| 秘密の林で雑茸をどっさり | |||||||||||
| (平成18年10月6日号掲載) | |||||||||||
| 背戸山ならぬ裏庭の樫をコンコンとつつくアオゲラの夫婦。彼らに早起きを教えられ、以来10年余が経つ。ずっとずっと奥に続く裏山林のくぼ地の石間から湧く清水を腹一杯飲み、洗顔し、一日が始まる。 草いきれの中の放置山草に、おはようの挨拶。あけびが爆ぜる頃、孟宗藪に初筍の旬を求める猪君に、感嘆しつつ秋の旬の味にも想いをめぐらす。 柴栗、山いも、雑茸等はめっきり少なくなったが、ここ数年来、きのこの大親分「上原の山田弘先生」のおかげで、雑きのこ汁三昧にありつける。昨秋も先生に一人茸さがしもよかろうが、そっと連れて行ってと懇願し、同行の機を得た。林道脇に車を停め道なき山田道をあるくこと小一時間、雑木と赤松のほどよくまじる秘密の林に到着。時期がよかったのか、ろうじ、千本しめじ、しばもちの定番の他に、鑑定ものも多数で大いに堪能した。 それにしても、このごろ松茸はどこに消えてしまったのか。猿投農林へ自転車通学していたころ、ダム湖をのぞむ勘八の国道沿いで松茸採りしたのもなつかしい。 ついでだが、百年草初代館長のころ、日参して来られた山ノ中立出の内藤行雄さんから山ヶ谷大代の大岩に張り付くイワタケ採りを教わった。山草のサイハイラン、ハンショウズルの自生地案内は痛快であった。そのことはまた書いてみたいと思う。 か弱き足助の生物たちよ、人の横暴さに負けることなく、どこかでそっと生を続けて欲しいものだと思う。感傷というよりは、野生と共に日々があった私たちの世代の強い希望である。 |
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