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中山間地の古民家活用方法を考える    貞島容子  2018.08.10

 豊田市の中山間地域には誰も住んでいない古民家が結構残っている。その家を新しい家主がリノベーションしてカフェとして活用している例もある。

 都市部からのIターン家族など古民家に住みたい人はいるが、仏壇などがあり家主がなかなか貸せないケースが多いと聞く。しかし空き家は放っておけば、埃も溜まり朽ちていくのも早い。広い庭のある家はさらに管理が大変だ。やはり人が使うことによって家も生き、長持ちすると思う。

 そんな課題を抱えつつ、先祖代々の家と田畑を活用しながら残していこうとしている女性に会った。本人はいま豊田都心部に住んでおり、月一回ほど実家に行って、風を通したり、草を刈ったりしている。面白いのは、その日にあわせて友だちを招いて一緒に食事などをすること。食卓には季節のメニューが並び、笑い声があふれた。

 ちょっと変わった古民家の活用方法を経験させてもらいながら楽しいひとときを過ごした。彼女にはさらにステキな構想があるらしいが、やはり問題や課題が多いという。

 住み慣れた実家が朽ちていくのを、遠く離れた場所から見つめている家主もいるだろう。家主も使う側も納得いく上手い活用法があったら、心地よい風がいきわたるように感じる。近くに住んでいる住民も心地よくなれたらさらに良いだろう。

 独身時代に空き家の管理業務に携わったことがある。私を家に招いてくれた彼女のために、何か良い考えが浮かんでこないかなと思っている。ご購読はコチラ.pdf

遅かった小中学校へのエアコン整備    谷澤伸子  2018.08.03

 NGO団体の一員として先週26日、文部科学副大臣に「学校施設への冷房設置を国の予備費を使って緊急対策してください」という趣旨の要請書を手渡す機会を得た。

 豊田市内では先月17日に小学1年生の子が熱射病で亡くなった。私にも同じ歳の娘がいる。あの日は朝から異常な暑さだったので、学校でどう過ごしているか心配だった。下校時に学校近くまで迎えに行くと、娘は顔を真っ赤にして目が虚ろだった。そして夕方、あの痛ましい事故のことを知った。

 豊田市は今回の事故で、市内の小中学校へのエアコン設置計画を前倒しすると発表した。

 学校へのエアコン設置要望はこれまで何度か市議会の場でも行われ、当局は「メリット、デメリットを考えてから」と答弁してきた。昨年末の市議会でようやく設置する旨を発表したが、市は何故ここまで先延ばしにしてきたのか。

 西日本豪雨の被災地では、避難所となった学校の体育館に冷房が無く、熱中症になる人が多数いるという。豊田市でもいつ学校が避難所となるかわからない。学校へのエアコン設置は市民全体の問題でもある。

 要請書を受け取った丹羽秀樹副大臣は、「愛知県がエアコン設置の予算要望をあげてこない」旨を話していた。これまではコンクリート塀の耐震化とトイレ洋式化の要望が多かったようだ。

 とにかく、気象庁が「災害」と表現する猛暑だ。国にも地方行政にもいち早く対応して欲しい。ご購読はコチラ.pdf

矢作川漁業協同組合夏休みザリガニ釣り堀    新見克也  2018.07.27

 矢作川漁業協同組合が今月21日から、長期企画で「夏休みザリガニ釣り堀」を開催している。子育て世代のファミリーに、楽しい魚釣りの世界への〝初めの一歩〟を踏み出して貰うのがねらいだ。

 企画した私が言うのも何だが、本当はザリガニ釣りなんて川や池でやればいい。でも、釣り堀のイベント性をもって初めの一歩につなげるのもアリだろう。ここから二歩目、三歩目を踏み出すファミリーが出てきてくれれば嬉しい。

 この企画にはもう一つねらいがある。漁協を市民に必要とされる団体にしたいのだ。

 川の漁協というものは何とも古くさく閉塞感のある組織で、素敵な自然を相手にしているというのに愉快なことを行いにくい。アユが良く釣れ、アユ釣り師が多かった昭和時代のまま、アユ中心で回っている組織だからだ。河川環境が急速に悪化した近年はアユの不漁が続き、閉塞感が強まっている。

 平成時代(不漁の時代)にアユ釣り師は激減した。組合員の高齢化も進んでいる。もう、アユ中心だけでは漁協の存続が危うい時代だ。

 市民に必要とされる漁協に変身するのは簡単なことじゃない。そもそも、矢作川に漁協があることを知っている市民が少ないのだ。まずは漁協の存在を知ってほしい。長期開催している「夏休みザリガニ釣り堀」にはそんな思いもある。

 8月25日まで毎日8時半〜16時半開場です。問合せは私(☎090・7616・8156)まで。ご購読はコチラ.pdf

久留米着に浮かれiPadを見失う    貞島容子  2018.07.20

 豊田&久留米「勝手に姉妹都市」計画の一環として、先週13日〜15日の3日間、福岡県久留米市を訪れた。両市の若手リーダーたちが交流を深めながら、楽しく真剣に互いのまちづくりを考えるのが目的だ。

 初日13日正午過ぎ、豊田市いなぶ観光協会職員の村瀬登美さんとJR久留米駅に到着。iPadで写真を撮りつつ、改札口近くのお土産屋さんを覗いたり、観光用パンフレット見たりしながら、これから始まる3日間に胸を弾ませた。タクシーに乗り込み、集合場所になっていた㈱西原糸店(駅から車で5分ほど)へ直行した。

 西原糸店は大正6年(1917)創業。進物用品の卸売店で、伝統工芸品である久留米絣の洋服やバッグ、小物などを販売している。久留米絣の風合いに惹かれ着物まで仕立ててもらった身としては、店内の商品にう
っとり。そんな高まる想いで写真を撮ろうと、バ
ッグからiPadを取り出そうとしたら、無い…。「どこかに置き忘れてきたんだ!」。猛暑の中、冷たい汗が流れてきた。

 西原糸店5代目若旦那の西原健太さんに相談。すぐに駅やタクシー会社に電話をかけ、見つかり次第連絡が入るようにしてくれた。店内に集合していた馬場博偲さん(不動産業経営者)は、久留米駅まで車を走らせてくれた。

 iPadは駅構内の観光用パンフレットと一緒にあった。久留米の若手リーダーの俊敏な行動と優しさに感謝感激することから、久留米初日がスタートした。ご購読はコチラ.pdf

高齢者の在宅医療と介護を考える    貞島容子  2018.07.13

 団塊の世代が75歳以上になる2025年問題に対応するため、豊田市は今年5月に「在宅医療・福祉連携推進計画」を策定した。

 2015年と比較して2025年の高齢者数は1・8倍に、後期高齢者数は1・6倍になるという。訪問診療を必要とする人数は市内で約220
0人になると推定されている。

 在宅での医療・看護について考えていて、祖母が自宅の布団で息を引き取ったことを思い出した。30年以上も前のことだ。

 花が大好きだった祖母は、庭に出ようとして転んだのが原因で寝たきりの状態に。病院には数日間入院したが、退院後は母親が仕事をしながら介護していた。入浴は大仕事。仕事から帰ってきた父母が、祖母を部屋から抱きかかえて浴室へ運んだ。その間にシーツを変えたり、紙おむつを用意したりするのが私の役目だった。

 祖母の往診にはかかりつけの病院のK院長が来てくれた。祖母が目覚めなかった朝、電話をすると、すぐに駆けつけてくれたのもK院長だった。

 約2年間介護にあたっていた母に、仕事を止めなかった理由を聞くと「おばあちゃんと義理の姉さんが仕事は続けてもいいよ」と言ってくれたからだと教えてくれた。在宅での医療・看護は介護を受ける側の状態によって長期にわたる場合も多く、家族の協力が必要なうえ、家族だけでは対応できないことも沢山ある。高齢化の進むなか、市の策定した「在宅医療・福祉連携推進計画」に期待したい。ご購読はコチラ.pdf

メガドンキユニー取材で家田美智雄氏を思う  吉田直樹  2018.07.06

 先月、約8年ぶりにユニーを取材し、駆け出しの記者だった頃を思い出した。繊維業界紙の記者になって約半年後の1993年6月に、当時ユニーの新社長に就任したばかりの、家田美智雄さんを取材する機会に恵まれたのだ。

 その頃のユニーはバブル崩壊の影響もあり業績が厳しく、好調な子会社ユーストアの社長の家田さんに再建を託した。

 徹底したローコスト経営を標榜する家田さんは、取材の中で「ユニー業績悪化のA級戦犯はアピタ業態」と衝撃発言をし、間もなくアピタの新規出店を全面中止した。

 ところがその後、アピタの人気が上昇。品揃えや売場構成がニューファミリー層に支持されて、ユニーの稼ぎ頭となった。

 家田さんの凄味を実感したのは社長就任の2年程後。アピタが売上増に貢献することが分かると、掌を返したように出店を再開してユニーの業績を回復させた。


以前の発言に拘って、なかなか方針転換できず、じり貧になる経営者を多く見て来た中で、前言に拘らず時流に乗る家田さんの経営感覚はとても印象的だった。

 期待通りユニーを立て直し、中興の祖と呼ばれるようになった家田さんは4年で社長を後身に譲った後、2002年まで会長を務めた。

 家田さんは昨年8月に83歳で亡くなった。彼がMEGAドン・キホーテUNYを見たらどう思うだろうか。きっと「どんな形になっても、時流に乗り生き残れば勝ち」というのだろう。ご購読はコチラ.pdf

我が家流の〝食の幸せ〟かんがえる  貞島容子  2018.06.29

 本紙の食の連載「めしあがれ」を書いてくれている弘津宏子さんをインタビューした=4面に掲載=。話を聞くうちに、自分自身の〝食〟について振り返ってみたくなった。

 会社員の父母、妹、祖母の5人家族のなかで育った私。朝はご飯の炊けるにおいと、味噌汁のにおいがあり、「グツグツ」「トントントン」などの音があった。手作りの里芋の煮っころがしやフキの煮物が並ぶと「またこれなの」とわがままを言ったことも。そんな時、祖母がウインナーを焼いてくれ、二人で「にっ」と笑ったことも思い出した。

 母親の実家(豊田市石野地区)では、お盆と正月に手巻き寿司といなり寿司が並んだ。孫が12人もいる祖母が家族皆のために用意してくれたもので、「よ〜、来とくれた。たんと食べりん」と目を細めた。

 そんな子ども時代を経て、母親になった私。夫の実家(専業農家)から送られてきた米や、母が家庭菜園でつくってくれた野菜を使って、手料理を日々奮闘中だ。採れたての野菜の味は格別で、キュウリの塩漬けや、ジャガイモのフライ、アスパラのベーコン巻きは子どもたちの好物だ。

 しかしスーパーに行くとおいしそうな総菜に目が留まるのも事実。ときには総菜を食卓に並べることもある。すると子どもから「またこれなの」とため息がもれる。どこかで聞いた言葉…。食事を作る側になって気づくことも多く、子どもとの会話も我が家の〝食〟の思い出になっていく。ご購読はコチラ.pdf

矢作川漁協の池をザリガニ釣り堀に  新見克也  2018.06.22

 夏休みの間、矢作川漁業協同組合の空いている養殖池を使って、子ども向けの「ザリガニ釣り堀」を開くことになった。アメリカザリガニをたくさん捕ってきて池に入れ、たこ糸にスルメでもしばって釣ってもらうつもりだ。ハリすら要らないので初めての釣りにはもってこいだ。

 ザリガニなんてそこらの小川や池で釣ればいいのだが、それができない親子もいる。漁協の池で釣りの楽しさを初体験してもらい、川や池に目をむけてもらおう。 とは言え、アメリカザリガニは生態系にかなり大きな影響を与える外来生物なので、その扱いには注意が要る。子どもたちに外来種であることを伝える使命もある。堅苦しさもあるけれど、まずは1回やってみよう。

 ザリガニ釣り堀に使う養殖池は20メートル四方ほどもある。かなり大きいので100匹や200匹を入れたところで釣り堀にならない。少なくとも1000匹は入れたい。さっそく先週末、大型の四つ手網を持って近所の西中山川で捕り集め始めた。

 1日目。午前も午後も頑張ってかなり捕った。釣りの対象にならないチビザリを除いて約370匹。まだまだ足りない。

 2日目。半日頑張って約230匹。合計約600匹になった。さすがにこれだけ入れると、大きな池でもザリガニが目立つ。よしよし。

 目標の1000匹まであと400匹。真っ赤な大型ザリガニがうじゃうじゃ居る川をご存じでしたら、ぜひ教えてください。ご購読はコチラ.pdf

矢作川筏下り大会を復活させるぞ!  新見克也  2018.06.15

 最近ときどき「筏下り大会って、もうやらんの?」と聞かれる。12年前まで開催されていた「矢作川筏下り大会」のことだ。

 この大イベントは毎年5月の第2日曜日に行われ、平戸橋下流の古鼡水辺公園から久澄橋下流の御立公園までの区間を80艇前後で下っていた。参加者は500人程も居たと思う。平成18年の第20回大会を最後に行われなくなったが、矢作川の風物詩だった。

 しばらく豊田を離れていたこともあって私は参加したことがないのだが、筏に乗った参加者たちの顔がとても楽しそうだったのを憶えている。

 転覆の笑い話は今でもよく聞くが、大きな事故は20回を通じて一度も無かった。中止になったのは主催の皆さんが長年の安全管理に疲れたからだろう。引き継ぐ新たな組織も生まれなかった。

 最近の10年ほどで矢作川の河川環境(川底の状態)はどんどん悪化している。一方で、筏下り大会が無くなり川への関心が薄れてきている。川の現状を市民に見てもらう機会も無い。

 いま、この矢作川筏下り大会を復活させたいと思っている。川の内側から河畔を見る気持ちよさや、川の流れにのる楽しさを多くの市民に知って欲しいのだ。

 問題は実行部隊。川の分野だけではそれだけのパワーが無いし、ノリもない。いろいろな分野の市民パワーで立ち上げるべきだろう。

 実はそんな仲間が既に一人でき、「来春やろうぜ!」と意気投合したところだ。動き始めよう。ご購読はコチラ.pdf

第2回WLTフェスタ実行委員会がスタート  新見克也  2018.06.08

 豊田市福祉センターで先週末、自主防災会連絡協議会の定期総会と講演会が開催され、市内各地から約400人が集まった=2面に講演記事=。

 第1部の総会が終わり、第2部の講演会が始まるまでの休憩時間にタバコを吸おうと屋外喫煙所に向かうと、いつもの場所に灰皿が無かった。どこかへ移動したのだろうと思い職員に聞くと、なんと、移動ではなく撤去したのだという。

 喫煙者の一団は仕方なく少し歩き、福祉センター西側を流れる初陣川(安永川の支流)を眺めながらタバコに火を付けることになった。ほとんどがジイ様たちだ。嫌な予感がする…。 暫くすると案の定、ジイ様たちは短くなったタバコをポイポイと川に投げ捨てはじめた。こりゃかなわん! 講演会の終了後、社会福祉協議会の事務室に立ち寄り、なぜ喫煙所を無くしたのか聞いてみた。

 理由は要するに「煙が臭い」という苦情があるからだった。これまでにも何度か灰皿の置き場を変えてきたらしい。

 そんな理由で納得できるわけもなく、抗議。「これだけ多くの人が集まるホールがあるのに、喫煙所を無くしたら駄目ですよ。みんな吸い殻を川にポイ捨てしてるじゃないですか!」

 これには職員も驚いていたが、出てきた言葉は「それはマナーが悪いですね」だった。

 確かにジイ様たちの喫煙者マナーは悪い。でも600人近い定員のホールがあるのに喫煙所を無くすのは、施設のマナー違反でしょ。ご購読はコチラ.pdf

豊田市民芸の森イベントに参加  貞島容子  2018.06.01

 豊田市平戸橋町の市営「民芸の森」で先月27日、イベント「初夏、森の手ざわり」が開催された。主催したのは市民芸の森と市民団体「森倶楽部」で、今回が4回目だ。

 森倶楽部の会員である記者も、企画段階から参加した。会員の中には幅広い人脈をもつ人、ものづくりを得意とする人、茶道の講師、陶芸家など、さまざまな人がおり、「民芸の森の魅力を知ってもらおう」「楽しいイベントにしよう」と何度も会議を重ねてきた。

 今年は民芸の森の所有者であった故・本多静雄氏(豊田市名誉市民)の生誕120周年。本多氏の生家がかつて糀屋でもあったことから、先着120名限定で甘酒を振る舞おうということになった。

 イベント前日の打ち合わせで、当日が晴れ予報だとわかると、「冷たい甘酒の方がいいんじゃない?」と意見が出た。しかし120人分の甘酒を冷やしておく場所がない。すると会員の一人が、「ケーキ屋アンジュの店主に大型冷蔵庫を貸してくれるよう頼んどいたよ。仲が良いんでね」という。アンジュは民芸の森から徒歩数分の場所だ。なんと有りがたいことだろう。

 イベント当日は10時開場前から、甘酒を飲もうと受付に長蛇の列ができていた。会員のつくった竹筒コップの中に紙コップを入れて甘酒を注ぎ、桜の花びらの塩漬けをちょこんとのせた。「冷たくて美味しい」と来場者から笑顔があふれた。初夏、森の中には竹楽器の心地よい音色も響き渡っていた。ご購読はコチラ.pdf

第2回WLTフェスタ実行委員会がスタート  新見克也  2018.05.25

 今春3月にスカイホールで初開催し、市民パワーが炸裂した「WE・LOVE・とよたフェスタ」。来春の第2回開催にむけた実行委員会が先週15日に始まった。私も貞島記者も実行委員の一員だ。

 このフェスタは、豊田のさまざまな魅力や活動を市民に知って貰おうと開催したもの。豊田市と市民による共働事業だ。実行委員会にはさまざまな分野で積極的に活動しているプレイヤーが結集し、想いを出しあって企画を立て、それぞれのネットワークで多くの出展者・出店者を募って開催された。

 さまざまな分野の集まりなのでイベント全体の統一感を出しにくく、来場者にとっては分かりにくい面もあったと思う。完成度が高いとは言えなかったが、各分野の市民活動に横のつながりができた成果は大きかった。まだまだつながりは広がっていくはずだ。

 さて来春の第2回目はどのような内容になるだろうか。まだ何も決まっていないが、既にスカイホールを3月15〜17日の3日間おさえてあるので、15日準備、16日前夜祭(参加団体の交流会)、17日イベント本番、という形になるのかもしれない。スカイホールを3日間も貸し切るのは資金的に難しいか…。

 第1回目のアンケート結果を踏まえた大きな課題として、20歳代の若者たちに参加してもらうことが挙がっている。なかなかの難題だが、何か手はあるだろう。次の実行委員会は7月上旬頃。どんな企画案が出てくるのか楽しみだ。ご購読はコチラ.pdf

外国人へのもてなしミライカフェで論議  吉田直樹   2018.05.18

 豊田市国際交流協会の主催で先週末の12日、市内在住の外国人と日本人が話し合う「ミライカフェ」が行われた。今回は「ラグビーW杯開催に向けた外国人来訪者へのもてなし」がテーマで、アメリカ、ドイツ、インドネシア、中国、ジャマイカの5ヶ国出身の外国人6人を含む39名が参加した。

 個人として参加したFMとよたの那須歩美さんは「外国人の友達は多いですが豊田市で外国人が困っている事には気づきませんでした。それに気づいたことでどうしたらそういう人たちの役に立てるかを考えるために参加しました」と語った。

 外国人が豊田に来て困る事には言葉や文化の違いなどの他、クレジットカードが使える店やATMの少なさ、急病時の不安、ワイファイが使えない等が挙げられた。

 解決策として外貨両替ができる所や急病時に相談できる所、ワイファイスポットを市民がチェックしておくことに加え、困っていそうな人がいたら積極的に声をかけようという意見が出ていた。

 また外国人からは豊田の観光パンフレットなどをコンビニに置いて欲しいという要望もあった。

 ドイツ出身のベーナート・セバスチャンさんは「日本を応援したいので、世界市民として共に外国人観光客のおもてなしをしていきたい」と話していた。

 私自身の経験から言葉が話せなくても意思疏通は出来る。私も積極的に声をかけよう。コンビニに観光パンフレットを置けば市外から来た日本人へのPR効果も上がると思う。ご購読はコチラ.pdf

まちさとミライ塾今年は夏休み開催も  新見克也   2018.05.11

 「とよたまちさとミライ塾」の今年度のパートナー説明会が今週8日と11日に行われた。今年で5年目になる。

 まちさとミライ塾は、豊田らしい地域資源を活かした体験プログラムを集めた市主催の事業。パートナーとは体験プログラムを企画提供する人たち(市民・団体・企業)のことだ。ボランティア的に行うのでなく、相応の参加料金をとってプロ的に実施することで、体験プログラムの魅力もパートナーの実力も高まる仕組みだ。昨年度は73人(団体)のパートナーが86プログラムを提供し、30〜40代の女性を中心とする1755名の参加者(お客さん)があった。アンケート結果をみると満足度はかなり高かったようだ。

 昨年までは秋の2カ月間にしぼって短期集中で開催されてきたが、今年は子どもが参加できるプログラムに限って夏休み中にも開催することになった。

 私自身も矢作川漁協の立場で、川の魅力を広めるプログラムを企画提供してきたパートナーの一人だ。これまでの秋開催では、観光ヤナを会場に「きき鮎会」や「鮎の塩焼き体験」を行ってきた。好評だったが、やっぱり川の遊びは夏がいい。夏休み期間への拡大は願っていたことだ。

 さて、夏の矢作川でどのようなプログラムを企画しようか。子どもにとって夏休みは長いけれど、週末しか休めない大人にとっては長くない。親子で参加してほしいと考えると、意外に開催スケジュールの自由度は少なそうだ。ご購読はコチラ.pdf

「菊石」酒蔵開放に矢作川水族館  新見克也   2018.04.27

 豊田の地酒「菊石」の浦野酒造で22日に恒例の酒蔵開放イベントが行われ、来場1200人の大盛況だった=4面記事=。 同じ猿投地区の菊石ファンとして毎年、取材と楽しみを兼ねて参加しているが、今年は初めてスタッフ側で参加した。市民グループ「矢作川水族館」として仲間と一緒に移動水族館を出展させてもらったのだ。

 矢作川水族館を誘ってくれたのは、浦野酒造に「お子さん連れの若い家族にもたくさん参加して欲しい」という思いがあるからだ。私たちの水族館活動も子育て世代を対象にしているので、ありがたいお誘いだった。

 矢作川水族館が展示する生きものは普段から飼育しているものでなく、出展イベント毎に2〜3週間前から本流・支流で捕り集めている。矢作川の「魅力」と「実力」を多くの市民に知ってもらうのが活動目的なので、毎回、時間の許す限り多くの種類を集めるようにしている。

 今回の酒蔵開放イベントでは水槽を覗き込むお客さんの反応がとても良く、「こんなに色々な魚が居るんですね!」 「矢作川にもウナギが居るんだっ!」という声をたくさん聞けた。スッポンが長〜い首を伸ばして息継ぎする瞬間を見ようと、水槽を取り囲む人たちも多かった。ほろ酔いなので驚きや感動が素直に出るのだろう。解説する私もやりがいがあった。

 もっと出展していきたい矢作川水族館だが、どうにも人手が足りない。川好き、生きもの好き、子ども好きのメンバーを募集中です。ご購読はコチラ.pdf

第一次産業の苦手な分野を会社にしよう  新見克也   2018.04.20

 豊田土地改良区の資料室が今月4日に第1回「枝下用水を歩こう会」を開催した。原稿の締め切り日だったけれど、楽しそうなので前半の1時間だけ参加させて貰った。

 2015年に『枝下用水史』を出版した後、同資料室の逵志保さんたちは、時間をみつけては枝下用水の取水口から末端までを歩いてきたそうだ。用水は高い場所を流れているので、水のある風景でありながら街を見下ろせるステキな場所が多く、一般参加者を募って「歩く会」を開きたいと思ってきたそうだ。

 第1回目の今回は、試行的に参加者7人での少人数開催だった。取水口(越戸発電所水路の分流)から平戸橋駅あたりまで2時間ほどかけて歩き、明治時代の用水工事の測量に使われた水準点(石柱)や石碑などの史跡、放水門などの現役施設を巡った。

 本来の調査・研究業務が山積しているなか、こうした市民向けイベントも企画するのは、これからの時代、枝下用水を支えてくれる市民サポーターが必要と考えてのことだろう。

 農業用水に限らず、第一次産業に携わる半公的な団体は、今後、一般市民に求められる組織でなければ存在意義が無くなりかねない。ただ、組合員ばかり相手にしてきた組織なので、そういうことが〝苦手〟だ。

 矢作川に感謝すべき、農協、土地改良区、森林組合、漁協が出資して、第一次産業がらみで一般市民を楽しませ、啓蒙する会社を作ったらどうだろう。おもしろそうだ。ご購読はコチラ.pdf

豊田市で来年あいちトリエンナーレ開催  貞島容子  2018.04.13

 2019年に開催する現代アートの国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の会場が、豊田市と名古屋市に決まった。今回芸術監督を務める津田大介さん(東京)が6日、概要説明のため太田稔彦豊田市長を訪問した。

 あいちトリエンナーレは2010年に愛知芸術文化センターや名古屋市美術館などを会場に始まり、その後、3年ごとに開催。会期中は120組ほどのアーティストが参加し、55万人以上が来場したという。

 豊田市が会場になるのは初めてのことで、豊田市美術館や都心部の施設などが会場になるという。テーマは「情の時代」。企画概要は、①現代芸術、②舞台芸術、③体験プログラム、④地元芸術大学等との連携事業など、だ。

 津田さんは「人工知能(AI)やロボット化が進んでいく時代のなかで人間にしかできないことが問われている。アートが人と人との出会いやコミュニティのつなぎ役になるといい」と話し、モノづくりが盛んな豊田市を評価していた。太田市長は「まちづくりは〝情報〟だけでなく〝情〟がなければ進まない」と話し、市内の文化や自然の魅力についてもPRしていた。

 あいちトリエンナーレは興味をもっていたイベントだ。豊田ならではの芸術発表に期待したい。ご購読はコチラ.pdf

豊田市猿投地区の発展と衰退の記憶  新見克也  2018.04.06

 ちょうど50年前の昭和42年4月1日、西加茂郡猿投町が豊田市に編入合併した。先々週、記念式典が開催されたところだ。私の地元だし、合併50周年記念誌の編集にも携わっているので特別な思いがある。

 私が生まれたのは合併の1年後だから、猿投町時代は全く知らないが、合併後の猿投地区がもの凄い勢いで発展したことは実感してきた。

 思い返せば青木小学校への入学式の日、受付の名簿に私の名前が無く、周りが慌てていた記憶がある。住所が学区の境界なので、私の名簿は開校したばかりの四郷小学校へ行ってしまっていたのだ。ハレの日にひどい話だが、いま思えば、急激な人口増加で細かい事務処理が追いつかなかったのだろう。

 青木小学校時代も、猿投台中学校時代も、古い木造校舎から鉄筋コンクリート校舎へ移行している真っ最中だった。教室が足りずにプレハブ校舎で学んだこともある。

 そんな発展の一方で、猿投駅より北の我が家の前を通る三河線はどんどん勢いを無くしていった。三河湾の鮮魚を始発電車で運び御船駅で売っていたお婆さんは、いつの間にか居なくなった。夜中に走る粘土輸送の貨物列車の音も消えた。昭和末期にはレールバスとなり、平成16年ついに廃線となった。

 都市部の発展と山村の衰退。猿投地区はその両方を併せ持っている。私はちょうどその境界で育ったわけだ。合併50周年記念誌を編集させてもらい、あらためて実感できた。ご購読はコチラ.pdf

技術の高さに感心ビジネスフェア   吉田直樹  2018.03.23

 スカイホールで先週開催された「とよたビジネスフェア」に初めて行ってきた。ものづくりのまちの名に偽りなく、様々なジャンルの製造メーカーが一堂に顔を揃える様は圧巻だった。

 特に印象に残ったのは、メカトロニクスと板金の2部門で行われた技能五輪の実演だ。

 システム設計を行うメカトロニクス部門は、図面を読み取り指定時間内に自動車生産ラインを構築し完成度を競う。それだけではなく故意に不具合を発生させての修復や、仕様変更した場合にいかに早く正確にシステムを再構築するかも大きなポイントとなるという。

 一方、板金部門は、1枚の鋼板を7時間で図面通りの形にするものだ。厚さ15㎜以上の部分の誤差は1㎜以内で、15㎜以下の部分の誤差は0・5㎜以内で造らないとポイントにならないというのだから非常に高い精度が要求される。

 メカトロニクスも板金も、技能五輪で優秀な成績を収めた技術者や職人が実演しているのだから、文系の記者にも迫力が伝わって来た。改めて日本の技術の底力を感じさせられた。

 その他にもトヨタが展示していた生活支援ロボットや、豊田鉄工が展示していたポリプラスチックにガラスフィラメントを混ぜた内装品など、技術の高さが伺える展示が目白押しだった。豊鉄の内装品は鉄と同じ強度で3割軽いという。

 最近、日本の技術力の衰退が心配されているが、ビジネスフェアを見て少し安心した。ご購読はコチラ.pdf

西広瀬小のムササビ観察にトヨタが協力    貞島容子   2018.03.16

 山や川が近くにある豊田市立西広瀬小学校(全63人)では、生き物の住みやすい自然環境「ビオトープ」づくりが盛んだ。校舎西側にある丸根山では4つの巣箱を使ってムササビの生態観察も行っている。

 これには同地域にあるトヨタ自動車広瀬工場の従業員も大いに協力している。前校長から、「ムササビの生態について本格的な観察をしたい」という話を聞いた工務部長が、技術者の福西篤志さん(47)に相談。5人でチームをつくり、巣箱づくりが始まった。

 福西さんは4年前、初めて小型カメラ付きの巣箱を設置。ムササビが巣箱に入って温度が上がると自動的に録画できるようにし、丸根山に近い建物内のモニターで見られるようにした。

 先月、福西さんは再び、新しい巣箱2つを地元住民と一緒に取り付けた。2回目の巣箱は内部がカラーで撮影でき、この様子を校舎3階のモニターで見られるよう改良。さらに校舎内からもムササビが巣箱に入る瞬間などを、リモコンで録画できるようにした。

 今月5日に行われた巣箱完成お披露目会では、6年生が下級生に説明している最中、ムササビが巣箱に入る瞬間がモニターに映し出された。子どもたちからは歓声があがり、同席した福西さんからは笑みがこぼれた。

 トヨタなどの工場では小型カメラを使って、良品づくりや迅速な作業にあたっているという。世界的企業の経験や技術がこうして小学校でもいかされているのが、とてもおもしろい。ご購読はコチラ.pdf

枝下用水と愛知用水水源の違いに驚いた   吉田直樹  2018.03.02

 豊田土地改良区の公開研究会を聴いて来た=1面に関連記事=。愛知用水土地改良区事務局長の近藤文男氏が「枝下用水と愛知用水」をテーマに講演し、隣り合う両用水の共通点と相違点を解説した。

 この中で特に記者の興味を引いたのは、両用水の水源だ。枝下用水は雨以外の水源を矢作川で賄っている。一方、木曽川が愛知用水の水源に占める比重は4割強程度で、半分以上を雨と地域内のため池の水が供給しているという。

 これまで用水というものは全て、幹線水路からほとんどの水を供給してるものと思い込んでいたから、目から鱗がはげ落ちたような心境だ。

 また、枝下用水のほとんどが自然流下なのに対し、愛知用水は受益地の半分近くが揚水機に頼っているというのも驚きだった。よく考えてみれば愛知用水の流れる尾張東部から知多半島にかけては丘陵地が多く、揚水機に頼るのが当然の地形で、技術的に開削が難しかったからこそ戦前は用水が掘られなかったのだろう。

 戦後に行政が主導して最新技術で作られた愛知用水よりも、明治期に個人の力で開削された枝下用水の方が、自然流水が多くて効率的に感じられるのがなぜか不思議に思えた。

 豊田土地改良区は現在、この枝下用水を世界かんがい施設遺産に申請中で、これに関して近藤氏が「越戸ダムのダム湖内に旧水路が残っているというだけでも、世界かんがい施設遺産の価値がある」と評したのは心強い限りだ。ご購読はコチラ.pdf

就職で豊田離れる息子をおもう母心    貞島容子   2018.02.23

 今春から社会人となる息子が勤め先のある静岡県へ旅立つ。一人暮らし用のマンションを決めるため、昨年末から息子と静岡へ出かけている。

 息子は一人暮らしの経験の無い私を余所にして、勤め先の先輩からいろいろアドバイスをもらっている。なのに「お母さん今度いつ空いてる?静岡についてきてほしいんだけど」と言う。

 当たり前かもしれないがマンションに住むには保証人(親)の勤め先や年収、息子の就職先などを書類に書かなくてはならない。マンション管理会社の担当者から「審査を行ってから入居の可否をお伝えしますね。4〜5日後に連絡します」と言われた。審査が通らなかったら違う物件を探さないといけないのか、と少し不安になった。

  無事審査を通り、息子の住むことになったマンションは、玄関から富士山を一望できる。二人で「いい眺めだね」と声に出した。会社へは富士山目がけて茶畑のなかを車で通り抜けていくことになる。なんて羨ましい通勤だ。

 マンションが決まったことで今度は家具選び。息子のイメージする部屋の内装はあるようだが、そこは本人のお財布次第だ。親はお金を出さないと決めている。息子と家具屋やホームセンターへ足を運ぶ。新しい生活にワクワクしている息子の姿を見るのはうれしいがちょっと寂しい気持ちもある。「お兄ちゃんが出てったら、きっとお母さんは泣くだろうね」と自宅にいる高校生の息子が言った。そんなの当たり前じゃん。ご購読はコチラ.pdf

星めぐりの町を観てふるさと福島を想う  吉田直樹   2018.02.16

 先日、豊田市を舞台にした映画「星めぐりの町」を観てきた。キタラオープンの時に出演者の舞台挨拶やレッドカーペットを取材していたので、メインキャストの小林稔侍さんや壇蜜さん、高島礼子さんたちがとても身近に思え、映画が実際に自分の身の回りの出来事のように感じられた。

 太田稔彦市長や三宅英臣商工会議所会頭、河木照雄副会頭といった日頃お世話になっている人たちが出演していたことも、そうした思いに拍車をかけた。矢作新報に入社してまだ8ヶ月の名古屋市民の私でさえそう感じるのだから、豊田の人が見たらより一層親近感がわくだろう。

 映画には豊田市内の各所が登場した。実物に違わず映像もきれいで、少しでも豊田に縁のある人や興味を持った人ならば必ず訪れてみたくなるだろう。私自身が特定できなかったロケ地が意外と多かった事が少し悔しかったものだ。

 主人公が預かる少年の家族を奪った津波のシーンは、実際の東日本大震災の時の映像を使用していて少しショッキングだった。

 私事で恐縮だが、父親が福島県出身なので子供の頃は夏休みなど、福島県で生活する事が多かった。言わば第2の故郷といった感じだ。その故郷が映画と同じ津波が原因で起きた原発事故で大きな被害を受けたのだ。あのシーンだけは正視できなかった。

 そんな思いも、ラストシーンで少年が主人公に言った一言が癒してくれた。何を言ったかは観てのお楽しみに。ご購読はコチラ.pdf

コンビニや牛丼店の鰻丼は食べちゃ駄目   新見克也    2018.02.09

 この冬、シラスウナギ(ウナギの稚魚)が深刻な不漁だというニュースを見聞きしたと思う。本格的な漁期は今からなので本当に深刻なのか分からないが、心配だ。

 心配なのは今夏のうな丼の価格じゃない。ウナギ資源の減少のことだ。ウナギは人工孵化・飼育を繰り返す完全養殖の技術が確立できず、いわゆる「養殖ウナギ」も天然のシラスウナギを漁獲して育てただけ。天然資源に頼り切っているのだ。シラスウナギの漁獲量は50年ほど前から年々減少し続けており、2014年には国際的に絶滅危惧種に指定された。

 シラスウナギ減少の原因としては、①乱獲、②海流の変化、③生息環境の悪化、の3つが考えられている。おそらく複合的なのだろう。いちばん解りにくい「②海流の変化」はこういうことだ。

 ウナギの産卵場はグアム島に近いマリアナ諸島西方の「北赤道海流」の中にある。生まれた仔魚はその海流に乗ってフィリピン東部を経由し、絶妙なタイミングで「黒潮」に乗り換えて中国、台湾、日本方面へ北上してくる。ただ、この海流の分岐点には南下する「ミンダナオ海流」もあり、そちらへ乗ると死滅してしまうようだ。この海流分岐点が気候変動で変化するので、ウナギ減少の一因に「海流の変化」が挙げられている。

 一消費者としてウナギ資源を守るためにできるのは、「①乱獲」に関わらないことだけだろう。コンビニ店や牛丼店で薄利多売の鰻丼を食べなければいい。心がけてみよう。もっと読む.pdf

刻字の美に圧倒東京都美術館で   貞島容子    2018.02.02

 東京都美術館で先月、第37回「日本刻字展」が開催された。

 展示場には全国から選ばれた1600点以上の作品が並んでいた。愛知県からは66人が入選した。同展には勉強のため行ってみようと思っていた矢先、なんと私にも佳作入賞の通知が届いた。 書道は長年やってきたが刻字は初めて。前々からやりたいと思っていた分野だ。子育てが一段落したこともあり、いま豊田市伊保町の書道教室「論古社」に通い、安藤豐邨先生と息子の尤京先生から指導を受けている。

 教室で先生から作品となる文字「伸眉」をもらった。意味は心の内にあるものを外に出し、心を開花させるようなことだったと思う。 文字を木材に写し取って、ノミなどで彫っていく過程がすごく面白い。ノミの大きさを変えたり、刃を入れる角度や深さを変えたりと、少しの違いで見た目が全く違ってくる。集中力のいる作業だ。先生に何度も指導を受けながら挑戦したのだが、書も、彫る方も納得いくものではなかった。色彩は浮き出た文字に金箔を貼り、彫った周りを漆黒に塗った。

 東京都美術館の展示場に並ぶ多様な刻字に圧倒され、上位入賞作品を目にしたときには大きな衝撃を受けた。心惹かれた作品の前に立ち尽くす。こんなにも緻密で丁寧に仕上がっているとは。自分の経験不足や感性の無さ、いろんなものが欠けている、劣っていると心底思った。感じたことを次の作品に是非いかそう! もっと読む.pdf

JAZZ大物トリオが豊田へやって来た  新見克也   2018.01.26

 ジャズのライブ演奏を楽しむための初歩的なイロハを教わって、まだ1年余りしか経っていないのに、早くもレジェンド(伝説)と呼ばれるアーティストたちのライブを聴くチャンスに恵まれた。しかも豊田で、だ。

 先週、豊田産業文化センターにやって来たのは、山下洋輔(ピアノ)、村上ポンタ秀一(ドラム)、坂井紅介(ベース)の大物トリオ。全国4カ所を回った公演の最終日だった。普通なら豊田で聴けるような人達ではないが、人のつながりで実現したようだ。主催者側は備え付けピアノを調律して〝世界の山下〟を迎えた。

 素晴らしい演奏はもちろんのこと、主催者代表の竹内正美さん(小原在住)の開演挨拶も印象的だった。

 ──豊田市民は個性を出すのが苦手です。自分の個性を出すための突破口として即興のジャズは良いと思います。突破力とは即興力です。そこに新しい時代を拓くカギがある。先の見えない時代には即興力です──

 ライブ会場一体の盛り上がりを期待した言葉でもあるだろうが、真面目な豊田市民らしい〝ノリの悪さ〟を崩し、愉快な文化を育てたい気持ちを込めたのだと思う。

 竹内さんは閉幕の挨拶でも、こう話した。

 ──豊田には薄くて固い表土があるように感じます。これを掘り起こしてみたい──

 この固い表土を掘り起こして動かし始める道具は、音楽なのか、イベントなのか…。人それぞれかもしれない。私の場合はお酒かな。もっと読む.pdf

猿投で頑張る若者を取材中    新見克也       2018.01.10

 旧・西加茂郡猿投町が豊田市に編入合併したのは昭和42年4月。今春で合併50周年を迎える。そんなわけで今、合併50周年記念誌が作られており、矢作新報社もその編集に携わらせてもらっている。

 猿投地区はかなり広い。中学校区で言えば、東から石野、猿投台、井郷、猿投、保見と5地域もある。この年末年始の休みを使って、この5地域で頑張る20代〜40代の若者たちに会って話を聞いてきた。記念誌を飾る「これからのキーパーソン」と題したコーナーの取材だ。

 取材相手は各自治区から推薦された人たちだ。豊田を代表するような有名人もいれば、地道に頑張ってきた人もいる。皆それぞれに地元への想いを持っているので、眼がイキイキしていた。

 年末29日に取材させてもらった舞木町の永田千尋さん(48)は、高岡地区から嫁いできて、猿投中学校区のジュニア和太鼓チーム「鼓猿」を立ち上げた人だ。多くの人とのつながりの大切さや、猿投地区ならではの伝統の重みについて語ってくれた。

 新年5日に取材させて貰った中金町の松井茂さん(44)は、消防団仲間で結成した音楽バンド「THE消防ロッカーズ」のリーダー。本業は自宅の土蔵を改装したレコーディング・スタジオの経営だ。話がとてもおもしろかったので、記念誌だけでなく矢作新報でも近々紹介しよう。

 眼がイキイキした人を取材していると、こちらまで元気を貰える。地方新聞の記者の一番の特権だな♪ もっと読む.pdf

校長先生が半年かけつくった石野カルタ  新見克也     2017.12.15

 豊田市石野地区の名所旧跡を収録した「石野カルタ」が、地区内の小中学生にプレゼントされた。

 この石野カルタは、東広瀬小学校の校長・伴健太郎さんが、昨年赴任してすぐにリストをつくり、半年ほどかけて作ったものだ。

 撮影は太陽の傾きを考えて時間帯も選んだ。猛暑のなか山へ分け入ったり、山中で場所を探し回ったりしたこともある。お祭りの写真はその日しか撮れないのでスケジュール調整も大変だった。写真裏面の解説文は猿投町史を参考にしたり、現地で古老に聞き取りをしたりして書き上げた。子どもたちの顔を思い浮かべながら楽しく苦労したそうだ。

 例えば、「む」の札は、「村のため 橋かけ水引く 鎮平さん」。明治時代に村のため私財をなげうって道路を開き、橋を架け、用水を引いた清水鎮平翁のことが紹介されている。

 伴さんは昨年、自費で石野カルタを製品化して児童たちにプレゼントした。夢中になって憶える児童も多く「校長先生、勝負しよう!」と挑まれることもあるそうだ。

 そんな石野カルタを、今年は石野地区区長会が製品化し、地区内すべての小中学生にプレゼントした。なんとも素敵な取材をさせてもらった。もっと読む.pdf

トヨタ全社駅伝水素の炎は緑色  貞島容子     2017.12.08

 豊田市保見町のトヨタスポーツセンターで開催された。各部署対抗で567チーム4500人が出場した。選手や応援団ふくめて3万人以上が一堂に会するというトヨタ最大規模のイベントだ。今回で71回目。

 今年は駅伝大会に加え、水素を使って炎を灯すトーチのお披露目にも注目が集まった。炬火台に点火された炎は、遠くから見てもはっきりとわかる緑色だった。世界初だという。 トヨタ自動車は国際オリンピック委員会(IOC)の最高位スポンサーだ。トヨタが進めている水素で走る燃料電池車の技術開発は至る所で知られている。水素を使った聖火が2020年開催の東京五輪・パラリンピックで採用されれば、水素の活用やトヨタの技術を世界にアピールする最高の舞台になるだろう。

 炬火台で緑色の炎が燃えるなか、陸上競技場では応援団による激しい応援合戦が繰り広げられており、その姿勢に驚いた。沿道からは途切れることない声援があった。

 学生時代に駅伝大会に出場した経験のある私は、チームが1つになってゴールを目指す喜びや、声援のありがたみを知っている。必死に走るランナーには声援をおくらずにはいられない。

  トヨタの全社社内駅伝大会は、走るメンバーの日々の努力はもちろんのこと、運営側の事前準備や当日の運営、応援団の声援やサポートによって伝統の行事が支えられていると感じた。

豊田都心の歩行者天国で公道初のFMX開催   新見克也   2017.12.01

 再開発ビル「キタラ」がオープンした先週末、豊田都心はおおいに賑わった。都心を使いこなす大実験「あそべるとよた4DAYS」も行われ、集まった市民は4日間で4万人を超えたという。これだけのイベントを一挙に行うのはもったいないと思ったほどだ。歳末にむけて3週間ほどに分けて開催したら、もっと都心の賑わい創出になったと思う。主催者側は大変だろうけど…。

 今回の大イベントでは駅前通りが歩行者天国になった。将来的にキタラとコモスクエアの間は、日常的なフルモール化(歩行者天国)の構想がある。今回はそれにむけた大実験でもあった。

 私自身は土・日曜日ともにブース出店していたので、歩行者天国の賑わいを客観的に見て回れなかったが、最終日の夜に開催されたフリースタイル・モトクロスだけはじっくり見物させてもらった。「空いた口がふさがらない」とはこういうことかと思うほど…もっと読む.pdf

久留米絣ショーにモデル出演するぞ   新見克也     2017.11.24

 再開発ビル「KiTARA」のオープン記念イベント(1・2面に関連記事)で、今週末の豊田都心は大賑わいだろう。

 一風変わった催しとして「久留米絣ファッションショー」も行われる。t-FACE前のシティプラザで25日(土)に開催される「いなかとまちの文化祭」のステージ演目の一つで、午後1時半頃から30分程の予定だ。

 久留米絣は福岡県南部の久留米市周辺に伝わる綿織物。今回豊田を訪れる一行は、この伝統工芸に現代感覚も加え、次世代へ繋いでいこうとプロジェクトを立ち上げた若手のリーダー達らしい。そのあたりは当日に取材させてもらおうと思っている。

 久留米絣づくりの現場では、豊田佐吉翁が1915年に発明した「豊田式鉄製小幅動力織機」が今なお使われているそうだ。久留米の一行はこうした意外な豊田・久留米の関係にも焦点をあててイベントを行ってくれるらしい。

 このファッションショーには、なんと、私と貞島記者もモデル出演させてもらうことになった。もちろんモデルなんて初体験だし、ファッションショーというものを見たことすら無い。どんなステージになるのか楽しみだ。私は絣のジャケットを着るらしい♪

 ファッションショー終了直後の午後2時10分からは、「山・川・まち」をテーマにした30分ほどのミニシンポジウムにも出演する。太田市長も同席するそうなので、気後れしないようステージ衣装のまま出ようかなもっと読む.pdf

稲武のタカドヤ湿地もみじまつりに行く    貞島容子     2017.11.17

 豊田市稲武地区のタカドヤ高原湿地で12日、第9回もみじまつりが開かれた。主催は自治区代表者らでつくる実行委員会だ。

 この催しは、タカドヤ高原湿地の散策道の整備が完了した平成21年から始めたもの。紅葉の美しい時季に合わせ、多くの人に足を運んでもらおうと企画してきた。

 まつりの目玉は、地元の農産物が当たる100円くじ。180本用意されハズレ無しという気前の良さだ。開場から30分後の10時には長蛇の列ができていた。一等賞は地元米ミネアサヒ2㎏で、このほか、大根や白菜などがあった。

 キノコと里芋がたっぷり入った田舎汁の振る舞いも大人気。手作りの漬け物や大学芋のサービスもあった。昨年と同じ来場者数を見込み500食用意したという。軽トラ市や、青年団による団子の販売もあり、売る側と買う側で交わされる「だんだん寒くなるねぇ」「キャベツがお買い得だよ〜」などの会話と笑顔に温かさを感じた。

 湿地内の散策道では地域に生息する動物や鳥を知ってもらおうと、ウォークラリー式のクイズが行われていた。色づいたもみじや、景色を撮影する人たちも多かった。

 この催しを盛り上げようと、実行委員会では毎年アイデアを模索。来場者アンケートを行い、抽選で地元の特産品を郵送した年もあったという。こうした努力の甲斐あって来場者は増えたそうだが、迎える側の体制が追いつかないという新たな課題も出てきたそうだもっと読む.pdf

盛況ぶりに驚き!わくわくワールド     吉田直樹     2017.11.10

 スカイホールで先週5日に開催された「わくわくワールド」を取材して、その盛況ぶりに驚かされた。正直、豊田のイベントを嘗めていたと反省するばかりだ。名古屋在住で矢作新報に入社してまだ5ヶ月弱の私の、率直な感想だ。

 開場直後の来場者の勢いには、圧倒された。昨年より2割多い1万2000人だったそうだが、実数よりも多く感じた。

 特に人気が高かったのが、レゴブロックを使って科学を学ぶ「出張レゴスクール」。まちづくりなどの豊田オリジナルメニューも用意され、通常の出張スクールの2倍のブロックが用意された充実ぶりもあって、3時間待ちが出るほどだった。 ジェルキャンドルづくりや人工いくら・スライムづくりなどのものづくり体験企画でも長蛇の列が見られた。

 クルマづくりのお仕事体験も1時間ほどで人でいっぱいとなった。当初は人が少なかった「WELOVEとよた」コーナーも昼頃には多くの子どもがやってきた。

 パフォーマンスで圧巻だったのは、トヨタ技術会が創立70周年特別企画として披露した人型ロボットだった。バスケットボールのフリースローでシュートを決めた時には、その技術力の高さを改めて認識させられた。

 開発に携わった17名は人工知能AIやロボットとは全く関わりのない部署で、この分野では全くの素人だと言う。それが1年足らずで、しかも独学でこれほどの物を造ったのだから関心するもっと読む.pdf

話題のデザインツール「Canva」に驚き   新見克也     2017.11.03

 オーストラリアの新しい企業が提供し、今年5月に日本版もリリースされた話題のデザインツール「Canva(キャンバ)」を学べる市民講座に参加してきた。主催したのは私も役員を務めている「とよたプロモ部」。市民が自ら、自分のペースで豊田の魅力を発信していこうという団体だ。

 講師に招いたのは、この「Canva」を日本に上陸させた高畑哲平さん。豊田市立豊南中学校の出身で、現在、㈱KDDIウェブコミュニケーションズ(東京)の代表取締役副社長を務めている人だ。1978年生まれというから39歳か。

 予備知識ゼロで受講したのだが、高畑さんの話が解りやすかったし、なにより「Canva」の使い勝手の凄さに驚いて聞き入ってしまった。

 「Canva」は、チラシや広告、名刺、WEBサイト等々のデザイン作成が、プロ並みに、しかも、これまでの常識をひっくり返すほど簡単にできるインターネット上のツールだ。

 プロのデザイナー集団が作成した豊富なテンプレート(雛形)が用意されており、そこへ、これまた豊富に用意されている写真やデザイン画を入れ込むだけ。あとは文字を書き換えて完成だ。こんなに優れたデザインツールが、かなりの部分まで無料で使えるのだから驚きだ。 そんなに楽をして良いのか?という疑問は残るけれど…もっと読む.pdf

開票日の夜は今回も長かった   新見克也     2017.10.27

 やはり今回の衆院選も、開票日の夜は長かった。

 会社を出たのは20時過ぎ。愛知11区では労働組合の推す古本伸一郎さんが圧倒的に強いので、早い時間にNHKが当確を打ち、すぐバンザイするかもしれない。写真を撮り損ねては大ごとなのでちょっと早めに選挙事務所へ向かった。

 22時8分。NHKが出口調査の結果をもとに当確を打ち、間もなく古本さん夫妻が到着してバンザイ。

 すぐさま自民・八木哲也さんの選挙事務所へ。はじめから比例での復活当選を狙った戦いなので、小選挙区で敗れても事務所内の雰囲気は変わらない。当落が判るのは2時間ほども後だ。 23時。ようやく市の開票速報が流れ始めた。豊田市は広いので開票作業のスタートからして遅いのだが、それにしても遅すぎる。

 開票が進み、労組・古本さんが前回以上の圧勝と分かってきた。となると自民・八木さんの惜敗率は低い。比例東海ブロックで自民党が獲得していたのは、この時点で7議席。八木さんは惜敗率で7位か8位という情勢だ。まずい…。

 0時20分。選対役員が「自民の8議席獲得が決まった」と説明し、バンザイの準備に入った。首の皮一枚でつながった印象だし、NHKがまだ当確を打っていないこともあって笑顔の少ない祝勝会だった。

 1時46分。台風の雨にうたれ車に飛び乗ると、カーナビのワンセグTVに「当確・八木哲也」と出た。よし、牛丼を食べて帰ろう♪もっと読む.pdf

挙母祭りの七度参りラッパの悪習が残念   新見克也   2017.10.20

 豊田都心の挙母まつりは二日目の本楽祭が朝から雨になってしまい、挙母神社境内への山車の奉納は行われなかった。

 私は一日目の試楽祭を見に行けなかったので、結局、山車の曳き廻しは観ずじまいだ。挙母祭りの山車は愛知県指定の有形民俗文化財でもあり、雨による運行中止は仕方ない。納得はしているものの、なんだか今でも中途半端な気持ちのままだ。私ですらそうなのだから、主役の華車(山車の列の先頭)だった神明町の人たちはさぞかし残念だったと思う。

 試楽の夜に神社で行われる神事「七度参り」だけは観ることができた。

 七度参りは7年ほど前に起きた傷害事件のあと、改革によって活気が無くなった時期もある。事件から3年目の祭り記事を読み返してみると、こう書いていた。

 ──今年は活気も戻ってきた。見苦しかった大旗や耳障りだった突撃ラッパの音はなく、若い衆が声だけで騒ぐ姿は見応えもあった── 突撃ラッパは吹かれたものの一瞬だけだったようだ。

 この記事から4年。今回の七度参りを観て活気はずいぶん戻ったと感じたが、残念ながら突撃ラッパを吹き鳴らす悪習まで…もっと読む.pdf

足助まつり初取材火縄銃の轟音圧巻    吉田直樹     2017.10.13

 足助八幡宮とその周辺の町で8日に開催された、足助祭りの本楽祭を初めて見た。江戸時代から伝わる高さ6m余の山車と鉄砲隊、棒の手の演技で知られる勇壮な祭りと聞いていたので期待していたが、予想以上におもしろかった。

 特に鉄砲隊の火縄銃発砲は迫力満点で、地形の関係からか、平地では聞く事のできない轟音を発する様は圧巻だった。この原稿を書いている今も、耳に鉄砲の音が残っているように感じる。

 記録によると足助祭りは、江戸時代中期には既に今と同じ形式で行われていたようだ。足助山車祭り保存会の横地朗会長は「フェスではなく、あくまでも神事として当時と全く同じ形式を踏襲している」と言う。

 天候に恵まれた8日には多くの観光客が訪れ、外国人の姿も見かけた。

 地元の足助高校が来年から観光科を開設するのに伴い、今回、約30名の生徒が参加したそうだ。宮町の鉄砲隊のサポート役としてそれらしい若い女性がいたので話を聞いてみた。彼女の名は川島佑奈さん(17)。意外にも足助高校ではなく、杜若高校の生徒だった。

 川島さんは「祭りが大好きなので参加しました。今回は2回目だったので余裕があり、鉄砲についている藁束の由来も知ることができて本当に楽しかった。大人になり他の地域に転居しても、この時期に休暇を取って参加したいです」と熱く語ってくれた。

 こういう若い人がいるならば、祭りの未来は明るいと実感した。もっと読む.pdf

主筋、副筋、脇筋が歌舞伎を楽しむ要点  吉田直樹     2017.10.06

 豊田市文化振財団が今月1日に小原交流館内の歌舞伎伝承館で開催した、錦秋特別講座を聞いた。10・11月に石野、小原、旭で開催される農村歌舞伎の見どころを解説したものだ。講師は安田文吉東海学園大学教授が務めた。

 解説された演目は、「菅原伝授手習鑑 車曳き」「二月堂良弁杉由来」「奥州安達原三段目 袖萩祭文の場」「絵本太閤記十段目 尼崎の場」「白浪五人男」の5つ。

 安田教授によると、歌舞伎をより楽しく見るには、物語の歴史的背景である「主筋」と、主役に絡む重要な脇役の物語である「副筋」、物語に付随して伏線となる話の「脇筋」を押さえておくことが重要だという。

 「菅原伝授手習鑑」を例に挙げると、主筋に当たるのが菅原道真と藤原時平の政争。副筋に当たるのが不義の罪で勘当した弟子・武部源蔵と道真の師弟愛。脇筋に当たるのが図らずも敵と味方に分かれた梅王丸、松王丸、桜丸三兄弟の悲劇的な関係だという。

 その他も主筋のみを簡単に述べると、「二月堂良弁杉由来」は良弁が赤子の時に鷲にさらわれたという伝説にちなむもの。「奥州安達原」は前九年の役。「絵本太閤記」は本能寺の変後の明智光秀。「白浪五人男」は江戸中期の大盗賊・日本佐衛門とその一味を、それぞれ題材にしたものだ。

 ネタばらしはここまでで後は見てのお楽しみにするとして、史実を元にした演目を見る時は関係者の系図など歴史的事実を確認してから見ると、より理解が深まり楽しめる。もっと読む.pdf

とよた産業フェスタで書道の魅力再確認  貞島容子    2017.09.29

 「とよた産業フェスタ」が先週末の2日間、豊田スタジアムで開催された。2019年に豊田市でも開催されるラグビーW杯に向けて、外国人に日本の文化を知ってもらおうと、市が「和」のブースを設け、多くの来場者がけん玉、生け花、お茶などを楽しんでいた。

 この「和」のブースで、書道経験30余年の私も、竹うちわに文字を書くサービスを行った。豊田の魅力を市民目線で発信する団体「とよたプロモ部」の一員としての参加だ。イベント会場で文字を書くのは初めてなので、開始直後から長蛇の列ができ、びっくり。子どもの名前を希望する親子連れが多かった。書体を選んでもらい、「力強い感じで」「可愛らしいイメージで」など、それぞれの想いに合わせ筆を動かした。

 名前は親から子への大切な贈り物。名前の一文字一文字からいろんな想いが膨らむ。なかでも多かった文字は「愛」。「相手を愛おしく可愛いと思い、守りたい、という気持ちや想いを表現するための言葉」だ。筆を置き、うちわを渡すと、「ありがとう」「大切にします」と微笑みが返された。一期一会に感謝すると同時に、「書」や「漢字」のもつ魅力や大切さに改めて気づかされた。

 外国人女性10人ほどにも、名前や好きな文字を書いた。「平和」「愛」「両親」の文字を望む人もおり、国籍関係なく誰もが大切に想うことは同じだと感じた。今回「和」のブースを企画・運営してくださった方々に、深く感謝申し上げます。もっと読む.pdf

豊田の礎を築いた挙母藩主内藤学文   吉田直樹     2017.09.22

 豊田市の崇化館交流館と挙母祭り保存会が14日、崇化館中学校の1年生向けに開催した、藩校「崇化館」と挙母祭りの歴史に関する講演を聞いてきた。講師は挙母祭り保存会顧問の水野功さんだ。

 挙母祭りが現在のように大きな山車が曳きまわされる華やかな形になったのは、内藤家が挙母藩をおさめていた時代だという。

 崇化館中学校がその名称を受け継いだ藩校「崇化館」が設立されたのも内藤家の時代だ。紀伊徳川家七代藩主・徳川宗将の四男に生まれ、挙母内藤家の養子となった学文公が、藩を治めるには優秀な人材が必要と考えて設立したそうだ。

 学文公は、たびたび起こる矢作川の洪水に苦しんでいた領民を救うため、排水路・安永川の普請や、高台への城の移転、城下町の移転を行った人でもある。わずか2万石の小藩だった内藤家にとって、こうした様々な大事業を行うのは資金的にも苦しかっただろうが、学文公は御三家出身という人脈を生かし、実家の紀州藩や幕府から資金援助を受けて完遂したようだ。このように領民思いの名君だった学文公が、44歳の若さで亡くなったのは惜しいことだ。 ちなみに、学文公の実兄である徳川重倫(紀州藩8代藩主)は、家臣や領民のことを考えず、破天荒な行いが過ぎて、30歳の若さで幕府から強制的に隠居させられたという。その後も好き勝手に生き、84歳の長寿を全うしたという。学文公のことを想うと複雑な気持ちだ。もっと読む.pdf

引幕の採用で歌舞伎が進化      吉田直樹      2017.09.15

 小原交流館の豊田市歌舞伎伝承館で6月から開催している歌舞伎夜話も10日で3回目。今回は歌舞伎の舞台について学んだ。

 歌舞伎の劇場は、外の日常と中の非日常を区切る意味で竹矢来に囲まれており、興業の神の降臨を祈念して櫓を建てる。楼上には四隅に御幣を立て、神と交信するための櫓太鼓も置かれる。また竹矢来の内側には、非日常空間の守りとして、時代劇の捕り物でお馴染みの突棒、刺股、袖搦の三つ道具を立てる。

 歌舞伎の舞台は、本舞台の左後方に橋掛かりが付いた能舞台から始まり、これに舞台を拡張する付け舞台や本花道、仮花道が付き、中央で回転する回り舞台や役者が登場するセリ、妖怪など人以外の役が登場するスッポン、名乗り台、黒御簾(陰囃子)などが順次付属して、現在の歌舞伎の舞台に発展したという。

 その中でも特に重要な転換点となったのが舞台と客席を区切る引幕の登場だ。この引幕の採用により上演中の場面転換が可能になり、従来の一幕物だけではなく多幕物の作品も次々と誕生し、長時間に渡る複雑な筋の物語も演じられるようになった。 講師の安田文吉東海学園大学教授の語り口の面白さもあり、浅学ながら今回も楽しく聞くことができた。話がはずんで予定時間内に解説が終わらなかったほどだ。

 次回は12月17日の開催で、内容は今回の続きと衣装に関して。問い合わせ・申込みは小原交流館(℡0565(65)3711)まで。もっと読む.pdf

豊田フェスで若者のアカペラを堪能  貞島容子          2017.09.08

 豊田市駅周辺の空間や広場、公共施設をつかった「豊田フェスティバル」が2日に開かれた。

 主催したのは日本各地でアカペライベントを企画している若者の団体「5○フェス」だ。「50大学のアカペラサークルを一カ所に集めたら、一体どんなことが起きるんだろう」。そんな発想から始めたものだという。

​ 参合館前広場では演奏本番前の男女が音合わせ。優しい音色が聞こえてきた。また小学生くらいの子が電子ピアノをつかってドラえもんのテーマソングや、流行の曲を軽やかに演奏していたのにも感動。市駅西口デッキ下では大学生と思われる男女がアカペラを歌っていた。私の大好きな日本人女性歌手MISIAの曲が流れてきたので足を止めて聞き入ってしまった。T-FACE前のステージでは男女6人が演歌を披露。社会人1年目だという男性が「2020年開催の東京オリンピックを前に、日本の演歌の良さを見つめ直そうと思いました。『夜桜お七』を歌います。聞いてください」と元気にさわやかに、まちゆく人に語りかけていたのも印象的だった。

 まちなかでは若者たちの素晴らしい歌声に足を止める人も多かったように感じる。昼間のアカペラにすっかり魅了され、夕刻からGAZA前のメインステージで開かれたゲスト出演のステージまでしっかり堪能してしまった。再開発ビルKiTARAと月をバックにしたシチュエーションで聞く生のアカペラは最高だった。もっと読む.pdf

子育てパパが対象「川おやじ養成講座」  新見克也          2017.09.01

 自慢じゃないが、いや、少し自慢でもあるけれど、私は矢作川で長年遊んできた川おやじだ。

 アユ釣りやウナギ釣りはなかなかの腕前だと自負しているし、スッポン漁もかなり得意だ。タモ網や投網を使っての雑魚捕りだって、何処へ行けばどんな種類が捕れるかだいたい分かっている。夜の川に潜って魚を観察調査することもあるし、深夜のダム湖でカヌーを漕いでいることもある。冬になれば川面に浮かぶカモや、河畔林にとまるキジバトも獲る。深く楽しみながら考え方や技術を身につけてきた。昔だったら〝遊び人〟と指さされたところだが、幸いなことに現代社会では〝名人〟扱いしてもらえるので肩身も狭くない。

 ここまで川に深入りして考え方や技術を身につけたのだから、今後はそれを次世代に伝えよう。そう思いはじめた。

 そんなわけで最近、年間を通して月1回開く「川おやじ養成講座」を構想している。川遊び講座といえば対象はふつう子どもだが、私は子育て世代のパパを対象にもっと読む.pdf

参合館で27日午後開催ミズベリング豊田会議   新見克也        2017.08.25

 豊田市駅前の参合館で27日の午後、市主催の「ミズベリング豊田会議01」が開かれる。初開催なのでどんな雰囲気で行われるのかよく分からないが、水辺とまちの未来に関心があれば誰でも参加できる。時間は14時〜16時30分だ。

 豊田市役所は最近、都心の魅力創出に矢作川の水辺を活かそうと動いている。再開発ビルKiTARAが11月に竣工し、30年におよんだ都心の再開発が一段落することも理由だろうし、2年後のラグビーW杯開催に向けて都心の魅力づくりを急いでいることも大きな理由だろう。

 今回のミズベリング豊田会議では、水辺の風景デザインについて専門家が講演したあと、「豊田らしい水辺とは?」「社会実験で何ができるか」をテーマに話し合うようだ。ここで市民意見を聞き、9月から始める水辺の社会実験も踏まえて「矢作川水辺まちづくり計画」を作るという。対象エリアは豊田大橋周辺の河川敷だ。魅力ある水辺空間にするため、物販やサービス事業を展開しやすいようなルールづくりも行われる。

 私も矢作川の魅力を市民に伝えようと市民活動を続けてきた一人だ。お役所の都合で不愉快な思いもしているが…もっと読む.pdf

台風5号で矢作ダム貯水率は一気に回復    新見克也        2017.08.11

 西三河の水瓶「矢作ダム」の貯水率が先週、42%台にまで低下した。8月上旬としては珍しいほどの低水位なので心配になり、日曜日にダム湖を一周みて回ってきたところだ。

 でも、もう心配は無さそうだ。台風5号が矢作川の源流・上流域にもまとまった雨を落として行った。局所的な土砂災害は別にして、矢作川流域にとってはまさに恵みの雨になった。

 矢作ダムへの流入量、下流への放流量、貯水量、貯水率などは、インターネットを使えば10分毎のリアルタイム情報を確認できる。今回は台風5号が近づくにつれて流入量が増え、貯水率はジワジワと回復。この原稿を書いている台風通過の8日(火)朝には、貯水率は一気に63%台まで回復した。まだまだ増えるだろう。これで一安心だ。

 台風前の渇水で私が心配していたのは、2009年の9月に発生した「渇水濁水」の再来だ。あの時は矢作ダム湖の極端な水位低下で湖底が露出し、厚く堆積したヘドロの上を川が流れて、黒い濁り水がダム下流へ流出し続けた。水位が下がり過ぎてもっと読む.pdf

矢作川感謝祭は流域のまつりへ    新見克也          2017.08.04

 9月開催の「矢作川感謝祭」に向け、新しい企画を練ったり、打合せをしたりと忙しい毎週だ。

 開催日は9月2日(土)。豊田大橋東岸下の千石公園で午前11時〜午後4時だ。自由参加だけれど、朝からの「川あそび大会」「さかな釣り大会」「つり教室」は事前申込み制で、申込み受付は矢作川感謝祭のホームページで1日から始まっている。

 矢作川感謝祭はこれまで〝豊田の川イベント〟だったが、今年から、山で活動している人たちも一緒にやってくれることになり〝流域まつり〟へと拡大していく方針が固まった。漁業協同組合、森林組合、農業協同組合の第一次産業3組合も勢揃いだ。市域も県域も越えて流域の山・川・里・海をつないでいこう。

 いま、山も川も里も海も様々な問題を抱えている。その問題の多くは関連があるので「流域圏」の視野で考えるべきなのだが、それがなかなか難しいもっと読む.pdf

ノーベル賞天野教授が豊田西高校で講演  吉田直樹     2017.07.28

 人生においてノーベル賞受賞者の話を直接聞く機会などそうあるものではないだろうが、先週18日に豊田西高SSH人生講演で、青色LEDの開発成功で受賞した天野浩名古屋大学教授の話を聞く機会に恵まれた。

 天野教授が勉強することの本当の意味を理解したのは大学1年の時だったという。工学序論で「工」の字の意味を人と人を繋ぐものと教えられてからとのことだ。それ以来猛勉強して今日に繋がったという。「だからこの講演を聞いている皆さんも、将来の夢が見つからないからと不安になることはない」と生徒達に話していた。

 窒化ガリウムによる青色LEDの開発にこだわった恩師の赤﨑勇教授の研究室については、「全く新しい事に挑戦しているという考えから、教授も学生も同じ立場で上下関係がなかったので自由に研究が出来、その結果に対する責任も感じることが出来た」と感謝していたが、研究自体に関しては先生の言うことを聞かなかったそうだ。
 その理由を「赤﨑教授と自分たちとは勉強した環境が違うから」と話しもっと読む.pdf

今春発行された『棒の手伝え話』   新見克也     2017.07.21

 豊田市棒の手保存会が今春、55ページの冊子『棒の手伝え話』を発行した。柴田和則会長が中心になり、市の市民活動促進事業補助金も使って作ったものだ。柴田会長は前書きにこう書いている。

 ──私たちは棒の手の練習時の合間に、明治・大正生まれの長老や先輩から「昔はあーだった、こーだった」「こんな話を聞いたことがある」というような話を聞きながら子ども・青年時代を過ごしました。そういう話こそが実はとても貴重なのではないかと思うようになり、各保存会の伝え話をまとめることにしました──

 書かれている伝え話の内容を少し紹介しよう。祭りだから当然、喧嘩の話もある。

 明治30年の猿投祭りでは、四郷合属(11ヶ村)と寺部合属(27ヶ村)が大喧嘩になり多数の怪我人がでた。後日、梅ヶ坪(現在の東梅坪)の顔役が仲裁役となって手打ち式を行ったが、四郷合属寄りだと不満が出て、寺部合属は翌年から猿投祭りに参加しなくなったという。

 明治37年の猿投祭りでは、宮口合属と南尾張合属が大喧嘩になった。宮口が南尾張・梅森の献馬飾りを奪ったことがもっと読む.pdf

矢作川応援ブランド「矢作川Life」   新見克也   2017.07.14

 矢作川応援ブランド「矢作川Life」を立ち上げ、試作的なグッズができあがって3週間。この間に2つのイベントで販売し、品切れサイズも出始めている。

 グッズの種類数はまだ少ない。ポロシャツ、Tシャツ、トートバッグ、マグネットシート、缶バッジ…。その程度だ。本業以外の役員報酬等を充てた小さな運転資金なので最初から充実できないが、仲間やグッズ購入してくれた〝矢作川応援団〟の意見も聞きながら、デザインを微調整し、品数やカラーバリエーションも増やしていこう。

 矢作川応援ブランドを創ろうと思い立ったきっかけは、毎秋開催している「矢作川感謝祭」だ。ありがたい企業協賛金で成り立っているイベントだが、それに頼り切っていることにどこか違和感もあった。実行委員会メンバーや協力スタッフも含めて、参加者みんなで支える雰囲気のイベントにしたいのだ。

 「矢作川Life」というブランド名には「矢作川の生きもの」と「私たちの暮らし」の2つの意味を込めた。 目的は2つ。1つは、ちょっぴり高めに売った儲け分を〝市民応援金〟として…もっと読む.pdf

なぜ男が女を演じる歌舞伎の花誕生秘話  吉田直樹     2017.07.07

 「歌舞伎の花」と言えば女方だが、そんな女方について2日に、安田文吉東海学園大教授から面白い話を聞くことができた。豊田市文化振興財団が小原交流館内の豊田市歌舞伎伝承館で開催しているシリーズ講座、「歌舞伎夜話②」での話だ。

 元々歌舞伎は江戸初期に出雲の阿国(女性)がかぶき者(男性)を演じた事で始まったという。しかし寛永六年(1529)年に風紀上の理由で女優の出演が禁じられて、少年が演じる若衆歌舞伎へと移行。承応元年(1652年)にはこれも禁じられて、「成人男性が演じる野郎歌舞伎へと移行し女方が成立した」というのだ。

 男だけで演じるようになったことで、容色本位から技芸本位に変化し、歌舞よりも演劇が重視されるようになって色々な女方が生まれ、女方の芸が成立したとのことだ。

 男性が女性を演じることから女性以上に女らしい所作が要求され、中腰になり膝を着けて歩くことで女らしさを演出したり、組んだ時の腕の位置で娘か既婚かを表現するなどの工夫が生まれた。

 演技をより完ぺきなものにするために、紙を膝で挟んだまま歩く練習をするなど、「女方の役者は日頃から勉強を怠らなかった」という。

 歌舞伎の女方の所作がとても女らしく見える背景には、こんな理由があったのかと改めて目から鱗が落ちた思いだ。 次回は9月10日(日)。テーマは今回の続きと舞台について。問い合わせは小原交流館(℡0565・65・3711)へ。もっと読む.pdf

「本気部」第2期テーマはラーメン    新見克也      2017.06.30

 豊田市平戸橋町の㈱こいけやクリエイトが季刊発行しているフリーペーパー『耕ライフ』のおもしろ企画「本気部」が、第2期をスタートさせた。

 何が〝本気〟なのか。お店で購入したものは極力使わず、食材、調味料、器まで、すべて自分たちの手で作ってしまおうというのだ。ふだん何の疑問も持たずに購入しているものを手作りすることで、作り手や大地の恵みへの感謝の心を育み、知識や技術を身につけるのが目的だ。

 昨年の第1期のテーマは「シシ鍋」だった。部員は50名ほどいただろうか。肉を得るため狩猟免許を取得した部員もいた。ダシ用の焼き枯らし鮎を作るためにアユ釣り道具一式を買い揃えた人もいた。野菜やレンコンも育てた。味噌やみりん風調味料も作った。陶芸家に弟子入りして土鍋づくりまで行った。こうして約1年半もかけてシシ鍋を完成したのだから、今年1月に行った最後のシシ鍋会はとても愉快だった。

 第2期のテーマは「ラーメン」だ。昨年の技も活かして、猪骨スープ、鮎だしスープの2種類の味をもっと読む.pdf

中年の新人記者です名古屋から来てます   吉田直樹     2017.06.23

 矢作新報読者の皆さま初めまして、新人記者の吉田直樹と申します。この6月8日を持ちまして矢作新報社に入社しましたので、なにとぞ宜しくお願い致します。

 さて新人と申しますと皆さまは20歳代か、せいぜい30歳代の若者を想像されると思いますが、実は何を隠そう、既に50の坂を半ば超えた立派な?おっさんなのです。 矢作新報社に入社する以前は、センイ・ジヤァナルという繊維業界の専門紙で20年近く記者を務めて参りました。

 ご存じの方も見えるかも知れませんが、愛知県には岡崎市を中心とする横編みセーター産地や一宮市を中心とする尾州テキスタイル産地、三河地方の軍手産地など高度経済成長期の日本を支えた繊維製品の産地がたくさんありました。 

 私自身も前職の頃はこうした産地を頻繁に取材したものでしたが、なぜか豊田市やみよし市とは縁がありませんでした。

 今回奇しくも矢作新報の記者となり、豊田市およびみよし市と特別な関わりを持つようになったことは運命と感じます。

 ジャンルは違いますが専門紙記者として20年近く努めてきた経験を活かして、独自の視点から皆さまに情報提供をしていきたいと考えています。

 また現在私は名古屋市に在住しており、毎朝2時間近くかけて矢作新報社に通勤しておりますが、豊田市民やみよし市民ではない第3者の目でこの地域を見、新しい切り口で記事を書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。もっと読む.pdf

今年は息子に本気の夜釣りを教えようか   新見克也   2017.06.16

 息子が小学5年生になったので、そろそろ本気で魚釣りを教えてやろうかと思っている。ただ、今どきの小学生はなかなか忙しいし、私も取材ばかりで時間が無いので、昼間は難しい。夜釣りになりそうだ。

 夜釣りと言えば、息子の昨年の夏休みの自由研究は夜釣りだった。夕方から翌朝まで徹夜で釣り続け、夜行性の魚たちがどんな時間帯にエサをよく食べているのか調べたのだ。

 私は夜釣り師なので分かっているのだが、夜行性の魚といえども一晩中エサを食べているわけではない。盛んにエサを探し回る時間帯と、ほとんど食い気の無い時間帯が3時間ほどの間隔で交互にやってくるのだ。理由は分からないが、さんざん夜釣りをしてきた私が確信しているのだから間違いないだろう。

 昨年の徹夜釣り調査は、魚たちのそんな不思議な生態に興味を持ってもらおうと私から提案した。夜釣り自体が初めてだったので、息子も興奮したようだ。 調査方法は簡単。釣り竿の穂先にアタリが出た回数を時間帯ごとに数えていくだけだ。でも小学4年生に徹夜は厳しかったようで…もっと読む.pdf

足助の新盛産直市場でお買い物     貞島容子      2017.06.09

 豊田市の中山間地域を中心に目にする農産物直売所が、新盛町菅田にもオープンした=上段に詳細=。

 会長を務めるのは鈴木勝義さん。農産物直売の構想は、新盛自治区でもかなり前からあったそうだ。それが本格的になったのが昨年のこと。自治区内で部会をつくり、足助地区ですでに営業して人気の「まごころ市」や「153広場」などを視察。「新盛でもやってみよう!」ということになったという。今年に入って地元住民に市場開設の案内や、協力者を募り、先月21日には総会を開催。今月3日オープンをむかえた。

 6月初旬は野菜の品数が少ない時期だそう。鈴木会長も心配していたそうだが「みんなの協力があってたくさん野菜が並び、ほっとしました」と微笑んだ。

 安くて新鮮な農産物を販売するのがウリの産直市場。これを実践することも大切なことと話しつつ、鈴木会長は「場所が国道から少し引っ込んでいるのでお客さんが来るか心配です。新盛ならではの目玉商品も考えなくてはなりませんね」とさらなるステップを考える。また「会員の気持ちに耳を傾け、収穫できた野菜の品数・量を聞きながら進めていきたいですね」とも話してくれた。

 産直市場は売り手と買い手の会話も楽しめる場所だ。オープン初日、瓦にユキノシタなどが植えられた作品を買うと、「庭に飾るの?」「天ぷらにして食べると美味しいよ」と声をかけられた。こんな話が聞けるのも産直ならではだと思う。楽しいな。もっと読む.pdf

ラグビーW杯公式サポーター募集中   新見克也  2017.06.02

 2019ラグビーW杯で豊田市に訪れる外国人客の困りごとを〝おせっかい〟で解決しようと発足した市民ボランティア団体「Toyotaまるごとおせっかい」が、活動の輪を広げようと講演会を開いた=4面に詳細=。

 ラグビーW杯は豊田市が2年後に迎える国際的な大イベント。大会公式ボランティアの募集開始前に、自発的に動き始めたこの取り組みには、市当局も期待しているようだ。講演会であいさつした杉山副市長も「ボランティア活動はともすると、市が呼びかけてやって頂き、そこに補助金を出すパターンが多いですが、まるごとおせっかいの活動は自分たちで楽しんでやってくれている。そうした活動を見ると市役所も『何かお手伝いできませんか?』となるものです。ぜひ主体的な活動を続けてほしい」と応援していた。 ラグビーW杯は2年後の2019年。まるごとおせっかいが目指すのは、その後のボランティア活動のもっと読む.pdf

これからの薪は針葉樹あさひ薪研の宅配事業  新見克也  2017.05.26

 豊田市旭地区の「あさひ薪研」=上段に詳細記事=が創業記念で薪の大安売りをしていたので、土場へ取材に行ってきた。

 あさひ薪研は、長野県伊那市の㈱DLDが10年ほど前に始めた薪宅配事業と手を組み、名古屋圏の宅配を一手に請け負っている。特徴は針葉樹が主体であることだ。DLD本社の宅配はアカマツやカラマツが中心、あさひ薪研の宅配はスギとヒノキが中心だ。

 一般的に薪は広葉樹が良いとされ、針葉樹はタブーとすら言われている。でも、海外では針葉樹の薪を普通に使う。日本でも昔は広葉樹を選んでいたのでなく、身近な里山の木を利用していただけだろう。戦後の拡大造林で里山も人工林化され、身近な木はスギ・ヒノキになったが、柱として売る木を燃料に使えない。そんな事情もあって「針葉樹はタブー」と言われるようになったのかも知れない。

 でも、今はスギ・ヒノキの価格が暴落し、間伐材が山に伐り捨てられている時代だ。それなら燃料にした方が山の整備につながるし、化石燃料を使わないぶん地球環境のためにももっと読む.pdf

素敵だった御内小閉校30年イベント      2017.05.19

 神越渓谷マス釣り場で知られる豊田市足助地区の御内自治区で、小学校の閉校30周年イベントが行われた=上段に詳細=。

 御内自治区の区長は、市町村合併のときに足助町長だった矢澤長介さん(71)。開会挨拶でこの地域や小学校の歴史を聞かせてくれた。 矢澤家の長男で、閉校したとき小学5年生だった長史さんは、現在、豊田市南消防署の消防士。今回のイベントでは司会を務めていた。 次男で閉校当時4年生だった矢澤英介さんは、現在、音楽を通して豊田の魅力づくりをするジョイカルウェイブ(豊田まちづくり㈱内)の事務局。トヨタロックフェスティバルを運営している人だ。今回は自身の音楽バンド「平凡」の仲間とともにライブ演奏して地元を盛り上げていた。

 母校で演奏した英介さんは、「ここで音楽をいかしたお祭りをやって、御内の素晴らしさを街の人たちにも知ってもらいたいな。最高の場所だと思います。今日をきっかけに何かやれそうな気がしてきました」と目を輝かせていた。すぐ隣にマス釣り場もあるし、旧校舎は7月にアート活動の場として再スタートする。たしかに、ここで山村と都市との交流祭をしたら素敵だろう。

 会場で料理を担当していた女性たちの中には、御内出身の人に嫁いだ私の同級生もいて、自慢気に「素敵なイベントでしょ」と話しかけてきた。ここに住んではいないけれど、御内の人たちが大好きなのだそうだ。

 うん、とても素敵だった。もっと読む.pdf

富士登山駅伝10連覇に挑むトヨタチーム  新見克也  2017.05.12

 トヨタ自動車の社員を中心に活動している同好会「トヨタスポーツマンクラブ」が、御殿場市主催の「秩父宮記念・富士登山駅伝競走大会」で、昨年まで9連覇している。今年の大会は8月6日。10連覇に向けて4月29日に猿投山で合同練習を始めた。例年、猿投中学校の「猿投山美化登山」に合わせて練習を始め、恩返しのゴミ拾いをしているそうだ=上段記事=。

 富士登山駅伝は、御殿場駅前(標高462m)をスタートし、富士山山頂(3720m)で折り返して、ゴールの御殿場陸上競技場(521m)を目指すというコース。距離47・93㎞、標高差は3258mもある。おまけに往路で登りを走った区間は、同じ人が下りも走るそうだ。世界に類のない山岳駅伝と言われている。

 どの区間もそれぞれにキツイそうだが、山頂の浅間神社でタスキに検印を押してもらう折り返しの6区は、傾斜35度以上の急勾配と酸素の薄さに悩まされるそうだ。高山病にならないよう、この6区を走る人は前日からもっと読む.pdf

豊田市の繁栄を支え鮎は養えない矢作川  新見克也   2017.04.28

 三河湾から矢作川へと遡上してきた天然アユが、豊田市水源町の明治用水ダム(河口から35㎞)魚道を通過し始めたのは4月12日。サクラの開花と同じで今年はアユの遡上も10日ほど遅れた感じだ。

 そのあと後続の大群が到着し、24日に約6万5千尾、25日には約14万尾が遡上して累計は23万尾を突破した。もう盛期と言っていいだろう。例年どおりゴールデンウィーク中は感動的な大量遡上を見物できそうだ。

 今年は何百万尾が遡上するのか…と気になるところだが、大量遡上を手放しで喜べないのが近年の矢作川である。

 篭川合流点〜豊田都心あたりの沖積平野部では川が平坦になってしまい、アユが好む瀬が無くなりつつある。

 一方、中流域は岩盤がしっかりしているので平坦化はしないが、別の理由でアユの住処が奪われている。ダム群によって上流からの砂利供給が途絶え、川底が洗われないためもっと読む.pdf

もう春だというのに薪棚はスッカラカン  新見克也   2017.04.21

 冬はとっくに終わり、春の盛りだというのに、まだ来シーズンの暖房につかう薪をまったく割っていない。薪棚はスッカラカンだ。非常にまずい…。

 我が家が暖房に薪を使い始めたのは何年前だろうか。私の趣味的な気持ちで始めたのだが、嫁さんは光熱費の削減にほくそ笑んでいるし、気持ちの良い暖かさは家族みんなが喜んでいる。もうすっかり冬の生活のベースだ。

 薪を使い始めて気づいたことだが、もっと深い満足感もある。薪あつめや薪割りは、私が唯一、〝地に足のついた生活〟をしている気持ちになれる手段なのだ。きっと、燃料を確保している安心感もそんな気持ちにさせるのだと思う。農業をする時間がない私にとって大切な心のバランス感覚だと思っている。翌シーズンのために割って乾燥させておくという時間感覚も、目先の仕事に追われる生活の中にアクセントを与えてくれているようだ。

 ただ、取材と原稿の締め切りに追われていると、毎年、1シーズン分の薪を蓄えるのがもっと読む.pdf

ラグビーW杯仕様ナンバープレート  新見克也   2017.04.14

 2019年秋にアジアで初めて、日本で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)を盛り上げようと、国土交通省と組織委員会がこの4月から、W杯特別仕様ナンバープレートの発行を始めた。

 このナンバープレートには「W杯のロゴ入り」と、1千円以上の寄付をすると選べる「W杯の図柄入り」の2種類がある。寄付金は試合会場への輸送力増強等に充てられるそうだ。

 開催12都市の一つである豊田市でも早速、中部運輸局・愛知県・豊田市が所有する燃料電池車「MIRAI」3台を豊田スタジアムに集め、特別仕様ナンバープレートを取り付けるお披露目PRイベントを行ったばかりだ。

  都合が悪くて取材には行けなかったが、私もこの特別仕様ナンバープレートには面白さを感じていて、すでに愛車の軽トラック用に注文してある。世界3大スポーツイベントと言われるラグビーW杯が豊田へ来るというのに、自分の気持ちが冷めていては損だ。ナンバープレートを替えて、無理やりにでも気持ちを盛り上げようと…もっと読む.pdf

「地域記者」制度をスタートします  新見克也    2017.04.07

 矢作新報では今、新しい試みとして「地域記者」を育てようと考えている。先月から説明会を3回開き、10数人が手を挙げてくれた。説明会はまだ開く予定がある。

 ここ数年、地元愛の精神で積極的に地域のことを発信する人が増えているように感じる。SNSが身近になり、多くの人が情報発信側に立つようになったことが大きな要因だろう。豊田市が推進する「WE・LOVE・とよた」が根付いてきたことも一因だと思う。

 地域記者の制度は、そんな地元愛で発信したい人に、地元のことを記事にしてもらおうというものだ。もちろん、その記事を商品レベルに高めるのは編集長である私の責任だ。チェックと訂正のやりとりを何度も繰り返したうえで掲載することになる。速報性は無くなるけれど、私たち社員記者が書くよりも地元愛にあふれた記事になるに違いない。最初は手間が掛かって大変だと思うが、地域記者の腕が上がってくれば、私にも時間の余裕ができ、私自身の原稿の質も上がる…だろうと思っている。

 おもしろいことに、地域記者の募集に手を挙げてくれた人の多くが、結婚などで豊田へ来た〝よそ者〟だった。やはり、移り住んできた人の方が地域の魅力に敏感なのかも知れない。

 住んでいる地域を良くしたいと思い、いろいろと考え、実際に行動している人ばかりなので、説明会で話していてとても愉快だった。もう少しでスタートできそうです。ご期待ください。もっと読む.pdf

ガキ大将養成講座に4月から息子も参加  新見克也   2017.03.31

 豊田市旭地区の安藤征夫さんらが開催している「あさひガキ大将養成講座」のメイン活動場所、裏山の「さくら村」で先週末、ツリーハウスの上棟式が行われたので行ってきた。

 あさひガキ大将養成講座は、お米づくり、裏山アスレチック、苦しい登山、木こり、小遣い稼ぎなどの様々な体験を通して、危険への対応力や相手を思いやる心を育んでいる。裏山の地形を活かしてアスレチック・コースのような遊び場もあり、その一角で山桜の大木を生かしたツリーハウスを造っている。上棟式はあいにく雨天だったが、多くの親子が集まり、神事や祝いの太鼓演奏、獅子舞、餅投げまで行われた。ツリーハウスの完全な完成にはまだ2年ほど掛かるそうだが、難しい工程は過ぎたので、今年中には泊まれるようになるかも知れない。

 ガキ大将養成講座では何をするにも、事故や怪我は自己責任。主催者側の責任でも親の責任でもない。子ども自身の責任だ。自然の中での遊びだから当然だが、なかなかもっと読む.pdf

恵那農業高校のヘボ食アンケート   新見克也  2017.03.24

 いま世界で〝昆虫食〟が注目されているそうだ。

 これは国連食糧農業機関が2013年に出した報告書「食用昆虫─食料及び飼料の安全保障に向けた展望」の中で、①栄養価が高い点、②持続可能な農畜産業に組み込むことが期待できる点、③環境低負荷で生産できる点、が評価されたからだという。アジアやアフリカの昆虫食文化が、世界の人口爆発への対応食として見直されているというわけだ。

 日本でも山村地域では昆虫食文化が残っている。豊田市の山村でヘボ(クロスズメバチ)が好んで食べられているのが良い例だ。

 同じようにヘボ食文化のある東濃地方の恵那農業高校=2面に関連記事=が、学校祭でヘボ食についてのアンケート調査を行ったそうだ。その結果から「食べたい」「興味はある」と答えた人の割合をみるともっと読む.pdf

5市長誓約シンポに安城市長は自転車で   新見克也  2017.03.17

 地球温暖化対策などの大きな課題に広域連携で取り組もうと、豊田市・みよし市・岡崎市・安城市・知立市の西三河5市長が「首長誓約」を交わしたのは一昨年の12月。このたび今後5年間の行動計画が発表され、そのキックオフ・イベントとしてJAあいち豊田ホールで12日にシンポジウムが開催された=2面に関連記事=。

 壇上にあがった5市長のうち安城市の神谷学市長だけがノーネクタイ、ジャージ姿だった。

 「他の市長さんはエコカーで来場すると思いましたので、私はもっとエコな移動をしようと、自宅から34㎞、1時間半ほどかけて自転車で来ました。帰りも自転車で帰りますよ」と会場の笑いをとり、愛車を壇上にあげて、ヘルメットも被って安城市の環境への取組を発表していた。真面目な場で会場を和ますのが好きな豊田市の太田稔彦長も、このパフォーマンスには完敗だ。

 安城市は前・総合計画で環境施策に力を入れ、平成21年度の「日本の環境首都コンテスト」で全国3位にもなったこともあるという。

 現・総合計画では従来の環境施策も継続したうえで、高齢化対策として健康施策にももっと読む.pdf

とよたプロモ部12日に市民講座  新見克也   2017.03.10

 豊田市の魅力を発見し、自ら発信する市民を育て、増やしていこうと、仲間と一緒に今年度立ち上げた「とよたプロモ部」=西村新代表=が、今週末12日(日)午後、みんなで学ぼまい講座の第1弾「まちは変えられる。」を開催する。豊田産業文化センター4階で14時30分〜16時30分だ。参加無料の市民向け講座なので、ぜひ!

 講師に招くのは、多くの人を巻き込み市民サイドから姫路市のまちを変えてきた米谷啓和さん(52)。NPO法人スローソサエティの理事長、一般財団法人まちづくり地球市民財団の会長、米谷紙管製造㈱の社長など多くの顔を持つ人だ。平成16年に日本青年会議所の会頭も務め、「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表の一人でもある。

 米谷さんは「姫路の駅前はトランジットモール(公共交通&歩行者用)です。どんな豊田のまちが出来あがるのか楽しくお伝えしたい」と、メッセージも寄せてくれた。

 豊田都心も遠くない将来、駅前通りをフルモール(歩行者専用)化する構想がある。米谷さんの実体験を聴きながら、豊田都心の将来像を思い浮かべるのも…もっと読む.pdf

豊田市民芸の森で民芸観を聞く 貞島容子 2017.03.03

豊田市平戸橋町の「民芸の森」管理棟で先月26日、市民グループ民芸の森倶楽部会員による「私たちの民芸観」が開かれた。

 これは「民芸について身近に感じることができる、こじんまりとしたイベントをやりたいね」という会員同士の会話から実現したもの。初めての試みとして、倶楽部の会員でもある陶芸家の角岡秀行さん(青木町)と、民芸品や骨董品を40年以上収集している新實三治さん(小坂町)が講師・語り手を務めた。

 角岡さんは古伊万里やくらわんか手について実物を見せながら説明。藍色の素朴な絵柄が描かれた円形の小鉢が15点ほど並んだ。素人の私ではどちらが古伊万里で、どちらがくらわんか手なのかわからない。ただ手に取ってみて、我が家で使っている小鉢よりちょっと重いなと感じた。角岡さんが「民芸品はガラスケースの中に入っている物でなく、触れて楽しむものですよ」と言っていたのが印象的だった。

 「私のすきなもの」と題して語った新實さんは、いろんな徳利を紹介。入手が困難で高嶺の花だった「鎧徳利」を買えたときのエピソードや、店主との値段の駆け引きなどを面白おかしく話してくれた。「鎧徳利はね、酒をつぐとき、トックリトックリと、いい音がするんですよ」とか、「ほしい物を見つけた時には躊躇してたらダメ。男女の出会いと同じですよ。手に入らなくなっちゃいますからね」と笑わせた。

 参加者からは次回開催の要望もあり、面白くなりそうだ。もっと読む.pdf

豊田都心の矢作川をどう使うべきか  新見克也  2017.02.24

 豊田市役所の河川課と公園課が中心になって庁内8課で横断的に進めている「矢作川水辺プロジェクト」が、3月22日に「矢作川利用調整協議会」を発足させる。豊田大橋あたりの矢作川を都心の魅力の一つにするため、市民・民間事業者と市当局が魅力創出策を協議する組織だ=2月10日号1面で既報=。

 この協議会の下部組織である「担当者会議」は一足早く始動しており、20日に第2回目が開かれたので出席してきた。様々なアイデアを出す役割を担う若手組織だ。この日は2グループに分かれて官・民メンバー全員で魅力案を出しあった。

 私が加わったAグループでは、日常的利用の視点として「お酒が飲める場」 「釣り人から天然アユを買い取って食べる場」 「橋脚を利用した映画会」 「スケボーパーク」「手ぶらOKの高級キャンプ場」等の案が出たほか、豊田大橋の高さを活かして河川敷へワイヤーで滑り下りる「ターザンロープ」などの案も出ていた。川を学ぶ視点で「川ガキ養成講座」「渡し船」等の案も出た。

 オブザーバー参加していた国交省豊橋河川事務所(矢作川管理者)の副所長が「皆さんの案はもっと読む.pdf

新東名開通から1年渋滞回数は9割減少  新見克也  2017.02.17

 新東名高速道路が豊田東JCTまで開通したのは昨年2月13日。早くも1年が経った。開通から11カ月間の整備効果について国土交通省と中日本高速道路㈱が発表したので紹介しよう。

 旧・東名高速の音羽蒲郡IC〜三ヶ日JCT間は渋滞ワーストランキング9位〜30位の場所だったが、新東名高速の開通により、渋滞回数はなんと9割も減少(381回→26回)したそうだ。

当然ながらトラック輸送の生産性も向上した。豊田JCT〜御殿場JCT間約200㎞の所要時間をみると、新東名高速はスピードを出しやすく距離も10㎞ほど短いので、旧・東名高速に比べて平均22分短縮(145分→123分)。大型車の走行時間は年間約15%改善されたそうだ。これによって物流の定時性も向上し、ドライバーの労働環境も改善した。沿線地域への工場立地も進んで地域活性化にも役だっているようだ。

 広域的な観光の活性化につながったという結果も出ている。例えば岐阜県の下呂温泉はプロモーション活動時に新東名高速の開通をPRしもっと読む.pdf

あそべるとよた期間延長を発表  新見克也  2017.02.10

 3面に隔週で12回連載してきた「あそべるとよたプロジェクト」が今週号で終了した。同プロジェクトに様々な立場から参加している人たち12人が、それぞれの想い、期待、手応えを書いてくれたので、まちの魅力とは何なのかがよく解った。ありがとうございました。

 毎回の原稿依頼から当社へのデータ送信まですべて担ってくれたのは、同プロジェクトに関わるまちづくりマネジメント会社㈲ハートビートプラン(大阪)の岸本しおりさんだ。今度お酒をご馳走しながら豊田都心について語ろう。

 タイミングの良いことに先週、同プロジェクトのメイン事業である「あそべるとよたDAYS」の来年度の内容が市都市整備課から発表された。前回との大きな違いは、対象のまちなか広場を駅周辺の6カ所に絞った(昨年9カ所)ことと、期間を8カ月間に延ばして(昨年5カ月)4月21日〜12月10日にしたことだ。また、1つの企画で複数広場・連続日で使用する場合は利用料が2割引になった他、過去に参加した人はWEB申請できるようにもなった。

 あそべるとよたのシンボルとも言えるペデストリアンデッキ広場の飲食店ももっと読む.pdf

女性のための法律講座「離婚」に参加  貞島容子   2017.02.03

 女性の中には結婚や出産・育児を機に、働き方を考える人も多いと思う。そのことに触れて掲載したのが上段の2つの記事〝働くママ〟だ。

 育児や働き方だけでなく、夫婦生活に悩みや不安を抱えている女性もいると思う。そんな人のために、とよた男女共同参画センターが先月26日、女性弁護士を講師に招いた「女性のための法律講座〜離婚について〜」を開いた。会場には40歳代を中心に12人が参加。講師の弁護士は、離婚について民法や事例を交えながら説明した。 

 離婚が認められる原因については、①配偶者に不貞な行為(ウワキ)があったとき、②配偶者から悪意で遺棄(生活費がもらえない等)されたとき、③配偶者の生死が3年以上明らかでないとき、④婚姻を継続し難い重大な事由があるとき、などの説明があった。

 受講者の一人は「夫のウワキが原因で別居した場合、離婚は認められますか?」「別居は家庭内別居でもいいのですか?」と質問。また別の女性は「ウワキの証拠は写真で残さないとダメですか?」と、具体的な質問が飛び交った。

 弁護士は別居で離婚を認められるには3年の期間が必要だと話していたように思う。家庭内別居はもっと読む.pdf

矢作川の本当の姿を動画で発信するのだ  新見克也  2017.01.27

 矢作川に潜って水中の動画を撮ろうと思い、オリンパス社のアクションカメラを購入した。かなり小型だし、水深30mまでOKの防水性能なので、川の流れの中でも安心して使えそうだ。

 いま矢作川漁協のホームページを刷新中で、春には公開できると思う。釣り人だけでなく、一般市民にも楽しく見て貰える「川の観光協会」のようなイメージにしたいと思っている。私がアクションカメラを購入したのは、そのホームページで矢作川の本当の姿を発信したいからだ。

 川の本当の姿というものは水中を見てこそ解るのだが、それは誰もが出来ることじゃない。だから河川環境の問題は二の次、三の次になりやすいのだと思う。だったら私が川に潜って動画を撮り、どんどん発信すればいいのだ。

 撮りたい対象はいろいろある。もちろん生き物の動きのような素敵な動画を撮りたい気持ちが一番だが、川底の病状こそ発信しなければと思っている。ダムだらけの影響で矢作川の川底は危機的状況にありもっと読む.pdf

トラック数台が川へ不法投棄か!  新見克也   2017.01.20 

 先日、矢作新報社へ通報の電話が入った。私は直接話していないが「篭川にトラックが何台か止まっていて、何かを捨てているようだ」との内容だったらしい。連絡をうけてすぐ現場へ向かった。

 白昼堂々と川へ廃棄物を捨てに来るとは太い野郎どもだ…。まてよ…。わざわざ目立つ昼間に、トラック数台でゴミを捨てにくる馬鹿がいるだろうか…。

 そんなことを考えながら現場に着くと、岡崎ナンバーのトラックが3台。水辺にはバキュームカーもあった。やっぱり怪しい…。

 カメラを片手に近づいていくと…もっと読む.pdf

JC現役メンバーに贈られたOBの言葉  新見克也   2017.01.13 

 豊田青年会議所の新年賀詞交歓会=2面に関連=で、OBの杉浦弘髙市議が現役メンバーに贈った言葉を紹介しよう。

 ──アメリカではトランプ大統領が誕生します。イギリスはEU離脱を決めました。これらはグローバリズムとポピュリズムの弊害で起きたことだと思います。東京では新都知事がポピュリズムにより誕生しました。このことが良いかどうかは歴史が証明してくれると思います。青年会議所の皆さんはしっかりと価値観を持ってください。

 日本は超人口減少時代に入っています。どんな政策をうっても人口が減っては成功しません。人口減少を止めないかぎり日本の繁栄はありません。一番大事な政策は人口増なんです。このことを言うと女性に怒られるから政治家は黙っています。これではいけない。ハッキリものを言って、攻撃されようがしっかりやってください。

 青年会議所の信条は、修練・奉仕・友情です。最初に友情があると上手くいきません。まずは修練です。自分の資質を上げ、それを社会奉仕に使う。それによって友情が芽生えるのです。順番を間違えると今の日本のようになってしまいます。

 今の日本は3つのボケが始まっています。贅沢ボケ、便利ボケ、平和ボケです。不便な方がいいんです。それを便利にして贅沢をしている。そして憲法があれば平和でいられるという子供化した考え方に日本は陥っていると思います。しっかりと社会を担う青年会議所になってください──もっと読む.pdf

2017.01.06 豊田都心の分煙は皆に優しい方法で   新見克也

 この原稿を書いているのは年末。正月号の〆切りに追われ、そのうえ酒席も多いので、タバコの本数が増えてえらいことだ。

 タバコといえば、豊田市議会の一般質問で自民クラブの杉浦弘髙議員が面白い質問をしていた。近年の嫌煙・禁煙に偏った風潮を、魔女狩り、大衆ファシズム、イジメになぞらえ、「禁煙政策に胆略的に走らず、全ての人に優しい分煙政策を推進すべきだ」と提言したのだ。杉浦議員らしい。

 市は平成15年に施行された健康増進法の規定に基づいて受動喫煙防止の取組を始め、25年には庁舎内の喫煙ルームを閉鎖してしまった。

 市当局は閉鎖の理由を「法律」だと言うが、同法では〝努力規定〟として「官公庁の施設管理者は利用者の受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない」と示しているだけだ。杉浦議員によると、市議会も「法律」と説明されて迂闊にも喫煙ルーム閉鎖を受け入れてしまったらしいもっと読む.pdf

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新見克也編集長

katuya2.jpg1968年4月27日生まれ。豊田市井上町で育つ。豊田北高から愛知大学へ。卒業後2年間、岐阜大学教育学部で魚類調査の研究生をした後、高知市の(株)西日本科学技術研究所生物研究室に5年間勤務。主に魚類調査の仕事をした。1998年に矢作新報社へ入社し、新聞記者に。
 2〜4面の編集・レイアウトを担当しています。以前やっていた仕事柄、淡水魚類の調査が得意ですので、「矢作川天然アユ調査会」に所属し、本業のかたわら矢作川の調査をしています。矢作川漁協の組合員でもあります。豊田市自然愛護協会の理事もしています。趣味は魚釣り、スッポン漁、自然薯掘り等です。
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