里山定住対策の革新に期待
(平成20年10月3日号掲載)
 昨年の読売新聞に「里山定住策を支援・全国初の可能性調査」というスクープ記事がのった。この年の事業は、コンサル委託の遅れもあり、そこそこの基本計画策定となった。
 本年は地元耕流塾実行委員会(豊田市新盛町)が組織され、米・野菜・山林コースに塾生を募り、耕流が月1ペースで行われている。各地の事例を踏まえ、日本的な里山定住対策の革新を期待したい。県内有識者で豊田市里山耕(さとやまこう)検討委員会も創られ、もう4回開催された。都市近郊通勤山村を前提に、里山の明日を創るのである。
 しかし、このままでは220世帯で構成する新盛小学校も間もなく児童10人だ。世帯の後継者も都会に居を構え、整備された国道には遊び車が通るのみ、猪君も住めなくなってしまう。工業画一化経済の中で流れが加速するなら、若者が住むに値し生きるに値する、エコでおしゃれな里山づくりの実務作業は、よほどの発想と行動力がないと至難。
 議論は堂々めぐりするも、いじらしい内発の動きが見えてきた。会長の邦夫は合鴨(あいがも)に挑戦、放鳥の狂いからか雑草の喰いが悪く、見かねてカアチャンが田の草取りをしてくれた。
 中学校長の敏博は、校門坂の段々水田の耕起にトラクターを17kmとばす。ワイフは有機農法でブルーベリー、旬の野菜づくり名手。玲江は祖父の血を継いで庭いじりにはまり、豊田オープンガーデンに推せばナンバー1。岩屋の美砂子は草木染色で手ばたに磨きをかける。正念場の里山耕だ。(足助観光協会会長)
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