山里NPO 雑記帳

121 仲間とチャレンジ小麦栽培と復活田

4面・山里NPO・写真.jpg 今年は新しい「野の百姓」にチャレンジしています。2つあります。

 「みんなの田んぼ」のメンバーで、小麦の栽培を始めました。去年の11月6日に播種。寒い冬に芽を出し、早春には青々と茎と葉を出していました。まだ他の人里植物たちが芽生える前に元気にしている麦の姿には感動しました。暖かくなると一気に背丈をのばしましたが、ごく最近イタドリに追いつかれてしまったので5月28日に草刈り。5月に入り出穂し、目立たないけど、ちゃんと花を咲かせました(風媒花)。まだまだ青いままですが、どうでしょう、6月の中旬には薄茶色になって、実も熟するのでしょうか。パン用の強力粉の小麦ですから、脱穀して実を保冷庫に入れておいて、少しずつ粉にして篩にかけて、パン生地にして焼いて…、そんな会話を仲間としています。楽しいです。

 もう一つは休耕田の復活です。15年ほど前から耕作されなくなっていて、低木とアシ、イタドリを始め様々な人里植物たちが入り込み、我が世の春を謳歌していました。時にはイノシシがブヒブヒと鳴いていたり、夜中に数頭のシカが草を食んでいたりもしました。去年の早春から低木の株をみんなで掘り取り、草刈りをして、トラクターで何回も耕耘しました。今年4月に水路からパイプで水を導入。しっかり畦塗をして水漏れ対策。しかし、本格的に水をいれましたが水は溜まらず。どこからか真下に漏れている。少し水たまりになったところから何回もトラクターでかき混ぜ、やっと水が張れました。無事に田植えも終了。安堵と達成感。

 よその地から駆けつけてくれる仲間と相談し、励まし合って作業したからこそチャレンジできたことだと思います。隣の畑をやっている地域の方からの励ましにも力づけられました。感謝です。ご購読はコチラ.pdf

120    森の百姓しごと

4面・山里NPO・写真.jpg 大がかりな機械は使わない。のこぎり、ナタ、チェンソー、インパクトドライバー、ドリルなど山里に暮らす人なら持っていそうな道具で「原木からの椅子づくり」にチャレンジした。講師は豊田森林組合の山田政和さんだ。

 「半農半林隊」が秋から早春までに間伐した人工林のヒノキ。春に素手で出せる大きさ(直径20㎝強・長さ2mくらい)にして、皮むき鎌を使って現地の山でせっせと皮を削っておいた。その数本が午前中2時間の実習の素材になった。丸太をチェンソーで縦引きして、板を作る。丸太の細いほうを椅子の背もたれ側の足にして、板の一部を前側の足にする。残りの板を取り付けて…、完成なのだ。

 午後からの2時間弱。支障木で伐られたカシやカエデやコナラなどを薪のためにいただいた。その一部を使って、スツール(背もたれの無い椅子)をつくる。直径25㎝くらい、長さ40㎝の丸太を真ん中で縦引き。丸い側に4か所、ドリルを使って「ほぞ」を掘る。そこに直径5㎝ほど、長さ40㎝くらいの細い木を取り付ける。入れる側を鉛筆削りのようにナタで削ってはめ込み、ビスで補強して…、完成。

 講師の指導のもと意外と早く、素人でもそこそこの椅子・スツールができた。自然の木の風合いが素敵である。ぎこちない仕上がりでも自然の木目や木肌がカバーしてくれている。いい作品だと思う。

 プロでもセミプロでもない人たちが、山里に住み暮らすことを生かしてハンドメイドで「森の恵み」を得ていくことができる。野良の百姓しごとに対して「森の百姓しごと」と言ってもいいのかもしれない。1月6日号で紹介した足助きこり塾、続いておいでんさんそんセンター森林部会・旭つくらっせる・とよた森林学校OB会の有志たちも試みている。乞うご期待! ご購読はコチラ.pdf

119     山っ子くらぶ

4面・山里NPO写真.jpg 山里にあるお寺で、田んぼで、ブナの原生林で子どもたちの歓声が沸き上がる。春休み2泊3日の農山村・自然体験「山っ子くらぶ」。豊田市内を中心に1年生〜5年生の26人が参加し、「また来る?」と聞くと全員が大きく手をあげた。魅力はなんなのか。どんなことをしたか紹介しよう。

 「みんなで『春』をいただこう みんなでつくろう!」では、お寺の境内と目の前の田んぼや山で野草を摘む。ユキノシタ、ツクシ、ヤブカンゾウ、フキノトウ、ギシギシ…。早春の草は小さいけどエネルギーに満ちている。1年生の女子は「1日目の昼ごはんの天プラをたべるまえ、いっぱいしらないはっぱをおしえてくれたから、友だちとか、かぞくにじまんしたいなあと思いました。」との感想。

 「『にわとり』まるごといただきます…命に感謝」では、旭地区にご夫婦で移り住み養鶏と田畑を経営している「てくてく農園」さんが先生。生きている鶏をさわる。温かい。命をいただいて食べる。生きていく根本につながる講習だ。5年生女子のお母さんからは「大変良かったようです。心の成長を感じました。」と感想が寄せられた。

 「愛知県に残る希少な『ブナ原生林』ハイク」では、自分でにぎったオムスビを持って、見たことのない巨木の森を歩く。250年生のモミやツガ。300年生を超えるブナ。1年生男子のお母さんからは「山登りが楽しかったと言っていて、今までやったことがなかったので意外な発見でした。」と感想をいただいた。

 その他にもいっぱい。ドキドキの「ナイトハイク」では本当の夜を体験。「各班で出しもの発表! 大おたのしみ会」では大盛り上がり! 仲間・手作り。至極の楽しさがここにあったのだ。

 仮想でない「ほんもの」の仲間・自然・暮らしにこそ、子どもたちは魅力を感じている。子どもたちに、生きる力を!ご購読はコチラ.pdf

118   ほんわか里山交流まつりINしもやま

4面・山里NPO・写真左.jpg4面・山里NPO・写真右.jpg都市農山村交流のビックな企画「第6回ほんわか里山交流まつり」が3月26日(日)に開催されます。今回の会場は下山地区の福祉センター「まどいの丘」=神殿町中切7の2=。時間は10時〜午後3時です。これまで足助地区で2回、旭地区で2回ずつ開催され、下山地区も今回で2回目になります。

 ステージでは太鼓や雅楽など下山の伝統芸能、下山中学校のブラスバンド、地域の人たちの舞踊や大正琴の披露に加え、今回はプロの篠笛奏者・米津宏美さん(心音舎)が登壇。注目です。

 米津さんは「私は篠笛の音は心の音だと思っていて、実際の音ではなく、心に聞こえてくる自分のみの音だと思っているんです。皆さんどうしても、実際に聞こえるいわば表面的な音に拘ってしまうんですが、あなたがどう聞こえるか、どう心に響くのかも大事だと思っているのでこの屋号にしました」と語ります。

 また、農山村に移り住み活躍する若者たちが歌う「山里合唱団こだま」も登場します。農山村で生きる心が素敵に表現されたオリジナルな歌は評判になっています。

 農山村などから美味しいものがドッサリ出店されます。地元の五平餅(巨大五平餅づくり体験も!)や鮎塩焼き、下山の本物ウインナー炭火焼き、イノシシコロッケや串焼きなど流行のジビエ、下山茶、しいたけの植菌体験と原木販売、春の花苗、手打ちそばなど各出店者自慢のものがズラ〜リと並びます。

「無料でイノシシハムがたべられるヨ」コーナーも! 農山村の魅力も情報発信。田舎の楽しいところから移住先など何でも相談し教えちゃいます…のブースもあります。注目は下山・和合地区の空家や宅地候補地の説明会(申込☎90・4488まどいの丘)。移住者の子育てや日常生活などの座談会も企画しています。ぜひお越しを!ご購読はコチラ.pdf

117  『はじめての山仕事ガイド』出版

4面・山里NPO・写真.pdf おいでん・さんそんセンターが『はじめての山仕事ガイド』を出版します。

 山仕事…、きこり…、山で木を伐っている人? 森林との関わり方は、実はものすごく多様なのです。たとえば
田畑・農に関わる人にも、庭で野菜づくりを楽しむ方、広大な田んぼでお米をつくり販売する方、田畑と養鶏など少量多品種を直売する方など様々みえますよね。森林も同じなのです。豊田市の森林で活躍する「人」の紹介を通して、あなたが知らなかった「山仕事」をリアルにします。

 読み物としても実におもしろい!

 3回シリーズで出版する予定で、今回のパート1は『人工林に関わる山仕事〜持ち山のない人のために〜』。パート2は『人工林に関わる山仕事〜持ち山のある人のために〜』(2017年度)、パート3は『天然林・竹林に関わる山仕事』(2018年度)です。

 今回出版されるパート1『人工林に関わる山仕事〜持ち山のない人のために〜』の内容をチラリとご紹介しましょう。

 森林ボランティア団体は豊田市内にいくつある? 実は16団体!大勢の方々が週末に間伐などを通して仲間づくりをして楽しんでいます。ご存知の自動車メーカー勤務の恵比根さんがどうしてそこにはまり込んだのか…。

 冬だけ? 週に2・3回? そんな山仕事があるのです。「半農半林」と称して3年目。農業の横江さんが冬だけちょっと「きこり」をしているわけは…。

 農閑期に林業!お米農家の江崎さんが語る。

 森林組合。1年通してフルタイムの林業プロ集団! 何人いる? どんな仕事? 収入は? どうしたら就職できる? 緑のコーディネーターの中野さん、林業技術者の森さん、森林組合職員の阿部さん。若者たちがこの道に入り、今と未来に見ているのは…。

 2月5日(日)10時から足助交流館で開催(無料)される「いなかとまちのくるま座ミーティング」の分科会3「森林部会」(13時から)で初お披露目です。問合せは☎0565・62・0610。ご購読はコチラ.pdf

116  持続可能な森林問題

4面・山里NPO・写真.jpg 森林問題には「緊急事態の森林問題」と「持続可能な森林問題」と二つあるのではないか。

 「緊急事態の森林問題」には大雑把に言って次の2つがある。

 ①広大な人工林が採算性の低下により主伐はもちろん間伐されずにいる。放置された人工林は過密で日光が射し込まないため、土壌を守る下層植生が貧弱となり、水源かん養や土砂流失防止などの公益的な役割が極端に低下。大雨や台風などで甚大な災害を引き起こすリスクが高まった。

 ②近代産業の高度成長に対応した経済、教育や文化、化石燃料や化学製品の登場、産業構造の激変、山村から都市への人口流出等により、森林を活用し暮らしていく地域力が低下した。

 この事態に手をこまねいていたわけではない。豊田市は「百年の森構想」を打ち立てて条例を制定し、予算をフル活用して間伐などの人工林保全を進めた。森林組合は行政と連携しながら地域に入り込み、担い手を確保しながら一生懸命だ。災害リスクを考えるなら、行政や森林組合などの活躍が決定的である。注目したい。

 一方の「持続可能な森林問題」は、地域づくりと次世代にとって決定的に大切なことではないか。伐採・製材・加工の流れ、孫の勉強机から棚、小屋までの手づくり、都市部の新築やリフォーム、木質化に使われてもいい。地域の森林の「恵み」を地域で体感していくことが大切だ。天然林もキノコや木のリースづくり、森の遊び場に活用できる。樹種を覚えて観察するのも楽しい。

 そのためには、地域のネットワークが必要だと思う。森林にくわしい人、大工さん、建具屋さん、安全に伐倒したり材を出す技術のある人、モノづくりが好きな人、森や自然が好きな人、在住の老若男女、新しい移住希望者…。家族が喜ぶ素敵な暮らしづくりに、地域の森林での取り組みがしっかりと繋がる。今年はこれに取り組みたい。ご購読はコチラ.pdf

115. 森林ボランティア新しい仲間の「胎動」

4面・山里NPO・写真.jpg 11月26日、香嵐渓を迂回して旭の惣田町にあるスギの山に集まった。間伐実習だ。

 伐倒者は自らの生涯でまだ3本の間伐作業を体験したにすぎない。しかし…である。

 チェーンソーの軽快な音が谷間に鳴り響く。「追い口、入れまーす」の掛け声と共にピーと笛が鳴る。しばらくするとメキメキ、ドッスンと20mあまりのスギが倒される。素早く退避していた伐倒者の緊張し紅潮していた顔の頬が緩む。何とも言えぬいい顔になっていた。サポートしていた仲間たちから拍手が贈られる。さっきまで日陰であった頭上から陽が入った。

 全身で山と向き合い、スギの木と向き合う。大変だし緊張するし全力での作業は息も切れる…。でも、全身を貫くこの感動はすばらしい。素直にうれしいと思える。

 9月の3日間、受講者13人が泊まり込んで森林の基礎理論と人工林の保全についての講義を受け、林分調査の方法と評価も実習してきた。そして安全な間伐作業を豊田森林組合に所属する若手技術作業員の先生から学んだ。とよた森林学校「間伐ボランティア初級講座」だ。

 一か月後、二か月後にその復習としてフォローアップ講座が設定された。義務ではないが60%以上の参加率。サポートするスタッフはチーフとして恵比根(あすもり会)、そして袋(とよた旭七森会)、杉田(とよたやまびこの会)など森林ボランティア各団体のエキスパート。フィールドを提供してくださった七森会のメンバーの面々。それに森林学校事務局の山本・西川・長谷川。8人の受講者に7人のスタッフがサポートするきわめて丁寧な対応だ。

 「ますます魅せられた」「だいぶ慣れてきた。体力的にも。でも、ケガのないよう気をひきしめたい」「みんなで自主活動を続けよう」 新しい仲間の「胎動」が始まろうとしている。ご購読はコチラ.pdf

114. 第5回いなかとまちの文化祭

4面・山里NPO・写真右1.jpg4面・山里NPO・写真左.jpg 11月20日(日)の10時から16時まで、豊田市駅西側シティプラザ(T-FACE1階外)で第5回「いなかとまちの文化祭」が開催されます。

 舞台では10時からお笑い劇団「笑劇派」のオープニングと進行!最初は、山で働く若者の心が弾む森林組合バンド「岡森フォレスターズ」が会場を盛り上げます。次に軽快な音楽に合わせて巨大な筆で「書」を書きあげるパフォーマンス書道。昼前には大迫力の五反田(足助地区)の棒の手とお囃子。続いて心やさしい田舎の若者たちの山里合唱団「こだま」が登場します。

 12時半には「いなかとまちのシンポジウム」。街中のピッツェリアil・faroの林直人さんと足助に就農起業の田中徳さん、田舎で活躍の戸田友介さんが「いなかとまちがつながった!これでいいのだ」と語り合う。進行は開催実行委員長で矢作川研究所里山博士の洲崎燈子さん。

 昼からは地元アイドルStar☆Tの野良着ファションショー。そして自然派・暮らし派の若者たちに大人気ライブkaname&Thepeanuts、タートルアイランドの永山愛樹・竹舞のALKOD。午後3時すぎにはバリ・ガムランのスアラ・スクマ。見逃せません。

 「こころを耕すくらしのマルシェ」には、自然農や有機農で育てた野菜や加工品、自然な素材でできたお菓子や日用品などいっぱい。「森の体験ブース」では山の素材でつくるミニツリーなどのワークショップも楽しめます。温かいトン汁(農山村ネット旭地域会の地産地消)、山遊里のソーセージ、いとカフェ、矢作・森の女子会、矢森協、根羽村、無門福祉会、いのはな農園、耕ライフ、とよたエコライフ倶楽部、おいでんさんそんセンター等々。ご購読はコチラ.pdf

113.  すてきな市民森林観察リーダー誕生!

4面・山里NPO・写真.jpg 「木曾のな〜中乗りさん♪」と木曾節がひびく。とよた森林学校の「森林観察リーダー入門講座」の最終回(8回目)の模擬観察会では受講者自身がリーダーとなって樹木や森林、人工林保全を魅力的に意味深く伝えます。受講者でつくる森もり会からも参加者役できてもらいました。冒頭の木曾節は「木曾の銘木なんじゃらほい ヒノキにサワラ よいよいよい♪」と木曾五木を歌います。意外な演出に拍手喝采。

 旭高原「水源の森」市有林では「身近な森の様子」としてヤマウルシ、カラスザンショウ、アカメガシワなど先
駆植物や人里植物を実際に見、手作りの絵や解説パネルで説明。わかりやすく素敵な内容でした。ご年配の方が準備にかけた労力・時間…、頭が下がります。

 30代、40代、50代のメンバーは「人とのかかわり」として、アベマキがコルクの代用品に使われたこと、サクラの皮が工芸品に使われたことを実物で示しました。山里にある薬草センブリの説明ではセンブリ茶をみなさんに試飲してもらい、コウヤボウキ(二年生の落葉低木)の説明では実物をまえに、その名の由来である奈良期の宮中で使われた玉箒(コウヤボウキを束ねて作られた伝統的なもの)の実物素材の模型を作ってみせるなど感激の連続でした。きわめつけは万葉集からアセビの歌の披露…。

 春山の 馬酔木(あせび)の花の 悪しからぬ君には しゑや 寄そるとも(春山のアセビの花のように素敵なあなたとなら、ええそうよ、関係があると噂されてもいいわ)

 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の 馬酔木の花の 今盛りなり(あなたのことを、密かに思っている私の心は奥山に咲くアセビの花のように、真っ盛りなんです)
 豊田の森林への関心を高める市民リーダーが今年も10名誕生です。活躍を期待します。ご購読はコチラ.pdf

112. 子どもの農山村・自然体験! 「山っ子くらぶ」より

4面・山里npo・写真JPG.jpg 小学生が農山村・自然体験をするセカンドスクール夏休み版が市内5か所で実施されました。そのうちの一つ、旭地区の太田町では2泊3日の「山っ子くらぶ」を2回実施。その様子をアンケートから紹介します。

 子どもたちが印象に残ったことに挙げたのは、田舎でのお泊り、野草摘みと天丼、川遊び、スイカわり、魚つかみ、山や夜の散歩、ドラム缶のお風呂など。おいしかったと挙げたのは、ニョッキ!ししじる!薪で炊いた白いごはんと味噌しる(我が家ではワーストワンなのに…)、流しそうめん!やきそば!等々でした。

 親からみた子どもの変化としては、こんな返答がありました。「数日経ってからも『山っ子くらぶで…』と話題を出してきます。ふだんは自分から話をすることがあまりないので嬉しいです」「いまでも『夢の中へ♪』と楽しそうに歌ってます」「自主的に物事をやろうと思う気持ちがつきました」「相手を思いやるようになったみたいです」「ひとりで行動できることが増えました」「他の人に積極的になりました」「さらに明るく活発に一皮むけたと申しますか…」

 親からの意見も頂きました。「教科書で〝環境を守りましょう〟とか〝生物の多様性の重要性〟を学んでも、実体験がなければ子どもたちにとっては漠然とした内容なのではないか。日本の山村とはどういうものか体験し、その美しさや尊さ、自然への畏怖を学ぶことは、未来の資源(水や農業など)を守ることにつながると思います」「学校教育の中ではしばりが多いし、家庭では何のアクションもなしで頼れる場所だし…。普段の暮らし以外にも、自然と安心の中で、色々な子どもたちや大人の中で交流できる場所はとても貴重な機会なので必要です」。 熱い支持と声援。何より子どもの良い変化と成長。山っ子の若い担い手を励ます何よりの宝です。ご購読はコチラ.pdf

111. とよた森林学校の「協働」

4面・山里npo・写真.jpg とよた森林学校の「間伐ボランティア初級講座(2泊3日)」は15年続く老舗ともいうべき講座。まったくの素人が人工林の調査をして、安全にチェンソーを使って間伐していこうというものです。「山の赤ひげ先生」と言われている元信州大学教授の島﨑洋路先とお弟子さんたちが講師。内外から高い評価を受けました。

 昨年から、その「講師」陣を豊田森林組合で働く若い林業技術者で担なおうとチャレンジが始まりました。山の仕事ができることと、山の仕事を素人に教えることはまったく異なる質をもっています。そこで「指導者講習会」を昨年から設定、先生は藤原祥雄さん。藤原さんは早くから島﨑先生に弟子入りして理論と実践を学び、森林作業の現場で仕事をしながら、とよた森林学校をはじめ各地で山仕事のインストラクターとして実践と研究を積み重ね鍛え上げ、「森の共育研究所」を作りました。

 今年の「指導者講習会」は7月30日・31日の2日間。とても暑い日でした。6年、7年…10年と、山の仕事を毎日してきた若手4人が模擬講師、森林組合の新人職員3人が模擬生徒、スタッフの森林ボランティア4人、森林学校事務局が4人。立場の違う人たちが藤原先生を軸に学び合う空間を作り出していきます。

 「木を伐倒するとき、『受け口』のつくり方などには基準があります。なぜ45度なの?なぜ直径の3分の1なの?それは本当なの?」 自分で考えます。生徒、講師、スタッフ、事務局、それぞれの立場から疑問や提案がボンボン出ます。段取りや役割分担も議論になります。学びが深まり感動の声もあがります。

 立場の違う者同士で力を合わせ、まったく新しい力が生まれてきます。そんな意味を込めた「協働」を実感しました。すばらしい試みです。ご購読はコチラ.pdf

110. 山や田んぼで活躍する整体師

4面・山里NPO写真.jpg 田んぼの水が出ない。水路から20メートルつないだパイプのどこかで詰まっているようだ。パイプを持ち上げたり、揺らしたりと悪戦苦闘をするが出ない。「ママンの田んぼ」をやっている3家族に緊急連絡すると、やーちん(小黒さん)が駆けつけてくれた。

 やーちんがパイプを調べて回る。「んー。どこで水が滞っているのかな?」ついには手をパイプにかざして「整体」的に気の流れを感じ探る仕草になる。「シゲさん(筆者)!ここですね!この継ぎ目のところで水が止まってますね。」見事的中、テープでがっちり止めてあった継ぎ目を剥がすと、10センチあまりの泥と草の壁が出てきた!水がどっと流れる。

 やーちんは整体師だ。猛勉強し、自宅を家族みんなで改造して「おぐろ整体院一歩」を開業し3年目になる。評判は良い。痛みのない施術、根本的原因にアプローチ、セルフケアのアドバイス。人が作り出している拘りや滞りに気づかせ、自然な流れを取り戻す。旭地区太田町の福蔵寺にも出張し、山里で活躍している仲間たちも癒されている。私も例外ではない。10年以上のお付き合いだが、整体師になられて、やーちんはますます輝いている。

 やーちんは自然、山、田舎が大好きなのだ。10数年前、森林学校の前身「スローライフ森林学校」に通い、4年前には「間伐ボランティア初級講座」を受講、同窓で森林ボランティア「とよた あす森会」を結成、代表をしている。自宅には雨水をためて活用するエコな装置をつくるなど、自然に向き合い、みんなで暮らしを作っていく志向が強い。元気な2女2男を育てながら、妻は鞍ヶ池プレーパークの代表だし、最近は豊田市の都市農山村交流の事業に勤務。本人は地元の小学校のPTA会長。子育ても家族の幸せも、みんなでというところが、ほんとうにすばらしい。ありがたい。ご購読はコチラ.pdf

109. みんなの田んぼ

4面・山里NPO・写真.jpg 「みんなの田んぼ」は田んぼ講座をきっかけにはじまったグループのお米作り。森林ボランティアやミュージシャン、プロの森林作業士、声楽家、OL、主婦、家族など様々な方々だ。

 「今年で5年目。はざかけで失敗したり、悪天候続きで育ちが悪かったり、それでも毎年楽しみです」とリーダー格の恵比根さん。今年は田植え機にもチャレンジした。

 「今まで1日がかりだった田植えが機械の力を借りて2〜3時間で終わってしまった。」とびっくりするOLのみわちゃん。「前の日から楽しみにしていた」という姪っ子の小学4年生のかりんちゃんと参加した。

 「田んぼに入るととても気持ちよくて、私にとっては癒しの時間です」と優子さん。「おたまじゃくしがたくさんとれてうれしかった」という小学3年生のまなちゃん。親子での参加だ。

 「田植えはやっぱり楽しく心地よい時間です。子どもも親もいい汗かいて、労働の後のみんなで食べるお弁当とおしゃべりの時間がまた穏やかで幸せな時間です」と話す竹内さんは、親子4人で参加した。

 「水の中は気持ちよく、おしゃべりしながらの田植えは楽しい」と今年から参加の木村さん。

 参加できなかった仲間からの声援もあった。

 さて、田んぼの魅力は何だろう。先回の畦塗は大変だったし、これからの草取りは根気がいる作業だし、稲刈りとはざかけは毎年暗くなるまでかかるのだ。けっして楽なレジャーではない。収穫はあるがそれ以上の喜びがなければ続くものではないと思う。みんなで力を合わせること、季節と自然を感じること…。確かに心地よい。歴史、遺伝子…。私たちの暮らしの根っこにあるお米づくりが体の奥底にある何かをめざめさせているのか。失い弱らせていたものを回復させる「リハビリ」なのかもしれない。ご購読はコチラ.pdf

108.   「みんなの学校」上映会

4面・山里NPO・写真.jpg 足助で地域づくりをしてきた小澤庄一さん。矢作新報をご覧になっている方はもちろんご存知でしょう。足助屋敷や足助の街並み保存をはじめ、様々な先進的な試みをされてきました。現在もイノシシ解体精肉の「山恵」代表として活躍しています。

 私が20年前に足助へ移り住んだとき、小澤さんは口癖のように「わかもの、よそもの、ばかものが地域を変える」と語っていました。地域にしても職場や団体にしても、そこにいるあらゆる人の良さを生かしていくことの重要性を語っていたのだと思う。これは「自治」の本質だし、そのことによって人は輝き、地域も職場も団体も本領発揮していくのだろう。

 大阪のある公立小学校にも、小澤さんのような「自治」の達人の校長がいるらしい。ドキュメント映画としてそれが上映されている。とにかく、子どもたちが生き生きとしている。紹介文を引用すると、こうだ。

 ──大阪市立大空小学校。児童数220人のうち特別支援の対象となる数は30人を超えていたが、すべての子供たちが同じ教室で学ぶ。教職員は通常のルールに沿って加配されているが、地域の住民や学生のボランティアだけでなく、保護者らの支援も積極的に受け入れた「地域に開かれた学校」として、多くの大人たちで見守れる体制を作っている。学校の理念は「すべての子供の学習権を保障する学校をつくる」であり、不登校はゼロ。唯一のルールとして〝自分がされていやなことは人にしない、 言わない〟という「たったひとつの約束」がある。子供たちはこの約束を破ると〝やり直す〟ために、やり直しの部屋(校長室)へとやってくる──

 『みんなの学校』というこの映画は、教育の再生ということだけでなく、「自治」的な人の営みが人の輝きを取り戻すことを教えてくれる。

 6月24日・25日の2日間、①午後2時、②午後5時の計4回、足助病院南棟1階講義室で上映されます。問合せは山里センチメンツの安藤順さん(☎080・5697・5197)へ。ご購読はコチラ.pdf

107.   元気な森林市民活動! とよた森林学校OB会

4面・山里NPO・写真.jpg 知っているでしょうか。ある同窓会が元気なのです。みんな森林が大好きで、樹木の勉強や森林の保全の取り組みをしています。でも、大学の林学科のOB会ではありません。それは「とよた森林学校OB会」。豊田市が主催し、豊田森林組合が運営している「とよた森林学校」の卒業生たちが自主的に作っているものです。

 そもそもの「とよた森林学校」をご存知の方は多いと思います。毎年約15講座を開設していて、今年度で10周年になります。そうです、豊田市が農山村地域と合併した直後に開設された「学校」なのです。大きく分けると、セミプロ林業作業者養成講座(約10回)や間伐ボランティア初級講座(2泊3日)などを行う「人材育成コース」と、森林の草花調べ(3回)や森と人の文化史(3回)などを行う「森の応援団コース」の2コースがあります。

 そうした講座の卒業生たちが6年前に結成したのが「とよた森林学校OB会」です。それ以前にも二つの森林市民活動グループがありました。間伐ボランティア初級講座(森林学校開設前の旧豊田市主催の森林塾も含め)の卒業生は矢作川水系森林ボランティア協議会関係の森林ボランティアとして活躍していました。そして、森林観察リーダー養成講座の卒業生も「森もり会」というグループを作って活動していました。

 その二つのグループを含め、とよた森林学校だけでは満足できない「市民パワー」が、財源も運営も自分たちでやろうと立ち上がったのです。年会費1千円で188人の会員。27年度だけでも15企画のべ500人の参加がありました。独自発行の「OB会だより」は年4回。山主・森林ボランティア・観察リーダー・木使いなどの各分野の人材で構成される幹事会は年11回開かれています。ますます自治力を高めています。乞うご期待!ご購読はコチラ.pdf

106.   すごい!根羽村の薪ボイラー

4面・山里NPO・写真.jpg 薪ボイラーの威力に目を見張りました。

 3月28日、豊田市稲武地区に隣接する長野県根羽村へ。「木づかい」の講座をとよた森林学校の事務局企画として開催しました。

 根羽村は森林率なんと92%、そのうちスギ・ヒノキなどの人工林が73%。村のほぼ全世帯の450世帯が森林組合員だ。主な産業のひとつがこの人工林を対象とした木材生産(1次産業)、木材加工(2次産業)、家づくり・加工販売・利用(3次産業)の「トータル林業」。

 そのひとつの事例として、新しくできた老人福祉施設「なごみ」を見学させていただいた。延床面積2360㎡の施設全面にわたって村産の木材をふんだんに使ったものでした。デイサービス棟の居間を支える柱は大きな根羽村産ヒノキの丸太柱。33の個室がありながら一つの家を感じさせる特養棟の質の高い建具。実に温かく人情ある「木の民家」を感じさせます。

 びっくりしたのは、その広大な施設の暖房と給湯が薪ボイラーでされていることです。もちろん、村産の薪。建築材にならない「C級」の木材を、NPOを通して村民から1㎥4500円で買い取り、薪にして1㎥1万円で供給。1日に使われる薪の量は1㎥の3分の2ほどで、暖房・給湯の蓄熱タンク1万㎥の不凍液70℃を維持しています。すばらしい熱効率です。補助的にOMソーラーの太陽光利用、薪が不足したときのプロパンガスのバックアップシステムがあり、完璧だと思いました。

 受講者はみな感動。年配の女性は「とよた森林組合も素晴らしいと思っていたけれど、森林で生きていこうと様々な工夫をこらしている根羽村は本当に素晴らしい。原発の補助金で生き残ろうとする安易な考えの自治体とは大違いです。」と。住民本位の工夫や学び、住民の自治力の大切さを感じました。ご購読はコチラ.pdf

105.   都市農山村交流ビッグな2企画

4面・山里NPO・写真.jpg 都市農山村交流のビッグな2企画が2月と3月に行われます。

 2月20日(土)は豊田商工会議所の多目的ホールで、おいでんさんそんセンター主催の「いなかとまちのくるま座ミーティング」が開かれます。今回は「豊田らしいって、何だろう?地域の『らしさ』〜その見つけ方と伝え方」をテーマに、博報堂ブランドデザインの深谷信介さんが10時から基調講演します。

 午後1時30分からの分科会1「食と農」では、やまのぶ直営店みどりの里の野中慎吾さんがゲスト登壇。奇跡のリンゴで高名な木村秋則さん仕込みの自然栽培の若きリーダーです。澁澤寿一さんがコーディネートします。その他の分科会には、名古屋大学教授高野雅夫さんがコーディネートする「いなかのシェアハウス─腑に落ちる暮らし方・働き方」や、おいでんさんそんセンター直属の地域スモールビジネス研究会が開く「実はいっぱいある地域の小仕事」があります。問合せと申込(無料)は☎0565・62・0614へ。

 3月20日(日)には第5回「ほんわか里山交流まつり」が開かれます。これまで足助で2回、旭で2回開かれ、いよいよ今回は下山地区での初開催。福祉施設「まどいの丘」=神殿町中切7の2=が会場となります。

 ステージ上では太鼓や雅楽などの下山の伝統芸能、下山中学校のブラスバンド、地域の人の舞踊や大正琴の披露に加え、先回大好評だった若者たちによる「アフリカンダンス」も出演。会場参加者たちも一緒になって軽快な踊りを楽しめそうです。もちろん農山村の美味しい物もドッサリ出店されます。地元の五平餅や焼き魚、下山の本物ウインナーの炭火焼きなど、各出店者自慢のものがズラリと並びます。また農山村の魅力も情報発信。田舎の楽しいところから移住先など何でも相談し教えちゃいます…のブースもあります。ぜひスケジュール帳にメモを!ご購読はコチラ.pdf

104.  奇跡のリンゴ 木村秋則さん来豊!

4面・山里NPO・写真.jpg 新年あけましておめでとうございます。新年早々、ビックな人が豊田市にやってきます。「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんです。菅野美穂さん、阿部サダヲさん主演で映画化もされ、ご存知の方も多いかと思います。

 木村さんは不可能だと言われた完全無農薬・無肥料のリンゴ栽培を成功させ、様々な農産物の自然栽培のメソッドを確立させた方です。自然栽培、生き方、独特の宇宙観と世界観を著わした、たくさんの本も出されています。

 今回のテーマは「地球にいきる あなたの使命」。自然栽培を確立し農業指導をされる木村秋則さんですが、その壮絶な人生のなかで見出されてきた想いを存分に語っていただきます。

 1月31日(日)、高橋コミュニィティーセンター2階大会議室(定員500人)で「じねんの学校」の第1部として10時より講演いたします。

 また午後1時からは、「じねんに生きる」をテーマに「じねんの学校」第2部を行います。武術家で整体師の河野智聖さんが「宇宙と繋がるカラダのワークショップ」や、木村秋則さんと「じねんネットワーク」のメンバーのトークセッション、お越しいただいたみなさん方の少人数のグループシェアリングも行います。

 第1部の木村秋則さんの講演会は参加費3千円、第2部までの通しですと5千円です。関心のある方はぜひ☎090・5453・6411(山本)へ問合せください。

 じねんに生きる。自然の「ちから」。私たちの内なる生命の「ちから」。大きな力の導きで、自然に生まれ、自然に暮らし、自然に還っていく。自ずから然らしむよう生きる。「じねんに生きる」生き方を一緒にかんがえませんか。ご購読はコチラ.pdf

103.  半農半林塾

4面・山里NPO・写真.jpg ねらった方向へヒノキが倒されていく。メキメキッ…ドスン。地響きが身に伝わり、緊張と共に達成感が内側から湧き上がる。

 就農し、田んぼや畑、養鶏をしてきたYさん。初めて地域のヒノキ林の間伐作業にかかわった。山での作業は大変だ。でも、楽しいと思った。今シーズンは安全に伐倒できる技術の習得だ。3日間の研修が終了したら、本当にわずかだが収益からの配当もある。

 都会の人たちによる森林ボランティアでもなく、林家や森林組合など林業を営むプロでもなく、地域で森林に向き合うアマチュア的な取り組み。半農半林塾だ。

 IターンやUターンで就農したり、陶芸や整体など自営したりしている若い家族たち。田舎の環境が好き。仕事も暮らしも子育てもこの農山村でする。地域の方々や仲間と仲良く暮らしていけたら最高だと思っている。年中忙しいのだけれど、冬場なら何とか森林作業ができる日もある。自分たちでも地域の森林に貢献できるのだと思うと、うれしい。

 昨年度からの本当に小さな試みなのだけれど、今年から参加しようという若者も幾人かいる。今年はヒノキ林の間伐を中心に、雑木林の伐採と薪づくり、キノコの栽培も計画。林分調査法、立木の値段の算出法、キノコ栽培法の勉強会も計画中だ。お金だけでない豊かさ、森のめぐみを感じていきたい。

 TPPによる農林業への影響を懸念する声。保護貿易なのか自由貿易なのかの議論。世界の動向が産業に直結し人々の暮らしを左右する。そんなグローバルな世界に左右されず、依存しない営み。自分たちの手の届く範囲での真摯な営みが自分たちの暮らしを支えていけるあり方。それが持続可能なあり方。そこに繋がっていければという想いだけは大きい。ご購読はコチラ.pdf

102. 12月6日「いなかとまちの文化祭」

4面・山里NPO・ポスター右.pdf 12月6日(日)10時から16時まで豊田市駅西側のシティプラザ(T-FACE1階外)とペデストリアンデッキで、第4回「いなかとまちの文化祭」が開催されます。開催実行委員会の新委員長は矢作・森の女子会のメンバーであり、豊田市矢作川研究所で里山博士として活躍している洲崎燈子さん。例年よりさらに楽しさをパワーアップさせ企画しています。

 ステージでは、お笑い劇団「笑劇派」のオープニングと進行、ハンドベル・クリスマスコンサート、Star☆T野良着ファッションショー、自然派・暮らし派の若者たちに大人気のライブ、アコースティク伊勢湾岸サウンド「はねはね」、足助在住のasukaとnoriの「morning set」、山間地に根をおろし生活する「かむそうトライブス」、山で働く若者の心が弾む森林組合バンド「岡森フォレスターズ」、そして、心やさしい田舎の若者たちの山里合唱団「こだま」、大迫力の県指定文化財「棒の手」「お囃子」も披露される。

 シティプラザでは「こころを耕すくらしのマルシェ」。自然農や有機農で育てた野菜や加工品、自然素材でできたお菓子や日用品などいっぱい。ペデストリアンデッキでは「いなかとまちをつなぐカフェ」や、山の素材でつくるミニツリー等のワークショップも楽しめます。 豊田の里山にUターン・Jターン・Iターンした女子8人のステキな暮らしを紹介した『里co』が出版されました。豊田市山間地の魅力、暮らしの魅力が満載されていて、いま全国からも注目されています。今回の文化祭ステージではお昼12時に『里co』女子によるトークが披露されますので、ぜひお聞きください。 ぜひ、お一人でも、お友達づれ、ご家族づれでも、お声を掛け合ってお越しください!ご購読はコチラ.pdf

101. みんなの田んぼ

4面・山里NPO・写真.jpg稲のはざかけ、やっと終わった〜! 午後6時30分、秋のつるべ落とし、あたりはもう暗い。しかし、大きな満月のお月さまが山から顔を出し、僕らを照らし癒してくれていた。

「みんなの田んぼ」は2011年にやった「いのちのみなもと、お米と田んぼ」の講座で、4アールほどの田んぼの田植え体験からはじまった。たくさんの方が参加した。その後の数年は講座参加者プラスお友達でイベント的に実施。田植え、稲刈りだけの方が多く、その時は駐車場にこまるほどだった。しかし、ここ2年は〝本気〟で最初から最後までやろうという方でやっている。田植えのあとは、除草剤に頼らないで手で何回も草をとった。

 稲刈りもいつもは手刈りで行っていたが、今回は人手が少なかったので、途中からバインダーの登場だ。5年ぶりに動かしたが、あれこれ手を入れてなんとか動いた。タイヤの空気がぬけ、操作性の悪さに最後まで機械を動かしたEさんはクタクタであった。

 臨月の妊婦さんTさん、OLのMさん、リーダーで森林ボランティアもやっているEさん…。ほんとうにごくろうさま! さて、この秋からは麦の栽培を新たな休耕田ではじめようかと相談している。パン小麦を7アールくらいでやろうかと思っているが、課題は山積だ。アシが麦畑予定地の半分を覆っていて、夏の間に刈ったが、すでに背をのばして繁茂しようとしている。地下茎を根こそぎにしないといけない。トラクターでガンガン耕耘するしかない。種子をどうやって蒔こうか。鳥たちのエサにならないだろうか…。いやいやイノシシ対策も必要だ。小麦粉加工はどうする…。考えれば頭がいたくなる。足を踏み出そうか、どうしよう。 素人の「みんなの麦畑」、いっしょに模索してくれる方、大歓迎だ。ご購読はコチラ.pdf

100. 山っ子くらぶ

山里NPO・写真.jpg小さな山里の川に子どもたちの歓声が沸き起こる。「もっと右!」「少し前!」スイカ割りの子へ声がとぶ。今度こそは当たるにちがいない! 「いけー!」ふりおろして!」期待に子どもたちがあらん限りの声をあげる。次の瞬間、棒は外れて岩にあたる。あーと、みんな無念の溜息。ついに割れたスイカは、ほんとうに美味しかった。

 スイカがいいのはそれだけではない。食べたあとのスイカの皮を川上に向かって投げると、水上でうまくジャンプ!スイカの皮のカーブがなんとも絶妙に水面をたたき跳ね上がるのだ。上流に投げたスイカの皮は、「自動的」に流れてきてキャッチ。これが最高におもしろい。「発明」は去年の子どもたち。今や恒例行事だ。

 この「山っ子くらぶ」は、野宿、野良仕事、野遊びの、ちょっぴりサバイバルな感じの山里のセカンドスクール。スタッフは山里の家族たちだ。夏休み中に1泊2日を3回。いろんな小学校の子たちがやってくる。今年は70人あまりの子どもたちが参加した。

 住むのは手づくりのティピー。竹と木の棒とシート、木製のパレットと段ボールのテントだ(2回目は強い雨のため寺に避難、残念)。食事は自分たちで作る。最初は野草と野菜を採って天ぷらにして天丼。薪が足らなくなったらリーダーと薪割りだ。風呂はドラム缶。どの子も気持ちいい顔で月をながめた(3回目はお月さま観えたね)。初チャレンジの体験が多かった。川でも山でも体と心がフル回転だ。夜にはホームシックで泣いてた子もいる。

 アンケートが届く。喜んだり反省したり。「りょうりづくりは、あまりやったことがないけど、あげものなどができてうれしかった。川でシカがジャンプしたところを見て、とてもカッコよかったです。こんどもいきたいです」。カモシカとあったね。よし、またやろう!ご購読はコチラ.pdf

99. 「森の技共育研究所」藤原さん活躍

4面・山里NPO・写真.jpg 学びの深さに応じて感動があります。

 学生の話ではなく、山で働く30代〜40代の若者たちの話です。6年、7年…10年と山の仕事を毎日してきた彼ら。山仕事は好きだし、仕事を覚えてきて自信もある彼らです。その彼らがあらためて「山仕事」に感動しているのです。

 彼らは「とよた森林学校」間伐ボランティア初級講座の、講師養成のための「指導者講習会」で、木の伐採技術の〝本質〟を学び実習をしています。その先生が藤原祥雄さんです。

 藤原さんは「山の赤ひげ先生」と言われている元信州大学教授の島﨑洋路さんに弟子入りして理論と実践を学び、森林作業の現場で働きながら、とよた森林学校をはじめ各地で山仕事のインストラクターとして実践と研究を積み重ねてきました。今では「森の技共育研究所」を立ち上げています。

 藤原さんは生徒たちにこう話しかけます。

 「みなさんのミッションは何なのでしょうか。安全を前提に、『山仕事が楽しい』『私でもできるかもしれない』と思ってもらえること。これが指導者としてのミッションです」

 実はこれが大変なのです。たとえば木を伐倒するときの「受け口」のつくり方にも基準があります。なぜ45度なのか、なぜ直径の3分の1なのか。そのことを徹底して問い、理解することが指導者には求められます。普段は当たり前のようにやっている山仕事。しかし、一般の方々に教えるには本質を理解し、言語化しなければなりません。実習の段取りも組まねばなりません。教育としての独自の考察と段取りが必要なのです。「木の伐採には自信があったが…かなり学べた」「分からないことを分かるようにすること。本質までわかっていかないと…」

 インストラクターとしての意欲が伝わってきます。ご購読はコチラ.pdf

98. がんばるおいでんさんそんセンター

4面・山里npo・写真.jpg 本当によくがんばっています。

 豊田市は10年前の広域合併で、市域の7割を農山村地域がしめる新しい都市となりました。世界有数の製造業を誇る街と、広大な森林を持つ農山村。豊田市のもつ、この両方のよさと課題を組み合わせ、住民の「暮らし満足」と、くらし豊かな「ミライ」をつくりあげていく、その先導役が「おいでんさんそんセンター」です。

 昨年度1年間でセンターへの市民や団体などの訪問は891件。相談は76件。あらたな課題と取り組みへの期待が殺到しています。 例えば石野地区の伝統的祭り「万燈祭り」。過疎化の影響か、参加主体の小学生男子が減少し行事の存続が危ぶまれていることを、区長さんが「おいでんさんそんセンター」に相談。センターが奮闘して行事の担い手を募集し、街からの小学生男子の参加で石野地区の大事な行事が行われました。参加した街の方も、地元の方も大感動。矢作新報にもくわしく報道され、関係者に感動を広げました。

 このような新たに手掛けた交流事業は昨年度13件。その他、いなかとまちの団体をつなぐ交流マッチングが7件、「いなかとまちの文化祭」など都市農山村交流イベントへの支援が11件、セカンドスクール事業への支援、農山村地域と企業とのパートナーシップ協定、街のボランティアメンバーによる草刈りなどが6回、他にもスモールビジネス創出など膨大な活動を展開しています。

 鈴木辰吉センター長はじめフルタイムで活躍するスタッフは3人、パートタイムでシェアしながら活躍するスタッフが3人。そして、センターを創り上げ支える仲間(団体)もプラットホームメンバーとして手弁当で駆けつけます。 でも、もっと多くの仲間の参画が必要。次の展開にむけ知恵を出し合っています。ご購読はコチラ.pdf

97. セカンドスクールに応援を!

4面・山里npo写真.jpg セカンドスクールで泊まったお家の畑で、おばあちゃんと歓談しながらミニトマトを収穫。はじけるような笑顔。トマトきらいだった子もミニトマトを口にして「おいしい!」と。どの子も目がきらきらしています。担任の先生も「こどもが生き生きしてきた。たった半日なのに。ほんとうにすばらしい。これが3日間も…。感動です。ほんとうに農山村体験のパワーを感じます」と感想をいただきました。

 豊田市では子どもの農山村体験をセカンドスクール(2日〜3日間の農山村滞在)という形で実施しています。先駆的で貴重な取り組みです。

 豊田市内の75校の小学校の保護者のすべての世帯に、毎年セカンドスクールの案内を6月と1月の2回お渡しするなど、ぜんぶで4万枚くらい配布しています。豊田市内に限らず希望するどの子も受け入れています。

 農山村の受け入れ側は質の高いセカンドスクールを保つため全力で取り組んでいます。しかし、セカンドスクールの広報など資金に苦慮しています。ぜひみなさまのご協力をお願いし、セカンドスクールを応援してください。

 企業・団体は一口五千円、個人は一口1千円でご協力をお願いしています。ご協力していただいた企業・団体、個人の方のお名前を「セカンドスクールを応援します!」に記載してセカンドスクールの1月案内に紹介したいと思います。もちろん、匿名などご希望に応じます。

 ▼問合せ…とよた都市農山村交流ネットワークの山本(☎090・5453・6411)。Eメールsigekayo@juno.ocn.ne.jp
 ▼振込先…あいち豊田農業協同組合 旭支店 普通 口座番号 0017169 とよた都市農山村交流ネットワーク 代表 山本 薫久ご購読はコチラ.pdf

96. 子どもたちの農山村体験セカンドスクール「春フリー版」

4面・山里NPO・写真.jpg 「ねえ、この草は食べられるの?」

 早春の田園に芽生えてきた草々。野草たちの名前を一つ一つ教えてもらいながら摘んで、天ぷらにしてみんなで食べます。ユキノシタはおいしい野草の優等生です。誰もが知っているツクシもみつかりました。道端のスイバ、ギシギシ、キク科の仲間たち等の「雑草」も、天ぷらにすればおいしいのです。

「農山村体験」を通して子どもたちに「生きる力」を育みたい。子どもたちの歓声がこだまする元気な地域をつくりたい。そんな想いで始まって10年になろうとする「セカンドスクール」。学校単位で参加するものと、希望する子どもが参加できる「フリー版」の2種類あります。今年の春休みには「春フリー版」として下山、足助、稲武、旭地区の農山村5か所で企画。81人の子どもたちが参加しました。

 野草摘み、みんなで天ぷら…を企画したのは、旭地区で1泊2日の「山っ子くらぶ」。田舎にIターンした家族が中心的なメンバーです。今回はスタッフ7人で、小学校1年生から6年生までの26人を受け入れました。薪でごはんを炊いたり餃子をみんなで作ったりして食べる体験、牛とのふれあい体験、ナイトウォーク、雪ソリ遊びなどもしました。 今回の「山っ子くらぶ」には、豊田高専の学生さん3人もスタッフとして参加。子どもたちにすぐに溶け込んで大人気でした。今年の夏休み、豊田高専をはじめ若いスタッフもセカンドスクールの新たな担い手として登場することでしょう。乞うご期待!ご購読はコチラ.pdf

95. 再出発の『新スローライフ通信』

4面・山里NPO・写真.jpg 私どものNPO法人「都市と農山村交流スローライフセンター」が2004年から発行してきました『スローライフ通信』ですが、今回から新しく編集を変えて再出発します。

 発足当時、この地域では山里の企画やその様子を伝える媒体があまりなく、森・山里とまちをつなぐ希少な通信だったようで、毎回読者が増え、会員さんも増えていきました。しかし、山里で活躍する団体が増え、ゆるやかにネットワークしていく流れの中で、2013年に「おいでんさんそんセンター」ができ、総合的に情報発信しています。また若い方たちが『耕ライフ』というセンスのよいフリーマガジンを発行され、毎号充実して現在一万部にもなりました。約1千部発行・発送して企画や様子をお伝えしていた今までの『スローライフ通信』の役割は終わりました。

 新スローライフ通信は、この時代のこの地域(矢作川流域・豊田市等)での最も根底的な生き方や暮らし方を実践模索する人のための「読み物」として再出発したいと思います。

 春号は「持続可能」澁澤寿一(豊森なりわい塾実行委員長)、「地域の森を守るにはどうしたらよいでしょう?」北岡明彦(とよた森林学校主任講師)、「ミライの職業訓練校構想」高野雅夫(名古屋大学大学院環境学研究科教授)、「ココロとカラダ」 宇角佳笑(ホメオパシー・自然療法家)、「日本人力」河野智聖(整体師、武道家)。

 夏号からは季節ごとにスローライフの会員・賛助会員さんのみに発行・送付していこうと思います。関心のある方はご連絡ください。sigekayo@juno.ocn.ne.jpご購読はコチラ.pdf

94. 不耕起の田んぼ

4面・山里NPO写真(右回転.jpg不耕起、無農薬、不施肥の「自然農」。川口由一さんが農薬の害を身をもって実感し、克服するなかで生み出されてきた『農法』だ。

 川口さんたちは三重県名張市の赤目で「赤目自然農塾」を毎月開催してきた。このごろは毎回百人を超える方々が集っているそうである。私も20年前に訪問し、その後2年間毎月通った。そのころは数十人の塾生だった。

 川口さんの自然農の最大の特徴は「耕さない」こと。天然林のように、そこにある生態系で育つことに着目した農である。森林の土壌は人間が耕さなくとも樹木たちが育つのに十分な栄養を供給している。耕されていない自然の土壌は様々な微生物が深さや湿りぐあいなどですみ分け、最善の配置なのだという。その土壌は耕転しなければ年々豊かな生態系となっていく。川口さんの数十年も耕さない田んぼや畑は、まるで原生林の土壌のような香りがする。

 そう言われても納得できるわけはないと思う。「文化」を英語でカルチャーと言い、その語源は「耕す」という意味からきているように、人類は耕すことを当然としてきた。それを覆すことなのだから、納得できなくて当然だ。

 私は農山村に移り住んで5年ほど不耕起、無農薬、不施肥の田んぼを実践した。農そのものへの喜びがあった。しばらく自然農から離れていたが、再び4年前からチャレンジしている。川口さんの田んぼにはほど遠いが、小さな庭のような場でも体験できる。生き方を自問するスペースだ。4月19日スタート。問合せは山本(090・5453・6411)まで。ご購読はコチラ.pdf

写真・川口由一さんが実践している自然農の田んぼの土。耕されていない土壌は様々な微生物が深さや湿りぐあい等で棲み分け、耕転しなければ年々豊かな生態系となっていく。原生林の土の香りがした。

93. 半農半林

4面・山里NPO・写真.jpg スギ・ヒノキ人工林の手入れ不足により、水源地である山林が大雨で土砂崩れをして、山間地の住宅、河川、道路、田畑に影響を及ぼしている。それだけでなく中下流域の都市部にも洪水という危険を及ぼす可能性が大きい。また、水源地の劣化は生活や産業に必要な「水」にとっても決定的である。自立した産業としての原木の素材生産業(林業)が成り立たなくなっている今、税金を投入して行政と森林組合が森林保全に全力をあげて頑張っていることはきわめて重要であり、私たち市民も感謝したい。いま進められているそのような努力を多くの市民が理解し、支持することがなにより重要である。

 しかし、長いスパンでみて持続可能な森林保全のありようを再生していくことも必要だ。とりわけ、人工林と日々向き合っている農山村の人たち自身が、自分たちの山で作業し、山の恵みを受けていく「持続可能な森林と地域の関係」を再生していくことが欠かせない。

 そのモデル的な社会実験として始まり、その後もうまく継続している「旭・木の駅」が、今また新たな社会実験を始めた。農的暮らしをしたいと願って農山村に帰ってきたり、移り住んだりした若い人たちと行っている「半農半林隊」だ。

 農的暮らしは春から秋まで忙しいが、冬はそうでもない。森林組合で通年働くことはできなくても、冬場に山仕事はできる。彼らは農山村地域で暮らし、子育てをし、地域になじみ貢献もしたいと思っている。山主でなくても地域の山主さんが持つ山の保全の仕事はできる。今、伐倒技術も含めて勉強中だ。山の恵みは木々や山野草、動物、生態系そのものでもあるはず。そうしたことも学んで地域の暮らしを豊かにしたいと思っている。乞うご期待!ご購読はコチラ.pdf

92. いなかとまちのくるま座ミーティング

5面・山里NPO写真(1ペー.jpg 新春あけましておめでとうございます。

 2月と3月に「暮らし」と「都市農山村交流」をキーワードにした興味深い企画があるのでご紹介します。 2月6日(金)には小原交流館で「いなかとまちのくるま座ミーティング」が開催されます。豊田市企画課おいでんさんそんセンターの主催で、参加費は無料です。午前中は10時30分から、結城登美雄さんの基調講演「都市と農山村が支え合う社会」。民俗学者としてとても有名な方で、人の暮らしの一番大事なところを詩情豊かに伝えてくれ感動します。沖縄や東北などを歩き取材した日本人の暮らしと心。聴講後きっと世界がちがって見えます。

 午後は3つのテーマ別に分科会。①移住・定住「受け入れる作法」、②次世代育成「子どもとともに地域をつくる」、③スモールビジネス「地域で暮らしの糧を得る」を話し合います。

 3月22日(日)には第4回目となる「ほんわか里山交流まつり」を、愛知県最古の温泉といわれる笹戸温泉(旭地区)のある笹戸自治区・笹戸会館で今回も開催します。郷土に伝わる棒の手、打ちはやしなど楽しい歌とおどりのステージ。また農山村などから美味しいものがドッサリ出店。地元の五平餅やアユなど川魚、下山の本物ウインナー炭火焼きなど、各出店者自慢のものを準備しています。もちろん豊田市の農山村の魅力も情報発信します。田舎の楽しいところから移住先など何でも相談し教えちゃいます…のブースも設けられますよ。

 ちょっと先の話ですので、ぜひ、日程を手帳にメモしちゃいましょう!ご購読はコチラ.pdf

91. いなかとまちの文化祭に市民集う

4面・山里NPO・写真.jpg かみさま、みなさま、ありがとう。「いなかとまちの文化祭」を開催した11月30日だけ晴れて、その前後の日の雨の降り方ったら尋常ではなかったですよね。

 その晴れた日曜日、何千人なのでしょうか。会場となった豊田市駅西側のシティプラザ、ペデストリアンデッキは、とても多くの市民で賑わいました。

 グリーン・ママン朝市でお馴染の、足助や旭、松平の若い農家たちの野菜、本物豆腐やフェアトレードの品物が並ぶ「暮らしのマルシェ」。旭の鮎の塩焼き、豚汁、具たっぷりスープ、下山のソーセージの香りが食欲をそそり、小原のお弁当がお腹を満たし、街中のコーヒーがくつろぎを与えてくれました。稲武のお米からできたケーキやお菓子も大好評でした。

 社会的に活躍する、豊田地域猫の会、ふくしまと繋がり支援するお母さん、福祉に取り組む民間団体、木育のおもちゃのひろば、都市と農山村をつなぐ団体、豊田市企画課なども出展してくれました。 根羽村森林組合、矢作・森の女子会、矢作川森林ボランティア協議会、旭木の駅・薪作り研究会、岡森フォレスターズ(バンド)など、矢作川流域の森で活躍しているメンバーたちも多数参加してくれました。

 豊田都心の会場とステージは土と風と陽の香りでいっぱい。特筆したいのは鈴木公平前市長と鈴木辰吉おいでんさんそんセンター長の対談です。励ましを受けました。多くの仲間と手を結び、積み重ねてきたこと、暮らしを基軸に持続可能な地域をつくっていくこと…。がんばっていきたいと思いました。ありがとうございます。ご購読はコチラ.pdf

90.「いなかとまちの文化祭」豊田市駅西で11月30日

4面・山里NPO写真(チラシ).pdf 11月30日(日)の10時から16時まで、豊田市駅西側のT・FACE1階シティプラザとペデストリアンデッキで、第3回「いなかとまちの文化祭」が開催されます。
 シティプラザでは午前中、田舎の若者たちの合唱団「こだま」、3・11震災原発事故をきっかけに結成された3人の「ら・びーた」、パフォーマンス書道、Star☆Tもんぺファッションショー等々のステージが行われます。
 豊田市合併10周年記念として注目なのが、鈴木公平前市長とおいでんさんそんセンター長の鈴木辰吉さんが登壇する「いなかとまちのシンポジウム」です。「ふりかえる山里の10年」をテーマに、広大な農山村を含む新豊田市になったいきさつ、暮らし満足都市をめざすこころ、様々な市民活動と連携して行政や企業をつなぐ「おいでんさんそんセンター」の活動などを、洲崎燈子さん(矢作川研究所)のコーディネートで披露します。
 ペデストリアンデッキでは午後1時から、最初に旭地区杉本町のお囃子と棒の手演技があります。田舎で受け継がれてきた地域文化に圧倒されます。続いて、くらら琉球民謡、葉根羽音とKanemeのライブ。スローな土と風と陽の香りが楽しめます。最後は矢作川流域の森林で日々作業しているメンバーの素敵で愉快な音楽バンド「岡森フォレスターズ」が登場。山で働く若者たちの心が弾みます。
 シティプラザでは「こころを耕すくらしのマルシェ」もあり、自然農や有機農で育てた地元の野菜や加工品、自然な素材のお菓子や日用品などいっぱいです。ペデストリアンデッキでは「いなかとまちをつなぐカフェ」がオープン。森の体験ブースでは山の素材でつくるミニツリーなどワークショップも楽しめます。ご購読はコチラ.pdf

89. セカンドスクール(学校版)

4面・山里npo・写真.jpg「いってらっしゃーい!」「楽しい思い出つくってね!」6年生が見送ります。9月30日、豊田市立五ケ丘小学校の4年生が2泊3日の農山村体験「セカンドスクール」で下山地域に出発です。空は雲ひとつない快晴でした。

 6年生の担任の先生が言います。「この子たちも4年生の時のセカンドスクールがとっても楽しかったようです。いっしょに行きたーいなんて言うのですよ(笑)」。見送る6年生も、バスに乗り込む4年生も満面の笑み。幸せな共感が交感される素敵な瞬間です。

 バスは豊田市役所下山支所に到着。ホームステイ先の方々が出迎えてくれます。子どもたちは3人〜4人に分かれて、それぞれのホームステイ先の家へ。そこで稲刈りや畑の収穫、地域のお年寄りとのふれあいなど、田舎ならではの生活体験をします。

 夜ももちろん、それぞれのお家でお泊りです。はじめて親元を離れ、親や学校の先生以外のおじさんおばさん、その家族とすごします。一家団欒。テレビやゲームの無いやんわりとした幸せな時間が過ぎて行きます。

 2日目は羽布ダム(三河湖)の見学、マス釣り、マス料理や五平餅づくり。そしてみんなでお泊りです。3日目はソーセージづくりやおにぎり、もちつきなど。料理などしたことがない子らも、自分でしなければ食べられませんから真剣です。 子どもの頃の野山や川での自然遊び、食や住の充足体験などが、その後、社会人として自信を持って生きていくことと関係があるという調査研究結果があるようです。私たちは子どもたちの農山村体験をセカンドスクールという形で実施しています。ご購読はコチラ.pdf

88. 矢作川水系森林ボランティア協議会10周年記念「同人誌」作成中

4面・山里NPO・写真.jpg 矢森協=矢作川水系森林ボランティア協議会=の構成団体は、多少の出入りあったが現在13グループある。山の施業診断をしてチェンソーを使って間伐できるグループだ。どのグループも運営も財政もグループの自治によっている。毎週山に入って間伐するところもあれば、子どもたちを山に誘って森の調査と間伐体験をするところもある。年に何度か豊田市の街の夜で懇親会をするところもある。山に関り楽しみながら学び活動し、仲間づくりをしている。そのベースは「山の応援団」という自覚だ。

 豊田市域の7割が森林で、その約半分がスギ・ヒノキの人工林。しかも、その人工林の5割〜8割が間伐手入れ不足で過密になっており、水源として劣化しているだけでなく、土砂崩れや洪水など災害を引き起こす可能性もある。それを解決するには人工林の間伐をしっかり行い、陽を山に入れて下層植生を豊かにしてやることが必要だ。

 豊田市の森林だけ見ても、間伐を必要とする面積は2万ヘクタールもある。これは山のプロたち、山主さんたち、森林行政が一体となって取り組むしかない。森林ボランティアはそのことを指摘し、市民に知らせ、山主さんと一緒に山に向き合うことを大切にしている。また市民による人工林の調査イベント「森の健康診断」のリーダーとしても活躍してきたし、要請に応じて全国各地の森の健診へ講師派遣もしている。

 そんな矢森協は、全国的にも注目されている。2004年1月に6団体で結成し、今では13団体に増えている。今年で10周年を迎えるにあたり、その志と歩みを1冊の「同人誌」として世に出すつもりだ。10月26日(日)JAあいち豊田本店ふれあいホールで9時半〜午後4時半、矢作川森の健康診断の報告会にあわせて出版披露する。乞うご期待!ご購読はコチラ.pdf

87.  よみがえれ「昆虫少年」

4面・山里NPO・写真.jpg 今、虫たちが人気なのです。「えっ!本当?」と思われるでしょう。でも、とよた森林学校の「夏休み昆虫観察会」には応募が殺到しています。この現象はここ数年です。以前は定員に達するのがやっとでした。事務局会議では「虫のキャラクターのテレビ番組ができたから?」「小学校理科で昆虫をしっかり教えるようになった?」「夏休みの宿題の影響?」と原因を探っていますが、正直なところわからない。

 7月27日(日)は「ブナ林にすむ昆虫を探そう!」ということで、8家族19人が稲武の「面の木園地」で昆虫など虫の観察会を行いました。講師は元昆虫少年の北岡明彦さん(豊田市森林課)。ノリウツギの花に集まる虫たちを直接観察させます。いるいる!こんどは捕虫網ですくって、シャーレに入れ、ひとつひとつじっくり観察。ふつうのカミキリムシは口が下に、ハナカミキリの口は前に突き出ている。どうして?茎や葉を食べるから口が下に、花の花粉を食べるから口が前についている。花粉をつけた虫たちは別の花に受粉させる役割もはたしているよ。北岡さんはいっぱいの虫たちの名前・特徴・暮らし・生態系的関係を実に興味深く話す。今度はセミの抜け殻調査。その次は土壌動物の観察。

 「普段は昆虫にあまり興味を示さない子供が(私も含め)、先生のお話に引き込まれ虫の生態などの世界のおもしろさを垣間見ることができました」「知識が豊富な先生のお話に子供たちがくいつくように聞き入ってました。ハデな昆虫はなかったけどかえって昆虫の奥深さを感じました」(親たちの感想より)

 大人たちが虫たちに感動することが大事です。よみがえれ「昆虫少年」。夏はチャンス!ご購読はコチラ.pdf

86. 森林理論の夜学北岡ゼミが100回目

4面・山里NPO・写真.jpg 2005年7月28日に始まった北岡ゼミ。毎月1回の森林と植物の夜間学習会です。参加者は普通の市民。でも内容は大学のゼミにひけをとりません。毎回10〜20人が参加しています。

 あのころ相次いで誕生しはじめた森林市民活動。矢作川水系森林ボランティア協議会の創設(2004年)、矢作川森の健康診断のスタート(2005年)、スローライフ森林学校の創設(2005年)など、新しく森林にかかわろうとする市民、若い人たちが急速に増えてきたときでした。合併して大きくなった豊田森林組合にも志をもった若者たちが就労していきました。そんな市民や若い人たちが真剣に森林に向き合っていくときに、支えとなる森林理論(森林への深い理解)がぜひ必要だと思いました。それが北岡ゼミの始まった理由です。

 当時、愛知県職員で豊田市森林課に出向していた北岡明彦さんは、人工林問題の重大性と緊急性を訴え、実効性ある間伐推進を提起してきました。彼の見識の深さは、当時も今も、多くの方の認めるところです。人類が誕生する以前から成立している森林生態系への理解と尊敬が、北岡さんの見識の深さだと思います。北岡さん以外にゼミの先生は考えられませんでした。

「植物と人間」「里山の自然を守る」「照葉樹林文化」「ブナ帯文化」「日本の植生図鑑」「絵でわかる生態系のしくみ」「日本の植物相」「森に学ぶ101のヒント」「矢作川森林物語」「山の自然学」「保全生態学入門」。一つの本を通して一生懸命に考えて発表し、それに対して北岡さんが縦横に話をする。質疑応答。それを元にして一人一人が、自分が向き合っている森林について自分なりに考えていく。ゼミの真骨頂です。ご購読はコチラ.pdf

85. じねんの学校  しなやかな心、  宇宙につながる体

 自然(じねん)に生きたいと思います。

 天然自然の「ちから」、あなたの内にある本来の「生命」の流れに沿って生きる。自然に生ま
れ、自然に暮らし、自然に還っていく。一人ひとりが天と地につながって生きる。「自ずから然らしむ」よう生きる。3・11震災と原発事故を通して、更に私たちはその想いを強く深くしていま
す。私たちはどれほど等身大でないこと、余分なもの、余計なことに囚われてきたか。

 そんな想いで7月12日(土)、豊田市福祉センター4階で「じねんの学校」を開催します。
 《第1部》 ▼「自然エネルギー〜自然(じねん)なエネルギーとは〜」(10時40分〜11時10分)。講師…名古屋大学大学院環境学研究科教授の高野雅夫氏。 ▼「自然農〜自然農という生き方〜」(11時10分〜12時10分)。講師…自然農実践者、指導者の川口由一氏

 《第2部》 ▼「自然健康法〜女性がおおらかに、ほがらかに、しなやかに生きる体の整え方」(13時10分〜14時10分)。講師…武術家、整体師の河野智聖氏。 ▼「自然出産〜自然な出産、子育て〜」(14時10分〜15時10分)。吉村医院元院長補佐の島袋伸子氏。 ▼トークセッション「自然(じねん)な生き方とは」(15時30分〜17時10分)。コーディネーター河野智聖、川口由一、高野雅夫、島袋伸子。 ▼グループシェアリング(17時20分〜18時10分)。 ▼交流会(18時30分〜20時)。

 問合せは山本(☎090・5453・6411)まで。「じねんの学校」で検索しフェイスブックにもぜひ、お越しください。ご購読はコチラ.pdf

84.今年も自然農にチャレンジ

4面・山里NPO写真.jpg 不耕起、不施肥、もちろん無農薬。草や虫を敵にしない自然農の米づくりに、今年は8家族がチャレンジしている。自分ができるスペースで、最初(種おろし)から最後(脱穀、もみすり)まで。余分なものを手放して、余計なことをしないで、理に応じてちゃんと見て感じて作業する。そんな田んぼは自分を写す鏡。自分で生き方を学ぶ場だ。

 この自然農は川口由一さんが農薬の害を身をもって実感し、克服するなかで生み出されてきた〝農法〟だ。川口さんは三重県名張市の赤目で「赤目自然農塾」を毎月開催している。毎回百人を超える方々が集っているそうである。私も20年前に訪問し、その後2年間、毎月通った。そのころは数十人の塾生だった。

 自然農の最大の特徴は「耕さない」こと。天然林のようにそこにある生態系で育つことに着目した農だ。森林の土壌は人間が耕さなくとも樹木たちが育つのに十分な栄養を供給している。耕されていない自然の土壌では様々な微生物が深さや湿りぐあいなどですみ分け、最善の配置なのだという。その土壌は耕転しなければ年々豊かな生態系となっていく。数十年も耕していない川口さんの田んぼや畑は、原生林の土壌の香りがする。

 そう言われても納得できるわけはないと思う。文化を英語でカルチャーと言い、その語源は「耕す」という意味からきているように、人類は耕すことを当然としてきた。それを覆すことだからだ。私も農山村に移り住んで5年ほど、不耕起、無農薬、不施肥の田んぼを実践した。農そのものへの喜びがあった。しばらく離れていたが、3年前から再び自然農にチャレンジしている。生き方を学ぶために。ご購読はコチラ.pdf

83.セカンドスクール春フリー版に97人

4面・山里NPO・写真.jpg 普段は静かな旭地区の田園地帯。しかし、この日は子どもたちの歓声と走り回る音が周囲の山々に響き、賑やかです。

 3月29日と30日、希望する小学生41人が1泊2日で農山村体験をしました。まずは「野草摘み」です。早春、やっと出てきた野草たち。毒草のヒガンバナ、スイセンやキンポウゲ科の仲間など、葉の形で覚えます。フキノトウ、ツクシ、スイバ、ギシギシやキク科の仲間などを、グループのみんなで確かめながら摘んでいきます。摘んだものを自分たちで天ぷらにしたり、ピザの具にしたりして昼食。午後は旭高原で「ソリ滑り」。春の陽ざしの中、汗を流して遊びます。

 夜は予定していた星空観察が曇りのためできず「ナイトウォーク」に変更。真っ暗な高原を散歩しました。意外と空が明るく、光りがなくても歩けます。でも子どもたちは少し緊張の様子。そして宿舎に戻り、子どもたちだけでのお風呂や泊まり。初めての子も多く、はしゃいでいます。

 翌日は旭高原にある牛舎で「牛とのふれあい」。餌やり、ブラッシング、心音を聞く、体重測定(1頭で子ども13人分の重さを実感)、牛クイズなどを通して命の大切さに気付かされます。いずれも子どもたちにとって貴重な体験になったと思います。

 スタッフは就農した渡辺夫妻、農業転職の鈴木さん、田舎で活躍している戸田さん、初体験のおいでんさんそんセンターの西田さん、そして私。農山村ならではの有意義な事業です。この春休み、とよた都市農山村ネットワークの足助・稲武・下山・旭地域会がそれぞれの地域で取り組み、97人の子供たちが農山村体験をしました。ご購読はコチラ.pdf

82.木の駅プロジェクトの志

5面・山里PO・写真.jpg豊田市の旭も、恵那市の山岡も、「木の駅プロジェクト」の取り組みで地域が元気になってきた。山主さんたちが自分の山に入って材を出し、1トンあたり6千円分の地域通貨「モリ券」をもらう。地域の商店で買い物ができる。山の道具代や自分の晩酌代に使うだけでない。最近は家の女性や孫たちも、美容院だとかお小遣いだとか、少しモリ券に期待するようになってきた。いままで見て見ぬふりをしてきた自分の山。木の駅プロジェクトで山へ入って、材を出して、地元の店で買い物をして、家族からも歓迎され、仲間たちと山の話もできる。うれしいことばかりだ。山主としての誇りがわき起こる。間伐の安全技術もみんなで学んでチャレンジしてきた。山主だけでなく、商店もふくめて地域全体が木の駅プロジェクトに注目している。

 3月1日、25人の参加者がバスに乗って「木の駅」の視察学習。参加者たちから本質に迫る質問が出る。
 「放置された人工林が膨大な面積を占めている。間伐が優先で、材を出すことにこだわっていると作業量がそっちに取られやしないか」

 講師の丹羽さんが大きく頷きながら答える。
 「その通り。材を出すことにこだわっていては間伐がすすまない。しかし、山主さんたちが自分の山にちゃんと向き合って、山を保全していこうという気運を高めることが必要なんです。同じ地域の山の仲間たちと励まし合い、競い合って進める。それで晩酌して、仲間と山の話をして、愉しみながら地域の山の保全を自分事にしていける。そのために『木の駅』があると言っていい」

 これが木の駅プロジェクトのめざす志。すばらしい!ご購読はコチラ.pdf

81.第3回ほんわか里山交流まつり IN笹戸温泉

4面・山里NPO・写真.jpg 第3回目となる「ほんわか里山交流まつり」を3月23日(日)に開催します。今回会場となるのは愛知県最古の天然温泉といわれる笹戸温泉街のある、豊田市旭地区の笹戸自治区です。広い矢作川を渡る橋。小高い山に囲まれたすてきな景色のなかに温泉街があります。「とうふや」旅館さんの道路をはさんだ向かい側に笹戸自治区の「笹戸会館」があり、その広い敷地全体が会場となる予定です。

 この「ほんわか里山交流まつり」には毎回、豊田市内の農山村などから美味しいもの、楽しいものが多数出店されます。先回は30ブースもありました。今回も地元旭の五平餅やアユなどの川魚、下山の本物ウインナーの炭火焼き、稲武のシフォンケーキ等々、各農山村の出店者たちが自慢のものを準備してくれます。

 豊田市の農山村の魅力も情報発信します。田舎の楽しいところから移住先まで、何でも相談してくれれば教えちゃいます…といったブースも設けられる予定です。

 音楽や芸能のコーナーでは、郷土に伝わる棒の手、打ちはやしはもちろん、3・11以降の故郷を歌う「ら・びーた」(歌姫・円熟ピアニスト・トロンボーン賢者)など、山里を歌い上げ踊る舞台は必見。世界最古の民俗舞踊といわれるベリーダンスも披露され、1日中、楽しい歓声があがることまちがいなしです。

 笹戸温泉周辺の自然を楽しむウォーキングコースもあります。会館内では木のおもちゃで遊べるこどもコーナーや、手相やマッサージのコーナーも設けられます。

 豊田市の中心市街地から笹戸温泉までは、市の定期乗合バス「おいでんバス」で矢作川の風景を楽しみながら来ることもできます。自家用車ですと猿投グリーンロードの枝下(しだれ)インターから矢作川を沿いを上がって20分ほどで到着。笹戸温泉街直前の笹戸橋を渡って右側の広大な河川敷広場に駐車場があります。交通の便の良いところです。ぜひ、遊びにお越しください。ご購読はコチラ.pdf

80.ボルネオの森

4面・山里NPO・写真.jpg 野生のオランウータン、テングザル、カニクイザルと出会うことができました。感動です。

 年末にボルネオ島へ行ってきました。日本の国土の約2倍。大半はインドネシア領で北部サバ州などがマレーシア領。そのサバ州のサンダカンの南、キナバタン川の河口から228㎞溯上。10人ほどが乗船できる小型ボート2隻にのりこみ、熱帯多雨林の川岸林の森を観察し続けます。ラッキーなことにオランウータンには3回も会えました。昔はめったに見られなかったということです。野生のオランウータンに出会えたのはうれしいですが、実は深刻な環境破壊が背景にあると教えられました。

 川岸林は昔から人が入ってきたところですが、「後背地からの土砂の流失を止めたり、村落を川の侵食から守るため、意識的に残された森林」(安間繁樹先生)で、隣接した広大な熱帯多雨林が伐採され川岸林にたくさんの動物たちが移動してきたのだそうです。今や川岸林は動物たちの「最後の駆け込み寺」になっているのです。オランウータンたちは、樹高が40mを超え80mもある巨木たちがある熱帯多雨林に生息していたのですが、その巨木たちのほとんどはラワン材として輸出され、残った森林はアブラヤシの畑(人工林)として開発され続けています。そのヤシの実の油も日本やヨーロッパへ輸出するためです。洗剤などの原料としてヤシの実油が使われています。

 川岸林からアブラヤシ林ヘ入った動物は秘密裏に「駆除」される場合が少なくないそうです。せめて隣接100mの緩衝地帯をつくり、そのヤシの実を保障することができないでしょうか。ヤシの実油を輸入し使っている日本の一人として他人事ではないと思いました。ご購読はコチラ.pdf

第2回いなかとまちの文化祭

4面・山里NPO・写真の代わり.pdf豊田市駅西T-FACEシティプラザで12月1日に「第2回いなかとまちの文化祭」を行います。地元農家の野菜やお菓子など素敵なお店と仲間が大集合。地元アイドルや笑劇派も出演します。
 この詩は開催への想いです。

土とつながる。
人とつながる。
地域とつながる暮らし方。

豊かな一年を想う冬。
春の訪れと共に、畑に種を蒔き、
太陽の陽を浴び、野菜の収穫を喜ぶ夏。
実りの秋には、自然の恵みに感謝し収穫を─。
暮らしの中に感じる自然のリズム。
季節を感じる暮らしは心を豊かにしてくれる。

わたしたちは提案します。

街の喧騒の中にいても、
ふと柔らかな安堵に包まれる様な暮らし方を。
自然の営みを感じられる暮らし方を。

森に遊びに行ったり、
森づくりに関わるのも良い。
街の中でささやかな土に向かうのも良い。
週末に田舎の農園に通うのも良い。
田舎に友人を作るのも良い。
田舎の友人が作る野菜を、
いのちとしていただくのも良い。
いっそ田舎へ住んじゃおうか!
というのも良い。

それぞれの暮らしの中に、
土とつながり、
人とつながり、
地域とつながる
生き方が見つけられたら…。
それが本当の豊かさ、
人間らしい幸せだと思うのです。

一緒に、暮らしの豊かさの
種蒔きをしませんか。ご購読はコチラ.pdf

78.  森林観察リーダーの誕生

4面・山里NPO・写真.jpg「森が様々なつながりから成り立っている。今あるものには存在の理由があるということ。その奥を考えることが重要だということを知った。楽しいことでした。この楽しさをだれかに伝えたいと思う…」(Iさん)

 今年も市民から森林観察リーダーが誕生した。森林が7割をしめる豊田市には是非とも必要で貴重な人たちだ。

 とよた森林学校「森林観察リーダー入門」は最良の講師と講座内容でその人たちを育成している。「歩く博物館」と言われている森林・自然のエキスパート、豊田市森林課の北岡明彦さんが座学と森林での実習を毎回実施。「①森林の仕組み」「②間伐の必要性」「③森林の植物」「④森で暮らす昆虫」「⑤東海地方特有の植物」「⑥森林観察会の運営方法」「⑦森林観察会の模擬体験」「⑧模擬森林観察会」。

 この講座の最大の特徴は、後半に観察会実習を本番並みに組んでいること。自動車学校で言うなら「路上教習」だ。そこでは知識だけが求められているわけではない。観察対象への愛しみ、尊敬も大事なこととして学ぶ。ある植物を説明するのに「こいつは…」などという品のない指示名詞をつかうことへの人としての傲慢さも指摘される。

 受講生は全人格、森林と自然から学ぶのだ。

「この講座を受講して本当によかったです。一番知ってよかったのは、自分が感動したこと、おどろいたこと、なぜだろうと思ったこと…、それらが大事だということです。知識がない、人前に立ってしゃべるのが苦手、話題がとぼしいなど、これまでは自信がなかったのですが、これからは機会をみつけて勇気を出してみようかと、今は思っています」(Tさん)ご購読はコチラ.pdf

77.  みんなの田んぼ

4面・山里NPO写真.jpg 「みんなの田んぼ」が2年目の収穫期を迎える。私がやっている足助地区の田んぼの一角、4アールほどの小さな田んぼで手作業、無農薬有機肥料で栽培している。

 この田んぼは、農家と縁がない方たちが「自分でお米をつくってみたい」「子どもたちにお米づくりを体験させたい」という想いで始めた。田んぼには食と農と文化の原点を感じさせる魅力があるらしい。

 近所の若いお母さんや子どもたち、Iターンの音楽家、トヨタのOL、岡崎の幼稚園の保護者たちの自主グループとその子どもたち、トヨタマンの夫と奥さんなど様々な方々。多い時には30人近く、少ない時は数人の参加者のときも。都合のつくときに作業。

 田起こし、施肥、しろかき、田植え、7回の草取り。そして稲刈り、はぜかけ、脱穀、籾摺り。4月から10月まで田んぼに通う。作業日の出席率で収穫のお米をみんなで配分する。かかった費用もそれに応じて負担。少しのお米だが、みなさんにとっては意味深い自家製米なのだ。

 中山間地の田んぼは自分の家族と親せき関係プラスαでほとんど消費。先祖から受け継いでお米をつくる「誇り」がある。おいしい山の水と空気で育ったお米はおいしいと評判だ。うれしい。しかし、小さな田んぼが多く作業効率が良くない。時間もかかる。機械の費用、「労賃」を考えると値の高いお米になる。「買ったほうが安い」と言う農家の方もいる。炎天下の草刈りもきつい。

 「みんなの田んぼ」は、そんな中山間地の田んぼの「誇り」と「苦労」を少しでも感じることのできる場にもなっているのではないか。そう期待している。ご購読はコチラ.pdf

76.  自然と子ども

4面・山里NPO写真・上下カ.jpg 夏休み。暑いなかでも元気なのが、自然と子ども。我が子を思いっきり自然のなかですごさせてやりたい。でも、若い親たちも経験不足。どこでどう自然と接したらいいのか?

 そんな親たちの願いに応えた企画があった。

「自然の息吹を感じる親子で山歩き入門〜山に親しもう編〜」。旭高原元気村が主催。企画者はM―easyの戸田さん夫妻だ。

 若いお母さんと幼児・小学校低学年の子を中心に、親子8組20人ほどが旭高原元気村にお泊り。旭でアイガモ農法の田んぼもやっている名古屋おもてなし武将隊陣笠隊の「立三」さんも同行。みんな、誠実で元気はつらつの「立三」さんのファンになったようだ。

 翌日、たかちゃんから「子どもと山へ出かける楽しみ」のレクチャー。子どももマイザック。必要な量の水、懐中電灯、ウェアなど、いざという時の必携。景勝地に行くばかりでなく、日頃から子どもたちの成長にあわせて身近な自然とたっぷり楽しむ時間を共有する。テレビゲームなどバーチャルなものでなく、本物の自然とすごせる力を育てる。そのことが身の回りの自然環境を考え、より良くしようとする教育にもなっている等など。次にシゲさん(私)リーダーで自然観察てくてくウォーキング。咲いてる花や実をみつける、かぶれの木や毒草に注意しつつ、葉っぱを触る、噛む、嗅ぐ…もう五感総動員!飽きずに歩けた。

 最後は旭地区太田町の正晴さん、公朗さん指導で皮むき間伐。手入れ不足の人工林は真っ暗で地面に草木が生えていない。山崩れの原因にもなっている。みんなでもできる安全な間伐だ。

 とっても楽しめた。でもよ〜く考えると環境教育、郷土教育にも…。企画者の工夫を感じた。ご購読はコチラ.pdf

75.  森林観察リーダー入門講座

4面・山里NPO/写真.jpg五感で森の木々と接する。まず、ダンコウバイの葉をつまんで香りを嗅いでみる。クスノキ科ではあるが強くないやわらかな親しみのもてる香り。今度はヤマコウバシ。名前の通りかな。お香を焚いた匂いに似ている。葉の形だけでなく、香りもいっしょに記憶していく。木の名もご先祖たちが命名してきた由来を実感してこそ覚えられるのかもしれない。では、エゴノキはどうだろう。実がぶらさがっている。用心しながらすこし噛んでみる。べッ!すぐに吐き出す。いっぺんに口の中がエグクなった。強烈。エゴノキの名の由来といっしょに、もう忘れないだろう。

 とよた森林学校の森林観察リーダー入門講座の第3回目「森の植物」の実習場面。先生は豊田市森林課の北岡明彦さん。この講座は全8回で、文字通り森林観察のリーダーを養成するのが目的だ。昨年までの卒業生たちは「森の健康診断」の自然観察サポーターをしたり、「豊田市森づくりの日」の森林観察イベントでリーダーをしたりして活躍している。そして、自分たちで「森もり会」をつくって研修にも励んでいる。

 この日は人工林の植生調査の実習。100㎡の方形枠を森林内に設置。さらにそれを4分割し、どんな植物があるのかブロックごとに調べていく。70種以上同定。「手入れ不足の人工林。豊かな表層の腐植層が流れ、根がむき出しになっている。再び豪雨が襲ったら崩壊して下の道路や河川を埋めるかもしれない。でも間伐すれば、ここにある70種の植物が育ち、崩落をとどめるだろう」。植生調査の意味が語られる。

 受講生のこの日の感想。「森の植物が環境の悪さにも負けずにたくましく芽を出していることに感動です」。ご購読はコチラ.pdf

74.  矢作川森の健康診断

4面・山里NOPO写真.jpg 6月1日。今年も雨は降らなかった。9年目になるが、雨で大変だった記憶はない。「晴れ男(女)」が居るにちがいない。二百数十人・28班のうち、私がリーダーをした第7班の様子を書こう。

 実行委員会スタッフとして七時すぎから岡崎市額田地区の「森の総合駅」前に集まり、受付などの準備。机だし、幟たて、書籍など物販準備など慌ただしい。リーダー28人は八時に集合し意思統一。今日一日の重要ポイントを予習した。

 8時半ごろから所定の位置で待機。名前でしか知らされていない班メンバーを待つ。私の班の地元サポーターの荻野金嗣さんとは下見でお会いしていた。一番初めに姿をあらわす。額田地区の切山町にお住まいで、額田林業クラブのメンバー。ササユリの保護など地域の自然を愛し、林業と植物に詳しい。心強かった。一般のメンバーは豊田市の女子高校生、東大の女子大生、トヨタ関連の団体で森林分野で活躍の中年男性、企業の社会貢献関係のお仕事をされているお父さん、環境保全に関心のある半田市の人。素敵な7人チームだ。

 午前の調査地点はスギとヒノキがまじった人工林で、手がほとんど入っていない。ひょろひょろの木で葉っぱは先の方にちょっとついているだ
け。陽は入らず真っ暗で下には草がなく、地面がむき出し。調査数値もその不健康状態を示した。午後の調査地点は間伐がされていてしっかり陽が入り、木の状態も良い。午前に入った森と大違いである。人工林は人が入って手入れをすることで「森の健康」が保たれることの実例となった。

 荻野さんが地元切山の大杉、鉢巻山も案内くださり楽しい1日となった。10月20日13時から岡崎市図書館交流プラザ「りぶら」で報告会。みなさんにお会いできるのも楽しみだ。ご購読はコチラ.pdf

73.  矢作川森の健康診断リーダーに新人チャレンジ

4面・山里NPO・写真.jpg 今年誕生したばかりの森林ボランティアグループ「あす森会」が6月1日実施の「矢作川森の健康診断」にチャレンジしようとしています。森の健康診断は毎年数百人の市民が矢作川流域の水源である森林に入って、人工林の山の「健康」状態を調べ、森の大切さを実感してもらうもので、豊田市、岡崎市、恵那市、設楽町、根羽村などで8回実施してきました。毎年秋に報告会を開催し、調査から浮かび上がってきた森林の状態を市民、行政、学者たちで「深めあい、分かち合い」、それぞれの立場で活かしてきました。

 ゴールデンウィークの休日、「あす森会」メンバーは、新しく間伐作業を行う予定のヒノキ人工林の林分調査をかねて、グループのみんなで森の健康診断の練習です。

「林のなか、少なくとも林のふちから20mなかで調査する」「このあたりだ!」「調査の中心になる木はまっすぐで太い方だよね」

 みんなでガヤガヤと言いながら「マニュアル」を読み上げ、百円グッズでできた調査道具(角度計、方位磁針など)を使って、きちんと計測していきます。「傾斜角23度、斜面方位は南…」

調査項目はけっこうあります。25㎡のなかの下層植生の被覆度、植物の種類、土である落葉層や腐植層の被覆度と厚さ、100㎡の人工林の本数、胸高直径…。木の高さは三角比をつかってコンベックスや「尺蔵」(原田氏発明)で計測。最後に森の混み具合を計算。

 矢作川森の健康診断(検索!)は今年は岡崎市の額田地区を中心に行います。約25チームのリーダーたちは森林ボランティアです。そのなかに「あす森会」のメンバーも数人。がんばれ!ご購読はコチラ.pdf

72. とよた都市農山村交流ネットワークセカンドスクールで貴重な農山村体験

4面・山里NPO写真.jpg 3月30・31日、豊田市の小学生たちが親元を離れ、農・自然体験をしました。子どもたちの感想をいくつか紹介します。

▼「てくてく農園」での農体験
 「野草つみをするのが初めてだった」「野草で天ぷら、しんせんな玉子をゆでたりするのがたのしかった」「自然の中でどくな草や食べれる草がわかった。しょくぶつにくわしくなりたい」「取れたての卵でたまごかけごはんを食べておいしかった。草をあげたら、手からそのままくちばしで取って食べてくれたのでうれしかった」

▼旭高原牧場での牛の世話体験
「牛は最初、大きくてこわいと思ったけど、何もしなければ何もしてこないことがわかりました。ブラッシングをしたら牛も喜んでて、私もうれしくなりました」「あかちゃんのいるお母さん牛の世話をしてうれしかった」「牛はとても温かいんだな。心ぞうの音はゴーという音でした。えさをあげたときに灰色の大きな舌でおいしそうにたべてくれたので、よかった!」

▼県旭高原少年自然の家 お泊り体験
「ナイトウォークはすごく暗くてこわかったけど、みんなで行けて楽しかった。ねる時は家族とはなれてても、ちゃんとねれた。部屋は違う学校の子だったけどすごく仲良くなれてうれしかった」「ナイトウォークで絆が少し深められた」

▼雪ソリ体験
 「いきおいよくすべって楽しかった。2人乗りはもっと楽しかった。来年も行きたい!」
 平成24年度は夏・秋・春で178人もの小学生が農山村に泊り貴重な体験をしました。25年度も夏休みからスタートします。乞うご期待!ご購読はコチラ.pdf

71. うまい!深い! 醤油づくり

4面・山里NPO写真.jpg こんなにおいしい醤油ははじめてです。ごはんにそのまままかけて、さくさく食べて大満足。

 2月23日、豊田市旭地区の福蔵寺で醤油搾りがありました。街で環境や暮らしに取り組むグリーンママンのお母さんたちが3年前からやっていて、今年は田舎に移り住んだ若者たちにも参画してもらい自給の醤油のすばらしさを体感してもらおうということ。街のお母さんや子どもたち、田舎に移り住んだ若者たちが集まり賑やかです。

 1年前に仕込んでおいた大豆と小麦の発酵したものを丁寧にお湯に溶かします。それを布の小袋に小分けし、圧搾機に入れます。少しづつ圧をかけながら搾り、出てきたものが「生醤油(きじょうゆ)」。搾りはじめは濁っていたものが、圧があがっていくほどに透明になっていきます。最後は火にかけ「醤油」に。

 圧搾機から滴り落ちてきた透明な生醤油を少しなめさせてもらいました。そのおいしさにびっくり。私の

〝醤油概念〟をあっという間に砕き、体が反応します。いままで味わっていた醤油とまったくの別物です。ごはんにこのままかけて食べたい!子どもたちも器にとった生醤油を競うようにペロペロとなめています。どんなお菓子よりもおいしいにちがいない。

 指導は井上時満さん(40歳)。長野県豊岡村からきて愛知や静岡、岐阜の各地で自給用の醤油づくりを助けています。ゆるやかにひろがった仲間たちのところへ来るのは、仕事ではなく友情。その土地土地で暮らしをつくる。醤油も人の暮らしも同じだと言います。時を重ねるごとに味わいも深くすてきになっていく。

 私も今年から田舎に移り住んだ若者といっしょに醤油づくりにチャレンジです。ご購読はコチラ.pdf

70. 新しい森林ボランティア グループをめざして

山里NPO・写真.jpg とよた森林学校「間伐ボランティア初級講座」の今年度の卒業生が、新しい森林ボランティアグループを創ろうとしています。先輩グループがすでに十数グループありますが、先輩たちの力を借りながらも同窓生だけで自主的に結成しようとしています。

 同窓生の小黒さんを世話人に、昨年末、とよた市民活動センターに10人が集まり各人の想いを語り合いました。「間伐ボランティア講座で八十歳代の島﨑洋路先生(元信州大学教授)の若々しさに感銘した。山と関って自分もそうありたいと思う」「勤務先以外のつながりも魅力だね」「間伐して、自分の家の薪にできないかな。ログハウスや木工など楽しみも広がってくる」「人や自然と関ることが好きです。ボランティア活動も魅力です」「山での実践を三回やったら一回はみんなで飲み会もやろうよ」

 一月二六日、残雪もところどころ残る足助地区綾渡町の山林で自主研修。午後から雪の予報がされるなか辞退者もありましたが、雪が降りだす前までということで「山好き」のメンバーが集まりました。陽をさえぎるなど残す木の生育をじゃまする木を伐る間伐作業。竹の侵入もあり竹や生育不良の細い木も景観を考慮して伐っていきます。細い木でもヒノキの枝は丈夫で、他の木の枝に絡んでなかなか倒れません。倒す方向の見定め。正確な伐倒技術が試されます。終了後のみなさんの感想。「ねらった方向に倒せてうれしかった」「ひと月ぶりの作業。やっていくうちにやり方を思い出す。また参加したい」「とても清々しい気持ちです。寒かったけど家から出てきてよかった」

 二月に結成総会を予定しています。森林に親しみ森林保全を考える市民の輪がまた広がります。ご購読はコチラ.pdf

69.いなかとまちの文化祭

5面・山里NPO写真.jpg 昨年中で私が最も感動した出来事は、田園に囲まれた小高い丘にある神社での挙式である。豊田市が23年度まで行った「若者よ田舎をめざそうプロジェクト」で、10人の若者が中山間地の旭地区で地域にねざし農と暮らしを学び実践してきた。その中の二人が、地域の方々に祝福され、地域で生きていこうとする。そんな想いがあふれる結婚式だった。

 田舎の自然・山・田畑にむきあって、地域の人々に教えられ、共に生きていく若者が本当に多くなってきた。街に出る。街の魅力も知る。しかし、田舎で暮らすことの魅力が強いのだと彼ら彼女らは語る。

 街に住みながら、田舎に通う人も増えてきている。森林ボランティア、森林観察リーダー、田んぼや畑をやる人々。街にいて田舎に心通わせる人もいる。農家の若者たちがつくる有機野菜を対面で購入する「朝市」が、街のお母さんたちの協力であちらこちらに出現しつつある。

 田舎の魅力とは、暮らしの魅力なのだと思う。街にいても田舎にいても「暮らし」を感じる豊かさが魅力なのだと…。

 そんな「魅力」の一端を体験し、感じてもらおうというイベント「いなかとまちの文化祭」が、2月17日(日)に豊田市駅前のT‐FACA前シティプラザステージ・ホールで開かれる。時間は午前10時から午後2時まで。雨天決行です。山で活躍する森林女子会が木を伐る。豊田産の豚を使った「トン汁」。もんぺづくり体験&ファッションショー、地元農家の野菜やクッキーやジャムを販売する「グリーンママンの朝市」、郷土のお菓子づくり体験。お笑い劇団「笑劇派」のコント、地元アイドルグループ「Star☆T」のステージ、あいちの山里で暮らそう80日間チャレンジの「こばちゃんが語る山里の魅力」、渋澤寿一さんがコーディネーターを務めるミニシンポジウム「いなかとまちが活かし合う!」などなど。ぜひお越しください。ご購読はコチラ.pdf

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山本薫久(やまもと・しげひさ)昭和29年名古屋市生まれ。平成9年に名古屋市小学校教諭を退職し、自然と向き合った等身大の暮らしをめざして豊田市桑田和町(足助地区)へIターン転居。現在、3反半の米作りを行っている。森林ボランティア、NPO法人「都市と農山村交流スローライフセンター(http://slowlife-c.com/)」代表、「矢作川水系森林ボランティア協議会(矢森協)」評議員、「とよた森づくり委員会」委員。