| 地鶏の丸焼き・花の木 | ||||||||
| (平成17年1月7日号掲載) | ||||||||
| 地産地消、身土不二、スローフード、持続可能などと云うのが、昨今の地域づくりの流行語だ。その道の先駆の秋田県仁賀保JAから “30万円自給運動” の百栽館の御婦人連がマイクロバスでやってきて、こう云った。 「小沢さん、足助屋敷を地元に転化できなかった嘆き節はもういい。足助にキラリと光る自主自立の農家はないのか」 迷わず切山の安藤鎗一オーナーの地鶏を推挙した。 彼は足助の専業農家を志し、追進農場を修了するや、肉用鶏飼育を手がけ、この道40年余の66歳の足助の強者だ。ある時は輸入飼料漬け、商社の飼いならし養鶏に悩み、同業者の廃転や倒産の中で、'68年、直売の鶏の丸焼き店・花の木をR153久木峠に打って出た。 現在、生産・販売日量百羽、年4万羽を10年来持続する優良グリーンツーリズム農家だ。 山間に林立する3千平方メートルの飼育舎、うす飼いの健康な肉用鶏は、身が締まり、飯田街道の名物的存在だ。永年の風土の中で培った真似の出来ない無添加の自家配合飼料、他所からの買い入れなしの限定販売だ。 何よりも人を魅了するのは口数少なくしてひょうひょうとした彼の笑顔だ。そして、90歳の親父夫婦をはじめとする三夫婦の、直系三家族の集合経営をわがものとした健全農家である。 米国に暮らす友は、いまスローフードで鶏がブームという。愛知万博を訪れる米の客に、花の木の六百グラム丸焼きステーキを提したいものだ。奥方の鶏糞有機の旬の山ウド、せりに加えて田舎納豆も絶品だ。秋田の百栽館に劣らない日本的グリーンツーリズム足助版に栄光あれ。 |
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