸の森」で先月27日、イベント「初夏、森の手ざわり」が開催された。主催したのは市民芸の森と市民団体「森倶楽部」で、今回が4回目だ。

 森倶楽部の会員である記者も、企画段階から参加した。会員の中には幅広い人脈をもつ人、ものづくりを得意とする人、茶道の講師、陶芸家など、さまざまな人がおり、「民芸の森の魅力を知ってもらおう」「楽しいイベントにしよう」と何度も会議を重ねてきた。

 今年は民芸の森の所有者であった故・本多静雄氏(豊田市名誉市民)の生誕120周年。本多氏の生家がかつて糀屋でもあったことから、先着120名限定で甘酒を振る舞おうということになった。

 イベント前日の打ち合わせで、当日が晴れ予報だとわかると、「冷たい甘酒の方がいいんじゃない?」と意見が出た。しかし120人分の甘酒を冷やしておく場所がない。すると会員の一人が、「ケーキ屋アンジュの店主に大型冷蔵庫を貸してくれるよう頼んどいたよ。仲が良いんでね」という。アンジュは民芸の森から徒歩数分の場所だ。なんと有りがたいことだろう。

 イベント当日は10時開場前から、甘酒を飲もうと受付に長蛇の列ができていた。会員のつくった竹筒コップの中に紙コップを入れて甘酒を注ぎ、桜の花びらの塩漬けをちょこんとのせた。「冷たくて美味しい」と来場者から笑顔があふれた。初夏、森の中には竹楽器の心地よい音色も響き渡っていた。ご購読はコチラ.pdf

第2回WLTフェスタ実行委員会がスタート  新見克也  2018.05.25

 今春3月にスカイホールで初開催し、市民パワーが炸裂した「WE・LOVE・とよたフェスタ」。来春の第2回開催にむけた実行委員会が先週15日に始まった。私も貞島記者も実行委員の一員だ。

 このフェスタは、豊田のさまざまな魅力や活動を市民に知って貰おうと開催したもの。豊田市と市民による共働事業だ。実行委員会にはさまざまな分野で積極的に活動しているプレイヤーが結集し、想いを出しあって企画を立て、それぞれのネットワークで多くの出展者・出店者を募って開催された。

 さまざまな分野の集まりなのでイベント全体の統一感を出しにくく、来場者にとっては分かりにくい面もあったと思う。完成度が高いとは言えなかったが、各分野の市民活動に横のつながりができた成果は大きかった。まだまだつながりは広がっていくはずだ。

 さて来春の第2回目はどのような内容になるだろうか。まだ何も決まっていないが、既にスカイホールを3月15〜17日の3日間おさえてあるので、15日準備、16日前夜祭(参加団体の交流会)、17日イベント本番、という形になるのかもしれない。スカイホールを3日間も貸し切るのは資金的に難しいか…。

 第1回目のアンケート結果を踏まえた大きな課題として、20歳代の若者たちに参加してもらうことが挙がっている。なかなかの難題だが、何か手はあるだろう。次の実行委員会は7月上旬頃。どんな企画案が出てくるのか楽しみだ。ご購読はコチラ.pdf

外国人へのもてなしミライカフェで論議  吉田直樹   2018.05.18

 豊田市国際交流協会の主催で先週末の12日、市内在住の外国人と日本人が話し合う「ミライカフェ」が行われた。今回は「ラグビーW杯開催に向けた外国人来訪者へのもてなし」がテーマで、アメリカ、ドイツ、インドネシア、中国、ジャマイカの5ヶ国出身の外国人6人を含む39名が参加した。

 個人として参加したFMとよたの那須歩美さんは「外国人の友達は多いですが豊田市で外国人が困っている事には気づきませんでした。それに気づいたことでどうしたらそういう人たちの役に立てるかを考えるために参加しました」と語った。

 外国人が豊田に来て困る事には言葉や文化の違いなどの他、クレジットカードが使える店やATMの少なさ、急病時の不安、ワイファイが使えない等が挙げられた。

 解決策として外貨両替ができる所や急病時に相談できる所、ワイファイスポットを市民がチェックしておくことに加え、困っていそうな人がいたら積極的に声をかけようという意見が出ていた。

 また外国人からは豊田の観光パンフレットなどをコンビニに置いて欲しいという要望もあった。

 ドイツ出身のベーナート・セバスチャンさんは「日本を応援したいので、世界市民として共に外国人観光客のおもてなしをしていきたい」と話していた。

 私自身の経験から言葉が話せなくても意思疏通は出来る。私も積極的に声をかけよう。コンビニに観光パンフレットを置けば市外から来た日本人へのPR効果も上がると思う。ご購読はコチラ.pdf

まちさとミライ塾今年は夏休み開催も  新見克也   2018.05.11

 「とよたまちさとミライ塾」の今年度のパートナー説明会が今週8日と11日に行われた。今年で5年目になる。

 まちさとミライ塾は、豊田らしい地域資源を活かした体験プログラムを集めた市主催の事業。パートナーとは体験プログラムを企画提供する人たち(市民・団体・企業)のことだ。ボランティア的に行うのでなく、相応の参加料金をとってプロ的に実施することで、体験プログラムの魅力もパートナーの実力も高まる仕組みだ。昨年度は73人(団体)のパートナーが86プログラムを提供し、30〜40代の女性を中心とする1755名の参加者(お客さん)があった。アンケート結果をみると満足度はかなり高かったようだ。

 昨年までは秋の2カ月間にしぼって短期集中で開催されてきたが、今年は子どもが参加できるプログラムに限って夏休み中にも開催することになった。

 私自身も矢作川漁協の立場で、川の魅力を広めるプログラムを企画提供してきたパートナーの一人だ。これまでの秋開催では、観光ヤナを会場に「きき鮎会」や「鮎の塩焼き体験」を行ってきた。好評だったが、やっぱり川の遊びは夏がいい。夏休み期間への拡大は願っていたことだ。

 さて、夏の矢作川でどのようなプログラムを企画しようか。子どもにとって夏休みは長いけれど、週末しか休めない大人にとっては長くない。親子で参加してほしいと考えると、意外に開催スケジュールの自由度は少なそうだ。ご購読はコチラ.pdf

「菊石」酒蔵開放に矢作川水族館  新見克也   2018.04.27

 豊田の地酒「菊石」の浦野酒造で22日に恒例の酒蔵開放イベントが行われ、来場1200人の大盛況だった=4面記事=。 同じ猿投地区の菊石ファンとして毎年、取材と楽しみを兼ねて参加しているが、今年は初めてスタッフ側で参加した。市民グループ「矢作川水族館」として仲間と一緒に移動水族館を出展させてもらったのだ。

 矢作川水族館を誘ってくれたのは、浦野酒造に「お子さん連れの若い家族にもたくさん参加して欲しい」という思いがあるからだ。私たちの水族館活動も子育て世代を対象にしているので、ありがたいお誘いだった。

 矢作川水族館が展示する生きものは普段から飼育しているものでなく、出展イベント毎に2〜3週間前から本流・支流で捕り集めている。矢作川の「魅力」と「実力」を多くの市民に知ってもらうのが活動目的なので、毎回、時間の許す限り多くの種類を集めるようにしている。

 今回の酒蔵開放イベントでは水槽を覗き込むお客さんの反応がとても良く、「こんなに色々な魚が居るんですね!」 「矢作川にもウナギが居るんだっ!」という声をたくさん聞けた。スッポンが長〜い首を伸ばして息継ぎする瞬間を見ようと、水槽を取り囲む人たちも多かった。ほろ酔いなので驚きや感動が素直に出るのだろう。解説する私もやりがいがあった。

 もっと出展していきたい矢作川水族館だが、どうにも人手が足りない。川好き、生きもの好き、子ども好きのメンバーを募集中です。ご購読はコチラ.pdf

第一次産業の苦手な分野を会社にしよう  新見克也   2018.04.20

 豊田土地改良区の資料室が今月4日に第1回「枝下用水を歩こう会」を開催した。原稿の締め切り日だったけれど、楽しそうなので前半の1時間だけ参加させて貰った。

 2015年に『枝下用水史』を出版した後、同資料室の逵志保さんたちは、時間をみつけては枝下用水の取水口から末端までを歩いてきたそうだ。用水は高い場所を流れているので、水のある風景でありながら街を見下ろせるステキな場所が多く、一般参加者を募って「歩く会」を開きたいと思ってきたそうだ。

 第1回目の今回は、試行的に参加者7人での少人数開催だった。取水口(越戸発電所水路の分流)から平戸橋駅あたりまで2時間ほどかけて歩き、明治時代の用水工事の測量に使われた水準点(石柱)や石碑などの史跡、放水門などの現役施設を巡った。

 本来の調査・研究業務が山積しているなか、こうした市民向けイベントも企画するのは、これからの時代、枝下用水を支えてくれる市民サポーターが必要と考えてのことだろう。

 農業用水に限らず、第一次産業に携わる半公的な団体は、今後、一般市民に求められる組織でなければ存在意義が無くなりかねない。ただ、組合員ばかり相手にしてきた組織なので、そういうことが〝苦手〟だ。

 矢作川に感謝すべき、農協、土地改良区、森林組合、漁協が出資して、第一次産業がらみで一般市民を楽しませ、啓蒙する会社を作ったらどうだろう。おもしろそうだ。ご購読はコチラ.pdf

豊田市で来年あいちトリエンナーレ開催  貞島容子  2018.04.13

 2019年に開催する現代アートの国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の会場が、豊田市と名古屋市に決まった。今回芸術監督を務める津田大介さん(東京)が6日、概要説明のため太田稔彦豊田市長を訪問した。

 あいちトリエンナーレは2010年に愛知芸術文化センターや名古屋市美術館などを会場に始まり、その後、3年ごとに開催。会期中は120組ほどのアーティストが参加し、55万人以上が来場したという。

 豊田市が会場になるのは初めてのことで、豊田市美術館や都心部の施設などが会場になるという。テーマは「情の時代」。企画概要は、①現代芸術、②舞台芸術、③体験プログラム、④地元芸術大学等との連携事業など、だ。

 津田さんは「人工知能(AI)やロボット化が進んでいく時代のなかで人間にしかできないことが問われている。アートが人と人との出会いやコミュニティのつなぎ役になるといい」と話し、モノづくりが盛んな豊田市を評価していた。太田市長は「まちづくりは〝情報〟だけでなく〝情〟がなければ進まない」と話し、市内の文化や自然の魅力についてもPRしていた。

 あいちトリエンナーレは興味をもっていたイベントだ。豊田ならではの芸術発表に期待したい。ご購読はコチラ.pdf

豊田市猿投地区の発展と衰退の記憶  新見克也  2018.04.06

 ちょうど50年前の昭和42年4月1日、西加茂郡猿投町が豊田市に編入合併した。先々週、記念式典が開催されたところだ。私の地元だし、合併50周年記念誌の編集にも携わっているので特別な思いがある。

 私が生まれたのは合併の1年後だから、猿投町時代は全く知らないが、合併後の猿投地区がもの凄い勢いで発展したことは実感してきた。

 思い返せば青木小学校への入学式の日、受付の名簿に私の名前が無く、周りが慌てていた記憶がある。住所が学区の境界なので、私の名簿は開校したばかりの四郷小学校へ行ってしまっていたのだ。ハレの日にひどい話だが、いま思えば、急激な人口増加で細かい事務処理が追いつかなかったのだろう。

 青木小学校時代も、猿投台中学校時代も、古い木造校舎から鉄筋コンクリート校舎へ移行している真っ最中だった。教室が足りずにプレハブ校舎で学んだこともある。

 そんな発展の一方で、猿投駅より北の我が家の前を通る三河線はどんどん勢いを無くしていった。三河湾の鮮魚を始発電車で運び御船駅で売っていたお婆さんは、いつの間にか居なくなった。夜中に走る粘土輸送の貨物列車の音も消えた。昭和末期にはレールバスとなり、平成16年ついに廃線となった。

 都市部の発展と山村の衰退。猿投地区はその両方を併せ持っている。私はちょうどその境界で育ったわけだ。合併50周年記念誌を編集させてもらい、あらためて実感できた。ご購読はコチラ.pdf

技術の高さに感心ビジネスフェア   吉田直樹  2018.03.23

 スカイホールで先週開催された「とよたビジネスフェア」に初めて行ってきた。ものづくりのまちの名に偽りなく、様々なジャンルの製造メーカーが一堂に顔を揃える様は圧巻だった。

 特に印象に残ったのは、メカトロニクスと板金の2部門で行われた技能五輪の実演だ。

 システム設計を行うメカトロニクス部門は、図面を読み取り指定時間内に自動車生産ラインを構築し完成度を競う。それだけではなく故意に不具合を発生させての修復や、仕様変更した場合にいかに早く正確にシステムを再構築するかも大きなポイントとなるという。

 一方、板金部門は、1枚の鋼板を7時間で図面通りの形にするものだ。厚さ15㎜以上の部分の誤差は1㎜以内で、15㎜以下の部分の誤差は0・5㎜以内で造らないとポイントにならないというのだから非常に高い精度が要求される。

 メカトロニクスも板金も、技能五輪で優秀な成績を収めた技術者や職人が実演しているのだから、文系の記者にも迫力が伝わって来た。改めて日本の技術の底力を感じさせられた。

 その他にもトヨタが展示していた生活支援ロボットや、豊田鉄工が展示していたポリプラスチックにガラスフィラメントを混ぜた内装品など、技術の高さが伺える展示が目白押しだった。豊鉄の内装品は鉄と同じ強度で3割軽いという。

 最近、日本の技術力の衰退が心配されているが、ビジネスフェアを見て少し安心した。ご購読はコチラ.pdf

西広瀬小のムササビ観察にトヨタが協力    貞島容子   2018.03.16

 山や川が近くにある豊田市立西広瀬小学校(全63人)では、生き物の住みやすい自然環境「ビオトープ」づくりが盛んだ。校舎西側にある丸根山では4つの巣箱を使ってムササビの生態観察も行っている。

 これには同地域にあるトヨタ自動車広瀬工場の従業員も大いに協力している。前校長から、「ムササビの生態について本格的な観察をしたい」という話を聞いた工務部長が、技術者の福西篤志さん(47)に相談。5人でチームをつくり、巣箱づくりが始まった。

 福西さんは4年前、初めて小型カメラ付きの巣箱を設置。ムササビが巣箱に入って温度が上がると自動的に録画できるようにし、丸根山に近い建物内のモニターで見られるようにした。

 先月、福西さんは再び、新しい巣箱2つを地元住民と一緒に取り付けた。2回目の巣箱は内部がカラーで撮影でき、この様子を校舎3階のモニターで見られるよう改良。さらに校舎内からもムササビが巣箱に入る瞬間などを、リモコンで録画できるようにした。

 今月5日に行われた巣箱完成お披露目会では、6年生が下級生に説明している最中、ムササビが巣箱に入る瞬間がモニターに映し出された。子どもたちからは歓声があがり、同席した福西さんからは笑みがこぼれた。

 トヨタなどの工場では小型カメラを使って、良品づくりや迅速な作業にあたっているという。世界的企業の経験や技術がこうして小学校でもいかされているのが、とてもおもしろい。ご購読はコチラ.pdf

枝下用水と愛知用水水源の違いに驚いた   吉田直樹  2018.03.02

 豊田土地改良区の公開研究会を聴いて来た=1面に関連記事=。愛知用水土地改良区事務局長の近藤文男氏が「枝下用水と愛知用水」をテーマに講演し、隣り合う両用水の共通点と相違点を解説した。

 この中で特に記者の興味を引いたのは、両用水の水源だ。枝下用水は雨以外の水源を矢作川で賄っている。一方、木曽川が愛知用水の水源に占める比重は4割強程度で、半分以上を雨と地域内のため池の水が供給しているという。

 これまで用水というものは全て、幹線水路からほとんどの水を供給してるものと思い込んでいたから、目から鱗がはげ落ちたような心境だ。

 また、枝下用水のほとんどが自然流下なのに対し、愛知用水は受益地の半分近くが揚水機に頼っているというのも驚きだった。よく考えてみれば愛知用水の流れる尾張東部から知多半島にかけては丘陵地が多く、揚水機に頼るのが当然の地形で、技術的に開削が難しかったからこそ戦前は用水が掘られなかったのだろう。

 戦後に行政が主導して最新技術で作られた愛知用水よりも、明治期に個人の力で開削された枝下用水の方が、自然流水が多くて効率的に感じられるのがなぜか不思議に思えた。

 豊田土地改良区は現在、この枝下用水を世界かんがい施設遺産に申請中で、これに関して近藤氏が「越戸ダムのダム湖内に旧水路が残っているというだけでも、世界かんがい施設遺産の価値がある」と評したのは心強い限りだ。ご購読はコチラ.pdf

就職で豊田離れる息子をおもう母心    貞島容子   2018.02.23

 今春から社会人となる息子が勤め先のある静岡県へ旅立つ。一人暮らし用のマンションを決めるため、昨年末から息子と静岡へ出かけている。

 息子は一人暮らしの経験の無い私を余所にして、勤め先の先輩からいろいろアドバイスをもらっている。なのに「お母さん今度いつ空いてる?静岡についてきてほしいんだけど」と言う。

 当たり前かもしれないがマンションに住むには保証人(親)の勤め先や年収、息子の就職先などを書類に書かなくてはならない。マンション管理会社の担当者から「審査を行ってから入居の可否をお伝えしますね。4〜5日後に連絡します」と言われた。審査が通らなかったら違う物件を探さないといけないのか、と少し不安になった。

  無事審査を通り、息子の住むことになったマンションは、玄関から富士山を一望できる。二人で「いい眺めだね」と声に出した。会社へは富士山目がけて茶畑のなかを車で通り抜けていくことになる。なんて羨ましい通勤だ。

 マンションが決まったことで今度は家具選び。息子のイメージする部屋の内装はあるようだが、そこは本人のお財布次第だ。親はお金を出さないと決めている。息子と家具屋やホームセンターへ足を運ぶ。新しい生活にワクワクしている息子の姿を見るのはうれしいがちょっと寂しい気持ちもある。「お兄ちゃんが出てったら、きっとお母さんは泣くだろうね」と自宅にいる高校生の息子が言った。そんなの当たり前じゃん。ご購読はコチラ.pdf

星めぐりの町を観てふるさと福島を想う  吉田直樹   2018.02.16

 先日、豊田市を舞台にした映画「星めぐりの町」を観てきた。キタラオープンの時に出演者の舞台挨拶やレッドカーペットを取材していたので、メインキャストの小林稔侍さんや壇蜜さん、高島礼子さんたちがとても身近に思え、映画が実際に自分の身の回りの出来事のように感じられた。

 太田稔彦市長や三宅英臣商工会議所会頭、河木照雄副会頭といった日頃お世話になっている人たちが出演していたことも、そうした思いに拍車をかけた。矢作新報に入社してまだ8ヶ月の名古屋市民の私でさえそう感じるのだから、豊田の人が見たらより一層親近感がわくだろう。

 映画には豊田市内の各所が登場した。実物に違わず映像もきれいで、少しでも豊田に縁のある人や興味を持った人ならば必ず訪れてみたくなるだろう。私自身が特定できなかったロケ地が意外と多かった事が少し悔しかったものだ。

 主人公が預かる少年の家族を奪った津波のシーンは、実際の東日本大震災の時の映像を使用していて少しショッキングだった。

 私事で恐縮だが、父親が福島県出身なので子供の頃は夏休みなど、福島県で生活する事が多かった。言わば第2の故郷といった感じだ。その故郷が映画と同じ津波が原因で起きた原発事故で大きな被害を受けたのだ。あのシーンだけは正視できなかった。

 そんな思いも、ラストシーンで少年が主人公に言った一言が癒してくれた。何を言ったかは観てのお楽しみに。ご購読はコチラ.pdf

コンビニや牛丼店の鰻丼は食べちゃ駄目   新見克也    2018.02.09

 この冬、シラスウナギ(ウナギの稚魚)が深刻な不漁だというニュースを見聞きしたと思う。本格的な漁期は今からなので本当に深刻なのか分からないが、心配だ。

 心配なのは今夏のうな丼の価格じゃない。ウナギ資源の減少のことだ。ウナギは人工孵化・飼育を繰り返す完全養殖の技術が確立できず、いわゆる「養殖ウナギ」も天然のシラスウナギを漁獲して育てただけ。天然資源に頼り切っているのだ。シラスウナギの漁獲量は50年ほど前から年々減少し続けており、2014年には国際的に絶滅危惧種に指定された。

 シラスウナギ減少の原因としては、①乱獲、②海流の変化、③生息環境の悪化、の3つが考えられている。おそらく複合的なのだろう。いちばん解りにくい「②海流の変化」はこういうことだ。

 ウナギの産卵場はグアム島に近いマリアナ諸島西方の「北赤道海流」の中にある。生まれた仔魚はその海流に乗ってフィリピン東部を経由し、絶妙なタイミングで「黒潮」に乗り換えて中国、台湾、日本方面へ北上してくる。ただ、この海流の分岐点には南下する「ミンダナオ海流」もあり、そちらへ乗ると死滅してしまうようだ。この海流分岐点が気候変動で変化するので、ウナギ減少の一因に「海流の変化」が挙げられている。

 一消費者としてウナギ資源を守るためにできるのは、「①乱獲」に関わらないことだけだろう。コンビニ店や牛丼店で薄利多売の鰻丼を食べなければいい。心がけてみよう。もっと読む.pdf

刻字の美に圧倒東京都美術館で   貞島容子    2018.02.02

 東京都美術館で先月、第37回「日本刻字展」が開催された。

 展示場には全国から選ばれた1600点以上の作品が並んでいた。愛知県からは66人が入選した。同展には勉強のため行ってみようと思っていた矢先、なんと私にも佳作入賞の通知が届いた。 書道は長年やってきたが刻字は初めて。前々からやりたいと思っていた分野だ。子育てが一段落したこともあり、いま豊田市伊保町の書道教室「論古社」に通い、安藤豐邨先生と息子の尤京先生から指導を受けている。

 教室で先生から作品となる文字「伸眉」をもらった。意味は心の内にあるものを外に出し、心を開花させるようなことだったと思う。 文字を木材に写し取って、ノミなどで彫っていく過程がすごく面白い。ノミの大きさを変えたり、刃を入れる角度や深さを変えたりと、少しの違いで見た目が全く違ってくる。集中力のいる作業だ。先生に何度も指導を受けながら挑戦したのだが、書も、彫る方も納得いくものではなかった。色彩は浮き出た文字に金箔を貼り、彫った周りを漆黒に塗った。

 東京都美術館の展示場に並ぶ多様な刻字に圧倒され、上位入賞作品を目にしたときには大きな衝撃を受けた。心惹かれた作品の前に立ち尽くす。こんなにも緻密で丁寧に仕上がっているとは。自分の経験不足や感性の無さ、いろんなものが欠けている、劣っていると心底思った。感じたことを次の作品に是非いかそう! もっと読む.pdf

JAZZ大物トリオが豊田へやって来た  新見克也   2018.01.26

 ジャズのライブ演奏を楽しむための初歩的なイロハを教わって、まだ1年余りしか経っていないのに、早くもレジェンド(伝説)と呼ばれるアーティストたちのライブを聴くチャンスに恵まれた。しかも豊田で、だ。

 先週、豊田産業文化センターにやって来たのは、山下洋輔(ピアノ)、村上ポンタ秀一(ドラム)、坂井紅介(ベース)の大物トリオ。全国4カ所を回った公演の最終日だった。普通なら豊田で聴けるような人達ではないが、人のつながりで実現したようだ。主催者側は備え付けピアノを調律して〝世界の山下〟を迎えた。

 素晴らしい演奏はもちろんのこと、主催者代表の竹内正美さん(小原在住)の開演挨拶も印象的だった。

 ──豊田市民は個性を出すのが苦手です。自分の個性を出すための突破口として即興のジャズは良いと思います。突破力とは即興力です。そこに新しい時代を拓くカギがある。先の見えない時代には即興力です──

 ライブ会場一体の盛り上がりを期待した言葉でもあるだろうが、真面目な豊田市民らしい〝ノリの悪さ〟を崩し、愉快な文化を育てたい気持ちを込めたのだと思う。

 竹内さんは閉幕の挨拶でも、こう話した。

 ──豊田には薄くて固い表土があるように感じます。これを掘り起こしてみたい──

 この固い表土を掘り起こして動かし始める道具は、音楽なのか、イベントなのか…。人それぞれかもしれない。私の場合はお酒かな。もっと読む.pdf

猿投で頑張る若者を取材中    新見克也       2018.01.10

 旧・西加茂郡猿投町が豊田市に編入合併したのは昭和42年4月。今春で合併50周年を迎える。そんなわけで今、合併50周年記念誌が作られており、矢作新報社もその編集に携わらせてもらっている。

 猿投地区はかなり広い。中学校区で言えば、東から石野、猿投台、井郷、猿投、保見と5地域もある。この年末年始の休みを使って、この5地域で頑張る20代〜40代の若者たちに会って話を聞いてきた。記念誌を飾る「これからのキーパーソン」と題したコーナーの取材だ。

 取材相手は各自治区から推薦された人たちだ。豊田を代表するような有名人もいれば、地道に頑張ってきた人もいる。皆それぞれに地元への想いを持っているので、眼がイキイキしていた。

 年末29日に取材させてもらった舞木町の永田千尋さん(48)は、高岡地区から嫁いできて、猿投中学校区のジュニア和太鼓チーム「鼓猿」を立ち上げた人だ。多くの人とのつながりの大切さや、猿投地区ならではの伝統の重みについて語ってくれた。

 新年5日に取材させて貰った中金町の松井茂さん(44)は、消防団仲間で結成した音楽バンド「THE消防ロッカーズ」のリーダー。本業は自宅の土蔵を改装したレコーディング・スタジオの経営だ。話がとてもおもしろかったので、記念誌だけでなく矢作新報でも近々紹介しよう。

 眼がイキイキした人を取材していると、こちらまで元気を貰える。地方新聞の記者の一番の特権だな♪ もっと読む.pdf

校長先生が半年かけつくった石野カルタ  新見克也     2017.12.15

 豊田市石野地区の名所旧跡を収録した「石野カルタ」が、地区内の小中学生にプレゼントされた。

 この石野カルタは、東広瀬小学校の校長・伴健太郎さんが、昨年赴任してすぐにリストをつくり、半年ほどかけて作ったものだ。

 撮影は太陽の傾きを考えて時間帯も選んだ。猛暑のなか山へ分け入ったり、山中で場所を探し回ったりしたこともある。お祭りの写真はその日しか撮れないのでスケジュール調整も大変だった。写真裏面の解説文は猿投町史を参考にしたり、現地で古老に聞き取りをしたりして書き上げた。子どもたちの顔を思い浮かべながら楽しく苦労したそうだ。

 例えば、「む」の札は、「村のため 橋かけ水引く 鎮平さん」。明治時代に村のため私財をなげうって道路を開き、橋を架け、用水を引いた清水鎮平翁のことが紹介されている。

 伴さんは昨年、自費で石野カルタを製品化して児童たちにプレゼントした。夢中になって憶える児童も多く「校長先生、勝負しよう!」と挑まれることもあるそうだ。

 そんな石野カルタを、今年は石野地区区長会が製品化し、地区内すべての小中学生にプレゼントした。なんとも素敵な取材をさせてもらった。もっと読む.pdf

トヨタ全社駅伝水素の炎は緑色  貞島容子     2017.12.08

 豊田市保見町のトヨタスポーツセンターで開催された。各部署対抗で567チーム4500人が出場した。選手や応援団ふくめて3万人以上が一堂に会するというトヨタ最大規模のイベントだ。今回で71回目。

 今年は駅伝大会に加え、水素を使って炎を灯すトーチのお披露目にも注目が集まった。炬火台に点火された炎は、遠くから見てもはっきりとわかる緑色だった。世界初だという。 トヨタ自動車は国際オリンピック委員会(IOC)の最高位スポンサーだ。トヨタが進めている水素で走る燃料電池車の技術開発は至る所で知られている。水素を使った聖火が2020年開催の東京五輪・パラリンピックで採用されれば、水素の活用やトヨタの技術を世界にアピールする最高の舞台になるだろう。

 炬火台で緑色の炎が燃えるなか、陸上競技場では応援団による激しい応援合戦が繰り広げられており、その姿勢に驚いた。沿道からは途切れることない声援があった。

 学生時代に駅伝大会に出場した経験のある私は、チームが1つになってゴールを目指す喜びや、声援のありがたみを知っている。必死に走るランナーには声援をおくらずにはいられない。

  トヨタの全社社内駅伝大会は、走るメンバーの日々の努力はもちろんのこと、運営側の事前準備や当日の運営、応援団の声援やサポートによって伝統の行事が支えられていると感じた。

豊田都心の歩行者天国で公道初のFMX開催   新見克也   2017.12.01

 再開発ビル「キタラ」がオープンした先週末、豊田都心はおおいに賑わった。都心を使いこなす大実験「あそべるとよた4DAYS」も行われ、集まった市民は4日間で4万人を超えたという。これだけのイベントを一挙に行うのはもったいないと思ったほどだ。歳末にむけて3週間ほどに分けて開催したら、もっと都心の賑わい創出になったと思う。主催者側は大変だろうけど…。

 今回の大イベントでは駅前通りが歩行者天国になった。将来的にキタラとコモスクエアの間は、日常的なフルモール化(歩行者天国)の構想がある。今回はそれにむけた大実験でもあった。

 私自身は土・日曜日ともにブース出店していたので、歩行者天国の賑わいを客観的に見て回れなかったが、最終日の夜に開催されたフリースタイル・モトクロスだけはじっくり見物させてもらった。「空いた口がふさがらない」とはこういうことかと思うほど…もっと読む.pdf

久留米絣ショーにモデル出演するぞ   新見克也     2017.11.24

 再開発ビル「KiTARA」のオープン記念イベント(1・2面に関連記事)で、今週末の豊田都心は大賑わいだろう。

 一風変わった催しとして「久留米絣ファッションショー」も行われる。t-FACE前のシティプラザで25日(土)に開催される「いなかとまちの文化祭」のステージ演目の一つで、午後1時半頃から30分程の予定だ。

 久留米絣は福岡県南部の久留米市周辺に伝わる綿織物。今回豊田を訪れる一行は、この伝統工芸に現代感覚も加え、次世代へ繋いでいこうとプロジェクトを立ち上げた若手のリーダー達らしい。そのあたりは当日に取材させてもらおうと思っている。

 久留米絣づくりの現場では、豊田佐吉翁が1915年に発明した「豊田式鉄製小幅動力織機」が今なお使われているそうだ。久留米の一行はこうした意外な豊田・久留米の関係にも焦点をあててイベントを行ってくれるらしい。

 このファッションショーには、なんと、私と貞島記者もモデル出演させてもらうことになった。もちろんモデルなんて初体験だし、ファッションショーというものを見たことすら無い。どんなステージになるのか楽しみだ。私は絣のジャケットを着るらしい♪

 ファッションショー終了直後の午後2時10分からは、「山・川・まち」をテーマにした30分ほどのミニシンポジウムにも出演する。太田市長も同席するそうなので、気後れしないようステージ衣装のまま出ようかなもっと読む.pdf

稲武のタカドヤ湿地もみじまつりに行く    貞島容子     2017.11.17

 豊田市稲武地区のタカドヤ高原湿地で12日、第9回もみじまつりが開かれた。主催は自治区代表者らでつくる実行委員会だ。

 この催しは、タカドヤ高原湿地の散策道の整備が完了した平成21年から始めたもの。紅葉の美しい時季に合わせ、多くの人に足を運んでもらおうと企画してきた。

 まつりの目玉は、地元の農産物が当たる100円くじ。180本用意されハズレ無しという気前の良さだ。開場から30分後の10時には長蛇の列ができていた。一等賞は地元米ミネアサヒ2㎏で、このほか、大根や白菜などがあった。

 キノコと里芋がたっぷり入った田舎汁の振る舞いも大人気。手作りの漬け物や大学芋のサービスもあった。昨年と同じ来場者数を見込み500食用意したという。軽トラ市や、青年団による団子の販売もあり、売る側と買う側で交わされる「だんだん寒くなるねぇ」「キャベツがお買い得だよ〜」などの会話と笑顔に温かさを感じた。

 湿地内の散策道では地域に生息する動物や鳥を知ってもらおうと、ウォークラリー式のクイズが行われていた。色づいたもみじや、景色を撮影する人たちも多かった。

 この催しを盛り上げようと、実行委員会では毎年アイデアを模索。来場者アンケートを行い、抽選で地元の特産品を郵送した年もあったという。こうした努力の甲斐あって来場者は増えたそうだが、迎える側の体制が追いつかないという新たな課題も出てきたそうだもっと読む.pdf

盛況ぶりに驚き!わくわくワールド     吉田直樹     2017.11.10

 スカイホールで先週5日に開催された「わくわくワールド」を取材して、その盛況ぶりに驚かされた。正直、豊田のイベントを嘗めていたと反省するばかりだ。名古屋在住で矢作新報に入社してまだ5ヶ月弱の私の、率直な感想だ。

 開場直後の来場者の勢いには、圧倒された。昨年より2割多い1万2000人だったそうだが、実数よりも多く感じた。

 特に人気が高かったのが、レゴブロックを使って科学を学ぶ「出張レゴスクール」。まちづくりなどの豊田オリジナルメニューも用意され、通常の出張スクールの2倍のブロックが用意された充実ぶりもあって、3時間待ちが出るほどだった。 ジェルキャンドルづくりや人工いくら・スライムづくりなどのものづくり体験企画でも長蛇の列が見られた。

 クルマづくりのお仕事体験も1時間ほどで人でいっぱいとなった。当初は人が少なかった「WELOVEとよた」コーナーも昼頃には多くの子どもがやってきた。

 パフォーマンスで圧巻だったのは、トヨタ技術会が創立70周年特別企画として披露した人型ロボットだった。バスケットボールのフリースローでシュートを決めた時には、その技術力の高さを改めて認識させられた。

 開発に携わった17名は人工知能AIやロボットとは全く関わりのない部署で、この分野では全くの素人だと言う。それが1年足らずで、しかも独学でこれほどの物を造ったのだから関心するもっと読む.pdf

話題のデザインツール「Canva」に驚き   新見克也     2017.11.03

 オーストラリアの新しい企業が提供し、今年5月に日本版もリリースされた話題のデザインツール「Canva(キャンバ)」を学べる市民講座に参加してきた。主催したのは私も役員を務めている「とよたプロモ部」。市民が自ら、自分のペースで豊田の魅力を発信していこうという団体だ。

 講師に招いたのは、この「Canva」を日本に上陸させた高畑哲平さん。豊田市立豊南中学校の出身で、現在、㈱KDDIウェブコミュニケーションズ(東京)の代表取締役副社長を務めている人だ。1978年生まれというから39歳か。

 予備知識ゼロで受講したのだが、高畑さんの話が解りやすかったし、なにより「Canva」の使い勝手の凄さに驚いて聞き入ってしまった。

 「Canva」は、チラシや広告、名刺、WEBサイト等々のデザイン作成が、プロ並みに、しかも、これまでの常識をひっくり返すほど簡単にできるインターネット上のツールだ。

 プロのデザイナー集団が作成した豊富なテンプレート(雛形)が用意されており、そこへ、これまた豊富に用意されている写真やデザイン画を入れ込むだけ。あとは文字を書き換えて完成だ。こんなに優れたデザインツールが、かなりの部分まで無料で使えるのだから驚きだ。 そんなに楽をして良いのか?という疑問は残るけれど…もっと読む.pdf

開票日の夜は今回も長かった   新見克也     2017.10.27

 やはり今回の衆院選も、開票日の夜は長かった。

 会社を出たのは20時過ぎ。愛知11区では労働組合の推す古本伸一郎さんが圧倒的に強いので、早い時間にNHKが当確を打ち、すぐバンザイするかもしれない。写真を撮り損ねては大ごとなのでちょっと早めに選挙事務所へ向かった。

 22時8分。NHKが出口調査の結果をもとに当確を打ち、間もなく古本さん夫妻が到着してバンザイ。

 すぐさま自民・八木哲也さんの選挙事務所へ。はじめから比例での復活当選を狙った戦いなので、小選挙区で敗れても事務所内の雰囲気は変わらない。当落が判るのは2時間ほども後だ。 23時。ようやく市の開票速報が流れ始めた。豊田市は広いので開票作業のスタートからして遅いのだが、それにしても遅すぎる。

 開票が進み、労組・古本さんが前回以上の圧勝と分かってきた。となると自民・八木さんの惜敗率は低い。比例東海ブロックで自民党が獲得していたのは、この時点で7議席。八木さんは惜敗率で7位か8位という情勢だ。まずい…。

 0時20分。選対役員が「自民の8議席獲得が決まった」と説明し、バンザイの準備に入った。首の皮一枚でつながった印象だし、NHKがまだ当確を打っていないこともあって笑顔の少ない祝勝会だった。

 1時46分。台風の雨にうたれ車に飛び乗ると、カーナビのワンセグTVに「当確・八木哲也」と出た。よし、牛丼を食べて帰ろう♪もっと読む.pdf

挙母祭りの七度参りラッパの悪習が残念   新見克也   2017.10.20

 豊田都心の挙母まつりは二日目の本楽祭が朝から雨になってしまい、挙母神社境内への山車の奉納は行われなかった。

 私は一日目の試楽祭を見に行けなかったので、結局、山車の曳き廻しは観ずじまいだ。挙母祭りの山車は愛知県指定の有形民俗文化財でもあり、雨による運行中止は仕方ない。納得はしているものの、なんだか今でも中途半端な気持ちのままだ。私ですらそうなのだから、主役の華車(山車の列の先頭)だった神明町の人たちはさぞかし残念だったと思う。

 試楽の夜に神社で行われる神事「七度参り」だけは観ることができた。

 七度参りは7年ほど前に起きた傷害事件のあと、改革によって活気が無くなった時期もある。事件から3年目の祭り記事を読み返してみると、こう書いていた。

 ──今年は活気も戻ってきた。見苦しかった大旗や耳障りだった突撃ラッパの音はなく、若い衆が声だけで騒ぐ姿は見応えもあった── 突撃ラッパは吹かれたものの一瞬だけだったようだ。

 この記事から4年。今回の七度参りを観て活気はずいぶん戻ったと感じたが、残念ながら突撃ラッパを吹き鳴らす悪習まで…もっと読む.pdf

足助まつり初取材火縄銃の轟音圧巻    吉田直樹     2017.10.13

 足助八幡宮とその周辺の町で8日に開催された、足助祭りの本楽祭を初めて見た。江戸時代から伝わる高さ6m余の山車と鉄砲隊、棒の手の演技で知られる勇壮な祭りと聞いていたので期待していたが、予想以上におもしろかった。

 特に鉄砲隊の火縄銃発砲は迫力満点で、地形の関係からか、平地では聞く事のできない轟音を発する様は圧巻だった。この原稿を書いている今も、耳に鉄砲の音が残っているように感じる。

 記録によると足助祭りは、江戸時代中期には既に今と同じ形式で行われていたようだ。足助山車祭り保存会の横地朗会長は「フェスではなく、あくまでも神事として当時と全く同じ形式を踏襲している」と言う。

 天候に恵まれた8日には多くの観光客が訪れ、外国人の姿も見かけた。

 地元の足助高校が来年から観光科を開設するのに伴い、今回、約30名の生徒が参加したそうだ。宮町の鉄砲隊のサポート役としてそれらしい若い女性がいたので話を聞いてみた。彼女の名は川島佑奈さん(17)。意外にも足助高校ではなく、杜若高校の生徒だった。

 川島さんは「祭りが大好きなので参加しました。今回は2回目だったので余裕があり、鉄砲についている藁束の由来も知ることができて本当に楽しかった。大人になり他の地域に転居しても、この時期に休暇を取って参加したいです」と熱く語ってくれた。

 こういう若い人がいるならば、祭りの未来は明るいと実感した。もっと読む.pdf

主筋、副筋、脇筋が歌舞伎を楽しむ要点  吉田直樹     2017.10.06

 豊田市文化振財団が今月1日に小原交流館内の歌舞伎伝承館で開催した、錦秋特別講座を聞いた。10・11月に石野、小原、旭で開催される農村歌舞伎の見どころを解説したものだ。講師は安田文吉東海学園大学教授が務めた。

 解説された演目は、「菅原伝授手習鑑 車曳き」「二月堂良弁杉由来」「奥州安達原三段目 袖萩祭文の場」「絵本太閤記十段目 尼崎の場」「白浪五人男」の5つ。

 安田教授によると、歌舞伎をより楽しく見るには、物語の歴史的背景である「主筋」と、主役に絡む重要な脇役の物語である「副筋」、物語に付随して伏線となる話の「脇筋」を押さえておくことが重要だという。

 「菅原伝授手習鑑」を例に挙げると、主筋に当たるのが菅原道真と藤原時平の政争。副筋に当たるのが不義の罪で勘当した弟子・武部源蔵と道真の師弟愛。脇筋に当たるのが図らずも敵と味方に分かれた梅王丸、松王丸、桜丸三兄弟の悲劇的な関係だという。

 その他も主筋のみを簡単に述べると、「二月堂良弁杉由来」は良弁が赤子の時に鷲にさらわれたという伝説にちなむもの。「奥州安達原」は前九年の役。「絵本太閤記」は本能寺の変後の明智光秀。「白浪五人男」は江戸中期の大盗賊・日本佐衛門とその一味を、それぞれ題材にしたものだ。

 ネタばらしはここまでで後は見てのお楽しみにするとして、史実を元にした演目を見る時は関係者の系図など歴史的事実を確認してから見ると、より理解が深まり楽しめる。もっと読む.pdf

とよた産業フェスタで書道の魅力再確認  貞島容子    2017.09.29

 「とよた産業フェスタ」が先週末の2日間、豊田スタジアムで開催された。2019年に豊田市でも開催されるラグビーW杯に向けて、外国人に日本の文化を知ってもらおうと、市が「和」のブースを設け、多くの来場者がけん玉、生け花、お茶などを楽しんでいた。

 この「和」のブースで、書道経験30余年の私も、竹うちわに文字を書くサービスを行った。豊田の魅力を市民目線で発信する団体「とよたプロモ部」の一員としての参加だ。イベント会場で文字を書くのは初めてなので、開始直後から長蛇の列ができ、びっくり。子どもの名前を希望する親子連れが多かった。書体を選んでもらい、「力強い感じで」「可愛らしいイメージで」など、それぞれの想いに合わせ筆を動かした。

 名前は親から子への大切な贈り物。名前の一文字一文字からいろんな想いが膨らむ。なかでも多かった文字は「愛」。「相手を愛おしく可愛いと思い、守りたい、という気持ちや想いを表現するための言葉」だ。筆を置き、うちわを渡すと、「ありがとう」「大切にします」と微笑みが返された。一期一会に感謝すると同時に、「書」や「漢字」のもつ魅力や大切さに改めて気づかされた。

 外国人女性10人ほどにも、名前や好きな文字を書いた。「平和」「愛」「両親」の文字を望む人もおり、国籍関係なく誰もが大切に想うことは同じだと感じた。今回「和」のブースを企画・運営してくださった方々に、深く感謝申し上げます。もっと読む.pdf

豊田の礎を築いた挙母藩主内藤学文   吉田直樹     2017.09.22

 豊田市の崇化館交流館と挙母祭り保存会が14日、崇化館中学校の1年生向けに開催した、藩校「崇化館」と挙母祭りの歴史に関する講演を聞いてきた。講師は挙母祭り保存会顧問の水野功さんだ。

 挙母祭りが現在のように大きな山車が曳きまわされる華やかな形になったのは、内藤家が挙母藩をおさめていた時代だという。

 崇化館中学校がその名称を受け継いだ藩校「崇化館」が設立されたのも内藤家の時代だ。紀伊徳川家七代藩主・徳川宗将の四男に生まれ、挙母内藤家の養子となった学文公が、藩を治めるには優秀な人材が必要と考えて設立したそうだ。

 学文公は、たびたび起こる矢作川の洪水に苦しんでいた領民を救うため、排水路・安永川の普請や、高台への城の移転、城下町の移転を行った人でもある。わずか2万石の小藩だった内藤家にとって、こうした様々な大事業を行うのは資金的にも苦しかっただろうが、学文公は御三家出身という人脈を生かし、実家の紀州藩や幕府から資金援助を受けて完遂したようだ。このように領民思いの名君だった学文公が、44歳の若さで亡くなったのは惜しいことだ。 ちなみに、学文公の実兄である徳川重倫(紀州藩8代藩主)は、家臣や領民のことを考えず、破天荒な行いが過ぎて、30歳の若さで幕府から強制的に隠居させられたという。その後も好き勝手に生き、84歳の長寿を全うしたという。学文公のことを想うと複雑な気持ちだ。もっと読む.pdf

引幕の採用で歌舞伎が進化      吉田直樹      2017.09.15

 小原交流館の豊田市歌舞伎伝承館で6月から開催している歌舞伎夜話も10日で3回目。今回は歌舞伎の舞台について学んだ。

 歌舞伎の劇場は、外の日常と中の非日常を区切る意味で竹矢来に囲まれており、興業の神の降臨を祈念して櫓を建てる。楼上には四隅に御幣を立て、神と交信するための櫓太鼓も置かれる。また竹矢来の内側には、非日常空間の守りとして、時代劇の捕り物でお馴染みの突棒、刺股、袖搦の三つ道具を立てる。

 歌舞伎の舞台は、本舞台の左後方に橋掛かりが付いた能舞台から始まり、これに舞台を拡張する付け舞台や本花道、仮花道が付き、中央で回転する回り舞台や役者が登場するセリ、妖怪など人以外の役が登場するスッポン、名乗り台、黒御簾(陰囃子)などが順次付属して、現在の歌舞伎の舞台に発展したという。

 その中でも特に重要な転換点となったのが舞台と客席を区切る引幕の登場だ。この引幕の採用により上演中の場面転換が可能になり、従来の一幕物だけではなく多幕物の作品も次々と誕生し、長時間に渡る複雑な筋の物語も演じられるようになった。 講師の安田文吉東海学園大学教授の語り口の面白さもあり、浅学ながら今回も楽しく聞くことができた。話がはずんで予定時間内に解説が終わらなかったほどだ。

 次回は12月17日の開催で、内容は今回の続きと衣装に関して。問い合わせ・申込みは小原交流館(℡0565(65)3711)まで。もっと読む.pdf

豊田フェスで若者のアカペラを堪能  貞島容子          2017.09.08

 豊田市駅周辺の空間や広場、公共施設をつかった「豊田フェスティバル」が2日に開かれた。

 主催したのは日本各地でアカペライベントを企画している若者の団体「5○フェス」だ。「50大学のアカペラサークルを一カ所に集めたら、一体どんなことが起きるんだろう」。そんな発想から始めたものだという。

​ 参合館前広場では演奏本番前の男女が音合わせ。優しい音色が聞こえてきた。また小学生くらいの子が電子ピアノをつかってドラえもんのテーマソングや、流行の曲を軽やかに演奏していたのにも感動。市駅西口デッキ下では大学生と思われる男女がアカペラを歌っていた。私の大好きな日本人女性歌手MISIAの曲が流れてきたので足を止めて聞き入ってしまった。T-FACE前のステージでは男女6人が演歌を披露。社会人1年目だという男性が「2020年開催の東京オリンピックを前に、日本の演歌の良さを見つめ直そうと思いました。『夜桜お七』を歌います。聞いてください」と元気にさわやかに、まちゆく人に語りかけていたのも印象的だった。

 まちなかでは若者たちの素晴らしい歌声に足を止める人も多かったように感じる。昼間のアカペラにすっかり魅了され、夕刻からGAZA前のメインステージで開かれたゲスト出演のステージまでしっかり堪能してしまった。再開発ビルKiTARAと月をバックにしたシチュエーションで聞く生のアカペラは最高だった。もっと読む.pdf

子育てパパが対象「川おやじ養成講座」  新見克也          2017.09.01

 自慢じゃないが、いや、少し自慢でもあるけれど、私は矢作川で長年遊んできた川おやじだ。

 アユ釣りやウナギ釣りはなかなかの腕前だと自負しているし、スッポン漁もかなり得意だ。タモ網や投網を使っての雑魚捕りだって、何処へ行けばどんな種類が捕れるかだいたい分かっている。夜の川に潜って魚を観察調査することもあるし、深夜のダム湖でカヌーを漕いでいることもある。冬になれば川面に浮かぶカモや、河畔林にとまるキジバトも獲る。深く楽しみながら考え方や技術を身につけてきた。昔だったら〝遊び人〟と指さされたところだが、幸いなことに現代社会では〝名人〟扱いしてもらえるので肩身も狭くない。

 ここまで川に深入りして考え方や技術を身につけたのだから、今後はそれを次世代に伝えよう。そう思いはじめた。

 そんなわけで最近、年間を通して月1回開く「川おやじ養成講座」を構想している。川遊び講座といえば対象はふつう子どもだが、私は子育て世代のパパを対象にもっと読む.pdf

参合館で27日午後開催ミズベリング豊田会議   新見克也        2017.08.25

 豊田市駅前の参合館で27日の午後、市主催の「ミズベリング豊田会議01」が開かれる。初開催なのでどんな雰囲気で行われるのかよく分からないが、水辺とまちの未来に関心があれば誰でも参加できる。時間は14時〜16時30分だ。

 豊田市役所は最近、都心の魅力創出に矢作川の水辺を活かそうと動いている。再開発ビルKiTARAが11月に竣工し、30年におよんだ都心の再開発が一段落することも理由だろうし、2年後のラグビーW杯開催に向けて都心の魅力づくりを急いでいることも大きな理由だろう。

 今回のミズベリング豊田会議では、水辺の風景デザインについて専門家が講演したあと、「豊田らしい水辺とは?」「社会実験で何ができるか」をテーマに話し合うようだ。ここで市民意見を聞き、9月から始める水辺の社会実験も踏まえて「矢作川水辺まちづくり計画」を作るという。対象エリアは豊田大橋周辺の河川敷だ。魅力ある水辺空間にするため、物販やサービス事業を展開しやすいようなルールづくりも行われる。

 私も矢作川の魅力を市民に伝えようと市民活動を続けてきた一人だ。お役所の都合で不愉快な思いもしているが…もっと読む.pdf

台風5号で矢作ダム貯水率は一気に回復    新見克也        2017.08.11

 西三河の水瓶「矢作ダム」の貯水率が先週、42%台にまで低下した。8月上旬としては珍しいほどの低水位なので心配になり、日曜日にダム湖を一周みて回ってきたところだ。

 でも、もう心配は無さそうだ。台風5号が矢作川の源流・上流域にもまとまった雨を落として行った。局所的な土砂災害は別にして、矢作川流域にとってはまさに恵みの雨になった。

 矢作ダムへの流入量、下流への放流量、貯水量、貯水率などは、インターネットを使えば10分毎のリアルタイム情報を確認できる。今回は台風5号が近づくにつれて流入量が増え、貯水率はジワジワと回復。この原稿を書いている台風通過の8日(火)朝には、貯水率は一気に63%台まで回復した。まだまだ増えるだろう。これで一安心だ。

 台風前の渇水で私が心配していたのは、2009年の9月に発生した「渇水濁水」の再来だ。あの時は矢作ダム湖の極端な水位低下で湖底が露出し、厚く堆積したヘドロの上を川が流れて、黒い濁り水がダム下流へ流出し続けた。水位が下がり過ぎてもっと読む.pdf

矢作川感謝祭は流域のまつりへ    新見克也          2017.08.04

 9月開催の「矢作川感謝祭」に向け、新しい企画を練ったり、打合せをしたりと忙しい毎週だ。

 開催日は9月2日(土)。豊田大橋東岸下の千石公園で午前11時〜午後4時だ。自由参加だけれど、朝からの「川あそび大会」「さかな釣り大会」「つり教室」は事前申込み制で、申込み受付は矢作川感謝祭のホームページで1日から始まっている。

 矢作川感謝祭はこれまで〝豊田の川イベント〟だったが、今年から、山で活動している人たちも一緒にやってくれることになり〝流域まつり〟へと拡大していく方針が固まった。漁業協同組合、森林組合、農業協同組合の第一次産業3組合も勢揃いだ。市域も県域も越えて流域の山・川・里・海をつないでいこう。

 いま、山も川も里も海も様々な問題を抱えている。その問題の多くは関連があるので「流域圏」の視野で考えるべきなのだが、それがなかなか難しいもっと読む.pdf

ノーベル賞天野教授が豊田西高校で講演  吉田直樹     2017.07.28

 人生においてノーベル賞受賞者の話を直接聞く機会などそうあるものではないだろうが、先週18日に豊田西高SSH人生講演で、青色LEDの開発成功で受賞した天野浩名古屋大学教授の話を聞く機会に恵まれた。

 天野教授が勉強することの本当の意味を理解したのは大学1年の時だったという。工学序論で「工」の字の意味を人と人を繋ぐものと教えられてからとのことだ。それ以来猛勉強して今日に繋がったという。「だからこの講演を聞いている皆さんも、将来の夢が見つからないからと不安になることはない」と生徒達に話していた。

 窒化ガリウムによる青色LEDの開発にこだわった恩師の赤﨑勇教授の研究室については、「全く新しい事に挑戦しているという考えから、教授も学生も同じ立場で上下関係がなかったので自由に研究が出来、その結果に対する責任も感じることが出来た」と感謝していたが、研究自体に関しては先生の言うことを聞かなかったそうだ。
 その理由を「赤﨑教授と自分たちとは勉強した環境が違うから」と話しもっと読む.pdf

今春発行された『棒の手伝え話』   新見克也     2017.07.21

 豊田市棒の手保存会が今春、55ページの冊子『棒の手伝え話』を発行した。柴田和則会長が中心になり、市の市民活動促進事業補助金も使って作ったものだ。柴田会長は前書きにこう書いている。

 ──私たちは棒の手の練習時の合間に、明治・大正生まれの長老や先輩から「昔はあーだった、こーだった」「こんな話を聞いたことがある」というような話を聞きながら子ども・青年時代を過ごしました。そういう話こそが実はとても貴重なのではないかと思うようになり、各保存会の伝え話をまとめることにしました──

 書かれている伝え話の内容を少し紹介しよう。祭りだから当然、喧嘩の話もある。

 明治30年の猿投祭りでは、四郷合属(11ヶ村)と寺部合属(27ヶ村)が大喧嘩になり多数の怪我人がでた。後日、梅ヶ坪(現在の東梅坪)の顔役が仲裁役となって手打ち式を行ったが、四郷合属寄りだと不満が出て、寺部合属は翌年から猿投祭りに参加しなくなったという。

 明治37年の猿投祭りでは、宮口合属と南尾張合属が大喧嘩になった。宮口が南尾張・梅森の献馬飾りを奪ったことがもっと読む.pdf

矢作川応援ブランド「矢作川Life」   新見克也   2017.07.14

 矢作川応援ブランド「矢作川Life」を立ち上げ、試作的なグッズができあがって3週間。この間に2つのイベントで販売し、品切れサイズも出始めている。

 グッズの種類数はまだ少ない。ポロシャツ、Tシャツ、トートバッグ、マグネットシート、缶バッジ…。その程度だ。本業以外の役員報酬等を充てた小さな運転資金なので最初から充実できないが、仲間やグッズ購入してくれた〝矢作川応援団〟の意見も聞きながら、デザインを微調整し、品数やカラーバリエーションも増やしていこう。

 矢作川応援ブランドを創ろうと思い立ったきっかけは、毎秋開催している「矢作川感謝祭」だ。ありがたい企業協賛金で成り立っているイベントだが、それに頼り切っていることにどこか違和感もあった。実行委員会メンバーや協力スタッフも含めて、参加者みんなで支える雰囲気のイベントにしたいのだ。

 「矢作川Life」というブランド名には「矢作川の生きもの」と「私たちの暮らし」の2つの意味を込めた。 目的は2つ。1つは、ちょっぴり高めに売った儲け分を〝市民応援金〟として…もっと読む.pdf

なぜ男が女を演じる歌舞伎の花誕生秘話  吉田直樹     2017.07.07

 「歌舞伎の花」と言えば女方だが、そんな女方について2日に、安田文吉東海学園大教授から面白い話を聞くことができた。豊田市文化振興財団が小原交流館内の豊田市歌舞伎伝承館で開催しているシリーズ講座、「歌舞伎夜話②」での話だ。

 元々歌舞伎は江戸初期に出雲の阿国(女性)がかぶき者(男性)を演じた事で始まったという。しかし寛永六年(1529)年に風紀上の理由で女優の出演が禁じられて、少年が演じる若衆歌舞伎へと移行。承応元年(1652年)にはこれも禁じられて、「成人男性が演じる野郎歌舞伎へと移行し女方が成立した」というのだ。

 男だけで演じるようになったことで、容色本位から技芸本位に変化し、歌舞よりも演劇が重視されるようになって色々な女方が生まれ、女方の芸が成立したとのことだ。

 男性が女性を演じることから女性以上に女らしい所作が要求され、中腰になり膝を着けて歩くことで女らしさを演出したり、組んだ時の腕の位置で娘か既婚かを表現するなどの工夫が生まれた。

 演技をより完ぺきなものにするために、紙を膝で挟んだまま歩く練習をするなど、「女方の役者は日頃から勉強を怠らなかった」という。

 歌舞伎の女方の所作がとても女らしく見える背景には、こんな理由があったのかと改めて目から鱗が落ちた思いだ。 次回は9月10日(日)。テーマは今回の続きと舞台について。問い合わせは小原交流館(℡0565・65・3711)へ。もっと読む.pdf

「本気部」第2期テーマはラーメン    新見克也      2017.06.30

 豊田市平戸橋町の㈱こいけやクリエイトが季刊発行しているフリーペーパー『耕ライフ』のおもしろ企画「本気部」が、第2期をスタートさせた。

 何が〝本気〟なのか。お店で購入したものは極力使わず、食材、調味料、器まで、すべて自分たちの手で作ってしまおうというのだ。ふだん何の疑問も持たずに購入しているものを手作りすることで、作り手や大地の恵みへの感謝の心を育み、知識や技術を身につけるのが目的だ。

 昨年の第1期のテーマは「シシ鍋」だった。部員は50名ほどいただろうか。肉を得るため狩猟免許を取得した部員もいた。ダシ用の焼き枯らし鮎を作るためにアユ釣り道具一式を買い揃えた人もいた。野菜やレンコンも育てた。味噌やみりん風調味料も作った。陶芸家に弟子入りして土鍋づくりまで行った。こうして約1年半もかけてシシ鍋を完成したのだから、今年1月に行った最後のシシ鍋会はとても愉快だった。

 第2期のテーマは「ラーメン」だ。昨年の技も活かして、猪骨スープ、鮎だしスープの2種類の味をもっと読む.pdf

中年の新人記者です名古屋から来てます   吉田直樹     2017.06.23

 矢作新報読者の皆さま初めまして、新人記者の吉田直樹と申します。この6月8日を持ちまして矢作新報社に入社しましたので、なにとぞ宜しくお願い致します。

 さて新人と申しますと皆さまは20歳代か、せいぜい30歳代の若者を想像されると思いますが、実は何を隠そう、既に50の坂を半ば超えた立派な?おっさんなのです。 矢作新報社に入社する以前は、センイ・ジヤァナルという繊維業界の専門紙で20年近く記者を務めて参りました。

 ご存じの方も見えるかも知れませんが、愛知県には岡崎市を中心とする横編みセーター産地や一宮市を中心とする尾州テキスタイル産地、三河地方の軍手産地など高度経済成長期の日本を支えた繊維製品の産地がたくさんありました。 

 私自身も前職の頃はこうした産地を頻繁に取材したものでしたが、なぜか豊田市やみよし市とは縁がありませんでした。

 今回奇しくも矢作新報の記者となり、豊田市およびみよし市と特別な関わりを持つようになったことは運命と感じます。

 ジャンルは違いますが専門紙記者として20年近く努めてきた経験を活かして、独自の視点から皆さまに情報提供をしていきたいと考えています。

 また現在私は名古屋市に在住しており、毎朝2時間近くかけて矢作新報社に通勤しておりますが、豊田市民やみよし市民ではない第3者の目でこの地域を見、新しい切り口で記事を書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。もっと読む.pdf

今年は息子に本気の夜釣りを教えようか   新見克也   2017.06.16

 息子が小学5年生になったので、そろそろ本気で魚釣りを教えてやろうかと思っている。ただ、今どきの小学生はなかなか忙しいし、私も取材ばかりで時間が無いので、昼間は難しい。夜釣りになりそうだ。

 夜釣りと言えば、息子の昨年の夏休みの自由研究は夜釣りだった。夕方から翌朝まで徹夜で釣り続け、夜行性の魚たちがどんな時間帯にエサをよく食べているのか調べたのだ。

 私は夜釣り師なので分かっているのだが、夜行性の魚といえども一晩中エサを食べているわけではない。盛んにエサを探し回る時間帯と、ほとんど食い気の無い時間帯が3時間ほどの間隔で交互にやってくるのだ。理由は分からないが、さんざん夜釣りをしてきた私が確信しているのだから間違いないだろう。

 昨年の徹夜釣り調査は、魚たちのそんな不思議な生態に興味を持ってもらおうと私から提案した。夜釣り自体が初めてだったので、息子も興奮したようだ。 調査方法は簡単。釣り竿の穂先にアタリが出た回数を時間帯ごとに数えていくだけだ。でも小学4年生に徹夜は厳しかったようで…もっと読む.pdf

足助の新盛産直市場でお買い物     貞島容子      2017.06.09

 豊田市の中山間地域を中心に目にする農産物直売所が、新盛町菅田にもオープンした=上段に詳細=。

 会長を務めるのは鈴木勝義さん。農産物直売の構想は、新盛自治区でもかなり前からあったそうだ。それが本格的になったのが昨年のこと。自治区内で部会をつくり、足助地区ですでに営業して人気の「まごころ市」や「153広場」などを視察。「新盛でもやってみよう!」ということになったという。今年に入って地元住民に市場開設の案内や、協力者を募り、先月21日には総会を開催。今月3日オープンをむかえた。

 6月初旬は野菜の品数が少ない時期だそう。鈴木会長も心配していたそうだが「みんなの協力があってたくさん野菜が並び、ほっとしました」と微笑んだ。

 安くて新鮮な農産物を販売するのがウリの産直市場。これを実践することも大切なことと話しつつ、鈴木会長は「場所が国道から少し引っ込んでいるのでお客さんが来るか心配です。新盛ならではの目玉商品も考えなくてはなりませんね」とさらなるステップを考える。また「会員の気持ちに耳を傾け、収穫できた野菜の品数・量を聞きながら進めていきたいですね」とも話してくれた。

 産直市場は売り手と買い手の会話も楽しめる場所だ。オープン初日、瓦にユキノシタなどが植えられた作品を買うと、「庭に飾るの?」「天ぷらにして食べると美味しいよ」と声をかけられた。こんな話が聞けるのも産直ならではだと思う。楽しいな。もっと読む.pdf

ラグビーW杯公式サポーター募集中   新見克也  2017.06.02

 2019ラグビーW杯で豊田市に訪れる外国人客の困りごとを〝おせっかい〟で解決しようと発足した市民ボランティア団体「Toyotaまるごとおせっかい」が、活動の輪を広げようと講演会を開いた=4面に詳細=。

 ラグビーW杯は豊田市が2年後に迎える国際的な大イベント。大会公式ボランティアの募集開始前に、自発的に動き始めたこの取り組みには、市当局も期待しているようだ。講演会であいさつした杉山副市長も「ボランティア活動はともすると、市が呼びかけてやって頂き、そこに補助金を出すパターンが多いですが、まるごとおせっかいの活動は自分たちで楽しんでやってくれている。そうした活動を見ると市役所も『何かお手伝いできませんか?』となるものです。ぜひ主体的な活動を続けてほしい」と応援していた。 ラグビーW杯は2年後の2019年。まるごとおせっかいが目指すのは、その後のボランティア活動のもっと読む.pdf

これからの薪は針葉樹あさひ薪研の宅配事業  新見克也  2017.05.26

 豊田市旭地区の「あさひ薪研」=上段に詳細記事=が創業記念で薪の大安売りをしていたので、土場へ取材に行ってきた。

 あさひ薪研は、長野県伊那市の㈱DLDが10年ほど前に始めた薪宅配事業と手を組み、名古屋圏の宅配を一手に請け負っている。特徴は針葉樹が主体であることだ。DLD本社の宅配はアカマツやカラマツが中心、あさひ薪研の宅配はスギとヒノキが中心だ。

 一般的に薪は広葉樹が良いとされ、針葉樹はタブーとすら言われている。でも、海外では針葉樹の薪を普通に使う。日本でも昔は広葉樹を選んでいたのでなく、身近な里山の木を利用していただけだろう。戦後の拡大造林で里山も人工林化され、身近な木はスギ・ヒノキになったが、柱として売る木を燃料に使えない。そんな事情もあって「針葉樹はタブー」と言われるようになったのかも知れない。

 でも、今はスギ・ヒノキの価格が暴落し、間伐材が山に伐り捨てられている時代だ。それなら燃料にした方が山の整備につながるし、化石燃料を使わないぶん地球環境のためにももっと読む.pdf

素敵だった御内小閉校30年イベント      2017.05.19

 神越渓谷マス釣り場で知られる豊田市足助地区の御内自治区で、小学校の閉校30周年イベントが行われた=上段に詳細=。

 御内自治区の区長は、市町村合併のときに足助町長だった矢澤長介さん(71)。開会挨拶でこの地域や小学校の歴史を聞かせてくれた。 矢澤家の長男で、閉校したとき小学5年生だった長史さんは、現在、豊田市南消防署の消防士。今回のイベントでは司会を務めていた。 次男で閉校当時4年生だった矢澤英介さんは、現在、音楽を通して豊田の魅力づくりをするジョイカルウェイブ(豊田まちづくり㈱内)の事務局。トヨタロックフェスティバルを運営している人だ。今回は自身の音楽バンド「平凡」の仲間とともにライブ演奏して地元を盛り上げていた。

 母校で演奏した英介さんは、「ここで音楽をいかしたお祭りをやって、御内の素晴らしさを街の人たちにも知ってもらいたいな。最高の場所だと思います。今日をきっかけに何かやれそうな気がしてきました」と目を輝かせていた。すぐ隣にマス釣り場もあるし、旧校舎は7月にアート活動の場として再スタートする。たしかに、ここで山村と都市との交流祭をしたら素敵だろう。

 会場で料理を担当していた女性たちの中には、御内出身の人に嫁いだ私の同級生もいて、自慢気に「素敵なイベントでしょ」と話しかけてきた。ここに住んではいないけれど、御内の人たちが大好きなのだそうだ。

 うん、とても素敵だった。もっと読む.pdf

富士登山駅伝10連覇に挑むトヨタチーム  新見克也  2017.05.12

 トヨタ自動車の社員を中心に活動している同好会「トヨタスポーツマンクラブ」が、御殿場市主催の「秩父宮記念・富士登山駅伝競走大会」で、昨年まで9連覇している。今年の大会は8月6日。10連覇に向けて4月29日に猿投山で合同練習を始めた。例年、猿投中学校の「猿投山美化登山」に合わせて練習を始め、恩返しのゴミ拾いをしているそうだ=上段記事=。

 富士登山駅伝は、御殿場駅前(標高462m)をスタートし、富士山山頂(3720m)で折り返して、ゴールの御殿場陸上競技場(521m)を目指すというコース。距離47・93㎞、標高差は3258mもある。おまけに往路で登りを走った区間は、同じ人が下りも走るそうだ。世界に類のない山岳駅伝と言われている。

 どの区間もそれぞれにキツイそうだが、山頂の浅間神社でタスキに検印を押してもらう折り返しの6区は、傾斜35度以上の急勾配と酸素の薄さに悩まされるそうだ。高山病にならないよう、この6区を走る人は前日からもっと読む.pdf

豊田市の繁栄を支え鮎は養えない矢作川  新見克也   2017.04.28

 三河湾から矢作川へと遡上してきた天然アユが、豊田市水源町の明治用水ダム(河口から35㎞)魚道を通過し始めたのは4月12日。サクラの開花と同じで今年はアユの遡上も10日ほど遅れた感じだ。

 そのあと後続の大群が到着し、24日に約6万5千尾、25日には約14万尾が遡上して累計は23万尾を突破した。もう盛期と言っていいだろう。例年どおりゴールデンウィーク中は感動的な大量遡上を見物できそうだ。

 今年は何百万尾が遡上するのか…と気になるところだが、大量遡上を手放しで喜べないのが近年の矢作川である。

 篭川合流点〜豊田都心あたりの沖積平野部では川が平坦になってしまい、アユが好む瀬が無くなりつつある。

 一方、中流域は岩盤がしっかりしているので平坦化はしないが、別の理由でアユの住処が奪われている。ダム群によって上流からの砂利供給が途絶え、川底が洗われないためもっと読む.pdf

もう春だというのに薪棚はスッカラカン  新見克也   2017.04.21

 冬はとっくに終わり、春の盛りだというのに、まだ来シーズンの暖房につかう薪をまったく割っていない。薪棚はスッカラカンだ。非常にまずい…。

 我が家が暖房に薪を使い始めたのは何年前だろうか。私の趣味的な気持ちで始めたのだが、嫁さんは光熱費の削減にほくそ笑んでいるし、気持ちの良い暖かさは家族みんなが喜んでいる。もうすっかり冬の生活のベースだ。

 薪を使い始めて気づいたことだが、もっと深い満足感もある。薪あつめや薪割りは、私が唯一、〝地に足のついた生活〟をしている気持ちになれる手段なのだ。きっと、燃料を確保している安心感もそんな気持ちにさせるのだと思う。農業をする時間がない私にとって大切な心のバランス感覚だと思っている。翌シーズンのために割って乾燥させておくという時間感覚も、目先の仕事に追われる生活の中にアクセントを与えてくれているようだ。

 ただ、取材と原稿の締め切りに追われていると、毎年、1シーズン分の薪を蓄えるのがもっと読む.pdf

ラグビーW杯仕様ナンバープレート  新見克也   2017.04.14

 2019年秋にアジアで初めて、日本で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)を盛り上げようと、国土交通省と組織委員会がこの4月から、W杯特別仕様ナンバープレートの発行を始めた。

 このナンバープレートには「W杯のロゴ入り」と、1千円以上の寄付をすると選べる「W杯の図柄入り」の2種類がある。寄付金は試合会場への輸送力増強等に充てられるそうだ。

 開催12都市の一つである豊田市でも早速、中部運輸局・愛知県・豊田市が所有する燃料電池車「MIRAI」3台を豊田スタジアムに集め、特別仕様ナンバープレートを取り付けるお披露目PRイベントを行ったばかりだ。

  都合が悪くて取材には行けなかったが、私もこの特別仕様ナンバープレートには面白さを感じていて、すでに愛車の軽トラック用に注文してある。世界3大スポーツイベントと言われるラグビーW杯が豊田へ来るというのに、自分の気持ちが冷めていては損だ。ナンバープレートを替えて、無理やりにでも気持ちを盛り上げようと…もっと読む.pdf

「地域記者」制度をスタートします  新見克也    2017.04.07

 矢作新報では今、新しい試みとして「地域記者」を育てようと考えている。先月から説明会を3回開き、10数人が手を挙げてくれた。説明会はまだ開く予定がある。

 ここ数年、地元愛の精神で積極的に地域のことを発信する人が増えているように感じる。SNSが身近になり、多くの人が情報発信側に立つようになったことが大きな要因だろう。豊田市が推進する「WE・LOVE・とよた」が根付いてきたことも一因だと思う。

 地域記者の制度は、そんな地元愛で発信したい人に、地元のことを記事にしてもらおうというものだ。もちろん、その記事を商品レベルに高めるのは編集長である私の責任だ。チェックと訂正のやりとりを何度も繰り返したうえで掲載することになる。速報性は無くなるけれど、私たち社員記者が書くよりも地元愛にあふれた記事になるに違いない。最初は手間が掛かって大変だと思うが、地域記者の腕が上がってくれば、私にも時間の余裕ができ、私自身の原稿の質も上がる…だろうと思っている。

 おもしろいことに、地域記者の募集に手を挙げてくれた人の多くが、結婚などで豊田へ来た〝よそ者〟だった。やはり、移り住んできた人の方が地域の魅力に敏感なのかも知れない。

 住んでいる地域を良くしたいと思い、いろいろと考え、実際に行動している人ばかりなので、説明会で話していてとても愉快だった。もう少しでスタートできそうです。ご期待ください。もっと読む.pdf

ガキ大将養成講座に4月から息子も参加  新見克也   2017.03.31

 豊田市旭地区の安藤征夫さんらが開催している「あさひガキ大将養成講座」のメイン活動場所、裏山の「さくら村」で先週末、ツリーハウスの上棟式が行われたので行ってきた。

 あさひガキ大将養成講座は、お米づくり、裏山アスレチック、苦しい登山、木こり、小遣い稼ぎなどの様々な体験を通して、危険への対応力や相手を思いやる心を育んでいる。裏山の地形を活かしてアスレチック・コースのような遊び場もあり、その一角で山桜の大木を生かしたツリーハウスを造っている。上棟式はあいにく雨天だったが、多くの親子が集まり、神事や祝いの太鼓演奏、獅子舞、餅投げまで行われた。ツリーハウスの完全な完成にはまだ2年ほど掛かるそうだが、難しい工程は過ぎたので、今年中には泊まれるようになるかも知れない。

 ガキ大将養成講座では何をするにも、事故や怪我は自己責任。主催者側の責任でも親の責任でもない。子ども自身の責任だ。自然の中での遊びだから当然だが、なかなかもっと読む.pdf

恵那農業高校のヘボ食アンケート   新見克也  2017.03.24

 いま世界で〝昆虫食〟が注目されているそうだ。

 これは国連食糧農業機関が2013年に出した報告書「食用昆虫─食料及び飼料の安全保障に向けた展望」の中で、①栄養価が高い点、②持続可能な農畜産業に組み込むことが期待できる点、③環境低負荷で生産できる点、が評価されたからだという。アジアやアフリカの昆虫食文化が、世界の人口爆発への対応食として見直されているというわけだ。

 日本でも山村地域では昆虫食文化が残っている。豊田市の山村でヘボ(クロスズメバチ)が好んで食べられているのが良い例だ。

 同じようにヘボ食文化のある東濃地方の恵那農業高校=2面に関連記事=が、学校祭でヘボ食についてのアンケート調査を行ったそうだ。その結果から「食べたい」「興味はある」と答えた人の割合をみるともっと読む.pdf

5市長誓約シンポに安城市長は自転車で   新見克也  2017.03.17

 地球温暖化対策などの大きな課題に広域連携で取り組もうと、豊田市・みよし市・岡崎市・安城市・知立市の西三河5市長が「首長誓約」を交わしたのは一昨年の12月。このたび今後5年間の行動計画が発表され、そのキックオフ・イベントとしてJAあいち豊田ホールで12日にシンポジウムが開催された=2面に関連記事=。

 壇上にあがった5市長のうち安城市の神谷学市長だけがノーネクタイ、ジャージ姿だった。

 「他の市長さんはエコカーで来場すると思いましたので、私はもっとエコな移動をしようと、自宅から34㎞、1時間半ほどかけて自転車で来ました。帰りも自転車で帰りますよ」と会場の笑いをとり、愛車を壇上にあげて、ヘルメットも被って安城市の環境への取組を発表していた。真面目な場で会場を和ますのが好きな豊田市の太田稔彦長も、このパフォーマンスには完敗だ。

 安城市は前・総合計画で環境施策に力を入れ、平成21年度の「日本の環境首都コンテスト」で全国3位にもなったこともあるという。

 現・総合計画では従来の環境施策も継続したうえで、高齢化対策として健康施策にももっと読む.pdf

とよたプロモ部12日に市民講座  新見克也   2017.03.10

 豊田市の魅力を発見し、自ら発信する市民を育て、増やしていこうと、仲間と一緒に今年度立ち上げた「とよたプロモ部」=西村新代表=が、今週末12日(日)午後、みんなで学ぼまい講座の第1弾「まちは変えられる。」を開催する。豊田産業文化センター4階で14時30分〜16時30分だ。参加無料の市民向け講座なので、ぜひ!

 講師に招くのは、多くの人を巻き込み市民サイドから姫路市のまちを変えてきた米谷啓和さん(52)。NPO法人スローソサエティの理事長、一般財団法人まちづくり地球市民財団の会長、米谷紙管製造㈱の社長など多くの顔を持つ人だ。平成16年に日本青年会議所の会頭も務め、「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表の一人でもある。

 米谷さんは「姫路の駅前はトランジットモール(公共交通&歩行者用)です。どんな豊田のまちが出来あがるのか楽しくお伝えしたい」と、メッセージも寄せてくれた。

 豊田都心も遠くない将来、駅前通りをフルモール(歩行者専用)化する構想がある。米谷さんの実体験を聴きながら、豊田都心の将来像を思い浮かべるのも…もっと読む.pdf

豊田市民芸の森で民芸観を聞く 貞島容子 2017.03.03

豊田市平戸橋町の「民芸の森」管理棟で先月26日、市民グループ民芸の森倶楽部会員による「私たちの民芸観」が開かれた。

 これは「民芸について身近に感じることができる、こじんまりとしたイベントをやりたいね」という会員同士の会話から実現したもの。初めての試みとして、倶楽部の会員でもある陶芸家の角岡秀行さん(青木町)と、民芸品や骨董品を40年以上収集している新實三治さん(小坂町)が講師・語り手を務めた。

 角岡さんは古伊万里やくらわんか手について実物を見せながら説明。藍色の素朴な絵柄が描かれた円形の小鉢が15点ほど並んだ。素人の私ではどちらが古伊万里で、どちらがくらわんか手なのかわからない。ただ手に取ってみて、我が家で使っている小鉢よりちょっと重いなと感じた。角岡さんが「民芸品はガラスケースの中に入っている物でなく、触れて楽しむものですよ」と言っていたのが印象的だった。

 「私のすきなもの」と題して語った新實さんは、いろんな徳利を紹介。入手が困難で高嶺の花だった「鎧徳利」を買えたときのエピソードや、店主との値段の駆け引きなどを面白おかしく話してくれた。「鎧徳利はね、酒をつぐとき、トックリトックリと、いい音がするんですよ」とか、「ほしい物を見つけた時には躊躇してたらダメ。男女の出会いと同じですよ。手に入らなくなっちゃいますからね」と笑わせた。

 参加者からは次回開催の要望もあり、面白くなりそうだ。もっと読む.pdf

豊田都心の矢作川をどう使うべきか  新見克也  2017.02.24

 豊田市役所の河川課と公園課が中心になって庁内8課で横断的に進めている「矢作川水辺プロジェクト」が、3月22日に「矢作川利用調整協議会」を発足させる。豊田大橋あたりの矢作川を都心の魅力の一つにするため、市民・民間事業者と市当局が魅力創出策を協議する組織だ=2月10日号1面で既報=。

 この協議会の下部組織である「担当者会議」は一足早く始動しており、20日に第2回目が開かれたので出席してきた。様々なアイデアを出す役割を担う若手組織だ。この日は2グループに分かれて官・民メンバー全員で魅力案を出しあった。

 私が加わったAグループでは、日常的利用の視点として「お酒が飲める場」 「釣り人から天然アユを買い取って食べる場」 「橋脚を利用した映画会」 「スケボーパーク」「手ぶらOKの高級キャンプ場」等の案が出たほか、豊田大橋の高さを活かして河川敷へワイヤーで滑り下りる「ターザンロープ」などの案も出ていた。川を学ぶ視点で「川ガキ養成講座」「渡し船」等の案も出た。

 オブザーバー参加していた国交省豊橋河川事務所(矢作川管理者)の副所長が「皆さんの案はもっと読む.pdf

新東名開通から1年渋滞回数は9割減少  新見克也  2017.02.17

 新東名高速道路が豊田東JCTまで開通したのは昨年2月13日。早くも1年が経った。開通から11カ月間の整備効果について国土交通省と中日本高速道路㈱が発表したので紹介しよう。

 旧・東名高速の音羽蒲郡IC〜三ヶ日JCT間は渋滞ワーストランキング9位〜30位の場所だったが、新東名高速の開通により、渋滞回数はなんと9割も減少(381回→26回)したそうだ。

当然ながらトラック輸送の生産性も向上した。豊田JCT〜御殿場JCT間約200㎞の所要時間をみると、新東名高速はスピードを出しやすく距離も10㎞ほど短いので、旧・東名高速に比べて平均22分短縮(145分→123分)。大型車の走行時間は年間約15%改善されたそうだ。これによって物流の定時性も向上し、ドライバーの労働環境も改善した。沿線地域への工場立地も進んで地域活性化にも役だっているようだ。

 広域的な観光の活性化につながったという結果も出ている。例えば岐阜県の下呂温泉はプロモーション活動時に新東名高速の開通をPRしもっと読む.pdf

あそべるとよた期間延長を発表  新見克也  2017.02.10

 3面に隔週で12回連載してきた「あそべるとよたプロジェクト」が今週号で終了した。同プロジェクトに様々な立場から参加している人たち12人が、それぞれの想い、期待、手応えを書いてくれたので、まちの魅力とは何なのかがよく解った。ありがとうございました。

 毎回の原稿依頼から当社へのデータ送信まですべて担ってくれたのは、同プロジェクトに関わるまちづくりマネジメント会社㈲ハートビートプラン(大阪)の岸本しおりさんだ。今度お酒をご馳走しながら豊田都心について語ろう。

 タイミングの良いことに先週、同プロジェクトのメイン事業である「あそべるとよたDAYS」の来年度の内容が市都市整備課から発表された。前回との大きな違いは、対象のまちなか広場を駅周辺の6カ所に絞った(昨年9カ所)ことと、期間を8カ月間に延ばして(昨年5カ月)4月21日〜12月10日にしたことだ。また、1つの企画で複数広場・連続日で使用する場合は利用料が2割引になった他、過去に参加した人はWEB申請できるようにもなった。

 あそべるとよたのシンボルとも言えるペデストリアンデッキ広場の飲食店ももっと読む.pdf

女性のための法律講座「離婚」に参加  貞島容子   2017.02.03

 女性の中には結婚や出産・育児を機に、働き方を考える人も多いと思う。そのことに触れて掲載したのが上段の2つの記事〝働くママ〟だ。

 育児や働き方だけでなく、夫婦生活に悩みや不安を抱えている女性もいると思う。そんな人のために、とよた男女共同参画センターが先月26日、女性弁護士を講師に招いた「女性のための法律講座〜離婚について〜」を開いた。会場には40歳代を中心に12人が参加。講師の弁護士は、離婚について民法や事例を交えながら説明した。 

 離婚が認められる原因については、①配偶者に不貞な行為(ウワキ)があったとき、②配偶者から悪意で遺棄(生活費がもらえない等)されたとき、③配偶者の生死が3年以上明らかでないとき、④婚姻を継続し難い重大な事由があるとき、などの説明があった。

 受講者の一人は「夫のウワキが原因で別居した場合、離婚は認められますか?」「別居は家庭内別居でもいいのですか?」と質問。また別の女性は「ウワキの証拠は写真で残さないとダメですか?」と、具体的な質問が飛び交った。

 弁護士は別居で離婚を認められるには3年の期間が必要だと話していたように思う。家庭内別居はもっと読む.pdf

矢作川の本当の姿を動画で発信するのだ  新見克也  2017.01.27

 矢作川に潜って水中の動画を撮ろうと思い、オリンパス社のアクションカメラを購入した。かなり小型だし、水深30mまでOKの防水性能なので、川の流れの中でも安心して使えそうだ。

 いま矢作川漁協のホームページを刷新中で、春には公開できると思う。釣り人だけでなく、一般市民にも楽しく見て貰える「川の観光協会」のようなイメージにしたいと思っている。私がアクションカメラを購入したのは、そのホームページで矢作川の本当の姿を発信したいからだ。

 川の本当の姿というものは水中を見てこそ解るのだが、それは誰もが出来ることじゃない。だから河川環境の問題は二の次、三の次になりやすいのだと思う。だったら私が川に潜って動画を撮り、どんどん発信すればいいのだ。

 撮りたい対象はいろいろある。もちろん生き物の動きのような素敵な動画を撮りたい気持ちが一番だが、川底の病状こそ発信しなければと思っている。ダムだらけの影響で矢作川の川底は危機的状況にありもっと読む.pdf

トラック数台が川へ不法投棄か!  新見克也   2017.01.20 

 先日、矢作新報社へ通報の電話が入った。私は直接話していないが「篭川にトラックが何台か止まっていて、何かを捨てているようだ」との内容だったらしい。連絡をうけてすぐ現場へ向かった。

 白昼堂々と川へ廃棄物を捨てに来るとは太い野郎どもだ…。まてよ…。わざわざ目立つ昼間に、トラック数台でゴミを捨てにくる馬鹿がいるだろうか…。

 そんなことを考えながら現場に着くと、岡崎ナンバーのトラックが3台。水辺にはバキュームカーもあった。やっぱり怪しい…。

 カメラを片手に近づいていくと…もっと読む.pdf

JC現役メンバーに贈られたOBの言葉  新見克也   2017.01.13 

 豊田青年会議所の新年賀詞交歓会=2面に関連=で、OBの杉浦弘髙市議が現役メンバーに贈った言葉を紹介しよう。

 ──アメリカではトランプ大統領が誕生します。イギリスはEU離脱を決めました。これらはグローバリズムとポピュリズムの弊害で起きたことだと思います。東京では新都知事がポピュリズムにより誕生しました。このことが良いかどうかは歴史が証明してくれると思います。青年会議所の皆さんはしっかりと価値観を持ってください。

 日本は超人口減少時代に入っています。どんな政策をうっても人口が減っては成功しません。人口減少を止めないかぎり日本の繁栄はありません。一番大事な政策は人口増なんです。このことを言うと女性に怒られるから政治家は黙っています。これではいけない。ハッキリものを言って、攻撃されようがしっかりやってください。

 青年会議所の信条は、修練・奉仕・友情です。最初に友情があると上手くいきません。まずは修練です。自分の資質を上げ、それを社会奉仕に使う。それによって友情が芽生えるのです。順番を間違えると今の日本のようになってしまいます。

 今の日本は3つのボケが始まっています。贅沢ボケ、便利ボケ、平和ボケです。不便な方がいいんです。それを便利にして贅沢をしている。そして憲法があれば平和でいられるという子供化した考え方に日本は陥っていると思います。しっかりと社会を担う青年会議所になってください──もっと読む.pdf

2017.01.06 豊田都心の分煙は皆に優しい方法で   新見克也

 この原稿を書いているのは年末。正月号の〆切りに追われ、そのうえ酒席も多いので、タバコの本数が増えてえらいことだ。

 タバコといえば、豊田市議会の一般質問で自民クラブの杉浦弘髙議員が面白い質問をしていた。近年の嫌煙・禁煙に偏った風潮を、魔女狩り、大衆ファシズム、イジメになぞらえ、「禁煙政策に胆略的に走らず、全ての人に優しい分煙政策を推進すべきだ」と提言したのだ。杉浦議員らしい。

 市は平成15年に施行された健康増進法の規定に基づいて受動喫煙防止の取組を始め、25年には庁舎内の喫煙ルームを閉鎖してしまった。

 市当局は閉鎖の理由を「法律」だと言うが、同法では〝努力規定〟として「官公庁の施設管理者は利用者の受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない」と示しているだけだ。杉浦議員によると、市議会も「法律」と説明されて迂闊にも喫煙ルーム閉鎖を受け入れてしまったらしいもっと読む.pdf

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新見克也編集長

katuya2.jpg1968年4月27日生まれ。豊田市井上町で育つ。豊田北高から愛知大学へ。卒業後2年間、岐阜大学教育学部で魚類調査の研究生をした後、高知市の(株)西日本科学技術研究所生物研究室に5年間勤務。主に魚類調査の仕事をした。1998年に矢作新報社へ入社し、新聞記者に。
 2〜4面の編集・レイアウトを担当しています。以前やっていた仕事柄、淡水魚類の調査が得意ですので、「矢作川天然アユ調査会」に所属し、本業のかたわら矢作川の調査をしています。矢作川漁協の組合員でもあります。豊田市自然愛護協会の理事もしています。趣味は魚釣り、スッポン漁、自然薯掘り等です。
 ブログ始めました。またご感想をお寄せください。「軽トラ記者が行く」

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